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カワミ様・アラミ様
#2
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悩みながら、一階の書斎に向かい、仕事の準備を始めた。仕事は、物書きといえば、柔らかく聞こえるが、実際はそんなに売れていない、しがない小説家だ。
最近は、物書きだけでは食えて行けない為、近所にある高校に、非常勤の教師として、毎日数時間、教壇に立っている。
しかし、今日は土曜日だ。学校はない。かと言って、小説の方も、最近は根詰まっており、仕事は捗りそうにない…。
数分程、形は立派な椅子に腰かけ、意味もなく、前後に身体を揺すっていた…。
私は仕方なく、今朝見た夢の事を、日記形式で、コンピューターに打ち込んでいった。
私の書いている小説は、時代物の為、完全に別物だ…。
それでも、何か書いてみれば、良い発想があるかもしれないと思い、私は、こうして、書き綴った。
それだけだったのだが、人間『何時』、『何処』で、『何の』才能が開花するのか分からない物で、気が付けば、数時間、文字を打ち続けていた。
“これは、一発当たるかもしれない…。”
そんな思いで、一か月後、私はいつもの出版社に向かい、原稿を手渡した。
数百頁にも及ぶ、超大作だった。出版社の人たちも、偉く気に入ったらしく、直ぐ様、書籍化された。
例の噂話も相まって、小説は売れに売れ、到頭、ラジオやテレビ番組などでも紹介される様になり、半年も経たずに、時代の人と言われるようになった。
学校の方にも、取材などに訪れる報道陣が増え、毎日が忙しくなった。
私はこうして、蛙達のお陰で『幸運』を手にする事が出来た。
結局、アラミ様の方も幸運を呼ぶ者だったではないか…。
そう一人で納得した。
久々に、美味い酒を飲み、ほろ酔い状態になった私は、新品のベッドに潜り、翌日を迎える準備に入った。
目が覚めると、少し寝すぎたのか、それとも、二日酔いなのか、頭が痛かった。
年甲斐もなく、燥ぐものではないな…。
そう思い、廊下に出る扉を開けた。
何かが視界に入った。それは、眼だった…。ぎょろりとした小さな眼だけが、廊下に浮かんで居た…。
私は眼が、『蛙』の眼だと気付いた。声を上げそうになったが、声が出なかった。
代わりに、『透明な蛙』が、『ゲコ』と小さく鳴いた。
それに応えるかの様に、廊下の至る所から、鳴き声が返って来た。
今気が付いた。彼等は、前回と同じ場所に、居る…。
若しやと思い、台所に向かった。案の定、『ヤツ』はそこに居た…。
気の所為だろうか。前回より、大きくなっている気がする…。
彼等は、じっと、こちらを見据えたまま、不気味に、『ゲロゲロ』と鳴き始めた。
最近は、物書きだけでは食えて行けない為、近所にある高校に、非常勤の教師として、毎日数時間、教壇に立っている。
しかし、今日は土曜日だ。学校はない。かと言って、小説の方も、最近は根詰まっており、仕事は捗りそうにない…。
数分程、形は立派な椅子に腰かけ、意味もなく、前後に身体を揺すっていた…。
私は仕方なく、今朝見た夢の事を、日記形式で、コンピューターに打ち込んでいった。
私の書いている小説は、時代物の為、完全に別物だ…。
それでも、何か書いてみれば、良い発想があるかもしれないと思い、私は、こうして、書き綴った。
それだけだったのだが、人間『何時』、『何処』で、『何の』才能が開花するのか分からない物で、気が付けば、数時間、文字を打ち続けていた。
“これは、一発当たるかもしれない…。”
そんな思いで、一か月後、私はいつもの出版社に向かい、原稿を手渡した。
数百頁にも及ぶ、超大作だった。出版社の人たちも、偉く気に入ったらしく、直ぐ様、書籍化された。
例の噂話も相まって、小説は売れに売れ、到頭、ラジオやテレビ番組などでも紹介される様になり、半年も経たずに、時代の人と言われるようになった。
学校の方にも、取材などに訪れる報道陣が増え、毎日が忙しくなった。
私はこうして、蛙達のお陰で『幸運』を手にする事が出来た。
結局、アラミ様の方も幸運を呼ぶ者だったではないか…。
そう一人で納得した。
久々に、美味い酒を飲み、ほろ酔い状態になった私は、新品のベッドに潜り、翌日を迎える準備に入った。
目が覚めると、少し寝すぎたのか、それとも、二日酔いなのか、頭が痛かった。
年甲斐もなく、燥ぐものではないな…。
そう思い、廊下に出る扉を開けた。
何かが視界に入った。それは、眼だった…。ぎょろりとした小さな眼だけが、廊下に浮かんで居た…。
私は眼が、『蛙』の眼だと気付いた。声を上げそうになったが、声が出なかった。
代わりに、『透明な蛙』が、『ゲコ』と小さく鳴いた。
それに応えるかの様に、廊下の至る所から、鳴き声が返って来た。
今気が付いた。彼等は、前回と同じ場所に、居る…。
若しやと思い、台所に向かった。案の定、『ヤツ』はそこに居た…。
気の所為だろうか。前回より、大きくなっている気がする…。
彼等は、じっと、こちらを見据えたまま、不気味に、『ゲロゲロ』と鳴き始めた。
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