51 / 72
廃洋館
#31
しおりを挟む
その光は、彼女の両手に集約され、炎へと変わった。だが、その炎は、火傷するような温度はない。精々、人間の体温と同じくらいだろうか…。見た目も、キラキラと煌めいており、とても美しく、綺麗だった。
「きれい…。」
『触らない方が良いよ、熱はないけど、不浄なるものを、根こそぎ燃やし尽くす炎。普通の人間でも、燃やされることもあるから…。』
彼女が、そう応えた瞬間だった。大谷が、その場に倒れた。
「お、おい!大谷!」
『大丈夫、気を失っただけ…。まぁ、5年分寿命を、無理やり奪われれば、誰でもそうなる…。』
寿命を5年分…。一体何を言っているのか、さっぱりわからない…。よく悪魔との契約で、命を引き換えに…。というのは、フィクションの物語では、よく聞いた…。その中にも、寿命を取られるなんてことは、よくある。だが、大谷は、手枷を付けられた女性とは、契約の様なことは、行っていない。
精々、先ほどの詠唱の様な物を述べただけ…。
「ご、5年分って、一体どうやって!大谷は、大丈夫なんですか?」
『それは、彼自信に聞いて…。それを選択したのは、彼だから…。』
そう言うと、彼女の両手で床殴る様に、叩いた。すると、炎は、床全体に広がりやがて、壁や天井に燃え広がった。
そして、その直後、劈く様な悲鳴が轟、炎は、消え去った。
不思議と、焦げ臭い匂いや、煙の様なものは出ていない。
『また暫く、そこに眠ってて貰う。』
彼女はそう言うと、手枷が再び光だし、鎖の部分が、溶ける様に消えた。
『歩くのは、久々ね…。』
彼女は伸びをしながら、立ち上がり、倒れている大谷の元へやってきた。
『ありがとう。でも5年分なんて、私には、半年分あれば、充分だから、残りの4年半返すね。』
またしても、青白い炎が左手から燃え盛った。それを、彼の胸元に、近づけた。
「な、何をするんですか?」
「大丈夫。貰った寿命を返すだけ。それと、久々に自由にしてもらったから、そのお礼…。」
炎は、彼の胸元に当たると、吸い込まれる様に、体内に入り込んだ。その直後、大谷は息を吹き返した。そして、ゆっくりと目を覚ました。
『気分はどう?』
「あまりよくはないですね…。」
『そう…。ならもう少し休んで行って。館の怪異は、さっきので、全部燃やし尽くしたから、いつでも出られるはず…。』
彼女は、そう言い大谷の頭を持ち上げ、自分の太ももの上に乗せた。所謂膝枕ってやつだ…。
「あ、あの…。貴女は一体…。」
『私はナツミ。さっきの女の片割れ…。つまり、邪悪な方。』
「きれい…。」
『触らない方が良いよ、熱はないけど、不浄なるものを、根こそぎ燃やし尽くす炎。普通の人間でも、燃やされることもあるから…。』
彼女が、そう応えた瞬間だった。大谷が、その場に倒れた。
「お、おい!大谷!」
『大丈夫、気を失っただけ…。まぁ、5年分寿命を、無理やり奪われれば、誰でもそうなる…。』
寿命を5年分…。一体何を言っているのか、さっぱりわからない…。よく悪魔との契約で、命を引き換えに…。というのは、フィクションの物語では、よく聞いた…。その中にも、寿命を取られるなんてことは、よくある。だが、大谷は、手枷を付けられた女性とは、契約の様なことは、行っていない。
精々、先ほどの詠唱の様な物を述べただけ…。
「ご、5年分って、一体どうやって!大谷は、大丈夫なんですか?」
『それは、彼自信に聞いて…。それを選択したのは、彼だから…。』
そう言うと、彼女の両手で床殴る様に、叩いた。すると、炎は、床全体に広がりやがて、壁や天井に燃え広がった。
そして、その直後、劈く様な悲鳴が轟、炎は、消え去った。
不思議と、焦げ臭い匂いや、煙の様なものは出ていない。
『また暫く、そこに眠ってて貰う。』
彼女はそう言うと、手枷が再び光だし、鎖の部分が、溶ける様に消えた。
『歩くのは、久々ね…。』
彼女は伸びをしながら、立ち上がり、倒れている大谷の元へやってきた。
『ありがとう。でも5年分なんて、私には、半年分あれば、充分だから、残りの4年半返すね。』
またしても、青白い炎が左手から燃え盛った。それを、彼の胸元に、近づけた。
「な、何をするんですか?」
「大丈夫。貰った寿命を返すだけ。それと、久々に自由にしてもらったから、そのお礼…。」
炎は、彼の胸元に当たると、吸い込まれる様に、体内に入り込んだ。その直後、大谷は息を吹き返した。そして、ゆっくりと目を覚ました。
『気分はどう?』
「あまりよくはないですね…。」
『そう…。ならもう少し休んで行って。館の怪異は、さっきので、全部燃やし尽くしたから、いつでも出られるはず…。』
彼女は、そう言い大谷の頭を持ち上げ、自分の太ももの上に乗せた。所謂膝枕ってやつだ…。
「あ、あの…。貴女は一体…。」
『私はナツミ。さっきの女の片割れ…。つまり、邪悪な方。』
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
雨が止むとき、人形は眠る
秋初夏生
ホラー
「雨の日に人が突然倒れる」という不可解な事件が、金沢で続発していた。
冥府庁調査課の神崎イサナと黒野アイリは調査の末、ひがし茶屋街に佇む老舗の人形店「蓮月堂」へ辿り着く。
そこでは“誰も作った覚えのない人形が、夜ごと少しずつ増えている”という奇妙な噂が立っていた。
病に伏す人形師・桐生誠士は、異変の真相解明を二人に託し、さらに姿を消した元弟子の人形師“斎宮”を探してほしいと願う。
増え続ける人形、曖昧に濁される証言、消えた記録。静かな雨音の下で、隠された想いが少しずつ輪郭を帯びていく。
これは、失ったものを手放せなかった人間の執念が引き起こす、じわじわと心を侵す怪異の物語。
洒落にならない怖い話【短編集】
鍵谷端哉
ホラー
その「ゾワッ」は、あなたのすぐ隣にある。
意味が分かると凍りつく話から、理不尽に追い詰められる怪異まで。
隙間時間に読める短編ながら、読後の静寂が怖くなる。 洒落にならない実話風・創作ホラー短編集。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる