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8章 怪奇現象 『ゴーズ・オン・ゴースト』
冒険の書の確認 これまでのあらすじ⑥
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冒険の書の確認 間幕復習⑥
新型ゲーム機のテストプレイヤー兼デバッカーとして雇われた俺達は、自他ともに認める重度のゲーマーだ。
そんな、俺達が早速送り込まれた世界は、現実なのか仮想なのかを、思わず取り違えそうになる程に『リアル』な『異世界』だった。
ここが現実か仮想か、それはその『世界』にいる限りは、比較してあーだこーだ考えるべき事じゃぁない。
異世界だろうが仮想世界だろーが、幻想だろうが夢オチだろうが。
その『世界』のただ中にある自意識にとっては、その『世界』こそが真実だろう。
そのように脳味噌まで騙されるべき次世代『ゲーム』の名前はソフト的には『トビラ』。ハード的にはコードネームMFC。正式名称はまだ無い。
俺達は二度目のログインを果たし、そして……2度目になるログアウトを果たした。
デバッカーである俺達は、ゲームバグである赤旗と、その根元になっているらしい赤旗立てた『魔王』と名乗る連中を追う作業をしなきゃ行けない訳だが……。二回目ログインは一回目の尻ぬぐいで終わった気配だ。
最初のログインが強制終了だった為に、壊れた記憶領域の修復に全部当てちまった。
そして、なんだか余計な事までサルベージしてしまった気配もするよな。
バグありと知ってて続けた物語。
俺は純粋な意味での『俺』ではなくなってしまっている。
赤旗が原因なのか、それとも――俺が背負った重い過去が原因か。
とりあえずタイムアップ、一旦ログアウトだ。
一旦現実に戻って、原因となる9人目の開発者、および9人目の大陸座について詳しく教えて貰う事にしようじゃねぇか。お約束だよなぁ、お約束怖ぇー。
そして……
交わらない、二つの世界の溝の広がりを俺は、少しだけ自覚する事になると思う。
新型ゲーム機のテストプレイヤー兼デバッカーとして雇われた俺達は、自他ともに認める重度のゲーマーだ。
そんな、俺達が早速送り込まれた世界は、現実なのか仮想なのかを、思わず取り違えそうになる程に『リアル』な『異世界』だった。
ここが現実か仮想か、それはその『世界』にいる限りは、比較してあーだこーだ考えるべき事じゃぁない。
異世界だろうが仮想世界だろーが、幻想だろうが夢オチだろうが。
その『世界』のただ中にある自意識にとっては、その『世界』こそが真実だろう。
そのように脳味噌まで騙されるべき次世代『ゲーム』の名前はソフト的には『トビラ』。ハード的にはコードネームMFC。正式名称はまだ無い。
俺達は二度目のログインを果たし、そして……2度目になるログアウトを果たした。
デバッカーである俺達は、ゲームバグである赤旗と、その根元になっているらしい赤旗立てた『魔王』と名乗る連中を追う作業をしなきゃ行けない訳だが……。二回目ログインは一回目の尻ぬぐいで終わった気配だ。
最初のログインが強制終了だった為に、壊れた記憶領域の修復に全部当てちまった。
そして、なんだか余計な事までサルベージしてしまった気配もするよな。
バグありと知ってて続けた物語。
俺は純粋な意味での『俺』ではなくなってしまっている。
赤旗が原因なのか、それとも――俺が背負った重い過去が原因か。
とりあえずタイムアップ、一旦ログアウトだ。
一旦現実に戻って、原因となる9人目の開発者、および9人目の大陸座について詳しく教えて貰う事にしようじゃねぇか。お約束だよなぁ、お約束怖ぇー。
そして……
交わらない、二つの世界の溝の広がりを俺は、少しだけ自覚する事になると思う。
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