現代最強は楽しいハンバーガーに転生しました

黒木シロウ

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二章『パテ編』

第130話 キラーキラー24

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 ハンバーガーの魔人の拳を受けた小龍(ワイバーン)は大きく距離を取りそのまま空高く飛び上がる。

 他の小龍(ワイバーン)たちも攻撃をやめて、遥か上空で旋回している。

「バーガー、やめてくれ!」
「馬鹿野郎! ヒマリを巻き込んでるじゃないか!」
「ぐ! ヒマリ、このハンバーガーさんについて行くんだ! ここは危ない!」
「やだ! またお兄ちゃんはどこかに行こうとしてる! 私もう1人はいやだよ! 1人にしないで!」

 サガオはたじろいでいる。よし、突破口が開いた!

「さぁ、サガオ、勇者パーティの一員としての初仕事、小龍(ワイバーン)退治だ」
「······」

 1頭の小龍(ワイバーン)(さっき俺が殴った奴だ)が、体勢を立て直して急降下してくる。

「お兄ちゃん!!」
「······おうッ!!」

 ヒマリを庇うように前に出たサガオは、4本の腕で小龍(ワイバーン)の体当たりを受け止める。サガオは微動だにしない。

「俺の妹に近づくんじゃねぇ!」

 サガオは小龍(ワイバーン)をがっちりと掴みあげて、一つ目を光らせる。レーザー光線だ!

「ギャア!!」

 サガオが放ったレーザー光線は小龍(ワイバーン)の胸を貫通! 一撃であの小龍(ワイバーン)を絶命させる。

 サガオはグッタリとした小龍(ワイバーン)を怪物の口に放り投げる。落ちる音はしない。

「ああもう、やるんだにゃ?」

 エリノアたちが俺に追いついた。

「エリノア、ヒマリを頼む」

 俺の発言にエリノアが頷く前にサガオが割って入る。

「おっと、妹を守る役目は俺に任せてほしいな」
「サガオ······そうだよな、サガオの側が一番安全だよな」
「そうとも、それにあの数だ、君たちも生き残るのに必死になることだろう」
「助かる」
「俺が大半の小龍(ワイバーン)の相手をする、俺のカバーしきれなかった小龍(ワイバーン)の相手を頼む」
「分かった」

 俺たちはサガオを背にして陣形を組む。
 エリノアとハンバーガーの魔人を出している俺が前衛、アイナとジゼルは後衛。ヒマリはサガオの股下にいる。

 サガオは4本の腕にそれぞれ武器を持つ。

 エリノアが思い出したように声を上げる。

「そうだ! バーガーこれ」
「これは!」

 エリノアが小袋から出したのは『めっちゃ焼いたヤツ』だ。何枚もある!

「ギムコ村の村人たちが作ったのを貰ってきたんだよ、事情を話したら素直に渡してくれたよ。何の肉が入ってるかは、挟んでからのお楽しみだよ」

 そうか、ギムコ村の名産も、めっちゃ焼いたヤツなのか。

 俺はとりあえず1枚挟んでみる。この幸福感、やはりパテを挟むと力が出るな!

 解析開始!

 『混合肉を確認。悪魔(デビル)カンガルー、ストレート魚(フィッシュ)、拳箱(パンチボックス)から鬼(オーガ)の拳(フィスト)を生成、1回使用可能』

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