新世界VS異世界

黒木シロウ

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一章「四宝組編」

第十八話 純白の意志

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 現れた哭龍に真冬は臨戦態勢をとる。だが哭龍の反応は真冬が予想していたものとは違った。

「物心ついた時から、ある悩みを抱えていた」
「なんだよ急に······」

 独白するような哭龍の言葉に、真冬は戸惑いを隠せなかった。

「まぁ聞け、その悩みの原因は俺の中にある『帰巣本能』だった」
「帰巣本能だと?」

 犬とかが迷わず家に帰ることができるのも、その本能のお陰だっけ? だが、今そんなものが、この事態となんの関係があるんだ? 何かを待っているのか? 真冬は時間稼ぎの可能性も考慮しつつ、ひとまず話を聞くことにした。

「家の中にいても帰りたいと思うのだ。お前にわかるか、その気持ちが?」
「······」
「ここは俺の本来の居場所じゃない。そう思うようになるのに時間はかからなかった」
「それでこんなことをしたのか」
「そうだ、俺は帰らねばならないのだ、まだ見ぬ異世界に。すでに小さいが、このビルの真上に異世界へと続く門ゲートが開きつつある。後はその娘の命を使い、魔法陣を起動させ、門ゲートを完全なものとする」

 この破壊された魔法陣でできるのか? と、真冬は疑問に思ったが、哭龍の能力を思い出し考えを改めた。まだなんとでもなるのだ。

「ナナに手出しはさせない」
「お前ならそう来るだろうと思っていた。ならば決着をつけよう、俺たち義兄弟に相応しい舞台が屋上に用意してある」
「伯龍がこんなことを望んでいると思っているのか?」
「伯龍でもないお前が言えたことではない。お前は伯龍の最期を看取れなかったが、伯龍は確かに言った。『好きに生きろ』と」
「好きに生きろ······」
「だから、俺は好きに生きる。四宝組のボスとしてではなく、一竜人として、故郷に帰るのだ!」
「そうかよ、よくわかった、なら俺からも一言言わせてもらう」
「······」
「そんなことは絶対させない。その決闘受けて立つ!」

 こうして一体一の決闘が取り決められたのであった。
 天井の穴から哭龍が出ていくと、待っていたように心紅が口を開いた。

「罠かもしれないわ」
「そうかもな、でも悪くない」
「どうして?」
「四宝組のルールで『組の長に一騎打ちで勝利した者が新しい長となる』っていうのがあるんだ。哭龍はそれをやりたいんだと思う」
「普段は雄々しい人物でも、追い詰められると嘘もつけるようになるわ?」
「哭龍は、俺の兄貴分だった。誰よりもプライドが高い男で弱音なんて吐かない男だ。そんな哭龍の悩み事を初めて聞いた、本当のことなんだろうな」
「······」
「でも、騙されたそのときは助けてくれ」
「もちろんよ、私が生きている間は······いえ、私が死んでも真冬を死なせたりしないわ」

 そう言うと心紅は、指をパチンと鳴らす、すると手元に巻物が現れた。

「マジックか!」

 興奮を隠せないナナが手を胸元でブンブンと振って言った。

「ええ、魔法マジックよ。私の体内に仕込んである魔道回路に魔力を通わせて簡易な召喚魔法を発動させたの」
「? ······?」

 一気にナナの顔に疑問符が浮かび上がる。

「あ、なんでもないわ」
「その紙はなんだ?」

 心紅が床に広げた紙には円状の魔法陣が描かれている。

「召喚魔法を行うための魔法陣よ、私の魔道回路じゃ呼び出せないものを召喚するの。今から魔力を込めるから少し離れてて」
「ああ」

 真冬とナナが離れると、心紅の手に光が灯る。その光は魔法陣にも及び手を離し距離をとると、ボフンという音と煙をあげて黒曜石の鎧に包まれた魔人が召喚された。

「グゲ、召喚魔法か」
「クロジカ殿!」

 そう心紅はクロジカを召喚したのだ。

「おお、なるほどな、そうやって鎖蜘蛛も召喚したってわけか」
「そうよ、私の魔力で使役できるのは、魔力総量の関係上。この二体に限られるけどね」
「それって凄いのか?」
「上級クラスの魔物と、その上の魔人だから。そうね······上級召喚士程度には負けないわね」
「······それって凄いのか?」
「あ、なんでもないわ」

 疑問符を浮かべる真冬を無視して、クロジカは気だるそうに心紅に歩み寄った。

「それで何のようだ、ご主人様?」
「まずは現状報告をしなさい、クロジカ」
「ふぁあ、へいへい」
「へいは一回」
「へい」

 そうだ、クロジカはアンと火血刀、二人の幹部と戦っていたはずだ。

「クロジカ、あいつらは? 倒したのか?」
「んぁ? ああ、あいつらなら逃げ出したぞ」
「に、逃げた?」
「あぁ、本部とは逆方向に逃げ出した」
「どうしてだ」
「俺が知るかよ、見切りでもつけたんじゃねぇの?」

 風間さんと一花の契約終了、鮫島の裏切り、亀城は俺が倒したし、その情報を無線かなんかで聞いて、敗北を確信して逃げ出したってことか?

「そうか、なら、いいのか?」
「逃げた奴のことなんざどうでもいいだろ? それで俺はなんで呼ばれたんだ? ご主人様」
「これから真冬がここのボスと一騎打ちをするから、危険になったら割り込んででも助けなさい。それで真冬についていなかったことに対するお咎めはなしにしてあげるわ」
「へ、へーい」

 目を泳がせつつもクロジカは承諾した。

「おい待て心紅」
「なによ」
「それはなしだ、ずるいだろ」
「関係ないわ、真冬が死んだら嫌だもの、絶対に死なせないわよ」
「でもダメだ! クロジカから倒すことになるぞ!」
「あん? やんのか?」
「はぁ······」

 深いため息と共に頭をポリポリかくと、心紅は「わかったわ」と口にし、言葉を続ける。

「冗談よ、男同士の決闘に横槍を指すなんて無粋な真似、この私がするわけがないじゃない」

 絶対嘘だ。真冬は確信した。

「なら今クロジカに命令してくれ『屋上での一騎打ちには参戦しない、俺以外の仲間を守る』と」
「嫌、と言ったら?」
「······心紅を嫌いになる」
「ッ!?」

 もちろん嘘だ。しかし、目を見開いた心紅は、口をパクパク動かして何かを言おうとしては、やめるを繰り返した。やっと口を開くと消え入りそうな声でつぶやく。

「卑怯よ······」
「一生恨むことになる」
「真冬が無事なら恨まれてもいいけど、嫌われるのは嫌よ」

 シュンとした心紅は渋々といった感じでクロジカに命令する。

「屋上での戦いで、決着がつくまで手出しはしないこと。それまでは私たちを守りなさい」
「へい。グゲゲ、こんなご主人様を見る日が来ようとはな」
「黙ってなさい」

 傷も癒えた、話し合いもできた、あとは戦うのみとなったところで、頃合を見計らっていたのか、天井の穴から炎の羽を広げ朱欄が現れた。

「話し合いは済みましたか?」

 先ほどの取り乱した様子とは打って変わって、釈然とした態度で朱欄は言った。

「ああ」
「では、こちらへ」

 炎の羽をしまって降り立つと、朱欄はテキパキとした足取りで、出口へと向かって行く。真冬たちもその後に続いた。

 案内されたのは屋上ではなく最上階だった。警戒色を強くした面々を知ってか知らずか朱欄は振り返り言う。

「まず、伯龍さんのお部屋にご案内いたします」
「なんでいまさら」
「哭龍さんがどうしてもと仰っていました」

 この四宝組本部ビルに十年以上住んでいた真冬だが、あまり伯龍の部屋には入ったことがなかった。いくら真冬が当時、伯龍の右腕としてそばに仕えていたとはいっても、伯龍が就寝時以外に利用しなかったので、入る必要がなかったのだ。

 罠が用意してある可能性は十分にある。だが、いまさら罠程度で歩みを止めるわけにもいかず、真冬たちは短い廊下を歩き扉の前に立つ。そこで朱欄が言う。

「崩紫さんだけでお願い致します」
「嫌よ」

 その言葉に噛みついたのは心紅だった。明らかな敵意を持って朱欄に詰め寄る。

「わかった、俺一人で行くよ」
「でも」
「大丈夫だ、任せてくれ」

 その一連の流れを見て朱欄は自身の胸に手をかざす。

「もし警戒されているようでしたら、罠だった際は私の『コア』を破壊しても構いません」

 胸にかざした手が、肉体内部にめり込む、朱欄が抜き出したのは、こぶし大の朱色の玉だ。

「これを破壊されると私は死にます、不死鳥などと謳ってはいますが所詮一能力者にすぎません。どなたかに預かっていてほしいのですが?」
「私が預かるわ」
「では、どうぞ」

 前に出た心紅は、朱欄の『コア』を受け取る。朱色の玉は薄くすけており、中にはメラメラと炎のようなものが揺らいでいる。

「あの取り乱していたときとは、えらく違うんだな」
「哭龍さん自らが一体一を望まれたのですから、私はそれを叶えるのみです」
「なるほどな。じゃあ行ってくる」
「真冬殿! 気をつけて!」
「行ってらっしゃい」

 挨拶を交わすと、真冬は一人で伯龍の部屋に向かった。




______




 広く長い廊下を急がずに歩く。一本道なので迷うことはない。廊下の端には伯龍が収集していた壺や掛け軸、甲冑といった物までが飾られている、それらの共通点といえば白を基調としているという点くらいだろう。

 こんな話もしていたなぁ、と。真冬は骨董品を見ては一年前に死んだ、伯龍に思いを馳せる。
 そういえばもうすぐ一周忌か。こんなことにならなきゃ、今頃はその準備でもしていたのかな。

 廊下を渡り終える。下駄箱に靴を並べる。襖を開けて中に入る。
 魔法陣部屋に比べれば小さいが、寝室として使っていたとすれば十分に広い部屋を真冬は歩く。床は畳で、ひんやりとした空気に満たされている。

 静寂に包まれた部屋の中心に真冬は正座する。なんとなくである。ただただ心が引き締まる感じがした。

 真冬は思い出す、伯龍が死んだとき、真冬は他の武装組織と戦っていた。命からがら帰ると伯龍は火葬された後だった。

 涙は出なかった、看取れなかったせいだろうか? 真冬にはわからない。死んだという実感がわかなかったからかもしれない。ひょっこり出てくるんじゃないだろうかと、最初のころはしょっちゅうそう思っていた。

「伯龍」

 真冬は普段伯龍のことを伯龍とそのまま読んでいた。それは荒くれ時代だったときの名残だ。二十代になって大人しくなり敬称をつけて呼んでみたこともあるが伯龍が気持ち悪がったためそのままとなった。

 今思えば真冬が唯一心を許せた人物だった。厳格な男だった、だが、真冬を初孫のように可愛がっていた。それは哭龍も同じだ、息子のように可愛がられていた。



「真冬」



 聞きなれた嗄れた声に、ハッとして正面を向く。

「よぉ」
「伯龍!」

 真冬以外誰もいなかったはずの部屋に、白髪の老人が現れた。煙管を片手に口からポッっと煙の輪を吐き出している。

「生きていたのか!!」

 歓喜の声を上げ立つ真冬に、伯龍は手を軽くあげて座らせた。

「いや、ワシは死んだ。これは旧友が残した魂の残滓を残す技じゃ、じきに消えよう」
「そっか······」
「時間が惜しい、話をしよう。何が起きておる?」

 話したいことは山ほどあるが、真冬はぐっと堪える。まず話すべきことを伯龍に話し始めた。

 伯龍が死んでから四宝組のやり方がガラリと変わったこと。
 嫌気がさした真冬が組織を裏切ったこと。
 哭龍の真の目的のこと。
 仲間だった者たちを手にかけたこと。
 それと助けてくれた新しい仲間のこと。

 なるべく簡潔に話したつもりだが少し長くなったかもしれない。

「そうじゃったか。そうか······そうか」

 伯龍は真冬の話を、時折優しく相槌をうち、目を細めて聞いていた。少し脱線したところもあったが話に耳を傾けた。

「哭龍の名前の由来は、よく泣くからじゃったな、目を赤くはらして以来、そのまま目が赤くなったのは、もう懐かしい記憶じゃな」
「俺の名前の由来は?」
「とても寒い冬の日に出会ったからじゃな。······なんじゃその微妙そうな顔は、ワシだって長兄に生まれて、さらに白い鱗を持って生まれたから伯龍じゃぞ」

 二人の間には、優しい空気が流れている。

「確かにワシは哭龍に言った『好きに生きろ』と」
「でもあんなの間違ってるよ!」
「かもしれぬ、じゃがな、真冬にも言おうと思っていたのじゃ」
「なにを」
「好きに生きろ」

 その言葉は真冬の胸にストンと落ちた。

「当たり前だよ!」
「そうだな、真冬には不要だと思っておったよ。だからワシは、死ぬとき『このまま死んでもいい』と思っておった。それにお前が来ないときは頑張っているときじゃからな」
「······」
「でもな、こうして真冬をワシのところに案内させたということは、哭龍にも思うところがあるんじゃろう。それだけはわかってやってくれ」
「はい!」
「それに、じゃ。哭龍が好きに生きているんじゃから、それを邪魔するのも、また自由じゃ。兄弟でしっかり決着をつけなさい」
「はい!」

 そこで伯龍は、ふぅーっと一呼吸おいた。この仕草は説教をし終えたあとの仕草と酷似していた。

「時に真冬、いくつになった?」
「二十四」
「そうか、間に合ったか! よかった」
「?」

 嬉しそうに伯龍は立ち上がると、後ろの襖を開けて中にあるタンスから木箱を取り出した。

「開けてみよ」
「?」

 言われるがままに真冬は木箱を開ける。中には純白の手袋が入っていた。

「これは」
「『誕生日ぷれぜんと』というやつじゃ。真冬の誕生日前にワシは死んでしまったからのぉ。一年近く遅れてしまったな」
「······」

 俯き手袋を握る真冬の頭を、伯龍はワシャワシャと撫でる。

「はめて見せてくれんかのぉ」

 言われるがままに真冬は手袋をはめる、純白の手袋は真冬の手にピッタリとフィットした。

「うむ、大きさは問題ないようじゃな」
「······」
「なぜ手袋か、わかるか?」
「わから、ないよ······」
「その手袋にはワシの力を込めてある。『無効』の力をの。真冬はその手のせいで、人を愛せないと思っておるかもしれぬが、それは違う、違うが、真冬がそう思っておるなら、ワシはそれを手伝うよ」
「ありがとう······『親父』」
「······うむ、これでなんの未練もないわい。そうじゃ真冬」
「なに?」
「あの娘は大切にしろ、なにせあの娘はワシの妻に似ておる」
「な、見えてたのか!?」
「この目に見えぬもの無しじゃ。結界なぞ容易に看破できるわい。気づいとらんフリして様子を見ておったが、あの娘は真冬に『ぞっこんらぶ』じゃぞ」
「わかった、心紅と結婚する」

 それを聞いた伯龍は満足げに頷いた。

「よく言った! さて、真冬!」
「はい!」

 伯龍はバッと立ち上がると、真冬に背を向けた。
 真冬はその背中を力強く見つめる。

「行ってこい!」
「行ってきます!」

 踵を返し歩き出す真冬。もう決して振り返らない。今度こそ今生の別れ。伯龍も背を向けたまま振り返らない。二人の目に浮かぶ熱い涙が、その思いを雄弁に物語っていた。






「······ばぁさん、ワシもいまそっちに行くよ。かなり遅れてしまったが、まだ待っていてくれているじゃろうか。なにせ数千年ぶりじゃからのぅ、緊張するのぅ。そうじゃ、三途の川で花でも摘んでいこうかの、ふぉふぉふぉ、それがいい······きっと、喜ぶ、ぞ」

 純白の光が消えて、再び部屋に静寂がおとずれた。




______




「心紅!」
「な、なによ」

 帰って一番に真冬は心紅を呼んだ。心紅は赤くなった真冬の目に一瞬固まったが、すぐに駆け寄った。

「大丈夫? 何かされたーー」
「結婚してくれ」

 心紅の手を取り、真摯な目で真冬は言った。

「は? え? あの、ちょっ······」

 心紅は油を指し忘れたブリキのおもちゃのようにギギっとぎこちなく振り返ると、目を丸くして皆を見る。
 クロジカもナナも、朱欄ですら頷いている。

「わ、私でいいのかしら?」
「心紅がいい」
「で、でも私って魔女だし、ヤンデレだし、人も殺したことあるし、真冬が知らないところで気持ち悪いことも沢山したーー」
「頼む、結婚してください」

 それは心紅が一度も見たことのない真冬のポーズだった。
 土下座だ。伯龍から貰ったばかりの手袋を床につけて頭を擦り合わせる。

「あ、頭を上げて!」
「結婚してくれるまで上げない!」
「する! するから! 結婚するわ! 真冬と!」

 『精神耐性』を凌駕したのか、心紅は顔を真っ赤にしている。

「よろしくお願いします!」
「こ、こちらこそ!」

 電撃プロポーズであった。
 真冬の心は完全に晴れた。今の真冬は今までで一番強い。

「では、こちらへ。哭龍さんがお待ちです」
「ああ!」

 ベストコンディションで真冬は哭龍と対峙する。
 最強の兄弟喧嘩が今始まろうとしているのだ。
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