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異世界版電子マネー
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疑問を顔いっぱいにさせている私にジオラルドが教えてくれたのよ。
『近いうちに、オウラル王国とジルニトラ王国は戦争になる。だから、安全な場所に逃げた方がいい。だが、この大陸に留まるのは危険だ。もし、チヤが生きていて、さらに加護がすごいものだと気が付かれたら連れ戻される可能性がある。だから、今のうちに他大陸に渡る必要がある。それに、僕もここにいるのは避けたい。チヤさえよければ、他大陸に行こう』
ジオラルドの言うことは納得できるものだった。
確かに、私を召喚した人たちは、隣国に攻め入るって言ってたよね。
うん。ジオラルドと他の大陸に行こう。
「わかった。私はジオラルドについて行く」
『ありがとう。それで、行き先なんだけど、西の大陸にある中津国にしようと思う』
「中津国?」
なんとなく、和風? 中華風? な国名に首を傾げつつ質問する私にジオラルドは教えてくれたの。
『中津国は、食べ物が美味い、穏やかな人が多い国だと聞いている。そして、他大陸の者も多く住んでいるらしいから、僕たちが行っても目立たないだろうと思って』
「なるほど。了解! それで、行く場所は決まったけど、どうやって行くの? 私、お金なんて持ってないよ?」
私がそう言うと、ジオラルドは、尻尾を振って胸を張って自信満々に言うのよ。
『大丈夫だ。旅費については、僕に当てがある。任せろ』
「ジオラルド……。格好いいわ」
こうして、良き先の決まった私は、ジオラルドに指示されるまま、とある建物に入っていくことになったのだ。
そこは、この世界の銀行だというのだ。
ジオラルド曰く。
『家族が知らない僕個人の口座がある。そこから旅費を引き出せば問題ない』
だそうです。
えっ? この世界って、狼でも口座とかって作れるの?
それってすごくない?
驚く私に、ジオラルドは、どこから出したのか丸いメダルを差し出していた。
『これがあれば、僕の口座から引き出しができる』
前足に乗った、キラキラと光る丸いメダル。
私は、それを受け取って、ジオラルドに言われるがまま窓口に向かっていた。
恐る恐る、メダルを出して、「ご、五百ギル引き出したいです」って、言っていた。
こっちのお金はギルっていうらしいね。
それにしても、五百ギルってどのくらいの価値なんだろう。
まぁ、旅費になる金額だから、結構な額なんだろうことはわかる。
受付のお姉さんは、にこりと笑ってから席を外して、すぐに戻ってきていた。
そして、四角のメダルを出して、「またのご利用をお待ちしております」って、頭を下げたのだ。
ジオラルドに促された私は、四角のメダルを持って窓口を後にしていた。
訳が分からないと顔で訴えていた私に、ジオラルドが説明してくれた。
『金はこのメダルの中だ。この中に五百ギル入ってる』
ふむ。なんとなく分かった。このメダルにお金をチャージしてあるんだね。
異世界版電子マネーってことね。
こうして、旅費を得た私たちは、次に旅に必要なものを買うためにいくつかのお店を見て回ったのだった。
『近いうちに、オウラル王国とジルニトラ王国は戦争になる。だから、安全な場所に逃げた方がいい。だが、この大陸に留まるのは危険だ。もし、チヤが生きていて、さらに加護がすごいものだと気が付かれたら連れ戻される可能性がある。だから、今のうちに他大陸に渡る必要がある。それに、僕もここにいるのは避けたい。チヤさえよければ、他大陸に行こう』
ジオラルドの言うことは納得できるものだった。
確かに、私を召喚した人たちは、隣国に攻め入るって言ってたよね。
うん。ジオラルドと他の大陸に行こう。
「わかった。私はジオラルドについて行く」
『ありがとう。それで、行き先なんだけど、西の大陸にある中津国にしようと思う』
「中津国?」
なんとなく、和風? 中華風? な国名に首を傾げつつ質問する私にジオラルドは教えてくれたの。
『中津国は、食べ物が美味い、穏やかな人が多い国だと聞いている。そして、他大陸の者も多く住んでいるらしいから、僕たちが行っても目立たないだろうと思って』
「なるほど。了解! それで、行く場所は決まったけど、どうやって行くの? 私、お金なんて持ってないよ?」
私がそう言うと、ジオラルドは、尻尾を振って胸を張って自信満々に言うのよ。
『大丈夫だ。旅費については、僕に当てがある。任せろ』
「ジオラルド……。格好いいわ」
こうして、良き先の決まった私は、ジオラルドに指示されるまま、とある建物に入っていくことになったのだ。
そこは、この世界の銀行だというのだ。
ジオラルド曰く。
『家族が知らない僕個人の口座がある。そこから旅費を引き出せば問題ない』
だそうです。
えっ? この世界って、狼でも口座とかって作れるの?
それってすごくない?
驚く私に、ジオラルドは、どこから出したのか丸いメダルを差し出していた。
『これがあれば、僕の口座から引き出しができる』
前足に乗った、キラキラと光る丸いメダル。
私は、それを受け取って、ジオラルドに言われるがまま窓口に向かっていた。
恐る恐る、メダルを出して、「ご、五百ギル引き出したいです」って、言っていた。
こっちのお金はギルっていうらしいね。
それにしても、五百ギルってどのくらいの価値なんだろう。
まぁ、旅費になる金額だから、結構な額なんだろうことはわかる。
受付のお姉さんは、にこりと笑ってから席を外して、すぐに戻ってきていた。
そして、四角のメダルを出して、「またのご利用をお待ちしております」って、頭を下げたのだ。
ジオラルドに促された私は、四角のメダルを持って窓口を後にしていた。
訳が分からないと顔で訴えていた私に、ジオラルドが説明してくれた。
『金はこのメダルの中だ。この中に五百ギル入ってる』
ふむ。なんとなく分かった。このメダルにお金をチャージしてあるんだね。
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こうして、旅費を得た私たちは、次に旅に必要なものを買うためにいくつかのお店を見て回ったのだった。
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