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11~20話
14e、私は質問の意味をわかっていない
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なぜそんなに思い詰めた様子なのかはわからないが、別段隠す必要もないので素直に答えた。
「18歳です」
「えっ……あー! そっかそっか。あーっと、この国ではな、生まれてから一年で1歳って数えるんだよ」
一瞬目を見開いたフェンベックは、一人でウンウン頷くと頭を掻きながら当たり前の事を説明してくれた。
「? 私の国でもそうです」
この世界では歳の数え方が違う国もあるのだろうか。
「……一年は何日?」
「365日」
「……え?? じゃあ本当に18なの? 生まれてから18年経ってる??」
「はい……」
何をそんなに疑うことがあるのだろう。
侮蔑されている感じはしなかったけれど、やっぱり奴隷の言うことは信用できないのだろうか。
「マジか——! あー、よかった!!」
フェンベックは私の手を握って機嫌よくブンブンと上下に振った。
その態度に、奴隷を蔑視している様子はない。
飼い主の急な大声に驚いたウルは、オロオロと私とフェンベックを交互に見つめている。
「いやー、俺はてっきりあいつを捕まえにゃならんかと……いやいや、18なら何も問題ないわ! ごめんごめん、マヤちゃん、早くケーキ食いに行こう!」
ハテナマークを浮かべる私を尻目に、一人納得したフェンベックは悩みなんてなさそうな爽やかな笑顔で立ち上がった。
「18歳です」
「えっ……あー! そっかそっか。あーっと、この国ではな、生まれてから一年で1歳って数えるんだよ」
一瞬目を見開いたフェンベックは、一人でウンウン頷くと頭を掻きながら当たり前の事を説明してくれた。
「? 私の国でもそうです」
この世界では歳の数え方が違う国もあるのだろうか。
「……一年は何日?」
「365日」
「……え?? じゃあ本当に18なの? 生まれてから18年経ってる??」
「はい……」
何をそんなに疑うことがあるのだろう。
侮蔑されている感じはしなかったけれど、やっぱり奴隷の言うことは信用できないのだろうか。
「マジか——! あー、よかった!!」
フェンベックは私の手を握って機嫌よくブンブンと上下に振った。
その態度に、奴隷を蔑視している様子はない。
飼い主の急な大声に驚いたウルは、オロオロと私とフェンベックを交互に見つめている。
「いやー、俺はてっきりあいつを捕まえにゃならんかと……いやいや、18なら何も問題ないわ! ごめんごめん、マヤちゃん、早くケーキ食いに行こう!」
ハテナマークを浮かべる私を尻目に、一人納得したフェンベックは悩みなんてなさそうな爽やかな笑顔で立ち上がった。
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