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二章『パテ編』
第105話 属性かぶり
しおりを挟むパンフライ街は、王国から近いということもあり、今までの街よりもさらに大きいものとなっている。人の活気もあり、様々な人々が行き交っている。
「すごい人の数だな」
「そりゃそうだよ、この街は王国領土内でも一二を争う人口密度を誇っている街にゃんだから、にゃへへ」
「エリー涎」
「おっと。じゅるり、にゃへへ、稼ぎ時だにゃあ」
ダメだ、エリノアは完全に商人モードに突入してしまっている。
「しょうがない、数日は自由行動にするか、長旅で疲れているだろうし、少しくらい羽を伸ばしても罰は当たらないだろ」
「ミーは賛成だにゃ!」
「私も」
「バーガー様に賛成です!」
「おなかへったのー!」
「ンモォ」
モーちゃんを馬小屋に預けて(普段の村よりも渋られたが、多めに金を払って預かってもらった)、それから宿を取った(路銀が余っていたので、中の上くらいの部屋を借りた)。
日も傾き出している。スーも「おなかへったの」しか言わなくなってしまった。露店で何か食べさせてやるか。
「宿も借りれたことだし、ミーは商売に行ってくるよ」
「私は宿で休む、何かあったら呼んで」
「もちろん私はバーガー様について行きます!」
「分かった、各自、怪我のないように!」
「はい!」
俺とアイナ、そしてスーは、街中をブラブラ歩いている。少し歩くとスーの鼻がヒクヒクと動く。
「向こうから美味しそうな匂いがするの!」
「あ! 走ったら危ないですよ!」
「餓死はもういやなのー!」
説得力のある言葉を吐いたスーはアイナの制止を振り切り走り去ってしまった。
「やれやれ、アイナ、見失わないようにスーの追跡を開始してくれ」
「はい!」
スーは匂いのする方に吸い寄せられている。食いしん坊属性はアイナだけで十分だ。
「いま何か言いましたか?」
「いいや」
少ししてスーは飲食店に這いずりこんだ。お忍びの身なんだから、もっと自然に振舞ってほしいものだ(アレがスーの自然体なんだろうが)
「ぜんぶ食べるの! 早くしてほしいの!」
「へ、へい」
メニュー全てを注文して、スーは満足そうに席に座っている。鼻息が荒い。
「金を持ってるのはアイナなんだぞ······たく、見失っていたら、どうなっていたことか」
「まぁまぁ、いいじゃないですか、スー1人では食べきれないでしょうし、私たちもいただきましょうよ!」
「分かったよ、たんとおあがれよ」
「バーガー様も挟んでくださいよ」
「ああ、もちろんさ」
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