16 / 21
第4章:銀髪の執行官(3)
しおりを挟む
宿に戻った俺たちは、すぐに部屋に集まり、今後の対策を協議し始めた。
「まず、証拠の件だが……」
シルフィアが黒い箱を開け、中身を再度確認した。
「正規のルートで当局に提出する時間はなさそうだ。この状況では、『森の心臓』の問題を優先せざるを得ない」
「どうやって対処するの?」
クロエが尋ねた。
「セラフィナの計画は止めたけど、『森の心臓』の力は制御不能になってるのよね?」
「そうです」
エリスが説明した。
彼女は「施錠の書」を開き、ページをめくりながら話し始めた。
「この本によれば、『森の心臓』は古代に作られた『封印の要』。本来は古代の混沌の力を封じ込めるためのものです」
「『混沌の力』?」
「詳細は不明ですが、太古の時代、世界を脅かした強大な力だそうです。それを抑えるために、賢者たちが『森の心臓』を作り出したのです」
彼女はさらにページをめくった。
「しかし、『森の心臓』には両面性があります。封印を維持する力であると同時に、その力を別の形で使えば、封印を解くこともできるのです」
「セラフィナは封印を解こうとしていたのか?」
シルフィアが眉をひそめた。
「いいえ、逆です」
エリスは首を振った。
「彼女は封印をさらに強化しようとしていました。それも極端なまでに」
「どういうこと?」
「施錠騎士団の創設理念によれば、世界の『秩序』と『安定』こそが最高の価値とされています。彼らは変化や可能性を『混沌』と見なし、それを極度に恐れているのです」
「つまり、彼女は『森の心臓』の力を使って、世界そのものに『施錠』をかけようとしていたってこと?」
クロエが理解したように言った。
「そう考えると筋が通るわね」
「ええ」
エリスは重々しく頷いた。
「私たちがその儀式を中断したことで、『森の心臓』の力は暴走している状態です。このままでは周囲の自然が歪み、やがて人々にも影響が及ぶでしょう」
「どうすれば止められる?」
ミーシャが不安そうに訊いた。
彼女の大きな耳がピクピクと動いている。
「『森の心臓』の力を安定させる必要があります」
エリスは本を参照しながら続けた。
「それには、『領界の鍵』で『森の心臓』にアクセスし、暴走している力を元に戻さなければなりません」
「つまり、もう一度聖域に行かなきゃならないの?」
クロエが驚いた声で訊いた。
「あの危険な森を通って?」
「残念ながら、その通りです」
エリスは厳しい表情で頷いた。
「しかし、今度は正しい儀式を行う必要があります。そのためには……」
彼女は少し言葉を詰まらせた。
「より強力な道具が必要です。通常の装備では『森の心臓』の暴走した力には耐えられません」
全員の視線が俺に集まった。
「『万物解錠』の力を最大限に活かせる道具……究極ツールを作るということか」
「はい」
エリスが頷いた。
「トオルさんの力と、シルフィアさんの『領界の鍵』、そして私たちの協力があれば、可能かもしれません」
「必要な素材は?」
「いくつか特殊なものが必要です」
エリスはリストを作り始めた。
「高純度の魔力結晶、星屑鋼、そして……」
彼女はしばらく考え込んだ後、「施錠の書」の一節を指差した。
「『封印の欠片』。古代の封印の一部で、『森の心臓』と同調する力を持つとされています」
「そんなもの、どこにあるの?」
「『封印の欠片』は、セラフィナが持っている可能性が高いです」
エリスの言葉に、部屋の空気が凍りついた。
「セラフィナから奪うだって?」
クロエが声を震わせた。
「あの恐ろしい女から? 冗談じゃないわ!」
「彼女の力は尋常ではない」
シルフィアも厳しい表情で言った。
「前回の対峙では、ほとんど敵わなかった」
「でも、他に選択肢はありません」
エリスは決然と言った。
「『封印の欠片』がなければ、『森の心臓』の力を制御できません。このままでは、アルカニア全体が破壊されるでしょう」
「彼女はどこにいるの?」
ミーシャが小声で訊いた。
「施錠騎士団の本拠地は不明ですが……」
エリスが再び「施錠の書」を参照した。
「各地に前哨基地を持っているとされています。この地域には、『月光の塔』と呼ばれる場所があるようです」
「月光の塔?」
「アルカニアの北、約半日の距離にある古代の遺跡です。かつては魔術研究所でしたが、今は放棄されています。正確には……放棄されたように見せかけているのでしょう」
「そこに行くべきか……」
シルフィアが考え込んだ。
「危険は承知だが、他に方法はなさそうだな」
「でも、どうやって『封印の欠片』を手に入れるの?」
クロエが不安そうに尋ねた。
「セラフィナと正面から戦っても勝ち目はないわ」
「潜入作戦だな」
俺は決断した。
みんなの視線が集まる。
「正面突破ではなく、隠密に侵入し、『封印の欠片』だけを狙う。闇討ちのようだが、今は手段を選んでいられない」
俺はみんなに向かって続けた。
「ミーシャの身軽さとクロエの隠密能力、エリスの魔法、シルフィアの戦闘力、そして俺の『万物解錠』。それぞれの力を組み合わせれば、成功の可能性はある」
「……そうだな」
シルフィアが徐々に頷いた。
「正攻法では勝てないなら、知恵と工夫で勝負するしかない」
「ミーシャも頑張る!」
ミーシャが元気よく手を挙げた。
「森のことならミーシャにお任せ!」
「ま、やるしかないわね」
クロエもため息混じりに同意した。
「それに、あの気味の悪い女に一泡吹かせたいという気持ちはあるわ」
「では、明日にでも『月光の塔』に向かいましょう」
エリスが提案した。
「その前に、可能な限りの準備をしておくべきです」
「そうだな」
俺は頷いた。
「今日は休息して、明日の作戦を練ろう。時間が限られているが、万全の準備をしたい」
こうして、俺たちは新たな危険な任務に向けて準備を始めることになった。
明日は施錠騎士団の拠点に乗り込み、セラフィナから『封印の欠片』を奪うという無謀とも思える作戦だ。
成功すれば、『森の心臓』を安定させる究極ツールを作れるかもしれない。
失敗すれば……考えたくもない。
夜、他のみんなが休んでいる間、俺は一人、星空の下で考え事をしていた。
宿の屋上に上り、空を見上げると、緑色の光が波のように揺らめいていた。
「眠れないの?」
後ろから聞こえた声に振り返ると、クロエが立っていた。
彼女は普段のからかうような表情ではなく、少し心配そうな顔をしていた。
「ああ、少し考え事を」
「明日のこと?」
「ああ」
彼女は俺の隣に腰を下ろした。
「怖いわよね。正直言って」
その言葉には、普段のクロエからは想像できないような素直さがあった。
「怖いさ。だけど、みんなを守るためには行かなきゃならない」
「トオルくんって……すごいわ」
クロエが小さな声で言った。
「どうして?」
「だって、この世界に来たばかりなのに、こんな危険なことに立ち向かって。しかも、自分のことより仲間のことを考えて」
「そんなこと……」
「いいの、謙遜しなくて」
彼女は真剣な表情で俺を見つめた。
獣人特有の大きな瞳が、月明かりを反射して輝いている。
「私、正直に言うわ。トオルくんのことが好き」
「え……?」
予想外の告白に、言葉が出なかった。
「最初は面白そうな男だなって思っただけだったけど、一緒に旅をするうちに……」
彼女は恥ずかしそうに尻尾をもじもじさせた。
「こんなこと、初めて言うから恥ずかしいんだけど……明日、何があるか分からないから、言っておこうと思って」
「クロエ……」
どう応えればいいのか分からず、言葉に詰まっていると、彼女は急に普段の調子を取り戻したように笑った。
「あ、返事はいいわよ! ただの独り言だと思って」
彼女はひらりと立ち上がった。
「それじゃ、おやすみなさい。明日、無事に帰ってきましょうね」
そう言って、クロエは階段へと向かった。
「クロエ」
彼女が振り返ると、俺は真剣な表情で言った。
「必ず全員で帰ろう!」
彼女は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐに優しい笑顔を浮かべた。
「ええ!」
クロエが去った後も、俺はしばらく空を見上げていた。
明日の作戦は危険極まりないが、どうしても成功させなければならない。
仲間たちのため、そしてこの世界のために。
「まず、証拠の件だが……」
シルフィアが黒い箱を開け、中身を再度確認した。
「正規のルートで当局に提出する時間はなさそうだ。この状況では、『森の心臓』の問題を優先せざるを得ない」
「どうやって対処するの?」
クロエが尋ねた。
「セラフィナの計画は止めたけど、『森の心臓』の力は制御不能になってるのよね?」
「そうです」
エリスが説明した。
彼女は「施錠の書」を開き、ページをめくりながら話し始めた。
「この本によれば、『森の心臓』は古代に作られた『封印の要』。本来は古代の混沌の力を封じ込めるためのものです」
「『混沌の力』?」
「詳細は不明ですが、太古の時代、世界を脅かした強大な力だそうです。それを抑えるために、賢者たちが『森の心臓』を作り出したのです」
彼女はさらにページをめくった。
「しかし、『森の心臓』には両面性があります。封印を維持する力であると同時に、その力を別の形で使えば、封印を解くこともできるのです」
「セラフィナは封印を解こうとしていたのか?」
シルフィアが眉をひそめた。
「いいえ、逆です」
エリスは首を振った。
「彼女は封印をさらに強化しようとしていました。それも極端なまでに」
「どういうこと?」
「施錠騎士団の創設理念によれば、世界の『秩序』と『安定』こそが最高の価値とされています。彼らは変化や可能性を『混沌』と見なし、それを極度に恐れているのです」
「つまり、彼女は『森の心臓』の力を使って、世界そのものに『施錠』をかけようとしていたってこと?」
クロエが理解したように言った。
「そう考えると筋が通るわね」
「ええ」
エリスは重々しく頷いた。
「私たちがその儀式を中断したことで、『森の心臓』の力は暴走している状態です。このままでは周囲の自然が歪み、やがて人々にも影響が及ぶでしょう」
「どうすれば止められる?」
ミーシャが不安そうに訊いた。
彼女の大きな耳がピクピクと動いている。
「『森の心臓』の力を安定させる必要があります」
エリスは本を参照しながら続けた。
「それには、『領界の鍵』で『森の心臓』にアクセスし、暴走している力を元に戻さなければなりません」
「つまり、もう一度聖域に行かなきゃならないの?」
クロエが驚いた声で訊いた。
「あの危険な森を通って?」
「残念ながら、その通りです」
エリスは厳しい表情で頷いた。
「しかし、今度は正しい儀式を行う必要があります。そのためには……」
彼女は少し言葉を詰まらせた。
「より強力な道具が必要です。通常の装備では『森の心臓』の暴走した力には耐えられません」
全員の視線が俺に集まった。
「『万物解錠』の力を最大限に活かせる道具……究極ツールを作るということか」
「はい」
エリスが頷いた。
「トオルさんの力と、シルフィアさんの『領界の鍵』、そして私たちの協力があれば、可能かもしれません」
「必要な素材は?」
「いくつか特殊なものが必要です」
エリスはリストを作り始めた。
「高純度の魔力結晶、星屑鋼、そして……」
彼女はしばらく考え込んだ後、「施錠の書」の一節を指差した。
「『封印の欠片』。古代の封印の一部で、『森の心臓』と同調する力を持つとされています」
「そんなもの、どこにあるの?」
「『封印の欠片』は、セラフィナが持っている可能性が高いです」
エリスの言葉に、部屋の空気が凍りついた。
「セラフィナから奪うだって?」
クロエが声を震わせた。
「あの恐ろしい女から? 冗談じゃないわ!」
「彼女の力は尋常ではない」
シルフィアも厳しい表情で言った。
「前回の対峙では、ほとんど敵わなかった」
「でも、他に選択肢はありません」
エリスは決然と言った。
「『封印の欠片』がなければ、『森の心臓』の力を制御できません。このままでは、アルカニア全体が破壊されるでしょう」
「彼女はどこにいるの?」
ミーシャが小声で訊いた。
「施錠騎士団の本拠地は不明ですが……」
エリスが再び「施錠の書」を参照した。
「各地に前哨基地を持っているとされています。この地域には、『月光の塔』と呼ばれる場所があるようです」
「月光の塔?」
「アルカニアの北、約半日の距離にある古代の遺跡です。かつては魔術研究所でしたが、今は放棄されています。正確には……放棄されたように見せかけているのでしょう」
「そこに行くべきか……」
シルフィアが考え込んだ。
「危険は承知だが、他に方法はなさそうだな」
「でも、どうやって『封印の欠片』を手に入れるの?」
クロエが不安そうに尋ねた。
「セラフィナと正面から戦っても勝ち目はないわ」
「潜入作戦だな」
俺は決断した。
みんなの視線が集まる。
「正面突破ではなく、隠密に侵入し、『封印の欠片』だけを狙う。闇討ちのようだが、今は手段を選んでいられない」
俺はみんなに向かって続けた。
「ミーシャの身軽さとクロエの隠密能力、エリスの魔法、シルフィアの戦闘力、そして俺の『万物解錠』。それぞれの力を組み合わせれば、成功の可能性はある」
「……そうだな」
シルフィアが徐々に頷いた。
「正攻法では勝てないなら、知恵と工夫で勝負するしかない」
「ミーシャも頑張る!」
ミーシャが元気よく手を挙げた。
「森のことならミーシャにお任せ!」
「ま、やるしかないわね」
クロエもため息混じりに同意した。
「それに、あの気味の悪い女に一泡吹かせたいという気持ちはあるわ」
「では、明日にでも『月光の塔』に向かいましょう」
エリスが提案した。
「その前に、可能な限りの準備をしておくべきです」
「そうだな」
俺は頷いた。
「今日は休息して、明日の作戦を練ろう。時間が限られているが、万全の準備をしたい」
こうして、俺たちは新たな危険な任務に向けて準備を始めることになった。
明日は施錠騎士団の拠点に乗り込み、セラフィナから『封印の欠片』を奪うという無謀とも思える作戦だ。
成功すれば、『森の心臓』を安定させる究極ツールを作れるかもしれない。
失敗すれば……考えたくもない。
夜、他のみんなが休んでいる間、俺は一人、星空の下で考え事をしていた。
宿の屋上に上り、空を見上げると、緑色の光が波のように揺らめいていた。
「眠れないの?」
後ろから聞こえた声に振り返ると、クロエが立っていた。
彼女は普段のからかうような表情ではなく、少し心配そうな顔をしていた。
「ああ、少し考え事を」
「明日のこと?」
「ああ」
彼女は俺の隣に腰を下ろした。
「怖いわよね。正直言って」
その言葉には、普段のクロエからは想像できないような素直さがあった。
「怖いさ。だけど、みんなを守るためには行かなきゃならない」
「トオルくんって……すごいわ」
クロエが小さな声で言った。
「どうして?」
「だって、この世界に来たばかりなのに、こんな危険なことに立ち向かって。しかも、自分のことより仲間のことを考えて」
「そんなこと……」
「いいの、謙遜しなくて」
彼女は真剣な表情で俺を見つめた。
獣人特有の大きな瞳が、月明かりを反射して輝いている。
「私、正直に言うわ。トオルくんのことが好き」
「え……?」
予想外の告白に、言葉が出なかった。
「最初は面白そうな男だなって思っただけだったけど、一緒に旅をするうちに……」
彼女は恥ずかしそうに尻尾をもじもじさせた。
「こんなこと、初めて言うから恥ずかしいんだけど……明日、何があるか分からないから、言っておこうと思って」
「クロエ……」
どう応えればいいのか分からず、言葉に詰まっていると、彼女は急に普段の調子を取り戻したように笑った。
「あ、返事はいいわよ! ただの独り言だと思って」
彼女はひらりと立ち上がった。
「それじゃ、おやすみなさい。明日、無事に帰ってきましょうね」
そう言って、クロエは階段へと向かった。
「クロエ」
彼女が振り返ると、俺は真剣な表情で言った。
「必ず全員で帰ろう!」
彼女は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐに優しい笑顔を浮かべた。
「ええ!」
クロエが去った後も、俺はしばらく空を見上げていた。
明日の作戦は危険極まりないが、どうしても成功させなければならない。
仲間たちのため、そしてこの世界のために。
0
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~
ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」
魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。
本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。
ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。
スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる