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本編
第六章 欠陥姫と毒花(13)
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翌日、ジークフリートの用意した厚手のコートとマフラー、毛糸の帽子に手袋、裏起毛のブーツで完全防寒対策をしたミリアリアは、ジークフリートに抱きかかえられるようにして王宮の庭園にいた。
最初は、自分の足で歩くと主張していたミリアリアだったが、ジークフリートがそれを認めず、最終的にミリアリアが折れる形でこうなったのだった。
王宮内は、暖房器具の修理が済んでいて、昨日ほどの寒さはなかった。
それでも、温かい室内から外に出た時に、あまりの寒さにミリアリアは、震えてしまっていた。
庭園に着いた時、ミリアリアは、ジークフリートのコートを引っ張った後に、地面を指さしていた。
何が言いたいのか理解したジークフリートは、心配そうにしながらもミリアリアを地面に降ろしたのだった。
「雪かきはさせているが、滑りやすいから気を付けるんだぞ?」
ジークフリートに頷いて見せたミリアリアは、足元の雪の感触に瞳を輝かせていた。
メローズ王国でも冬に雪が降ることはあっても、ここまで積もるようなことはなかったのだ。
その場にしゃがんで、地面の雪に触れるミリアリアは、その冷たさに驚きながらも笑顔を絶やすことはなかった。
(冷たい……。でも、雪がこんなに積もるなんてすごいわ! あっ、そうだ。昔読んだ絵本みたいに、あれとかあれもしてみたいなぁ……)
ミリアリアが降ろされた場所は、雪かきがされていて、周囲の雪の量は少なかったのだ。
しゃがんでいたミリアリアは立ち上がって、雪かきがまだされていない場所に行きたいとジークフリートにお願いしたのだ。
ジークフリートは、ミリアリアのおねだりを受け入れて、雪が積もったままの場所まで移動したのだった。
足元の雪を固めた場所に降ろしてもらったミリアリアは、手探りで柔らかい雪を集めて手のひらであるものを作っていた。
そして、小さくて、少しいびつな雪だるまを作ってジークフリートに見せたのだ。
ミリアリアの手のひらの上にちょこんと乗っている雪だるまは、首を傾げているように見えた。
それは、ミリアリアが首を傾げているような姿に重なって見えたジークフリートには、小さい手のひらサイズのミリアリアがいるようにしか見えなかったのだ。
ジークフリートは、その雪だるまを受け取ってからミリアリアの頭を毛糸の帽子越しに撫でたのだ。
「うん。よくできているよ。可愛い雪だるまだ。これは永久保存して取っておくことにしよう。ミリアリアの雪だるまが快適に過ごせるように、新しく氷室を作ってそこにいれておけば、いつでもこの可愛い雪だるまを見られるな」
ジークフリートの冗談のような提案にミリアリアは、困ったように首を傾げた後に笑って見せたのだ。
ミリアリアとしては、ジークフリートなりのジョークだと思っていたが、ジークフリートは本気でその雪だるまを永久保存する気でいたが、知らぬが仏とはまさにこのことだろう。
最初は、自分の足で歩くと主張していたミリアリアだったが、ジークフリートがそれを認めず、最終的にミリアリアが折れる形でこうなったのだった。
王宮内は、暖房器具の修理が済んでいて、昨日ほどの寒さはなかった。
それでも、温かい室内から外に出た時に、あまりの寒さにミリアリアは、震えてしまっていた。
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何が言いたいのか理解したジークフリートは、心配そうにしながらもミリアリアを地面に降ろしたのだった。
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その場にしゃがんで、地面の雪に触れるミリアリアは、その冷たさに驚きながらも笑顔を絶やすことはなかった。
(冷たい……。でも、雪がこんなに積もるなんてすごいわ! あっ、そうだ。昔読んだ絵本みたいに、あれとかあれもしてみたいなぁ……)
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しゃがんでいたミリアリアは立ち上がって、雪かきがまだされていない場所に行きたいとジークフリートにお願いしたのだ。
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足元の雪を固めた場所に降ろしてもらったミリアリアは、手探りで柔らかい雪を集めて手のひらであるものを作っていた。
そして、小さくて、少しいびつな雪だるまを作ってジークフリートに見せたのだ。
ミリアリアの手のひらの上にちょこんと乗っている雪だるまは、首を傾げているように見えた。
それは、ミリアリアが首を傾げているような姿に重なって見えたジークフリートには、小さい手のひらサイズのミリアリアがいるようにしか見えなかったのだ。
ジークフリートは、その雪だるまを受け取ってからミリアリアの頭を毛糸の帽子越しに撫でたのだ。
「うん。よくできているよ。可愛い雪だるまだ。これは永久保存して取っておくことにしよう。ミリアリアの雪だるまが快適に過ごせるように、新しく氷室を作ってそこにいれておけば、いつでもこの可愛い雪だるまを見られるな」
ジークフリートの冗談のような提案にミリアリアは、困ったように首を傾げた後に笑って見せたのだ。
ミリアリアとしては、ジークフリートなりのジョークだと思っていたが、ジークフリートは本気でその雪だるまを永久保存する気でいたが、知らぬが仏とはまさにこのことだろう。
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