5 / 8
第五話 共謀
しおりを挟む
ベルナードは、ルーナベルニカに自身の秘密をすべて話した。
小さい頃は、普通の少年のようだった男性器が13歳の時に、股から血が出てからおかしくなっていったことを。
当時の男爵家は、一年前にベルナードを産んでくれた愛する母を病気で失って間もなかった。
元々体の弱かった母親は、いつも病気で臥せっていた。
そんなとき、重い病気に掛かり呆気なくこの世を去ったのだ。
母親を失った悲しみから、ヤンチャな子供だったベルナードは大人しい子供と変わっていった。
そんなある日、ズボンが湿っていることに気が付いたのだ。
この歳で、お漏らしをしてしまったと焦ったベルナードは、こっそりと自室でズボンと下着を替えるべく下着を脱いだのだ。
そして、下着についていた血に気が付いて、気が遠くなっていた。
なんとか踏みとどまり、こっそりと下着を処理してから股から出る血について考えた。
これは悪い病気なのかと。
しかし、股から血は出るがその他は至って普通だった。
少しお腹が痛い気もしたが、動けないほどではなかった。
体の弱い母のために、男爵家の書斎には医学書が多数あったため、ベルナードはこっそりと自身の体のことを調べ始めた。
そして、この股から出る血が月経なのだということを知った。
それから、月のものが来る度に睾丸が小さくなり半年ほどで完全になくなっていた。
睾丸が無くなってからは、陰茎が徐々に小さくなっていった。
自身の体の変化に恐怖を覚えながらも、家族に心配をかけないように振る舞っていたが、次第に家族以外の他人が怖くなり屋敷に籠もるようになっていった。
幸いというか、男爵家は貧乏だったため使用人を雇うような余裕がなかったことで、家を出なければ他人とせ会うことはなかったため進んで家に引き篭もった。
元々、仕事に忙しい父と体の弱い兄に代わって家のことをベルナードが全てしていたので、屋敷から出ないようになっても不思議がられなかった。
そんなある日、兄が重い病にかかってしまったのだ。
領地は、特産品などもなく普通に暮らすだけなら十分な暮らしをすることは出来た。それは、領民を思った父が税金を良心的なものへ設定していたこともあってだが。
そのしわ寄せという訳ではなかったが、男爵家は万年金欠状態だった。
そのため、兄の治療に必要な高価な薬を購入することが日々大変になっていたのだ。
そんな中、侯爵家からの縁談の話が舞い込んだのだ。
初めは、ベルナードも父親同様断るつもりだった。
しかし、兄の治療にかかる金銭を得るべく、金銭的な援助を条件に受け入れたのだった。
相手の令嬢には悪いと思いつつも、家族のためだと自分に言い聞かせての行動だった。
その話を聞いたルーナベルニカは、ベルナードを優しく抱きしめて微笑んだ。
「そうでしたか。でも、それでも貴方と出会えたことに私は感謝しています」
そう言ってから、ルーナベルニカは今度は自分だと言って、自身の秘密を話した。
ルーナベルニカの母親は、他国の貴族だった。
ロベルトと恋仲になった二人は、母親側の親族の反対を押し切り結婚した。
結婚の条件として、生まれてくる次男を養子として実家に戻すようにというものだった。
そして、長男が生まれて幸せの只中に、二人目を身籠ったのだ。
悲しいことに、二人は男児だった。
約束では、次男を手放さなければならなかった。
しかし、愛する子供を手放すことが出来なかったルーナベルニカの両親は、ルーナベルニカを長女として育てることにしたのだ。
家は、長男が継ぐのでルーナベルニカが嫁に行かずに家にいても問題ない考えた結果だったのだ。
しかし、長男が不慮の事故でこの世を去ってしまったのだ。
家を継ぐべく、跡取りが必要となったのだ。
この頃には、母親は病死していたたが、妻を心から愛するロベルトは、後妻を娶ることを強く許否していたこともあり、ルーナベルニカは決意したのだ。
自分が婿を取り家を継ぐということを。
しかし、女と偽った状態では婿を迎えることなど不可能だとロベルトはその考えを却下した。
だが、ルーナベルニカはロベルトに提案したのだ。
男爵家の次男で都合のいい人がいると。
家が貧乏で、病弱な兄の治療費に困っている事を調べ上げていたルーナベルニカは、金をちらつかせてその次男を婿に迎えること。
その次男を金で買って、対面的には旦那として迎えて、実際には女を買って密かに子供を産ませて、それを二人の子供だと言って周囲を欺くという計画をだ。
ロベルトは、ルーナベルニカの計画に反対したが、最終的には折れてしまった。
こうして、ルーナベルニカは男だという秘密を持ったまま婿を迎えることとなったのだ。
お互いに秘密を打ち明けあった二人は、互いの瞳を見つめ合い頷きあった後に同じ考えを口にしていた。
「侯爵に話そう」
「父上に話そう」
小さい頃は、普通の少年のようだった男性器が13歳の時に、股から血が出てからおかしくなっていったことを。
当時の男爵家は、一年前にベルナードを産んでくれた愛する母を病気で失って間もなかった。
元々体の弱かった母親は、いつも病気で臥せっていた。
そんなとき、重い病気に掛かり呆気なくこの世を去ったのだ。
母親を失った悲しみから、ヤンチャな子供だったベルナードは大人しい子供と変わっていった。
そんなある日、ズボンが湿っていることに気が付いたのだ。
この歳で、お漏らしをしてしまったと焦ったベルナードは、こっそりと自室でズボンと下着を替えるべく下着を脱いだのだ。
そして、下着についていた血に気が付いて、気が遠くなっていた。
なんとか踏みとどまり、こっそりと下着を処理してから股から出る血について考えた。
これは悪い病気なのかと。
しかし、股から血は出るがその他は至って普通だった。
少しお腹が痛い気もしたが、動けないほどではなかった。
体の弱い母のために、男爵家の書斎には医学書が多数あったため、ベルナードはこっそりと自身の体のことを調べ始めた。
そして、この股から出る血が月経なのだということを知った。
それから、月のものが来る度に睾丸が小さくなり半年ほどで完全になくなっていた。
睾丸が無くなってからは、陰茎が徐々に小さくなっていった。
自身の体の変化に恐怖を覚えながらも、家族に心配をかけないように振る舞っていたが、次第に家族以外の他人が怖くなり屋敷に籠もるようになっていった。
幸いというか、男爵家は貧乏だったため使用人を雇うような余裕がなかったことで、家を出なければ他人とせ会うことはなかったため進んで家に引き篭もった。
元々、仕事に忙しい父と体の弱い兄に代わって家のことをベルナードが全てしていたので、屋敷から出ないようになっても不思議がられなかった。
そんなある日、兄が重い病にかかってしまったのだ。
領地は、特産品などもなく普通に暮らすだけなら十分な暮らしをすることは出来た。それは、領民を思った父が税金を良心的なものへ設定していたこともあってだが。
そのしわ寄せという訳ではなかったが、男爵家は万年金欠状態だった。
そのため、兄の治療に必要な高価な薬を購入することが日々大変になっていたのだ。
そんな中、侯爵家からの縁談の話が舞い込んだのだ。
初めは、ベルナードも父親同様断るつもりだった。
しかし、兄の治療にかかる金銭を得るべく、金銭的な援助を条件に受け入れたのだった。
相手の令嬢には悪いと思いつつも、家族のためだと自分に言い聞かせての行動だった。
その話を聞いたルーナベルニカは、ベルナードを優しく抱きしめて微笑んだ。
「そうでしたか。でも、それでも貴方と出会えたことに私は感謝しています」
そう言ってから、ルーナベルニカは今度は自分だと言って、自身の秘密を話した。
ルーナベルニカの母親は、他国の貴族だった。
ロベルトと恋仲になった二人は、母親側の親族の反対を押し切り結婚した。
結婚の条件として、生まれてくる次男を養子として実家に戻すようにというものだった。
そして、長男が生まれて幸せの只中に、二人目を身籠ったのだ。
悲しいことに、二人は男児だった。
約束では、次男を手放さなければならなかった。
しかし、愛する子供を手放すことが出来なかったルーナベルニカの両親は、ルーナベルニカを長女として育てることにしたのだ。
家は、長男が継ぐのでルーナベルニカが嫁に行かずに家にいても問題ない考えた結果だったのだ。
しかし、長男が不慮の事故でこの世を去ってしまったのだ。
家を継ぐべく、跡取りが必要となったのだ。
この頃には、母親は病死していたたが、妻を心から愛するロベルトは、後妻を娶ることを強く許否していたこともあり、ルーナベルニカは決意したのだ。
自分が婿を取り家を継ぐということを。
しかし、女と偽った状態では婿を迎えることなど不可能だとロベルトはその考えを却下した。
だが、ルーナベルニカはロベルトに提案したのだ。
男爵家の次男で都合のいい人がいると。
家が貧乏で、病弱な兄の治療費に困っている事を調べ上げていたルーナベルニカは、金をちらつかせてその次男を婿に迎えること。
その次男を金で買って、対面的には旦那として迎えて、実際には女を買って密かに子供を産ませて、それを二人の子供だと言って周囲を欺くという計画をだ。
ロベルトは、ルーナベルニカの計画に反対したが、最終的には折れてしまった。
こうして、ルーナベルニカは男だという秘密を持ったまま婿を迎えることとなったのだ。
お互いに秘密を打ち明けあった二人は、互いの瞳を見つめ合い頷きあった後に同じ考えを口にしていた。
「侯爵に話そう」
「父上に話そう」
10
あなたにおすすめの小説
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
前世で私を捨てた皇太子が、今世ではなぜか執着してきます。でも私は静王妃なので『皇叔母様』と呼ばせます
由香
恋愛
沈薬は前世、皇太子の妃だった。
だが彼の寵愛は側室へ移り、沈薬は罪もなく冷宮へ送られ――孤独の中で死んだ。
そして目を覚ますと、賜婚宴の日に戻っていた。
二度目の人生。
沈薬は迷わず皇太子ではなく、皇帝の弟である静王を選ぶ。
ただしその夫は、戦で重傷を負い昏睡中だった。
「今世は静かに生きられればそれでいい」
そう思っていたのに――
奇跡的に目覚めた静王は、沈薬を誰よりも大切にしてくれた。
さらにある日。
皇太子が前世の記憶を思い出してしまう。
「沈薬は俺の妃だった」
だが沈薬は微笑んで言う。
「殿下、私は静王妃です」
今の関係は――
皇叔母様。
前世で捨てた女を取り戻そうとする皇太子。
それを静かに守る静王。
宮廷を揺るがす執着と溺愛の物語。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる