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本編
第六章 欠陥姫と毒花(6)
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その後、秘密を打ち明けたミリアリアの行動はジークフリートにとって試練の連続となっていた。
ミリアリアは、ジークフリートの手のひらに指先を走らせてあることをお願いしたのだ。
ジークフリートとしては、大した願いでもないと判断したうえで頷いたが、早くも後悔していた。
ミリアリアは、ジークフリートの顔に両手を伸ばして、その顔を小さく華奢な指先て何度も触れていたのだ。
ジークフリートの顔を知らないミリアリアは、両手で触れることで、その顔を想像しようとしたのだ。
そういった意図は理解していても、ミリアリアに優しく頬や唇、額といった顔のパーツを撫でられると、唇に指が触れた時に思わず口に含んでしまいたい衝動がジークフリートを襲ったのだ。
しかし、目の見えていないミリアリアの指を舐めた場合、以前頬にキスをした時の様に質問攻めにされる未来しか見えなかったのだ。
あの時は、シューニャと言い争いをするうちにその話題を誤魔化すことが出来たが、二度目はないだろう。
そう考えると、欲望に耐える以外にジークフリートに選択肢はなかったのだ。
その他にも、唇の動きからミリアリアの言いたいことを読み取ろうとするときにもジークフリートに忍耐を強要したのだ。
唇の動きを読むために、じっと見つめていると、その可愛らしい唇を己の唇で塞いでしまいたい衝動に駆られるのだ。
だからと言って、手のひらに文字を書いてもらう方がいいのかと言われると、こちらも大変な忍耐を要するものだった。
ミリアリアの指先がジークフリートの武骨な手のひらの上を動くのを見ていると、その指先が可愛らしくて、奪ってしまいたくなるのだ。
ジークフリートの忍耐力を試すかのように、ミリアリアは前以上にジークフリートに触れたがったのだ。
触れる指先から想いを伝えたいとでもいうかのように。
しかし、ジークフリートから危険な雰囲気を感じると必ずシューニャが間に入って、通訳を始めるのだ。
ジークフリートにとって、それは余計なお世話と言いたいところではあったが、一方で忍耐の限界に近いときは助かったと思うこともあったのだ。
ミリアリアの体の秘密は、すぐに王宮にいる者たちの間で知られるようになった。
ジークフリートに仕える貴族たちは、目も見えず、話もできないミリアリアを皇妃にすることを反対して、側妃にしてはどうかという声も上がったが、ジークフリートはそれに頑として頷かなかった。
しかし、宰相のセドルが何も言わなかったことから、家臣たちはそれ以上強く進言することが出来ずにいたのだ。
そんなある日、ミリアリアに対する見方が変わる出来事が起こったのだ。
それは、ミリアリアにとってはとても些細なことだったが、ジークフリート始め、セドルや家臣たちはミリアリアを色々な意味で得難い存在だと思い知ることとなったのだった。
ミリアリアは、ジークフリートの手のひらに指先を走らせてあることをお願いしたのだ。
ジークフリートとしては、大した願いでもないと判断したうえで頷いたが、早くも後悔していた。
ミリアリアは、ジークフリートの顔に両手を伸ばして、その顔を小さく華奢な指先て何度も触れていたのだ。
ジークフリートの顔を知らないミリアリアは、両手で触れることで、その顔を想像しようとしたのだ。
そういった意図は理解していても、ミリアリアに優しく頬や唇、額といった顔のパーツを撫でられると、唇に指が触れた時に思わず口に含んでしまいたい衝動がジークフリートを襲ったのだ。
しかし、目の見えていないミリアリアの指を舐めた場合、以前頬にキスをした時の様に質問攻めにされる未来しか見えなかったのだ。
あの時は、シューニャと言い争いをするうちにその話題を誤魔化すことが出来たが、二度目はないだろう。
そう考えると、欲望に耐える以外にジークフリートに選択肢はなかったのだ。
その他にも、唇の動きからミリアリアの言いたいことを読み取ろうとするときにもジークフリートに忍耐を強要したのだ。
唇の動きを読むために、じっと見つめていると、その可愛らしい唇を己の唇で塞いでしまいたい衝動に駆られるのだ。
だからと言って、手のひらに文字を書いてもらう方がいいのかと言われると、こちらも大変な忍耐を要するものだった。
ミリアリアの指先がジークフリートの武骨な手のひらの上を動くのを見ていると、その指先が可愛らしくて、奪ってしまいたくなるのだ。
ジークフリートの忍耐力を試すかのように、ミリアリアは前以上にジークフリートに触れたがったのだ。
触れる指先から想いを伝えたいとでもいうかのように。
しかし、ジークフリートから危険な雰囲気を感じると必ずシューニャが間に入って、通訳を始めるのだ。
ジークフリートにとって、それは余計なお世話と言いたいところではあったが、一方で忍耐の限界に近いときは助かったと思うこともあったのだ。
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しかし、宰相のセドルが何も言わなかったことから、家臣たちはそれ以上強く進言することが出来ずにいたのだ。
そんなある日、ミリアリアに対する見方が変わる出来事が起こったのだ。
それは、ミリアリアにとってはとても些細なことだったが、ジークフリート始め、セドルや家臣たちはミリアリアを色々な意味で得難い存在だと思い知ることとなったのだった。
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