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五章『チーズ編』
第691話 大戦争66
しおりを挟む「戻って来たか、クロスケ」
戦争が織り成す騒音の中でもよく通る声で星型の顔をした魔人は言った。九大天王の一人、凝縮(コンデンスト)された星(スター)のディザスターだ。
「お前の相手なんかしてられるかよ」
「なんだ? その背負っている者たちは」
「おい、ロイ、こいつを黙らせろ」
クロスケか呼ぶと瓦礫を吹き飛ばして聖騎士大隊長の一人、マスター・ド・ロイが姿を見せた。
「随分やられてんな。相性はいいんだろ?」
ロイは押し黙っている。両手に構えた聖剣、マスタードソードと、その猛獣を思わせる表情を見れば彼が戦意を失っていないのがよくわかった。
「ここは任せてくれ。クロスケ」
「もちろんだ。もっと大物を相手にしに行くンだからな」
ディザスターが反応した。
「まさか魔王様と戦うつもりか?」
「そのまさかだ」
「・・・・・・その背中の者たちは、まさか」
「いつまで話している! お前の相手はこの俺だ! ディザスター!」
ロイの聖剣がディザスターの胴体部分を斬りつけた。クリーンヒットだ!
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