新世界VS異世界

黒木シロウ

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一章「四宝組編」

第七話 幹部会議

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 鮫島との戦いの後。
 日は完全に沈み、星々が空を彩り始めている。

 高層ビルが立ち並ぶ都市の中心。

 他の高層ビルよりも、さらに飛び抜けて高いビルがある。
 横幅もそれに比例してとても広い。デザインは無骨で、ただならぬ堅牢さを漂わせている。

 それこそが四宝組本部ビルだ。
 さらに四方に建っている高層ビルも、四宝組が所有しているビルだ。


 四宝組本部ビル、入口前。

 空間に亀裂が入る、裂け目から一花が現れる。

「どうも、こんばんは。亀城さん」
「おう! こんばんは」

 一花が挨拶をする相手は、四宝組十二幹部の一人、亀城玄道かめきくろうど。
 見た目は四十代前半くらい。背丈は三メートル、横幅も広い。しかし太っているわけではない全てが筋肉なのだ。腕も丸太のように太い。彼自身を覆い尽くすような銀の甲羅を背負っている。服装は重厚な鎧だ。唯一、頭だけが何もつけられていない。

「今日も本部の門番ですか」
「ああ、そっちは仕事帰りか?」

 常に本部の正面入口前に玄道はいるのだ。

「はい、鮫島さんが崩紫さんに敗北したので連れてきました」

 一花が言うと、隙間から触手に乗せられて水葵が運ばれてきた。
 僅かに寝息が聞こえる。騒ぐだけ騒いで電池が切れたように眠ってしまったのだ。

「これは重体だ、早く医務室に運んでやれ」
「はい」

 一花は水葵を連れ隙間の中に戻る。もう一度、空間移動して、医務室に直接連れて行くのだ。

 数秒で本部内の医務室に到着する。
 こちらに駆け寄ってきた闇医者に、水葵を預ける。

「では、よろしくお願いします」
「畏まりました、闇園様」

 黒衣を靡かせて闇医者は何も聞かずに水葵を連れて行く、荒事でけが人が出るのは日常茶飯事なのだ。

 一花は見送りもせずに、足早にある部屋へと向かう。

「すぅ、はぁ」

 部屋の前に着き、軽く深呼吸をする。

「入れ」

 まだノックも何もしていないのに、部屋の中から声がする。

「はい!」

 一花は元気に返事をして入室する。長靴を脱ぎ高下駄の横に並べる。ゆっくりとした動きで声の主の隣に、ちょこんと座る。

「何をしていた」

 清十郎は、畳の上で胡座をかいていた。
 ここは二人の控え室なのだ。

「鮫島さんのお手伝いをしていました」
「そうか」
「崩紫さんに負けましたよ、鮫島さん」
「そうか」

 清十郎はつまらなそうに言う。

「予想通りですか?」
「鮫島は弱い」
「弱いですか」
「弱い」

 清十郎は断言した。

「鮫島さんを弱いと言えるのは清十郎だけです」
「そうだな」
「清十郎は、どうしていたんですか?」
「ここにいた」
「ずっとですか」
「そうだ」
「それもそうですよね、侵入者がいなければ用心棒としての仕事もないですから」

 清十郎は、四宝組の用心棒なのだ。
 先日の『取り逃し』の件で、真冬の動向を探るなどがない限りは基本ここにいる。

「一花」

 清十郎は一花の頭を無造作に撫でる。

「な、なんですか! まだお風呂入ってないから汚いですよ!」

 一花は照れたように、頭に乗せられた手を両手で抑える。
 しかし、抵抗むなしく撫でられ続ける。

 一花が、とろんとしてきたところで清十郎が話を切り出す。

「左目の件はどうなった?」
「な、なんの事ですか?」
「とぼけるな、崩紫に会ったのだろう。何か言っていなかったか?」
「あ、ああ、あー。教えてくれませんでした!」
「そうか」

 清十郎が、一花の嘘を見抜いたかはわからない。
 見抜けなかったとしたら、真冬の寿命がまた縮む事になるだろう。

「ここは潮時だ」

 一花の態度を見てか、清十郎は話題を変える。
 頭からも手を離す。

「契約更新をしないってのは本当なんですね」
「どちらにせよ、次の契約金を支払う余裕は、今の四宝組にはない。廃ビルで電話した通りだ、満期を迎え次第ここを発つ」
「わかりました、清十郎と一緒ならどこまでもついて行きます」

 清十郎がドアの方を見る。

「入れ」

 数秒後、四宝組の構成員が入室する。気配を感じ取られたことには驚いていない。もう慣れているのだ。

「失礼します。闇園様もご一緒でしたか」
「······何用ですか?」

 一花は、構成員が入る直前に清十郎から離れていた。
 咄嗟に動いたので息が荒い。

「幹部会議です。会議室にお越しください」

 幹部会議。
 その名の通り、四宝組十二幹部が揃って話し合うのだ。

「もうそんな時間ですか、清十郎行きましょう!」

 一花と清十郎は、会議室に向かう。




______




 会議室は、そこそこの広さを持つ部屋に、大きな長机と十三脚の椅子が用意された簡素なものとなっている。最奥の席に四宝組の二代目組長、哭龍が座るのだ。

 しかし、現在、部屋には三人しかいない。

 一花と清十郎、そして彼女もまた、四宝組十二幹部の一人。
 永鳥朱蘭ながとりしゅらんだ。
 見た目は、二十代後半くらいだろう。朱色の髪をしており、髪型は腰まであるポニーテール。オレンジ色スーツがよく似合っている。

「永鳥さん、こんばんは」
「こんばんは、闇園さん」
「全然集まってないですね」
「ええ、いつも通りね」

 『任務を優先しろ』と。哭龍が常日頃そう言っているのだ。
 参加しないからといってペナルティなどはない。

「······」
「わ! ブレイドさん、いたんですか!?」

 開きっぱなしのドアの前に音も無く立つ男。
 彼もまた、四宝組十二幹部の一人、ブレイドだ。

 ブレイドは『獣人(白虎)』の能力者だ。
 その歳は外見では判断出来ない。
 能力を常に発動させていて、白と黒の体毛で全身が覆われているからだ。
 軽装な防具に、二本の大剣を背負っている。

 ちなみに、ブレイドという名は、家系の当主が代々名乗っている。二本の大剣も代々受け継がれてきた妖刀だ。

 ブレイドは、コクリと頷くと席に付いた。

「亀城さんは来るんですか?」
「門番の任を部下に引き継ぎ次第来るそうよ」

 四宝組の三大幹部、攻めの永鳥。守りの亀城。遊撃のブレイド。
 四宝組を結成した四人の血族なのだ。その歴史は四百年にも及ぶ。
 永鳥だけは能力の関係上、当事者なのだが。

「清十郎、座って待っていましょう」

 一花はドアに一番近い席に座る。清十郎はその隣の席に腰掛ける。

 少しして、亀城が現れた。

「外で見ていたが、まだ誰も来んな、今日は全員集まると思ったのだが」
「皆さん、忙しいですから」
「今回は哭龍さんも参加するから、来て欲しいところだがな」


 三十分後。

「ただいま戻ったよ」

 現れたのは女。
 見た目は二十代後半くらい。髪色は白、長さはショートで、ウェーブがかかっている。肌は褐色、服装は黒のローブを纏っている。
 彼女もまた四宝組十二幹部の一人。鎌柄 アン(かまつかあん)だ。
 大きく膨らんだ麻袋を背負っている。

「む、遅かったな」
「これでも急いできたんだよ、ほら、お前もいつまでも休んでるんじゃないよ」

 アンが、長机に投擲したのは刃渡り三十センチほどの赤い刀身のナイフだ。
 そのまま卓上の中心に突き刺さった。

「へい」

 ナイフから少年のような声がした。

 ナイフの刀身から、血が溢れ出す。どこにそんな質量を隠していたのか、間欠泉のような勢いで次々と鮮血があがる。
 そしてそれは、意思を持ったように物理法則を無視した動きを見せ、人の姿となった。

 四宝組十二幹部の一振り。火血刀かけつとうだ。
 出来上がったのは小柄な少年。アンと同じく黒いローブを着ている。
 しかし、それは火血刀自身が『妖刀』の能力によって血から作り出した、分身なのだ。

「机が汚れます。降りてください」

 朱蘭が坦々とした口調で言った。

「あ、すいません」

 火血刀は分身にナイフを引き抜かせると、軽い身のこなしで席に付く。

「あの麻袋の中身はなんでしょう?」

 一花が指さすのはアンが背負っている麻袋だ。
 時折モゾモゾと動いている。

「能力者だよ、攫ってきたのさ」
「最近、多いですね人攫い」
「儲かるから、じゃないのかい? どこに卸しているか、アタシは知らないけどね」
「姉御、そいつ手足を潰してあるから、医務室に運んでから閉じ込めないといけねぇ!」

 火血刀が慌てた口調で言う。

「知ったこっちゃないよ、暴れたから潰した。自業自得だよ」

 アンは麻袋を部屋の隅に投げ捨てる。どうやら医務室には連れていかないようだ。

「死なれちゃ困るんで俺が連れていくよ」
「勝手にしな」

 火血刀が麻袋を背負い、急ぎ足で連れて行った。

「相当苦戦したと見た」

 亀城がニヤリと笑みを浮かべて言った。

「そうだね、ダメージは負わなかったけど。長引いたことを苦戦というなら苦戦したさ。逃げに徹した『風使い』があんなにも面倒だとは思わなかったよ。最後には怯えた表情と心地いい悲鳴を聞かせてくれたから、その甲斐はあったけどさ」

 そのとき開きっぱなしのドアがノックされた。誰も返事を返さないので、ノックした人物が入室する。

「失礼するぜ、会議はまだ始まってないのか?」
「まだですよー」

 その男も四宝組十二幹部の一人。レオンだ。
 外見は、二本足で歩くカメレオンのような感じだ。やや老けている印象を持つ。丸い二つの大きな目は、瞼が半分しか開かれていないので気怠そうな印象も受ける。
 『獣人カメレオン』の能力者だ。

「よかったぜ、間に合ったな! ほらウルフ」
「グルル」

 レオンの後に入室したのは、二メートル近い大男だ。毛深く、ゴワゴワとした白髪を持つ。鋭い眼光に鋭利な犬歯を口元から覗かせている。

 四宝組十二幹部の一人。ウルフマンだ。
 特にコメントも無く、レオンの横に座る。

 ほどなくして火血刀も戻り。治療中の水葵以外の幹部が全員集まった。

「揃いましたね!」

 一花が物珍しそうに、席に付いた面々を見渡す。

「では、哭龍さんを呼んで参ります」

 そう言い、朱蘭が席を立った。

「なぁ、風間さん」

 清十郎の隣に座ったレオンが声を掛ける。
 ムスッとした顔のまま清十郎は動かない。

「あ、質問は私が受け付けます!」

 察した一花がそう言うと、清十郎を挟んでの会話が始まる。

「久乗さんが死んだと、聞き及んだが本当なのか?」
「本当ですよ。『彼』は過去を見る事ができますから」

 『時空蛸』は『空間』の能力に加えて『過去視』の能力も持っている。
 『過去視』で見た情報を念話で一花に伝えているのだ。

「そうか······崩紫が裏切った余波で、久乗さんも誰かに乗り移って、そのままどっかで気ままに生きているのかもと思いもしたが、そうか死んじまったか」

 レオンは至極残念そうに言った。

「久乗さんのことがどうかしたんですか?」

 一花は頭を傾げる。

「そら、肉体はともかく、精神年齢は三百歳だったろ? もっと話しておきたかったぜ」
「そんな歳だったんですか! 肉体を捨てればそこまで生きることが可能なんですね」
「その通りなんだが、どうやら本人の意思とは違うらしい」
「え?」
「久乗さん本人が言ってたんだが、憑依している間に、本体を焼かれちまったらしいぜ」
「そうなんですか、誰がやったんでしょう?」
「さぁな、もしかしたらーー」
「静粛に」

 戻ってきた朱蘭が言った。
 一同、雑談を止め、朱蘭の前を歩く男を見る。

 漆黒の鱗に身を包んだ。竜人だ。

 彼こそが、四宝組初代の息子にして二代目組長。
 哭龍である。

 哭龍は席に着くと、真っ赤な瞳で全体を見渡す。

「今日はよく集まってくれた」
「ハッ!」
「鮫島はいないのか?」
「医務室にて治療を受けています」

 哭龍の質問に朱蘭が答えた。基本的な質疑応答は朱蘭の役割だ。

「何があった?」
「崩紫と戦闘になり負った傷です」
「そうか、真冬が······それではまず、騒動の渦中にある崩紫の話から始めようか。鮫島には後でまとめて伝えておけ」
「畏まりました」
「前代が亡くなり、私が組を継いでから一年が経つ。早いものだ。初めの不安定な期間、他の組織がこの気を逃すまいと我らの領土に侵入、抗争が激化したこともあったが、お前たちの力で事なきを得た。感謝する」

 哭龍の言葉を受けて、幹部たちも思う所があるのだろう、皆それぞれ頷いたりしている。

「そして、この一ヶ月。新体制も整い、これからという所で、また問題が発生した。崩紫の裏切りだ。この件について始めから振り返ってみるとしようか。当時の『取り逃し』の件は風間だったな、どうだった」

 呼ばれた清十郎は座ったまま、首だけを哭龍に向ける。

「あ! 清十郎への質疑応答は私が、むぐぐーー」

 気を利かした一花が先ほどと同様に代弁しようとしたが、清十郎に口を塞がれた。

「少女の監禁場所は、この本社の裏にあるビルだった。崩紫が少女を逃がし終えたところで、俺が呼ばれたのだ。少女に逃げられるのも仕方ないことだ」
「そうか、ではなぜ、崩紫をその場で始末しなかった?」
「致命傷を与えたからだ。殺し慣れてれば誰でもわかる。あれは致命傷だ。それに最後の一撃でビルから突き落とした。ゴミ袋がクッションとなったようだが、それでも助かるまい。用心棒としての役割は果たしただろう」
「哭龍さん、風間さんに非はないと思います」

 朱蘭が言った。一花も激しく頷いている。

「そうだな、だが疑問が残る。致命傷から、どうやって崩紫は生き延びた?」
「崩紫には魔女の仲間がいる。そいつが何らかの方法で治したのだ」
「ほう、魔女とな」

 哭龍は顎を触り目を細める。

「本当です、『彼』が言っていました」

 清十郎の手から解放された一花が言った。

「なるほど、時空蛸の過去を見る目か、それなら納得が行くな」
「久乗さんを倒せたのも、魔女と協力したからです」
「久乗か······俺と近い歳だった。よもや死ぬわけがないと思っていたが、まさか殺られるとは」
「鮫島さんが再び捕まえた少女も、現在、崩紫さんと行動を共にしています」
「ふむ、昔から逆境でこそ真価を発揮する男だったからな。しかし、目的の者と、粛清対象が一緒にいるのであれば話は早い。さて、この件は誰に任せようか」

 アンとレオンが同時に手を挙げた。

「俺とウルフに任せてください」
「いいや、私だね」

 二組で行くという考えはない。手柄を横取りされる可能性があるからだ。

「そうだな、どちらに任せようか。どちらも適任、後腐れなくジャンケンで決めろ」

 二人が席を立ち、部屋の隅で拳を構える。

「さて、時間が惜しい、話を進めようか。攫ってきた能力者たちは何人になる?」
「四人です」

 朱蘭が書類を見ながら言った。

「あと一人か」

 哭龍の呟きを一花は聞き逃さなかった。

「あと一人? 五人揃うと、どうなるんですか?」
「機密情報だ。今は俺と三大幹部のみが知っている。特に、風間と闇園の二人は辞めるのが先になる可能性がある。その時がくれば話す」
「売るためではないんですね。じゃあ、その時にまだ私と清十郎がいたら教えてください」
「約束しよう」

 そう言うと、哭龍は朱蘭に向き直る。

「攫ってきた者の能力は?」
「はい、指示通り『炎使い』『水使い』『雷使い』『風使い』です。もちろん他の組織の残党から選びました」
「よし、絶対に殺すな。そして警備を厳重にしておけ。風間、任期までしっかり頼んだぞ」
「ああ」

 アイコ合戦をしていた二人に決着がついた。

「よし、俺の勝ちだな」
「くそッ」

 勝ったのはレオンだ。

「レオンとウルフに、この一件は任せよう。では、次の議題だ」
「はい、空いた幹部の席ですがーー」


 こうして幹部会議は粛々と進行していった。
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