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完結後推奨 番外編 妄想仮想代替恋愛

◆トビラ後日談 A SEQUEL『妄想仮想代替恋愛 -10-』

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◆トビラ後日談 A SEQUEL『妄想仮想代替恋愛 -10-』
 ※本編終了後閲覧推奨、古谷愛ことアインさんメインの後日談です※

 今度こそ割水してあったお酒で、あたしは当然と鍋で煮出した濃いめの発酵茶に採り立ての蜂蜜を入れたもので、乾杯。

 酒だけ飲むつもりみたい、品数は多いけど炭水化物少なめ。
 あたしもたんぱく質だけでも大いに結構だというのに、ちゃんとうるち米を蒸し焼きにしたのがあたし向けに用意してあるんだもん。
 お母さん、しっかりしてるぅ。

 メインディッシュの鴨は美味しく頂いた。
 本当は鴨は天使教の教義では食べてはいけない鳥の部類らしいんだけど……それは、まあこの際目をつぶるとテリーは正装を乱暴に解いて笑ってた。
 旅している間、信仰の都合食べれられないというので散々マツナギと口論して、最終的に『美味しい』というその事実で折半した都合ね。
 最初こそナイフとフォークで頂いていたけど、骨が多くなってきて酒がまわってくると全体的に手掴みでの食事になってくる。
 骨の隙間の肉をしゃぶったり、長い骨でベーコンを刺して、柔らかくしたチーズを絡めるつまようじ替わりにしてみたり。
 そんで、要らなくなったらその骨はあたしの口の中へどうぞー。

 その後のツマミ追加だと、夜の明かり確保の為に組んだ小さな焚き火で、深い鍋を持ってきて何かを煎りはじめるヤト。その匂いを嗅いでテリーは訝しげな顔をする。
「爬虫類は喰わねぇからな」
 確かに、ちょっと変わった匂いがする。何かしらん?
 テリーが爬虫類を食べないのは、件の天使教の戒律なのよね。非常時は解禁されるみたいだけど、生理的嫌悪ってのがあるみたいで、羽に模様のある鳥肉は妥協出来ても、蛇と蜥蜴だけはどうにもダメみたい。
「分かってるよ、蛇類は素焼きが一番美味いしな」
 うげ、という表情のまま水割りを呑むテリー。
 出てきたのは今朝のフルーツの種と、蜂の子と蜘蛛の塩煎り。蜘蛛は腹の所だけ食べるんだけど、これがまた美味しいのよねー。香ばしい外側がぷちっとさけて、中に詰まっているわたの強い味がじゅわっと口の中に広がる。
「……虫か」
「虫もダメだっけか?」
 スプラウトを敷き詰めて色どりにも配慮した立派な大皿に移しながらヤトが聞く。
「這ってなきゃいいんだ」
 そこはヤトも分かっているので地蜘蛛じゃなくて女郎蜘蛛をチョイスしている。地蜘蛛は足も美味しいから直火焼きがいいのよ!その辺りも天使教の教義らしい。めんどくさいよねぇ、でもそういう面倒な宗教はフルヤさんとこのリアルでもあるものだからしょうがないのかな。
 テリーは早速手で蜘蛛の腹を摘み、口に放り入れた。怪訝な顔でかみ砕いて、暫くして慣れた風で味わう様にして咀嚼。
「……意外な味だ」
「レッドは虫食ってくれねぇんだよ、美味いのに」
 栄養豊富で貴重な蛋白源なのにねー。
 テリーは沼がある方をみやって唐突に呟いた。
「……そこの沼、魚とかいねぇの?」
「魚料理が喰いたいのか?」
「エズは魚が美味かったよなぁ……」
 激しく同意、というようにヤトは蜂の子を口に入れながら頷いている。
「エズで出て来る魚ってあれ、って湖とか海の魚だろ、しかも北の方の奴」
「らしいな。レズミオじゃコストはかかるがなんだって喰えるぞと兄貴は言うが、俺はそうは思わん。喰えないものは沢山ある」
「そりゃそうだろう、……ていうか、レズミオで魚なんか食えるのか?」
 レズミオって高度5千メートル級も目じゃないというくらい高地にある町なのよ。
 海からは当然と遠い。物資が限られていて全体的に物価がバカ高いらしいよ。
「塩漬けや干物とかならあるが、エズで喰った煮付けみたいなのは物理的に無理なんだろうなぁ……」
 ヤトは空になった自分のマグに、酒壺から杓子で継ぎ足しながら呆れた声で言った。
「……何、お前、俺にそのクオリティを求める訳?」
「そう云う訳じゃねぇけど。お前と呑んでるとどうしたってエズの事を思い出すだろ?」
 ヤトはまぁなぁ、と答えながら水で割った蒸留酒を一口含む。
「沼の魚は全体的に泥臭くてなぁ……甲殻類はまだ食えるけど」
 確かに大味だったね、沼には大きい魚が居るんだけど、どうにも美味しく料理出来ないからってあまり食卓には出てこない。むしろ、遠くにある清流に住んでいる魚の方がおいしいのは確かね。
「煮つけか……そういや、そういう料理もあったな」
 中の人がいないから、そういう知識は今のヤトには備わって無いのね。でも、エズでそういう料理を食べた事が有る事を思い出しているのかも。
「……今度マツナギが来たら何とか料理する方法無いかって相談してみるか……」
 お母さん、ちょっとヤル気だ。
「エズでは毎日酒飲みしてたの?」
 イシュタル国エズ、二人はそこで剣闘士と拳闘士として所属し、好敵手を張っていて……毎晩酒を酌み交わす仲だったとお聞きしております!
 あたしの質問にテリーは笑って答える。
「闘士連中の娯楽は幅がねぇからな」
「稼いだカネはそうやって落とすように仕組まれてるんだ」
 ヤトは苦笑気味に答えてくれた。
「溜め込んだ所で意味が無きゃ、使うしかねぇだろう」
「バカ、独立するにカネはいるだろうが」
「あ、だからお前は豪遊しなかったのか」
 ふむふむ、フルヤさんメモですよ。ヤトちゃんはエズ時代、あまり豪遊しなかったそうです。あ、そういえばエズの居酒屋の主人、メエルさんもそんな事言ってたっけね。
「散々戦いバカ言われるけどな、何も考えてない訳じゃねぇっつーの」
 お金を貯めて独立したかったらしいです。ふぅん?
「独立って、アベちゃんから?」
 ヤト、吹いた。
「お前、そろそろ慣れろよ。もう暴露しちまったんだからさぁ」
「げふッ……っ……んな事ぁ分かってるんだがこう、あの時の心とか体の傷がだなぁ!」
「お前本当にチキンだよな……そこは変らんというか。アベルの奴はそんなお前のドコに惚れちまったんだろうな?」
「うるせぇよ!もうあれナッツのモンなんだからとやかく言うな!」
「ぶっちゃけ言うと、未だに信じられねぇ。あいつあんだけお前一筋だったのに……よく諦めたなぁとか。どうなるかなんてわかんねぇもんだな」
「俺はあいつが、あそこまで俺にストーキングだったのかが未だに信じられねぇ」
 ここにアベちゃんが居ないからって、散々言うのねヤト。
「良かったのかよ」
 テリーの言葉にヤトは意地悪く笑う。
「そんなこと言うなら俺もお前に言ってやる、お前はほんとに政略結婚で良かったのか?」
 そこで、お互いこの話は止めだと笑って同時にマグを仰いだ。
「けどまぁ、隣にお前ら見てたら、別に恋愛なんぞしなくてもいんじゃねぇのとか考えるようになったのかなぁ、」
「なんだよそれ、俺達の所為にすんなよな!」
「男女ってな、めんどくせぇんだなぁってのは隣で散々見てきたはずだというのに」
 はぁ、と深くテリーはため息を漏らす。
 今、その男女問題で躓いて、それを思い出しているのかもね。
「政略結婚、なんだよな。……俺は別に恋愛する必要は無ぇのかもしれねぇ」
「そんな事言わないで、奥さんオとすのにあたしも協力するからさ」
 ちょっと弱気になってるテリーちゃんにあたしは首を伸ばした。
「奥さん、好きなんでしょ」
「だから、それはよくわからんと」
「何言ってるの、その態度は完全に『好き』だよ」
 テリーは真っ直ぐあたしを見つめた。
「……そうか?」
 そういうもんは自分では分からんもんかもな、と……ヤトを見ながら言った。うるせぇ、こっち見んな、とヤトは睨んで返している。
「何だろうと、結婚して夫婦になったら奥さんを好きになりたい。テリーちゃんはそう思ってるわけでしょ」
 あたしの言葉にテリーはマグに視線を落とした。
「……だと、思う」
「でもそれは、レズミオの価値観では不要なんじゃないの?」
「……!それはあるかもしれんな」
 政略結婚だから恋愛感情は必要ではない。
 レズミオという文化では、そうであっても構わない。だからこそ政略結婚というのが横行していて、そうやって結ばれた男女が破たんしないように奥さんは、旦那に追従するような酷い文化が築かれている。
 多分……だとすると愛人文化も相当発達しているのかもしれないよね……その辺りあたし詳しくないからよくわかんないけど。結婚と恋愛は別がフツー!なのが、こっちの世界では本当にアルアルすぎるよ。アベちゃんも実は、その辺りで色々躓いた方なわけじゃない?
 でもテリーは、テリオスさんはそれに納得が行かない。
 政略結婚であろうとなんだろうと自分の女になったのなら奥さんを、愛したい。彼女からも愛してもらいたい。
 テリーはテーブルに少し突っ伏して両手で自分の頭を抱えた。
 そうやってくぐもった声で言う。
「ああ……俺、未だにあれと結婚したっていう実感湧いてないのかもな。俺は……恋愛なんぞした事が無いんだ」
 あたしとヤトは顔を見合わせた。
「じゃ、なんで今更葛藤してんだよ。結婚は愛しあってこそだとか、思い込んでるからお前今あれこれと悩んでるんじゃねぇの?違うのか?」
「お前らを隣に見てきたからだろ」
「また、俺達の所為にするな」
「俺はお前らを見ていてすっかり、恋愛ってのを分かった気になっていたのかもしれねぇ。俺自身は恋愛なんかした事が無いのに経験した気になっていたんだ……お前らの所為だろ。お前らが何時も俺の隣でイチャイチャしてるから」
「だ、誰がイチャイチャだ!」
 ヤト……それからアベちゃん。
 あんな毎日顔を合わせて口を開けばののしり合う男女の関係は、どう見てもイチャイチャって表現に置き換わるもんですってば。
 普通の男女はあんなに本音ぶつけて会話出来ないんだから。多くは、出来ないからこそ貴方達の関係をそうだと理解するんだって。
 テリーは顔上げ、憤慨しているヤトの頭を軽くはたいた。
 何をするのかと、よく分からずヤトは怪訝な顔をする。
「俺はお前らの事を分かっていたから、」
「…………」
「だから、何時しかお前に自分を代入して……代替恋愛をしていた、それだけなんだ。お前の事を全てわかったつもりでいたけど……でもそうじゃねぇんだ。結局、お前がアベルを選ばなかった理由が俺にはよく、理解出来てねぇし」
「……知らねぇよ」
 俺は、あいつと恋愛していたつもりはねぇし。
 そのようにそっぽを向くヤトにテリーは苦笑いを向けた。
「じゃぁお前も恋愛素人って訳だ。相談した相手が悪かったなぁ……ハクガイコウん所にでも行けば良かったか」
「知るかよ、でも」
 ヤトはそっぽを向いたまま……笑ってる。
「他人の恋愛話は聞いてて面白いもんだな、」
「面白がるな、俺は真面目に悩んでるんだぞ?」
「だから面白いんだ」
 意地悪く笑ってツマミを口に放り込むヤト。
「続けろよ、で?ようするに恋愛した事ねぇから良く分からんまで聞いたぞ」
 そうね、確かに……他人の恋愛話は面白いのよね。
 あたしも続きワクテカと首を伸ばしてみたり。
「それで、テリーちゃんはどうしたいのよ」
 テリーは深いため息を漏らす。あたしの問いに、覚悟を決めたように言った。
「レズミオ式に、愛の無い婚姻なんて俺は認めたくねぇ」
「なら、奥さん好きでいいじゃない。好きになりたい、でも良いと思うよ?そっから始めるんだよ」
 やだ、俺ってばもしかしてあいつの事好きなのか?とかいう展開が私的には萌えポイントだけど……自分から、あの人を好きになりたいっていう健気な感じもイイ。あれを好きにならなければいけないのだ、くらい強迫観念が入るともう、ストライクだね。ふふふ……そういう意味では南国の双子王子の関係はとてもおいしかったなぁ……。
 ふっと、ヤトは思い出したようにこちらに振り向いた。
「そういや、俺は当然『政略結婚した』っていう結果だけを知らされた訳だけど……レズミオで結婚式とか上げたんだよな?」
「そりゃそうだろ、どこでもそういうのに儀式はつきものだぞ」
 というかね、テリーは自分家の事これまであまり喋ったこと無かったと思うよ。それでヤトも含め多くが、ウィン家の内情なんて好き好んで話題に上げてなかったんだと思う。
 リコレクトしてる。
 あたし達はその結果だけ教えて貰って、勝手にテリオスさんおめでとうの会を開いて勝手にカンパイしたりしたの。当然だけど結婚式に出向く事とか出来ないし、忙しいだろうからテリーの方でもあいさつ回りに来ない訳だし。
 そんで、その後顔を合わせた時にヤトが、お前結婚したんだってなぁニヤニヤって接した所……一睨みされて会話が終了した事があったもの。
 だから、そういう話はずっとしてこなかったんだって。なんか地雷なのかなと遠慮してたんだ。
 ヤトもその事情、うっすら思いだしているみたい。
「よく考えればお前の家の事情、さっぱり知らねぇな、俺」
「……言ってこなかったからな」
 自分で避けてきた事を、テリーもまた思い出しているのだろう。
「忙しくて、そもそもこうやって酒飲みかわすのだって……久しぶりじゃねぇか」
 そうだったな、と柄杓からマグに酒をついでやるヤト。
「結婚式な……やったけどあれは……知り合い誰でも彼でも呼べるしろものじゃねぇ。よくわからねぇレズミオの公族達が集まって執り行われた、非常に閉じたものだったと思う」
「そうなのかー、華々しい感じじゃねぇって事?」
 曰く、イシュタル国エズでの婚姻の儀式は凄い派手で豪勢でお金がかかるものらしい。どうしてそんな事知ってるのって聞いたら……二人とも目を反らしたよ。もう、肝心な時には決まって黙り込むんだから。
「婚姻事体は厳粛な儀式だ、見せびらかすもんじゃねぇらしい。お披露目パーティがそういう属性だな」
「ナッツとかレッドとかから、特にお前の奥さんの事は聞いた事がねぇなぁ……」
「そりゃそうだろ、俺の嫁の顔なんてレッドは知らんはずだ。ナッツは……知ってるはずだがな……あとはランドール周辺くらいしか顔見た事ねぇんじゃねぇの?」
「ええっ?……レッドは流石に知ってると思ってたのに!アベルは?」
「アベルに会わせた事は無い」
 きっぱりと断言して、テリーは言葉を続ける。
「レッドとは国のしかるべき機関で顔を合わせる事はあっても、家に招く事はない。あいつ魔導師だろ、レズミオでは魔導師ってのは異端だからあんまり係り合ってるのを知られるとまずいんだよ」
 そうなのか、というかそんな事レッドが言ってたな……と、ヤトは上を向いてぼやいている。
「んじゃ、奥さんって屋敷に籠もってるのか?」
「基本的にレズミオの子持ちってのはそーいうもんらしい。ガキが舞踏会に出れる様な歳になって初めて、それに付きそって表に出るんだと」
「……大変だな、奥さん……」
「ああ、体裁なんぞ気にせずたまには屋敷を出ても良いって言ってるんだが……聞きゃしねぇ。積極的に構ってやりてぇけど俺にはそのヒマも無いと来た」
「……お前さ」
 ふっと真面目な顔でヤトはテリーを正面から見据えた。
「今日、何でここに来ちゃったの」
「………」
 それがどういう意味なのか、多分……テリーは分かったのね。
 言われて、反論も何もできずに黙り込んだ。
「でなきゃせめて、奥さん連れてここに来ればよかったじゃん。強引にどっか連れ出して、気晴らしに行けばよかったんだ」
「だから、それは先週の直談判の時点でだな。……いや、うん」
 言葉の途中でテリーは観念したように額を抑えた。
「……もう何がなんだかよく分からなくて俺はここに逃げて来ちまった、それだけだ」
 そう言ってから、なみなみと注がれていた水割りを一気に飲み干す。
「よし、」
 飲み干して、何か決心をつけたように腹を据えてテリーは言った。
「次ここに来る時はお前に、俺の連れを紹介してやる」
 その言葉にヤトは、笑って手を叩き、テリーを煽る。
「俺の奥さんがいかにいい女か、お前に見せつけてやる」
「よぅしよく言った!」
 ちょっと、テリーちゃん!
 完全に酔っぱらってる勢いでそんな事言っていいの!?
「んじゃ、それまでアインさんはお前ん家に預ける!」
「ええええ!」
「アイン、それまでお前はウィン家の子だ!奥さんを連れ出せるまで帰ってくるんじゃないぞ!」
「そんなぁ!」
 それ聞くと、本当はヤト、あたしを追い出したいのが本音みたいにも聞こえるんだけど。
 パパとママ、どっちが好きって言われると……ご飯美味しいからママかなぁ……。
 うわぁん、レズミオも面白そうだけどママとずっと離れるのは正直ちょっと悲しいかもしれないよ、あたし!
「何時まで掛るのよ!」
「安心しろ、さっさと決着はつける」
 テリーはあたしの頭を力の加減を忘れたように撫でる。……てか、ほとんど叩いてる、やだ、この人たちかなり酔っぱらってきてる?!
「ここほどじゃねぇが、上流階級パワーで美味いもん食わせてやるからな」
 その言葉にあたしの態度は一気に軟化しました。
「あ、全力で付いていきます」
 すいません、現金で!
「お?俺のメシ美味いと認めたな?」
「ゲテモンはともかく、酒が美味いと思ったのは久しぶりだ」
 言うじゃねぇかと、酔ってるからかな。素直に喜んでるヤトちゃん。
 ううん……あたし、お酒なんか飲んでないけど雰囲気にのまれて機嫌よくなってきちゃったぞ?
「わかった、あたし、テリーの奥さんをここに連れてこれるように内部工作すればいいって事ね!」
「そう云う事だな。アイン、俺の親友の為だ、行ってくれるな?」
「イエスッサー!」
 元気よく答えたものの……。はっと、不意に冷静になる。
「……あ、でも本当にはちゃめちゃな事にならない?レッドとかに相談はしたの?」
「ばーかぁ」
 ……いけない、二人とも……相当に酔っぱらってる……かも?
「レッドやテニーさんに相談したら、お前、そりゃダメって言われるに決まってるだろうが!」
 ……だよね。
 いくらテリーがテリオスさんとしてお家やレズミオで強い権限持ってるとはいえ、レズミオに人語を話す可愛いドラゴンなんて非常識を持ちこむのは……大問題よねぇ!?
「ウィン家に迷惑掛けたりしない……のかな?」
「知るか、当主の俺が良いってんだから良いだろ」
「…………」
 ちょおっと、不安になってきたぞ……?
 苦難な状況に立たされるのはもしかして、あたしの方じゃない!?
「少なくともあたしの安全の保証はあるのよね?」
「それについちゃ俺が何に変えても守る、安心しろ」
 お父さん、あたし、その言葉信じるからね!


 信じているから……!
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