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廃洋館
#41
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『貴女も随分の物好きね…。こんな所、他の人にでも見られたら、大変なんじゃない?』
「大丈夫、最近何でか、パパラッチも追ってこなくなったし、こんな山奥まで来る物好きは、居ないわよ…。」
私がそう言うと、もう一人のナツミさんが、『そうですか…。』と呟き、鉄板の上で焼かれた、牛肉を頬張った…。
「幽霊でも、そう言ったもの、食べるんですね…。」
『私たちは、幽霊と違って、どちらかと言えば、妖の類ですからね…。気が付かない限り、お腹が空くことはないですが、食することはできます。当然味覚も嗅覚も機能してますので、貴女方と同じように、お肉なんかも食べられます。』
『勿論、お酒も…。』
ナツミさんが私の持ってきたレジ袋から缶酎ハイを手に取ると、それを開けた。しかも、かなり度数が高い物だった…。
「それ、度数キツい奴ですよ!」
『問題ない、私はこれでも神格だ。酒などに屈しはしない…。』
ナツミさんはそう言うと、カシュッと良い音を立てて、蓋を開けた。
それから、乾杯をして10分後、一番最初に潰れたのは、手枷を付けたナツミさんだった。
地面に横になり、鼾をかきながら、眠っていた…。
『アルコールに対しては、普通の人間とは変わらないんです…。』
「何で、神格とか言い張ったんですか…。」
『ノリか何かなんでしょう…。』
もう一人のナツミさんが呆れた様に、頭を抱えた。
「でも、良かった…。貴女達二人が、結構自由な感じで…。檻に入れられていたり、手枷を付けられていたり…。この館に縛られてばかりで、楽しいことなんてないのかと思ってました…。
でも、こうやって普通の人間と、飲み食いできるのなら、安心しました。」
私がそう言うと、もう一人のナツミさんが、缶酎ハイを一口飲み、語りだした…。
『妖の中には、盃を交わして、忠誠を誓う者もいれば、お酒の力を使って、力を増加させる者もいる…。私たちにお酒を進めるのは、あまり感心しないですね…。』
「大丈夫です…。貴女方は、そんなものには屈しないと思ってます…。」
神格と言われる彼女等が、そんな忠誠だとかには、興味を持つはずがない…。更に、炎を使うとは言え、ナツミさんが能力を使う為には、主、もとい大谷の寿命が無ければ、本領を発揮できない…。アルコールは彼女等には関係ないだろう…。
『そうではないな…。そら来た。』
今まで横になっていたナツミさんがむくりと起き上がると、そう言い、私が来た方向を指さした。
そこには着物を着た小柄な小さな女の子を、これまた着物を着込み、腰に鍔のない刀を携えた、高身長の男性の二人組が現れた。
「大丈夫、最近何でか、パパラッチも追ってこなくなったし、こんな山奥まで来る物好きは、居ないわよ…。」
私がそう言うと、もう一人のナツミさんが、『そうですか…。』と呟き、鉄板の上で焼かれた、牛肉を頬張った…。
「幽霊でも、そう言ったもの、食べるんですね…。」
『私たちは、幽霊と違って、どちらかと言えば、妖の類ですからね…。気が付かない限り、お腹が空くことはないですが、食することはできます。当然味覚も嗅覚も機能してますので、貴女方と同じように、お肉なんかも食べられます。』
『勿論、お酒も…。』
ナツミさんが私の持ってきたレジ袋から缶酎ハイを手に取ると、それを開けた。しかも、かなり度数が高い物だった…。
「それ、度数キツい奴ですよ!」
『問題ない、私はこれでも神格だ。酒などに屈しはしない…。』
ナツミさんはそう言うと、カシュッと良い音を立てて、蓋を開けた。
それから、乾杯をして10分後、一番最初に潰れたのは、手枷を付けたナツミさんだった。
地面に横になり、鼾をかきながら、眠っていた…。
『アルコールに対しては、普通の人間とは変わらないんです…。』
「何で、神格とか言い張ったんですか…。」
『ノリか何かなんでしょう…。』
もう一人のナツミさんが呆れた様に、頭を抱えた。
「でも、良かった…。貴女達二人が、結構自由な感じで…。檻に入れられていたり、手枷を付けられていたり…。この館に縛られてばかりで、楽しいことなんてないのかと思ってました…。
でも、こうやって普通の人間と、飲み食いできるのなら、安心しました。」
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「大丈夫です…。貴女方は、そんなものには屈しないと思ってます…。」
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『そうではないな…。そら来た。』
今まで横になっていたナツミさんがむくりと起き上がると、そう言い、私が来た方向を指さした。
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