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第三章 運命は動き出す(4)
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ホークァンとの出会いで思わぬ大金を手に入れたアルシオーネは、借金返済までもう少しというところまで来ていた。
本来なら、数年王都で働く覚悟をしていたアルシオーネだったが、短期間での成果に喜ぶどころか不安に心を揺らしていた。
ここまでうまくことが運ぶほど世の中は簡単なものではないと理解していたのだ。
アルシオーネが不安に揺れ動く間もヴェルは、彼女を支え励ますかのように常に傍にいた。
いつしか、アルシオーネに抱きしめられて眠ることにも慣れてきていたが、風呂に入れられることだけは慣れないでいた。
その日も、全力で嫌がるヴェルの全身を優しく洗い上げたアルシオーネは、毛並みが良くなる薬をミルクティー色の毛に塗りこめていた。
毛を乾かしながら、日増しに手触りが良くなる毛並みに顔を埋めて微かに香る石鹸の匂いを吸い込む。
アルシオーネは、ヴェルの柔らかいお腹に顔を埋めてた。その行動は、いつしかアルシオーネに安心感を与えるようになっていたのだ。
もふもふのヴェルのお腹に顔を擦り付けてから、きゅっと抱きしめる。
すると、何かを察したかのようにヴェルの前足がぽふぽふとアルシオーネを撫でるようにする。
その優しい感覚に、素顔になっていたアルシオーネは、花のような微笑みを浮かべた。
「ヴェル。ありがとう。大好きです。ずっと一緒にいたい……。でも、いつかは家に帰ってしまうんですよね。はぁ」
そういって、いつか訪れる別れの時を考えてアルシオーネは、小さく息を吐いた。
ヴェルは、小さな舌でアルシオーネの白く滑らかな頬をペロリと舐めて尻尾を振って見せた。
アルシオーネには、なんとなくだが、「僕もアルシオーネが大好きだよ」と言っているように感じられて嬉しさから笑みが浮かんだ。
実際には、そんな可愛らしいものではなく、情熱的な愛の言葉がささやかれていたことなどアルシオーネが知る由もなかった。
その日の夜。アルシオーネがすっかり寝入ったころ。彼女のベッドから一人の男が身を起こしていた。
それは、夜の帳の中でも分かる麗しい青年だった。闇夜の中、微かな光でもそのルビーのような瞳がぐっすりと眠るアルシオーネを愛おし気に見つめていることがありありと分かるほどだった。
青年はアルシオーネの柔らかい桜色の髪をひと房掬い、口づける。
「アルシオーネ。もうすぐ君に会えるかもしれない……。君に僕の気持ちをきちんと伝えられる日が早く来るといいな……。僕のお姫様。愛しているよ」
そう言ってから麗しい青年は、再びベットに横になるとアルシオーネを腕の中に抱きしめて目を瞑ったのだった。
平和な毎日を送るアルシオーネの元にホークァンからとんでもない知らせが届いたのとスターレットが突然訪問したのは偶然にも同じ日だった。
アルシオーネは、リンコの謎の病を治してから、定期的に疲労回復の薬などを花街に卸すようになっていたのだ。
ホークァンは、アルシオーネが田舎から王都に出てきた事情を早いうちに聞き出していたことが、今回のとんでもない知らせにつながっていたのだ。
定期的な収入方法を手に入れたアルシオーネは、花街に行く日以外は屋敷に籠るように過ごしていたのだ。
その日も、ヴェルと遊びながら過ごしていると、ホークァンが珍しく屋敷を訪ねてきたのだ。
アルシオーネは、住んでいる場所をあえて伝えていなかった。しかし、ホークァンに掛かればその住処など簡単に調べらたのだ。そのことを知らないアルシオーネは、首を傾げながらものほほんと迎え入れていた。
応接室に通されたホークァンは、出されたお茶を飲んで、その美味しさに一瞬目を丸くしたが、お茶を飲みに来たのではないと気もちを切り替えて本題に入った。
「アルシオーネ嬢ちゃん。前に父親が負った借金返済のために出稼ぎにきたって言っていただろう? その件なんだが、借金は完済されたから安心しろ」
「ふぇ?」
ホークァンの思いもよらない言葉にあっけにとられたアルシオーネは、ぽかんとした表情になっていた。
それを見たホークァンは、いつもは鋭い視線を緩めて、滅多に見せない微笑みを浮かべてアルシオーネの頭を撫でて言ったのだ。
「嬢ちゃんの言ってた高利貸に覚えがあってな。ちょっと話をしてみたら、利息の計算を間違っていたってさ。で、再計算してもらったら、既に完済していたことが分かったんだよ。それで……」
そう言ったホークァンは、手に持っていた大き目の麻袋をテーブルの上にどさっと置いてから続きを話した。
「これが、多く払われていた分の金だ」
呆気にとられていたアルシオーネは、はっと我に返って、テーブルの上に置かれた麻袋の中身を恐る恐る覗き込んでいた。
するとそこには、目を見張るほどの金貨がこれでもかと入っていたのだ。
余りにも多すぎる金貨に表情を引きつらせつつ、何かの間違いなのではないかと確認をするアルシオーネだった。
「あの……。お支払いした金額よりもだいぶ多い気がしますが……」
余りのことに、素でしゃべっていることに気が付いていないあアルシオーネだった。本来のしゃべり方のアルシオーネに微かに驚きの表情を浮かべつつも、それを悟られないように二コリと笑顔を浮かべたホークァンは、首を傾げつつ言った。ただし、それはとても胡散臭い表情ではあったが、アルシオーネがそれに気が付くことはなかった。
「そうか? もともと君の父親が支払っていた分も考えると、これでも少ないくらいだぞ?」
そんなまさかと考えつつも、ホークァンの営業用の似非スマイルは完璧だった。そのため、アルシオーネは、いつの間にかそうなのかもと思い込まされていたが、それに気が付くことはなかった。
しかし、傍ですべてを見ていたヴェルは、すべてを察していた。
ホークァンが、アルシオーネに恩を感じて、借金について調べたこと。
そして、その借金が恐らくだが不当なものだったこと。
不当に搾取された金を取り返したことと、おそらく取られた以上の金を巻き上げているということも含めてだ。
ヴェルの予想はあたりだった。
強いて言えば、巻き上げた金額がヴェルの予想の数倍上だということだが、それはヴェルにとっては些細な問題だった。
「アルシオーネ嬢ちゃん。寂しくなるが、これで、晴れて故郷に帰れるな」
ホークァンのその言葉を聞いたアルシオーネは、喜びの表情を浮かべた後、しゅんと肩を落とした。
そして、眉を寄せて言ったのだ。
「うれしいですが、折角ホークァンさんや、リンコさんと親しくなれたのに寂しいです。それに……」
そう言った後、ヴェルを抱きしめて心から残念そうに呟いた。
「ルーちゃんと離れるのは……、いやです」
アルシオーネのしょんぼりとした呟きに室内が静かになった時だった。
突然、応接室の扉が開かれたのだ。そして、破壊音とともに現れたのは、扉だった物を蹴破って部屋に突撃してきたスターレットだったのだ。
「ヴェル!! 迎えに来たぞ!!」
突然のスターレットの非常識極まりない登場に室内にいた全員が呆気にとられることとなったのだった。
本来なら、数年王都で働く覚悟をしていたアルシオーネだったが、短期間での成果に喜ぶどころか不安に心を揺らしていた。
ここまでうまくことが運ぶほど世の中は簡単なものではないと理解していたのだ。
アルシオーネが不安に揺れ動く間もヴェルは、彼女を支え励ますかのように常に傍にいた。
いつしか、アルシオーネに抱きしめられて眠ることにも慣れてきていたが、風呂に入れられることだけは慣れないでいた。
その日も、全力で嫌がるヴェルの全身を優しく洗い上げたアルシオーネは、毛並みが良くなる薬をミルクティー色の毛に塗りこめていた。
毛を乾かしながら、日増しに手触りが良くなる毛並みに顔を埋めて微かに香る石鹸の匂いを吸い込む。
アルシオーネは、ヴェルの柔らかいお腹に顔を埋めてた。その行動は、いつしかアルシオーネに安心感を与えるようになっていたのだ。
もふもふのヴェルのお腹に顔を擦り付けてから、きゅっと抱きしめる。
すると、何かを察したかのようにヴェルの前足がぽふぽふとアルシオーネを撫でるようにする。
その優しい感覚に、素顔になっていたアルシオーネは、花のような微笑みを浮かべた。
「ヴェル。ありがとう。大好きです。ずっと一緒にいたい……。でも、いつかは家に帰ってしまうんですよね。はぁ」
そういって、いつか訪れる別れの時を考えてアルシオーネは、小さく息を吐いた。
ヴェルは、小さな舌でアルシオーネの白く滑らかな頬をペロリと舐めて尻尾を振って見せた。
アルシオーネには、なんとなくだが、「僕もアルシオーネが大好きだよ」と言っているように感じられて嬉しさから笑みが浮かんだ。
実際には、そんな可愛らしいものではなく、情熱的な愛の言葉がささやかれていたことなどアルシオーネが知る由もなかった。
その日の夜。アルシオーネがすっかり寝入ったころ。彼女のベッドから一人の男が身を起こしていた。
それは、夜の帳の中でも分かる麗しい青年だった。闇夜の中、微かな光でもそのルビーのような瞳がぐっすりと眠るアルシオーネを愛おし気に見つめていることがありありと分かるほどだった。
青年はアルシオーネの柔らかい桜色の髪をひと房掬い、口づける。
「アルシオーネ。もうすぐ君に会えるかもしれない……。君に僕の気持ちをきちんと伝えられる日が早く来るといいな……。僕のお姫様。愛しているよ」
そう言ってから麗しい青年は、再びベットに横になるとアルシオーネを腕の中に抱きしめて目を瞑ったのだった。
平和な毎日を送るアルシオーネの元にホークァンからとんでもない知らせが届いたのとスターレットが突然訪問したのは偶然にも同じ日だった。
アルシオーネは、リンコの謎の病を治してから、定期的に疲労回復の薬などを花街に卸すようになっていたのだ。
ホークァンは、アルシオーネが田舎から王都に出てきた事情を早いうちに聞き出していたことが、今回のとんでもない知らせにつながっていたのだ。
定期的な収入方法を手に入れたアルシオーネは、花街に行く日以外は屋敷に籠るように過ごしていたのだ。
その日も、ヴェルと遊びながら過ごしていると、ホークァンが珍しく屋敷を訪ねてきたのだ。
アルシオーネは、住んでいる場所をあえて伝えていなかった。しかし、ホークァンに掛かればその住処など簡単に調べらたのだ。そのことを知らないアルシオーネは、首を傾げながらものほほんと迎え入れていた。
応接室に通されたホークァンは、出されたお茶を飲んで、その美味しさに一瞬目を丸くしたが、お茶を飲みに来たのではないと気もちを切り替えて本題に入った。
「アルシオーネ嬢ちゃん。前に父親が負った借金返済のために出稼ぎにきたって言っていただろう? その件なんだが、借金は完済されたから安心しろ」
「ふぇ?」
ホークァンの思いもよらない言葉にあっけにとられたアルシオーネは、ぽかんとした表情になっていた。
それを見たホークァンは、いつもは鋭い視線を緩めて、滅多に見せない微笑みを浮かべてアルシオーネの頭を撫でて言ったのだ。
「嬢ちゃんの言ってた高利貸に覚えがあってな。ちょっと話をしてみたら、利息の計算を間違っていたってさ。で、再計算してもらったら、既に完済していたことが分かったんだよ。それで……」
そう言ったホークァンは、手に持っていた大き目の麻袋をテーブルの上にどさっと置いてから続きを話した。
「これが、多く払われていた分の金だ」
呆気にとられていたアルシオーネは、はっと我に返って、テーブルの上に置かれた麻袋の中身を恐る恐る覗き込んでいた。
するとそこには、目を見張るほどの金貨がこれでもかと入っていたのだ。
余りにも多すぎる金貨に表情を引きつらせつつ、何かの間違いなのではないかと確認をするアルシオーネだった。
「あの……。お支払いした金額よりもだいぶ多い気がしますが……」
余りのことに、素でしゃべっていることに気が付いていないあアルシオーネだった。本来のしゃべり方のアルシオーネに微かに驚きの表情を浮かべつつも、それを悟られないように二コリと笑顔を浮かべたホークァンは、首を傾げつつ言った。ただし、それはとても胡散臭い表情ではあったが、アルシオーネがそれに気が付くことはなかった。
「そうか? もともと君の父親が支払っていた分も考えると、これでも少ないくらいだぞ?」
そんなまさかと考えつつも、ホークァンの営業用の似非スマイルは完璧だった。そのため、アルシオーネは、いつの間にかそうなのかもと思い込まされていたが、それに気が付くことはなかった。
しかし、傍ですべてを見ていたヴェルは、すべてを察していた。
ホークァンが、アルシオーネに恩を感じて、借金について調べたこと。
そして、その借金が恐らくだが不当なものだったこと。
不当に搾取された金を取り返したことと、おそらく取られた以上の金を巻き上げているということも含めてだ。
ヴェルの予想はあたりだった。
強いて言えば、巻き上げた金額がヴェルの予想の数倍上だということだが、それはヴェルにとっては些細な問題だった。
「アルシオーネ嬢ちゃん。寂しくなるが、これで、晴れて故郷に帰れるな」
ホークァンのその言葉を聞いたアルシオーネは、喜びの表情を浮かべた後、しゅんと肩を落とした。
そして、眉を寄せて言ったのだ。
「うれしいですが、折角ホークァンさんや、リンコさんと親しくなれたのに寂しいです。それに……」
そう言った後、ヴェルを抱きしめて心から残念そうに呟いた。
「ルーちゃんと離れるのは……、いやです」
アルシオーネのしょんぼりとした呟きに室内が静かになった時だった。
突然、応接室の扉が開かれたのだ。そして、破壊音とともに現れたのは、扉だった物を蹴破って部屋に突撃してきたスターレットだったのだ。
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