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五章『チーズ編』
第618話 実食
しおりを挟むロストエイジチーズはかなり大きい。アイナだけでは運べないので一度地上に戻り、兵士たちに手伝ってもらった。何キロあるんだこれ。単位がキロでいいのかも怪しいな。
さっそく玉座の間に持ち運び王さまに見せた。
「おーー!! これは正しくロストエイジチーズでーす!!」
周りにいる近衛兵たちも黄金の菱形の塊に釘付けになっている。
「魔法によって保存状態も完璧でーすね」
王さまがしげしげと見たのちに俺の待っていた言葉を放つ。
「挟みますか、とりあえーず」
「頼む!」
もちろん即答だ。ぶっちゃけここまでよく我慢したと思う。アイナもな。
「調理方法は、たしか王国図書館にあったようーな」
その言葉に隣に立つクレアが補足する。
「貴族階級以上の者のみが閲覧を許されています」
「じゃあ、王さまの私が許可を出そう。持ってきーて」
「かしこまりました」
こうしてロストエイジチーズの実食会が始まった。
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