61 / 97
本編
第七章 真実と隠された心の叫び(7)
ジークフリートは、愚王たちが息絶えるまでの間、王城の整理をしていた。
書庫にある本は、全てテンペランス帝国に持ち帰ることとなった。ミリアリアの治療に役立つ情報があるかもしれないと考えたジークフリートの判断だった。
そして、それ以外の財宝は、この国に残すことにしたのだ。
といっても、これからはテンペランス帝国の属国となるのだが。
貴族連中で使える者は、幾人か残して後は処刑なり身分剥奪なりすることとなるだろう。
新しい国の頭には、テンペランス帝国で功績を挙げた者に与えることにしようと考えながら、ジークフリートは、ミリアリアが過ごした部屋を見て回っていたのだ。
一国の姫が暮らすには、とても質素で何もない部屋を見たジークフリートは、ミリアリアがどのような扱いを受けていたのか想像するだけで、再び殺意が沸いてきていた。
そんなことを思いながら、部屋の中を見回した時だった。部屋の隅の床の一部に違和感を感じたジークフリートは、そこでミリアリアの秘密を知ってしまうこととなるのだ。
そこには、一冊の日記が隠されていたのだ。
ジークフリートは、駄目だと思いつつもその日記に目を通していた。
その日記には、ミリアリアの隠された気持ちが綴られていたのだ。
城の中で居場所が無いこと。
たくさん勉強して、いい子にしていれば、いつか家族として認めてもらえるかもしれないと考えていたこと。
どんなに努力しても、無駄だということに気が付いてしまったこと。
初めて父親から誕生日ケーキをもらって嬉しかったこと。
その時、生まれて初めて食べた丸いケーキが甘くて美味しかったこと。
誕生日の次の日から、体調を崩して寝込んでしまったこと。
声が出にくくなったこと。
次第に視力が落ちていったこと。
そして、自分はこのまま死んでしまうのではないかと怯える正直な気持ちが書かれていたのだ。
そんな気持ちが数ページ続いた後に、震える文字でこう書かれていたのだ。
―――わたしは呪毒を飲まされていたみたい。もう、死ぬしかないのかな? 呪毒は、一度飲んだら解毒することは不可能……。でも、ううん。解毒は絶対に無理、解呪なんて絶対に無理だってこと、わたしは知ってる。
はぁ、まだ、恋もしていないし、美味しいものも全然食べてないのに。外の世界も知らない……。はぁ、素敵な王子様に小説で読んだみたいなロマンティックな告白をされてみたかったなぁ。
わたしの手の甲に王子様が口付けて、「僕だけの可愛い小鳥よ。僕の愛を受け取っておくれ。そして、可愛い声で僕に愛の言葉を囁いてくれ」きゃーーー、わたしったら、わたしったら~。えへへ……。
そんなの無理だよね。はぁ。恋してみたかったなぁ。でも、いつか王子様が現れて、※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※。
死ぬのは怖い。怖いよ……。夜眠るのが怖い。次に目が覚めた時、目の前が真っ暗だったらと思うと怖い。夜寝たら、目を覚まさなくなるかもしれないと思うと怖いよ……。
ジークフリートは、一部の文章が黒く塗りつぶされて見にくくなっていたが、そのページに書かれている文字を見て、瞳の奥が熱くなるのが分かった。止めようと思ったがそれは不可能だった。
後から後から、ジークフリートの意思に逆らうように涙が溢れて止めることが出来なかったのだ。
それでも、ジークフリートは、ミリアリアの日記を読むことを止めることが出来なかった。
日記を読み進めていくと、乱れた文字で書き殴られたようなページが数ページ続いたのだ。
―――ごめんなさい。ごめんなさい。わたし……。どうしたらいいの? 分からない。でも、セイラにはわたしの傍にいて欲しい。離れないで欲しい。
ひとりは怖い。わたしはなんて酷い人間なんだろう。セイラの弱みに付け込む卑怯な人間。最低だ。でも、セイラはわたしから離れられない……。
だって、セイラはわたしに罪悪感を抱いてくれている。わたしは、その気持ちを利用してる。こんなわたしの傍に居てくれるたった一人の大切な人……。
セイラごめんなさい。でも、わたしはセイラに傍にいて欲しいから、呪毒を飲み続ける……。
もしわたしが呪毒を呑まされていると気が付いたことが知られれば、セイラはきっとあの人たちに殺されてしまう。
そんなのいや……。
セイラに傍にいて欲しいから、知らないふりをし続けるしかないの。でもその所為でセイラを苦しめることになるのに……。
セイラ、ごめんんさい。わたしはもう助からない。せめて最後の時にセイラに傍にいて欲しい。わがままで勝手で、卑怯なわたしを許さないで……。ごめんなさい。ごめんなさい。わたしの所為で、息子さんが人質に取られてしまっているというのに、わたしはセイラが傍に居てくれるのが嬉しくて、セイラに甘えたくて……。
セイラを縛り付けてしまっている……。ごめんなさい。ごめんなさい。
その衝撃的な内容にジークフリートは、愕然と膝を付いたのだ。
ミリアリアに毒を飲ませていたのがセイラという事実に。
そして、セイラに毒を呑まされていると知っても、飲み続けたミリアリアの孤独に。
毒を飲み続けることでセイラを守ろうとしつつも、セイラを自身に縛り付けることへの罪悪感に苦しんでいたことに。
それから、空白のページが続いた後に、一際乱れた文字で数行書かれてその日記は終わっていた。
―――眠るのが怖い。次に目を覚ませる自信がない。次に起きた時、目の前が真っ暗だったらどうしよう。
もう、声も出せないのに、視力も失ったらわたしは、どうしたらいいの? 怖い、怖い。
でも、起きていようとしても眠くて眠くて………。気が付くと眠ってしまう。もう眠りたくなんてない。
怖い、怖いよ……。
でも、夢の中なら自由に話せるし、出歩ける。いろいろな物を見られる。
わたしは、わたしに都合のいい優しいだけの夢の中にいたいと思ってしまう……。
でも、それでもわたしは、現実を生きたい。生きていたいの……。
ジークフリートは、全て読み終わったとき、その日記を強く抱きしめていた。
そして、ミリアリアの秘密を他の誰にも知られないようにその日記をひっそりと燃やしたジークフリートは、ゆらゆらと揺れる炎を見つめながら、ミリアリアの秘密を心の奥底にしまうと誓ったのだった。
書庫にある本は、全てテンペランス帝国に持ち帰ることとなった。ミリアリアの治療に役立つ情報があるかもしれないと考えたジークフリートの判断だった。
そして、それ以外の財宝は、この国に残すことにしたのだ。
といっても、これからはテンペランス帝国の属国となるのだが。
貴族連中で使える者は、幾人か残して後は処刑なり身分剥奪なりすることとなるだろう。
新しい国の頭には、テンペランス帝国で功績を挙げた者に与えることにしようと考えながら、ジークフリートは、ミリアリアが過ごした部屋を見て回っていたのだ。
一国の姫が暮らすには、とても質素で何もない部屋を見たジークフリートは、ミリアリアがどのような扱いを受けていたのか想像するだけで、再び殺意が沸いてきていた。
そんなことを思いながら、部屋の中を見回した時だった。部屋の隅の床の一部に違和感を感じたジークフリートは、そこでミリアリアの秘密を知ってしまうこととなるのだ。
そこには、一冊の日記が隠されていたのだ。
ジークフリートは、駄目だと思いつつもその日記に目を通していた。
その日記には、ミリアリアの隠された気持ちが綴られていたのだ。
城の中で居場所が無いこと。
たくさん勉強して、いい子にしていれば、いつか家族として認めてもらえるかもしれないと考えていたこと。
どんなに努力しても、無駄だということに気が付いてしまったこと。
初めて父親から誕生日ケーキをもらって嬉しかったこと。
その時、生まれて初めて食べた丸いケーキが甘くて美味しかったこと。
誕生日の次の日から、体調を崩して寝込んでしまったこと。
声が出にくくなったこと。
次第に視力が落ちていったこと。
そして、自分はこのまま死んでしまうのではないかと怯える正直な気持ちが書かれていたのだ。
そんな気持ちが数ページ続いた後に、震える文字でこう書かれていたのだ。
―――わたしは呪毒を飲まされていたみたい。もう、死ぬしかないのかな? 呪毒は、一度飲んだら解毒することは不可能……。でも、ううん。解毒は絶対に無理、解呪なんて絶対に無理だってこと、わたしは知ってる。
はぁ、まだ、恋もしていないし、美味しいものも全然食べてないのに。外の世界も知らない……。はぁ、素敵な王子様に小説で読んだみたいなロマンティックな告白をされてみたかったなぁ。
わたしの手の甲に王子様が口付けて、「僕だけの可愛い小鳥よ。僕の愛を受け取っておくれ。そして、可愛い声で僕に愛の言葉を囁いてくれ」きゃーーー、わたしったら、わたしったら~。えへへ……。
そんなの無理だよね。はぁ。恋してみたかったなぁ。でも、いつか王子様が現れて、※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※。
死ぬのは怖い。怖いよ……。夜眠るのが怖い。次に目が覚めた時、目の前が真っ暗だったらと思うと怖い。夜寝たら、目を覚まさなくなるかもしれないと思うと怖いよ……。
ジークフリートは、一部の文章が黒く塗りつぶされて見にくくなっていたが、そのページに書かれている文字を見て、瞳の奥が熱くなるのが分かった。止めようと思ったがそれは不可能だった。
後から後から、ジークフリートの意思に逆らうように涙が溢れて止めることが出来なかったのだ。
それでも、ジークフリートは、ミリアリアの日記を読むことを止めることが出来なかった。
日記を読み進めていくと、乱れた文字で書き殴られたようなページが数ページ続いたのだ。
―――ごめんなさい。ごめんなさい。わたし……。どうしたらいいの? 分からない。でも、セイラにはわたしの傍にいて欲しい。離れないで欲しい。
ひとりは怖い。わたしはなんて酷い人間なんだろう。セイラの弱みに付け込む卑怯な人間。最低だ。でも、セイラはわたしから離れられない……。
だって、セイラはわたしに罪悪感を抱いてくれている。わたしは、その気持ちを利用してる。こんなわたしの傍に居てくれるたった一人の大切な人……。
セイラごめんなさい。でも、わたしはセイラに傍にいて欲しいから、呪毒を飲み続ける……。
もしわたしが呪毒を呑まされていると気が付いたことが知られれば、セイラはきっとあの人たちに殺されてしまう。
そんなのいや……。
セイラに傍にいて欲しいから、知らないふりをし続けるしかないの。でもその所為でセイラを苦しめることになるのに……。
セイラ、ごめんんさい。わたしはもう助からない。せめて最後の時にセイラに傍にいて欲しい。わがままで勝手で、卑怯なわたしを許さないで……。ごめんなさい。ごめんなさい。わたしの所為で、息子さんが人質に取られてしまっているというのに、わたしはセイラが傍に居てくれるのが嬉しくて、セイラに甘えたくて……。
セイラを縛り付けてしまっている……。ごめんなさい。ごめんなさい。
その衝撃的な内容にジークフリートは、愕然と膝を付いたのだ。
ミリアリアに毒を飲ませていたのがセイラという事実に。
そして、セイラに毒を呑まされていると知っても、飲み続けたミリアリアの孤独に。
毒を飲み続けることでセイラを守ろうとしつつも、セイラを自身に縛り付けることへの罪悪感に苦しんでいたことに。
それから、空白のページが続いた後に、一際乱れた文字で数行書かれてその日記は終わっていた。
―――眠るのが怖い。次に目を覚ませる自信がない。次に起きた時、目の前が真っ暗だったらどうしよう。
もう、声も出せないのに、視力も失ったらわたしは、どうしたらいいの? 怖い、怖い。
でも、起きていようとしても眠くて眠くて………。気が付くと眠ってしまう。もう眠りたくなんてない。
怖い、怖いよ……。
でも、夢の中なら自由に話せるし、出歩ける。いろいろな物を見られる。
わたしは、わたしに都合のいい優しいだけの夢の中にいたいと思ってしまう……。
でも、それでもわたしは、現実を生きたい。生きていたいの……。
ジークフリートは、全て読み終わったとき、その日記を強く抱きしめていた。
そして、ミリアリアの秘密を他の誰にも知られないようにその日記をひっそりと燃やしたジークフリートは、ゆらゆらと揺れる炎を見つめながら、ミリアリアの秘密を心の奥底にしまうと誓ったのだった。
あなたにおすすめの小説
【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
所詮、わたしは壁の花 〜なのに辺境伯様が溺愛してくるのは何故ですか?〜
しがわか
ファンタジー
刺繍を愛してやまないローゼリアは父から行き遅れと罵られていた。
高貴な相手に見初められるために、とむりやり夜会へ送り込まれる日々。
しかし父は知らないのだ。
ローゼリアが夜会で”壁の花”と罵られていることを。
そんなローゼリアが参加した辺境伯様の夜会はいつもと雰囲気が違っていた。
それもそのはず、それは辺境伯様の婚約者を決める集まりだったのだ。
けれど所詮”壁の花”の自分には関係がない、といつものように会場の隅で目立たないようにしているローゼリアは不意に手を握られる。
その相手はなんと辺境伯様で——。
なぜ、辺境伯様は自分を溺愛してくれるのか。
彼の過去を知り、やがてその理由を悟ることとなる。
それでも——いや、だからこそ辺境伯様の力になりたいと誓ったローゼリアには特別な力があった。
天啓<ギフト>として女神様から賜った『魔力を象るチカラ』は想像を創造できる万能な能力だった。
壁の花としての自重をやめたローゼリアは天啓を自在に操り、大好きな人達を守り導いていく。
婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~
白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」
枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。
土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。
「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」
あなた誰!?
やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!
虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。