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本編
第八章 欠陥姫の嫁入り(3)
心を取り戻したミリアリアから愛の言葉を聞いたジークフリートは、紫色の瞳を甘く揺らめかせた。
そして、ミリアリアの細い体をぎゅっと抱きしめてその耳に甘い言葉を囁いたのだ。
「ああ、ミリアリア。俺のミリアリア。心から君を愛しているよ。柔らかく甘く香る金の髪も、白くきめ細かい陶器のような肌も。晴れやかな日の青空を思わせる綺麗な瞳も。小さくさくらんぼの様に可愛い唇も、小さな鼻も、甘そうな耳も。全てが愛おしい。自分のことよりも誰かを思う優しい心も、恥ずかしがりやなところも。花のような笑顔も。月の雫のような綺麗な涙も。甘いものが好きなところが可愛い。意外と食いしん坊なところも可愛い。お寝坊さんなところも可愛い。ミリアリアの全てが好きだ」
目覚めてすぐに沢山の愛を注がれたミリアリアは、悶絶しそうになっていた。
というか、悶絶を通り越してきゅん死にしそうになっていた。
今まで、なんとなくこんな顔だろうと思っていたジークフリートは、ミリアリアの想像の優に百倍は美しい顔をしていたからだ。
さらさらと流れる銀の髪は、今はセットされずにいるが、無造作な髪型でも美しかった。
甘い蜜の様に揺らめく神秘的な紫の瞳は、ミリアリアを欲するように見つめていた。
形のいい鼻と、少し薄い唇、高い身長と、それに見合った均整の取れた美しい体。
剣だこのある硬い手は、ミリアリアの小さな手を包み込めるほど大きかったのだ。
昔読んだ小説の王子様のようなルックスを前にして胸がこれでもかと高鳴るところに、甘すぎる愛の言葉が止めとなっていた。
ミリアリアは、耳まで真っ赤に染めた状態で、小さな声で言ったのだ。
「反則です……。リートさま……凄く格好いい。王子様みたい……。どうしよう。胸がドキドキして、苦しいよう……」
そんなミリアリアの小さな呟き声が聞こえていたジークフリートは、心配そうにミリアリアの真っ赤になった顔を覗き込んで言ったのだ。
「胸が苦しいのか? それに顔も赤い。熱があるようだ……。大変だ、医者を、医者を呼ばなければ! ミリアリアのメイド!! すぐに医者を呼べ、大至急だ!!」
部屋の外に待機していたシューニャは、ジークフリートの大きな声を聴いて、ミリアリアの容態が急変したのだと勘違いしてしまい、扉の外から「わかった!!」というだけで、中の状態も確認せずに走り出していたのだ。
そして、息を乱す医者を引きずるようにしてミリアリアの部屋に戻ってきたのだ。
「連れてきたぞ!! おひめさ―――。あれ? お…お姫様ーーーー!!」
シューニャは、そこでようやくミリアリアが心を取り戻したことを知るのだった。
そんな、驚くシューニャにミリアリアは、頬を赤らめた状態で微笑んで言ったのだ。
「あなたがシューニャ? わぁ、想像よりも何倍も可愛いわ。くすくす。メイド服もすごく似合ってる。男の子には思えないわね。本当に可愛いわ」
のんびりとそんなことを言うミリアリアの爆弾発言に一番最初に反応したのは、医者を引きずるシューニャを追いかけてきたセドルだった。
「えっ? えーーーーー!! シューニャさんが、お…おおおおおおおお男ぅ?! 私のシューニャさんが? えっ? えええーーーー!!!」
「いつから俺は、お前のもんになった!! うぜぇ!!」
「男でも問題ありません!! 私はシューニャさんを愛してます!! 諦めて私のところにお嫁に来てください!!」
「行くかよ!!」
そんな賑わいを他所に、ジークフリートは、駆けつけた医者にミリアリアが胸が苦しいと言っていたことを伝えて、ミリアリアの容態を聞くのに必死でそれどころではなかったのだ。
そして、ミリアリアの細い体をぎゅっと抱きしめてその耳に甘い言葉を囁いたのだ。
「ああ、ミリアリア。俺のミリアリア。心から君を愛しているよ。柔らかく甘く香る金の髪も、白くきめ細かい陶器のような肌も。晴れやかな日の青空を思わせる綺麗な瞳も。小さくさくらんぼの様に可愛い唇も、小さな鼻も、甘そうな耳も。全てが愛おしい。自分のことよりも誰かを思う優しい心も、恥ずかしがりやなところも。花のような笑顔も。月の雫のような綺麗な涙も。甘いものが好きなところが可愛い。意外と食いしん坊なところも可愛い。お寝坊さんなところも可愛い。ミリアリアの全てが好きだ」
目覚めてすぐに沢山の愛を注がれたミリアリアは、悶絶しそうになっていた。
というか、悶絶を通り越してきゅん死にしそうになっていた。
今まで、なんとなくこんな顔だろうと思っていたジークフリートは、ミリアリアの想像の優に百倍は美しい顔をしていたからだ。
さらさらと流れる銀の髪は、今はセットされずにいるが、無造作な髪型でも美しかった。
甘い蜜の様に揺らめく神秘的な紫の瞳は、ミリアリアを欲するように見つめていた。
形のいい鼻と、少し薄い唇、高い身長と、それに見合った均整の取れた美しい体。
剣だこのある硬い手は、ミリアリアの小さな手を包み込めるほど大きかったのだ。
昔読んだ小説の王子様のようなルックスを前にして胸がこれでもかと高鳴るところに、甘すぎる愛の言葉が止めとなっていた。
ミリアリアは、耳まで真っ赤に染めた状態で、小さな声で言ったのだ。
「反則です……。リートさま……凄く格好いい。王子様みたい……。どうしよう。胸がドキドキして、苦しいよう……」
そんなミリアリアの小さな呟き声が聞こえていたジークフリートは、心配そうにミリアリアの真っ赤になった顔を覗き込んで言ったのだ。
「胸が苦しいのか? それに顔も赤い。熱があるようだ……。大変だ、医者を、医者を呼ばなければ! ミリアリアのメイド!! すぐに医者を呼べ、大至急だ!!」
部屋の外に待機していたシューニャは、ジークフリートの大きな声を聴いて、ミリアリアの容態が急変したのだと勘違いしてしまい、扉の外から「わかった!!」というだけで、中の状態も確認せずに走り出していたのだ。
そして、息を乱す医者を引きずるようにしてミリアリアの部屋に戻ってきたのだ。
「連れてきたぞ!! おひめさ―――。あれ? お…お姫様ーーーー!!」
シューニャは、そこでようやくミリアリアが心を取り戻したことを知るのだった。
そんな、驚くシューニャにミリアリアは、頬を赤らめた状態で微笑んで言ったのだ。
「あなたがシューニャ? わぁ、想像よりも何倍も可愛いわ。くすくす。メイド服もすごく似合ってる。男の子には思えないわね。本当に可愛いわ」
のんびりとそんなことを言うミリアリアの爆弾発言に一番最初に反応したのは、医者を引きずるシューニャを追いかけてきたセドルだった。
「えっ? えーーーーー!! シューニャさんが、お…おおおおおおおお男ぅ?! 私のシューニャさんが? えっ? えええーーーー!!!」
「いつから俺は、お前のもんになった!! うぜぇ!!」
「男でも問題ありません!! 私はシューニャさんを愛してます!! 諦めて私のところにお嫁に来てください!!」
「行くかよ!!」
そんな賑わいを他所に、ジークフリートは、駆けつけた医者にミリアリアが胸が苦しいと言っていたことを伝えて、ミリアリアの容態を聞くのに必死でそれどころではなかったのだ。
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