ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ~皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます!~

南田 此仁@書籍発売中

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番外編

5a、私は冬の景色をわかっていない ※

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 領地の屋敷に戻ると、玄関ホールにずらりと使用人達が並んでいた。
 その誰もが、私を腕に抱くガルを見て目を丸くしている。

 沢山の視線をオロオロと見渡し、慣れ親しんだメイド長の姿を見つけてほっとする。

 ガルに婚約者だと紹介してもらい自己紹介も終えれば、その辺りはすでにメイド長から聞き及んでいたのか、すんなりと受け入れられて皆歓迎の意を示してくれた。




「———そして、ここが俺の部屋だ」

 主要な部屋の位置を教えながら歩を進めていたガルが、大きな扉の前で足を止める。
 途中トイレにも立ち寄ったけれど、すでに扉何個分向こうだったかわからなくなってしまった。

 ガチャッ

 中に入れば、深みのある暖色系でまとめられた空間が広がっていた。

「すごく広いですね……!」

「土地なら有り余っているからな」

 王都の部屋も広いけれど、この部屋は優にその二倍はありそうだ。
 事前に暖炉の火を入れてくれてあったらしく、部屋の中はよく暖まっている。

 濡れたコート類は玄関で預けたとはいえ、湿った衣服に奪われていた体温が、暖かな室温にじんわりと戻ってくる。

「まずは風呂にしよう。ずっと外にいて冷えただろう」

「はい!」
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