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ハロウィーンは嫌い?
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ハロウィーンの衣装を作ってもらった私はママに文句を言ったの。
「なんで、こんな服なの?お姫様がいいって言ったのに!!芽依ちゃんとお姫様になろうって約束したのに‥‥」
「ごめんね。いい生地が買えなかったから‥‥」
芽依ちゃんの服は有名なデザイナーが作った服だって言ってた。
レースとフリルがいっぱいのその服はすごく綺麗だった。
「あら、陽葵ちゃん。その服、お姫様じゃないじゃない!!嘘つきね」
「ごめんなさい。ママが生地が買えなかったって言うから‥‥」
「ふーーん。それなら仕方ないね。でも、その服ってなんか変」
芽依ちゃんは他のお友達と笑いながら先に行っちゃった。
ママのせいだ!!こんな変な服を作ったママを私は恨んだの。
私は道ばたのすみっこで、しゃがみ込んで泣きそうになっていた。
ハロウィーンなんて大嫌いだ!
☆
「あれぇ、こんなところにいたの?アリス。早く僕とお菓子をもらいに行こうよ」
ウサギの耳を頭につけて大きな懐中時計を腰にぶら下げた海翔君が緑のステッキをもってやってきた。
「陽葵ちゃんのママに聞いといて良かった。ほら、陽葵ちゃんのアリスにあわせて、僕もこれにしたんだよ。アリスの衣装、よく似合ってるよ!」
海翔君の言葉で、いっぺんで、自分の服が急に、すごく素敵に思えたんだ。
「ほんとに?変じゃない?」
「うん。とっても可愛いよ」
海翔君の言葉は私に魔法をかけたんだ。さっきまで悲しかったのが、今はうきうきして楽しいの。
私は海翔君と並んで笑いながらお菓子をもらいに行った。アリスの衣装は私のお気に入りになった。
おしまい
「なんで、こんな服なの?お姫様がいいって言ったのに!!芽依ちゃんとお姫様になろうって約束したのに‥‥」
「ごめんね。いい生地が買えなかったから‥‥」
芽依ちゃんの服は有名なデザイナーが作った服だって言ってた。
レースとフリルがいっぱいのその服はすごく綺麗だった。
「あら、陽葵ちゃん。その服、お姫様じゃないじゃない!!嘘つきね」
「ごめんなさい。ママが生地が買えなかったって言うから‥‥」
「ふーーん。それなら仕方ないね。でも、その服ってなんか変」
芽依ちゃんは他のお友達と笑いながら先に行っちゃった。
ママのせいだ!!こんな変な服を作ったママを私は恨んだの。
私は道ばたのすみっこで、しゃがみ込んで泣きそうになっていた。
ハロウィーンなんて大嫌いだ!
☆
「あれぇ、こんなところにいたの?アリス。早く僕とお菓子をもらいに行こうよ」
ウサギの耳を頭につけて大きな懐中時計を腰にぶら下げた海翔君が緑のステッキをもってやってきた。
「陽葵ちゃんのママに聞いといて良かった。ほら、陽葵ちゃんのアリスにあわせて、僕もこれにしたんだよ。アリスの衣装、よく似合ってるよ!」
海翔君の言葉で、いっぺんで、自分の服が急に、すごく素敵に思えたんだ。
「ほんとに?変じゃない?」
「うん。とっても可愛いよ」
海翔君の言葉は私に魔法をかけたんだ。さっきまで悲しかったのが、今はうきうきして楽しいの。
私は海翔君と並んで笑いながらお菓子をもらいに行った。アリスの衣装は私のお気に入りになった。
おしまい
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読ませて頂きました。心温まる話だなと思いました。
お読みいただきありがとうございます(○^∇^)_🍵
うわぁい❣️嬉しいです(ノ*>∀<)ノ
コメントをお寄せくださって感謝💐😆です。
可愛い!!羨ましすぎる!!
海翔くんなかなかやるじゃないか…!イケメンめ!!とても可愛くて羨ましくなるお話でした!
お読みいただきありがとうございます(○^∇^)_🍵
うわ、ごめんなさい🙏
今、気がつきました。
申し訳ありません😰
コメントをお寄せくださって感謝💐😆です。
自分の姿、形を気に入ってくれて褒めてくれる人が最高のパートナー。大切にしたいですね。
群馬より愛をこめて様
コメントいただきありがとうございまぁす😊
そうですよねーー😊✨🌹