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第一部
第38話 その後
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その後、実は第二王子様ときちんと挨拶をしていなかったことに気がついた私は、慌てて挨拶をすることになった。
「すみません。ご挨拶が遅れました。私は、清水小春といいます。ご存じかとは思いますが、異世界から召喚されてきたものです。この世界では錬金術師の職業を得たのでここで、お店を開いています。」
「おっと、俺も改めてするわ。東堂駆、同じく召喚れてきた」
「ありがとうございます。私は、この国の第二王子で、アルトリア・ステイルです。実は、皆さんが召喚された時、この世界の説明をさせていただいたのが私です」
あの時の、ローブの人か!
「本当は、私も名乗りたかったのですが、兄に止められていたので、こっそり正教会の者にまぎれてあの場所にいたのです」
そう言って、王子様は説明してくれた。
ジョエルさんは、メリッサさんが来た時にシュークリームの世界から帰ってきたのですが、その後またシュークリームの世界にトリップしてしまい、結局ガルドさんが報告にここに戻ってくるまで長いティータイムとなったのです。
その間私は、メリッサさんのお願いで、美味しいご飯の作り方のレクチャーをしていました。結婚するまで、家事をしていなかったのは、準聖女だったから、家事をする必要がなかったそうで、結婚して苦労していると話してくれた。
ガルドさんが、他の狂信者達を確保したから説明をして欲しいとメリッサさんにお願いしたところ、またしてもガルドさんに脅えながらもファニスさんと一緒にガルドさんに続いてい去って行きました。
でも、メリッサさんはどうしてあんなに、ガルドさんのことを怖がるんだろう?気になるけど、聞くと大変な予感しかしないので、気にしないことにしました。
第二王子と、ジョエルさんも一緒について行きました。
そして残った私達はというと。
「さて、今日の晩ご飯は何が食べたい?」
至って通常運転です。
「タイガの食べたいもの優先でいいぞ」
「それなら、グラタンが食べたいな」
「分かったわ。それじゃ、準備してくるから二人はのんびりしてて」
そう言って、いつも通り夕飯を食べて、寝て、お店をやって、物を作ってとこのまま平穏に生活がつついて行くのだと思っていた。この時は。
事件後、お城からは今回の騒動についてと、狂信者について市民に向けての説明が行われた。
メリッサさんの活躍で、狂信者の人たちは王家の血を捧げることは無意味と理解し、もうこんなことはしないし、させないと回心したそうです。
その後、平穏な日常は続いていた。ある一点を除いて。
そう、事件後タイガ君は順調に回復し続けて、あっという間に成長したのよ。
ええ、あっという間に。
一番初めの成長が一番すごくて……。
事件から三日目くらいの朝、タイガ君が珍しく起きてこないと思って部屋に様子を見に行ったら、ベッドに知らない男性が苦しそうに寝ていてびっくり。慌てて、近寄ったら、その男性は私をベッドに引っ張り込んだのよ。
「きゃー、あなただれ?はなして、タイガ君はどうしたの!」
「――しい。からだが――い。たす――、こは」
知らない男性にがっちりと身体をホールドされて身動きが取れない私は、タイガ君の安否を確認したくて、もがいたけど全然びくともしない。
「おい!どうした!!」
そこに、私の声が聞こえのか、駆君が駆け付けてくれた。そして、私の惨状を見て、思いっきりその男性の頭を引っぱたき言った。
「タイガ、タヌキ寝入りもいい加減にしろ。小春を離せ」
なんだか、駆君の声がいつもよりも低くてびっくり。って、タイガ君?この男性が?
「あはは。駆痛いって。体中が痛くて苦しいんだよ。でも小春さんを抱いてると痛みが治まる気がする」
「タイガ君なの?」
「そうだよ。昨日の夜から急に身体が大きくなって、大変だったんだよ。でもこうして小春さんを抱っこしていると痛みが和らぐよ」
「昨日の夜から!もしかして全然寝てないの?それにその声?」
「うん。痛くて眠れなかった。それに、声変りもしたみたい。今は、このまま眠りたいよ。小春さん一緒に寝ようよ」
「でも……」
「小春さん、お願い」
「もう、仕方ないな」
「やった!」
「仕方なくないから!小春はタイガを甘やかしすぎ。こいつは20歳の成人した大人!タイガも眠いなら一人で寝てろ!」
「駆はヤキモチ焼きだな。羨ましいからって、僻まないでよ」
「誰が!そう言うんだったら、俺だってこうだ!」
そういって何故か、駆君もベッドに入ってきた。私は二人に挟まれてサンドイッチの具のように押しつぶされた。
「けほ、くっ苦しいし、暑いよ」
「悪い!」
「ごめんなさい!」
二人は同時にそう言って私を解放してくれた。
二人のやり取りは意味不明なところがあったけど、タイガ君が眠たいことは理解したので、念のため回復薬を飲んでもらってその日は安静にしてもらうことにした。
その日から、タイガ君は毎日少しずつ大きくなって、駆君の身長を抜いたところで成長は止まった。駆君はそんなタイガ君に「俺は、まだ16歳で成長期。すぐに抜くから」と言っていたのが少し面白かった。今まで見下ろしていたタイガ君に身長を抜かれる気持ちが複雑なのは私も分かるもの。
成長したタイガ君は、第二王子よりも少し身長が高く、身体の線も細かった。でも、なよなよした感じはなく、モデルのようなスラリとしたバランスのとれた体型をしていた。影武者をしていたと言っていたから、第二王子にそっくりになるのかと思ったけど、大きくなったタイガ君は、第二王子には全然似ていなかった。それに、タイガ君の目は緑眼で第二王子は碧眼をしていたので、近くで見ると、銀髪と相まって少し雰囲気が似てる気もしなくもないなぁ程度で、二人は全然似なかった。
でも、タイガ君の急成長でお店に来る客僧が少し変わってきたように思うの。前は、奥様方が多かったように思うけど、今はタイガ君目当ての乙女たちがお店にひしめき合っている訳で。更に言うと、たまに駆君もお店に顔を出すことがあって、たぶん駆君目当ての乙女もやってくる訳で。
私は、ただ平穏に暮らしたいだけなのに今のお店は、イケメンを見たい乙女達の戦場になっているのよ。
なので、私は工房に籠り出来るだけ気配を消して、乙女達の抗争に巻き込まれないように息を潜めてます。
もう、誰でもいいから二人のハートをハントして争いを終わらせてください!!
私は、のんびり自由な生活を送りたいのよ!!
「すみません。ご挨拶が遅れました。私は、清水小春といいます。ご存じかとは思いますが、異世界から召喚されてきたものです。この世界では錬金術師の職業を得たのでここで、お店を開いています。」
「おっと、俺も改めてするわ。東堂駆、同じく召喚れてきた」
「ありがとうございます。私は、この国の第二王子で、アルトリア・ステイルです。実は、皆さんが召喚された時、この世界の説明をさせていただいたのが私です」
あの時の、ローブの人か!
「本当は、私も名乗りたかったのですが、兄に止められていたので、こっそり正教会の者にまぎれてあの場所にいたのです」
そう言って、王子様は説明してくれた。
ジョエルさんは、メリッサさんが来た時にシュークリームの世界から帰ってきたのですが、その後またシュークリームの世界にトリップしてしまい、結局ガルドさんが報告にここに戻ってくるまで長いティータイムとなったのです。
その間私は、メリッサさんのお願いで、美味しいご飯の作り方のレクチャーをしていました。結婚するまで、家事をしていなかったのは、準聖女だったから、家事をする必要がなかったそうで、結婚して苦労していると話してくれた。
ガルドさんが、他の狂信者達を確保したから説明をして欲しいとメリッサさんにお願いしたところ、またしてもガルドさんに脅えながらもファニスさんと一緒にガルドさんに続いてい去って行きました。
でも、メリッサさんはどうしてあんなに、ガルドさんのことを怖がるんだろう?気になるけど、聞くと大変な予感しかしないので、気にしないことにしました。
第二王子と、ジョエルさんも一緒について行きました。
そして残った私達はというと。
「さて、今日の晩ご飯は何が食べたい?」
至って通常運転です。
「タイガの食べたいもの優先でいいぞ」
「それなら、グラタンが食べたいな」
「分かったわ。それじゃ、準備してくるから二人はのんびりしてて」
そう言って、いつも通り夕飯を食べて、寝て、お店をやって、物を作ってとこのまま平穏に生活がつついて行くのだと思っていた。この時は。
事件後、お城からは今回の騒動についてと、狂信者について市民に向けての説明が行われた。
メリッサさんの活躍で、狂信者の人たちは王家の血を捧げることは無意味と理解し、もうこんなことはしないし、させないと回心したそうです。
その後、平穏な日常は続いていた。ある一点を除いて。
そう、事件後タイガ君は順調に回復し続けて、あっという間に成長したのよ。
ええ、あっという間に。
一番初めの成長が一番すごくて……。
事件から三日目くらいの朝、タイガ君が珍しく起きてこないと思って部屋に様子を見に行ったら、ベッドに知らない男性が苦しそうに寝ていてびっくり。慌てて、近寄ったら、その男性は私をベッドに引っ張り込んだのよ。
「きゃー、あなただれ?はなして、タイガ君はどうしたの!」
「――しい。からだが――い。たす――、こは」
知らない男性にがっちりと身体をホールドされて身動きが取れない私は、タイガ君の安否を確認したくて、もがいたけど全然びくともしない。
「おい!どうした!!」
そこに、私の声が聞こえのか、駆君が駆け付けてくれた。そして、私の惨状を見て、思いっきりその男性の頭を引っぱたき言った。
「タイガ、タヌキ寝入りもいい加減にしろ。小春を離せ」
なんだか、駆君の声がいつもよりも低くてびっくり。って、タイガ君?この男性が?
「あはは。駆痛いって。体中が痛くて苦しいんだよ。でも小春さんを抱いてると痛みが治まる気がする」
「タイガ君なの?」
「そうだよ。昨日の夜から急に身体が大きくなって、大変だったんだよ。でもこうして小春さんを抱っこしていると痛みが和らぐよ」
「昨日の夜から!もしかして全然寝てないの?それにその声?」
「うん。痛くて眠れなかった。それに、声変りもしたみたい。今は、このまま眠りたいよ。小春さん一緒に寝ようよ」
「でも……」
「小春さん、お願い」
「もう、仕方ないな」
「やった!」
「仕方なくないから!小春はタイガを甘やかしすぎ。こいつは20歳の成人した大人!タイガも眠いなら一人で寝てろ!」
「駆はヤキモチ焼きだな。羨ましいからって、僻まないでよ」
「誰が!そう言うんだったら、俺だってこうだ!」
そういって何故か、駆君もベッドに入ってきた。私は二人に挟まれてサンドイッチの具のように押しつぶされた。
「けほ、くっ苦しいし、暑いよ」
「悪い!」
「ごめんなさい!」
二人は同時にそう言って私を解放してくれた。
二人のやり取りは意味不明なところがあったけど、タイガ君が眠たいことは理解したので、念のため回復薬を飲んでもらってその日は安静にしてもらうことにした。
その日から、タイガ君は毎日少しずつ大きくなって、駆君の身長を抜いたところで成長は止まった。駆君はそんなタイガ君に「俺は、まだ16歳で成長期。すぐに抜くから」と言っていたのが少し面白かった。今まで見下ろしていたタイガ君に身長を抜かれる気持ちが複雑なのは私も分かるもの。
成長したタイガ君は、第二王子よりも少し身長が高く、身体の線も細かった。でも、なよなよした感じはなく、モデルのようなスラリとしたバランスのとれた体型をしていた。影武者をしていたと言っていたから、第二王子にそっくりになるのかと思ったけど、大きくなったタイガ君は、第二王子には全然似ていなかった。それに、タイガ君の目は緑眼で第二王子は碧眼をしていたので、近くで見ると、銀髪と相まって少し雰囲気が似てる気もしなくもないなぁ程度で、二人は全然似なかった。
でも、タイガ君の急成長でお店に来る客僧が少し変わってきたように思うの。前は、奥様方が多かったように思うけど、今はタイガ君目当ての乙女たちがお店にひしめき合っている訳で。更に言うと、たまに駆君もお店に顔を出すことがあって、たぶん駆君目当ての乙女もやってくる訳で。
私は、ただ平穏に暮らしたいだけなのに今のお店は、イケメンを見たい乙女達の戦場になっているのよ。
なので、私は工房に籠り出来るだけ気配を消して、乙女達の抗争に巻き込まれないように息を潜めてます。
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