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完結後推奨 番外編 妄想仮想代替恋愛

◆トビラ後日談 A SEQUEL『妄想仮想代替恋愛 -9-』

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◆トビラ後日談 A SEQUEL『妄想仮想代替恋愛 -9-』
 ※本編終了後閲覧推奨、古谷愛ことアインさんメインの後日談です※

 すっかりと昼ご飯の確保を忘れ、私は一日そういう事を小難しく考えるに終始してしまったのだった。
 そうかぁ、あたしはお父さんとお母さんが大好きだったんだ。
 人間の基準で男同士がイチャイチャしているのが好きなんじゃなくて、チビドラゴンの『代替両親』がアレだったからあたしは、ああいう関係性に向けて全体的に興味が向いてしまっていたって事か。
 我ながら全くそうだと気が付いて無かったよ。
 あたし、今日ちょっとだけ大人の階段を上った気分。

 そんで、これから本当のお父さんとお母さん、その子供っていうのをテリーちゃんから見せてもらえる訳だよね。
 ……カルチャーショック受けたりするのかな。どうなんだろう。

 何も食べずにいるとおなかが減る。あたし、育ち盛りって奴だし。
 そこでおやつに確保してあった蜂の巣を襲撃し、蜂蜜とハチ子を貪りながら半日を過ごす事にした。
 うーん、あたしってば彼らにとっては天敵かもね。彼らの針はあたしの堅い鱗や強靭な皮膚を通らないし、火で軽く燻って成虫の方も丸ごとばりばり食べちゃうし。
 虫、特に群れる昆虫類は比較的簡単に手に入るお昼ご飯なので、蜂の巣や白アリ塚なんかは見つけても非常食として確保して、すぐに襲わないようにしている。

 木のうろにあった蜂巣は思っていたよりも立派な作りだったわ。
 流石のあたしでも食べきれない量の巣が何層にも折り重なっていた。
 おみやげに一切れ持って帰ろう。
 蜂子と密袋がたっぷりつまった蝋の固まりを手に、うるさい成虫は丸のみにしながら追い払って、いつの間にか暮れ始めた空にあたしは飛び立った。
 夕飯は昨日の鴨の丸焼きのはず。
 と、早くも良く利くあたしの鼻はその香ばしい匂いをかぎ分けていた。
 夕暮れにカレーやシチューに匂いを嗅ぎ取ったみたいな、不思議な感覚に陥る。きゅっと、胸が締め付けられるみたいな。
 ダメねぇあたし、こっちでは食い物にしかときめかない、なんて。



 夕ご飯は予告されていた通り、鴨の香草詰め丸焼き。
 下準備してあったものを大きな葉でくるんで、石を埋め込んである竈の残り火に入れて蒸すだけなのよね。
「ただいまぁー、ヤト、蜂の巣少し持って来たんだけど」
「お、ツマミに一品増えたな」
 ヤトはもう、こういう作業は慣れた物でしぶとく残って居た蜂の成虫は遠慮なく手で潰しながら、丸々太った蜂の子と蜂蜜を部屋から掻き出し始めた。ある程度終わったら巣は少し残り火であぶって、手でギュッと握り潰してしまうといいのよ。残った蝋も貴重な資源。
「テリーちゃんは」
「散歩してくるってよ」
 朝飲みすぎた所為で若干胃もたれみたいで、何やらヤトは口にくわえてくちゃくちゃ噛んでる。匂いからして……ナッツさん直伝の胃に効く薬草だね。
「あたし、てっきり夕方まで寝てるかと思ったけど」
「そこまで俺達ぐうだらじゃねぇし」
「……畑に水やりやって、その後小屋に戻ったの?」
 なんでそんな事を聞くんだ?というようにヤトは首をかしげならがら答えた。
「いや、働いたら余計に酔いが回っちまって。気が付いたら畑の脇の木陰で爆睡してたみたいだ」
 ちぃ、その後小屋に戻って添寝とかはしなかったって訳か、残念!
「そろそろ準備終わるから呼んでこいよ」
「うん、でもどこに散歩に行ったの?」
「知らね」
 そっけない返事にあたしはため息を漏らす。しかたがないなぁ、ドラゴンながら鼻が利く訳だし。探してくるか。


 鴨の焼ける香ばしい匂いが遠慮なく邪魔をする。いい匂い優先になっちゃうのよね……あたしの鼻。
 そのあたり、実は犬よりは汎用性に欠ける所が有るんじゃないかと思う。
 でも大丈夫、テリーちゃんの匂いはちゃんと分かるよ。
 だって、いい匂いだもの。
 私にとって大切な人の匂いだからちゃんと分かる。
 あ、でも嫌いすぎるのも鼻につくのよねー。危険を察知するみたいに嫌なにおいもすぐ分かる。実はレッドの匂いを苦手と認識しているあたし。なぜかって、彼が魔導師だからかな。レッドの事嫌いじゃないんだけど、魔導都市と行き来している彼は常にあの町の匂いをまとわりつかせてる、それがどうにもダメ。
 おかげでレッドが来たかどうかも匂いですぐに分かったりする。
 未だに魔導都市ランがトラウマのあたしだ。
 あそこで鱗取られたり、採血されたり、変な薬飲まされたり……。
 あたしが拘束され、入れられていた檻の周辺には内臓をばらされた薬品漬の標本なんかがずらりと並べられててね、あたしも最終的にはあれの仲間入りをするんだってのが嫌が応にも分かるわけじゃない。
 怖かった……恐ろしかった。

 テリーの話によると実は彼らがあたしを助けたのは『偶然』だったらしいけどね。
 別にあたしを助けに来てくれたわけじゃないのね、あたしは長らくそのように都合よく理解をして3人に恩義を感じていたのだけど。そうだ、ってのははっきり教えてくれなかったのよ。なんでだろう。
 怪しい研究室に殴りこんできて怪しい魔導師達をばったばったとなぎ倒し、檻に入れられ沢山変な拘束具を付けられていたあたしを助け出してくれた……。
 自由になって思わず抱きつきたくて突進したのも、怖がらず彼は受け止めてくれたのよね。
 もしかしたら研究生物の暴走とみなされて、一刀両断されていてもおかしくなかったのにさ。
 チビドラゴンが人語を話すのにも、最初驚いていたけどすぐに理解してくれた。
 忘れないよ、突進した所テリーに首掴まれて抑え込まれちゃってさ、慌てたあたしに……『可愛いは正義』ってヤトとアベちゃんが言ってくれたの。
 それでテリーは呆れてあたしを自由にしてくれた。
 あ、おもむろですがリコレクトした。
 そういえば、可愛いと同時に言ってくれたヤトとアベちゃんに向って、思わず仲がいいのねって言っちゃったんだよね……あたし。
 それで同時だった事を悟ったように二人は顔を見合わせ、どうした事か口げんかになっちゃったりして。
 最終的にはお前ら、そんな事よりここをはやくずらかろうぜというテリーの呆れた提案で収まったんだっけ。
 不思議な3人組だったんだ。
 出会って以来、あたしにとっては不思議で、大切な家族だったんだ。

 
 大切な人の匂いをたどり、あたしは……巨大な木が焼け焦げて突っ立っている所に辿り着いた。
 色々あって燃えちゃって、立ったまま炭になってしまったドリュアートの木だ。その根元にこの森に通じる転位紋が刻まれている。
 レッドが施してくれたもので、レッドはこれを目印にして転位門をくぐってやってくる。
 多く、この秘密の森を訪れる人たちもそうするんだ。
 外部から歩いて、は……そう簡単に到達出来ないような所なんだ、ここ。
 ……まぁ、一度あたし達が歩いてここに来た事が有るからこそ、転位紋っていうものを刻み込む事が出来ていて、今は比較的出入りをしやすくなったんだけれども。

 真っ黒く炭化している木の幹を回り込む。
 ここは……特別な場所。

 炭化した木の幹に丸太の階段を取りつけた所に来て、もう匂いなんかたどらなくてもここにテリーちゃんが居る事が私にはわかった。
 大きく羽を羽ばたいて階段の上へ回り込む。
「テリーちゃん」
「だから、ちゃん、は止めろって」
 振り返らずにテリーは、炭の木に根を張って居る大きな木を見上げたまま、あたしに振り返らずに言った。
 正装に着替えてるね。
 ……ここに来るために、かしら?
「相変わらずこいつも成長が早いよな」
 ドリュアートの木って面白い構造をしてるのよね。枝がいくつも細く伸びて、自らに編み込むように複雑に絡み合う。するとどうなるかっていうと、中央に空洞が出来て、ところどころ平坦な構造を作りだしたりする。
 その構造を残したまま炎を上げず焼け焦げ、炭化した木の中央から……真っ直ぐに伸びる大きな木。
 幹回りはすでに人の手で抱きかかえられない位。
 4年で育ったにしては確かに大きくなりすぎかもね。
「栄養がいいんでしょ」
「シャレになってねぇぞ、それ」
 テリーはあたしを振り返りって……灰色の健全な木の幹に手を突く。
「なんだ?メシか?」
「あ、うん。……テリオスさんはここで何をしていたの?」
 ちゃん付けは止めろと言うのであたしは、あえてそのように呼んでみた。
「やればできるじゃねぇか」
「あたし、やればできる子」
 胸を張って答えるに首根っこ掴まれて引っ張り上げられる。
「やーん!」
「その調子で頼むぜ、一応何も連絡なしにお前をつれてく訳にもいかんしな、下準備してきたんだ」
 ってことは、一旦レズミオに戻ってたのか。それで正装してたのね。
 あたしを抱きかかえる彼の指には……見慣れない指輪がある。
「これ何?結婚指輪じゃないよね?」
「レズミオにゃ指輪交換とかそういう風習は無ぇみてぇだ。これは、レッドから預かった転位門を潜る為の道具。またこいつを拝む事になるとはな……」
 そう言って……青い玉の嵌っている指輪を軽くなでる。
 いや、よく見ると丸い宝石は二重構造になってるみたい。うっすらと赤紫色が角度によって現れる。
「これで転位門が自由に開けるんだ?」
「レッド曰く、レズミオの出入りはもともと難しいんだとよ。高地で、土地の反魔法属性の都合だ……とか。もともとレズミオにゃ魔法使いも少ないしな。魔法を使えるワイズ卿なんか割と異端で有名だし、ハクガイコウも魔法を扱える事は一般的には隠されている」
 ハクガイコウ、っていうのはナッツの事ね。
「こいつはレアアイテムらしい、魔導都市で収集保管されてたものらしいがレッドがこっそり持ち出して、改良してくれたもんだ。曰く、残存数が極めて少ないって話だったが……俺は」
 テリーは目を細め、指輪に嵌った小さな玉を摘むようにしながら言った。
「こいつのおかげでレズミオを出て、イシュタル国エズに逃げる事が出来た」
「そうなんだ」
「俺が船を含む乗り物全般に弱いのお前、知ってるだろ?……リコレクトするに、俺はそうである事をエズを出るまで知らなかったからな」
 苦笑いして顔を上げる。
「最初はレイダーカ島に渡るに船だったが……そん時は海峡嵐で大分揺れたから俺に限らず具合が悪かった、偶々酔ったのだと思ったからな。そんでその後ペランに渡るに船に乗りやっぱり酔った。その時、ようやく自分の特性について怪しいと気付き始めたようだ。三度目、ペランからイシュタル島を経由し真っ直ぐレイダーカに渡るに嵐で船が大破した『あれ』の時もやっぱり具合が悪かったが、こいつはルートの所為だと思い込んでいた」
 あれ、っていうのは……ようするに。あたしたちのテストプレイ開始時の事だね。
 レイダーカ島に渡る船に乗って居たけど、嵐にのまれて船が大破して……島の海岸に辿り着いたというオープニングだったのよ。
 で、その後レイダーカ島脱出に際しエイーオール船にのっけてもらったんだけど……実はルート関係なくテリーは乗り物に弱くて必ず酔ってしまう、という属性が判明したというわけ。
 それを理解した途端自己暗示に掛ったように乗り物酔い属性は酷くなる一方なんだって。最終的には馬車でも具合が悪くなってしまう状況で色々困っているみたい。
「レズミオから逃げ出すってのは土地の問題で困難だ。そんくらいしないと俺は、掛るだろう追っ手を振りきれないって小賢しくも理解していた」
 エズ出の雇い主、ルル・クルエセルが世界に残存数の少ない魔法の指輪を持っていたんだそうだ。彼がその指輪でレズミオに来て、滞在しているのと知り合い、それで……自分を一緒に連れだすように頼みこんでテリーはレズミオを逃げ出したんだね。
 その際、闘技場オーナーの跡取りであったルルに自分を『売った』……。
 ふーん……そっか。
 あたしは……大きく、真っ直ぐに育つ木を見上げる。
「じゃ、割とヤトと同じ経歴だったんだ」
 ヤトの過去についてはログを配布されている。
 彼も似たような経歴なのよね。故郷を飛び出す事を優先して自分を、山賊に売っぱらってしまったんだって……笑い話にしている。
「ああ……そうなんだよな」
 苦笑いしてテリーは素直に認めて溜息を洩らす。
「俺はその笑い話をエズで先に聞く事になった。それで、どうにも放って置く事が出来なかったんだろう」
 テリーは灰色の木の幹に近づいて……近づいて、どうするのだろうと思ったら……自分の額をあてる。
「俺とお前は似た者同士だ」
 木に向ってお前、と呼びかけているけど何も怪しい事じゃないのよ。

 実は、こっちがヤトちゃんの『本体』だからね。

 この通り、ただの木だから話を聞くべき耳とか、しゃべる口とか、何かを見る目とかは持ち合わせていない。ただここに突っ立ってるだけなんだけど。それじゃ不便だって、代替で動いているのがあの、いつものヤトの方。
 んー……だから、ここでそれ言っても仕方が無くない?
「それ、ヤトに言ったの?」
「ああ、中央大陸に殴りこみに行く前にちゃんと、話してある」
 あらそうなんだ、そんなイベントこなしてたのね。……ちょっと見たかったな。照井氏に頼んでログコピー貰って解放してもらおうかしらん?
「お前には既に伝える事が出来てるが他には、なかなか言えなかったんだぜ」
 そういう報告かぁ。
 でも、それこそ……あっちの代替の方に言うべきじゃないの?
 そう思ったけどテリーは無言であたしを抱えたまま、木の台座を降りた。
 代替が畑を作って暮らしている小屋近辺から、ここはそんなには慣れていない。強烈なくらい、鴨肉の焼ける素敵なにおいが鼻を擽る。
「お、なんかいい匂いがするな……」
 ガマンしきれずというように、抱きかかえられているあたしのお腹が鳴った。
「お前、」
 ちょっと呆れた顔をされちゃった。
 あたしってば育ちざかりなんだから!
「えへへ……さ、早く帰ってご飯食べよ!」
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