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お礼のおまけ話
第一話 遅れてきた新婚旅行
ミリアリアは、目の前に広がる大きな水溜りに瞳を輝かせていた。
「ジークフリートさま、見てください! 建物の中にこんなに沢山のお水です。それに、お水が一定方向に流れて……。まぁ! あれは何ですか? まぁまぁ!! あれもすごいです!! ジークフリートさま」
そう言って、隣にいるジークフリートの腕に楽しそうに抱き着いていたのだ。
ジークフリートは、無邪気にはしゃぐミリアリアの肩を抱き寄せて、その耳元に唇を寄せてから言ったのだ。
「ああ、ミリアリアが楽しそうでよかった。ミリアリアが楽しいと俺も楽しいよ」
そう言って、ミリアリアの細い腰を抱いてから、その身を包む薄い布越しに伝わるミリアリアの体温を感じて心配そうな表情になったのだ。
「だが、これがこの施設を利用するための衣装だとしても……。心配だ。ミリアリアの柔肌が俺以外の目に触れていると思うと……」
そんなことを言い出すジークフリートに向かってミリアリアは、困ったように言ったのだ。
「もう、ジークフリートさまは心配し過ぎです。見てください。ここに来ているみなさんは、一緒に来ている恋人の事しか目に入っていないみたいですよ。ふふふ。なので、わたしのことを見ているのもリートさまだけですし、リートさまを見ているのもわたしだけです」
そう言って、ジークフリートにぴったりとくっついたミリアリアは、嬉しそうに微笑んだのだ。
それを見たジークフリートも甘やかな微笑みを浮かべてミリアリアを抱きしめ返していたのだった。
そして二人は、目の前に広がる『温水プール』に向かって歩き出していたのだった。
二人がいるこの場所は、テンペランス帝国の最南端に位置する領地に一年ほど前に建てられた『スーパーリゾート☆テイハーセンター』という、娯楽施設である。
開業後直ぐに人気に火が付き、今では五年の予約待ちという人気ぶりだった。
『スーパーリゾート☆テイハーセンター』が人気な理由だが、開業者の理念が多くの人々を平等に楽しませているというのが大きかった。
その理念とは、『身分関係なく、誰しもが楽しめる場所を提供する』というのもだった。
既定の利用料を支払えば、王侯貴族、平民関係なく『スーパーリゾート☆テイハーセンター』を利用できるのだ。
さらには、平民には割安に、王侯貴族には、その資産に見合ったそれなりの金額という料金設定がされているが、予約は平等に取っているので誰しもが納得して『スーパーリゾート☆テイハーセンター』を利用していたのだ。
さらには、『スーパーリゾート☆テイハーセンター』には、どんな権力も武力も持ち込むことは許されていなかったのだ。
そのため、誰しもが一人の『お客様』として平等に扱われた。
開業当初は、それに文句を付ける王侯貴族もいたが、開業者の説明によって、今では文句をつける者は、一人もいなくなっていたのだった。
そんな『スーパーリゾート☆テイハーセンター』にミリアリアとジークフリートがいる訳は、シューニャをはじめとした、王宮に使える者たちからのプレゼントだった。
ミリアリアとジークフリートが結婚してから、二人はテンペランス帝国の発展のため休みなく働いていた。
特に、ミリアリアの知識によって設置されたゲートと呼ばれる、設備の現実がテンペランス帝国をより豊かにしていた。
ゲートは、遠い場所どうしを繋ぐというものだった。
現在は、テンペランス帝国の主要な領地を始め、支配下にある国や友好国にもゲートを設置したことで、今までは移動だけで数週間を要したところを一瞬で移動できるようになっていたのだ。
ただし、使用する際は事前申請とそれなりの費用が必要となっていた。
そんな、働き過ぎで新婚旅行にも行けていない二人のためにシューニャが先頭に立って新婚旅行プレゼント計画が動き出したのだった。
そして、二人が旅行中安心して楽しめるように、宰相のセドルには頑張ってもらう必要があったが、シューニャに心底惚れているセドルは、シューニャの頼みをすんなりと受け入れ、ミリアリアとジークフリートが不在の間不眠不休で頑張ることになるのだった。
そんな訳で『スーパーリゾート☆テイハーセンター』に一番近い場所にあるゲートを出た後、馬車に揺られながらシューニャと騎士団の護衛で目的地に着いたのだった。
しかし、宿泊者以外の施設内の入場は禁じられていたため、ミリアリアとジークフリートを見送ったシューニャたちは、『スーパーリゾート☆テイハーセンター』の近くにある宿屋で待機することになったのだった。
「ジークフリートさま、見てください! 建物の中にこんなに沢山のお水です。それに、お水が一定方向に流れて……。まぁ! あれは何ですか? まぁまぁ!! あれもすごいです!! ジークフリートさま」
そう言って、隣にいるジークフリートの腕に楽しそうに抱き着いていたのだ。
ジークフリートは、無邪気にはしゃぐミリアリアの肩を抱き寄せて、その耳元に唇を寄せてから言ったのだ。
「ああ、ミリアリアが楽しそうでよかった。ミリアリアが楽しいと俺も楽しいよ」
そう言って、ミリアリアの細い腰を抱いてから、その身を包む薄い布越しに伝わるミリアリアの体温を感じて心配そうな表情になったのだ。
「だが、これがこの施設を利用するための衣装だとしても……。心配だ。ミリアリアの柔肌が俺以外の目に触れていると思うと……」
そんなことを言い出すジークフリートに向かってミリアリアは、困ったように言ったのだ。
「もう、ジークフリートさまは心配し過ぎです。見てください。ここに来ているみなさんは、一緒に来ている恋人の事しか目に入っていないみたいですよ。ふふふ。なので、わたしのことを見ているのもリートさまだけですし、リートさまを見ているのもわたしだけです」
そう言って、ジークフリートにぴったりとくっついたミリアリアは、嬉しそうに微笑んだのだ。
それを見たジークフリートも甘やかな微笑みを浮かべてミリアリアを抱きしめ返していたのだった。
そして二人は、目の前に広がる『温水プール』に向かって歩き出していたのだった。
二人がいるこの場所は、テンペランス帝国の最南端に位置する領地に一年ほど前に建てられた『スーパーリゾート☆テイハーセンター』という、娯楽施設である。
開業後直ぐに人気に火が付き、今では五年の予約待ちという人気ぶりだった。
『スーパーリゾート☆テイハーセンター』が人気な理由だが、開業者の理念が多くの人々を平等に楽しませているというのが大きかった。
その理念とは、『身分関係なく、誰しもが楽しめる場所を提供する』というのもだった。
既定の利用料を支払えば、王侯貴族、平民関係なく『スーパーリゾート☆テイハーセンター』を利用できるのだ。
さらには、平民には割安に、王侯貴族には、その資産に見合ったそれなりの金額という料金設定がされているが、予約は平等に取っているので誰しもが納得して『スーパーリゾート☆テイハーセンター』を利用していたのだ。
さらには、『スーパーリゾート☆テイハーセンター』には、どんな権力も武力も持ち込むことは許されていなかったのだ。
そのため、誰しもが一人の『お客様』として平等に扱われた。
開業当初は、それに文句を付ける王侯貴族もいたが、開業者の説明によって、今では文句をつける者は、一人もいなくなっていたのだった。
そんな『スーパーリゾート☆テイハーセンター』にミリアリアとジークフリートがいる訳は、シューニャをはじめとした、王宮に使える者たちからのプレゼントだった。
ミリアリアとジークフリートが結婚してから、二人はテンペランス帝国の発展のため休みなく働いていた。
特に、ミリアリアの知識によって設置されたゲートと呼ばれる、設備の現実がテンペランス帝国をより豊かにしていた。
ゲートは、遠い場所どうしを繋ぐというものだった。
現在は、テンペランス帝国の主要な領地を始め、支配下にある国や友好国にもゲートを設置したことで、今までは移動だけで数週間を要したところを一瞬で移動できるようになっていたのだ。
ただし、使用する際は事前申請とそれなりの費用が必要となっていた。
そんな、働き過ぎで新婚旅行にも行けていない二人のためにシューニャが先頭に立って新婚旅行プレゼント計画が動き出したのだった。
そして、二人が旅行中安心して楽しめるように、宰相のセドルには頑張ってもらう必要があったが、シューニャに心底惚れているセドルは、シューニャの頼みをすんなりと受け入れ、ミリアリアとジークフリートが不在の間不眠不休で頑張ることになるのだった。
そんな訳で『スーパーリゾート☆テイハーセンター』に一番近い場所にあるゲートを出た後、馬車に揺られながらシューニャと騎士団の護衛で目的地に着いたのだった。
しかし、宿泊者以外の施設内の入場は禁じられていたため、ミリアリアとジークフリートを見送ったシューニャたちは、『スーパーリゾート☆テイハーセンター』の近くにある宿屋で待機することになったのだった。
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