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3 私が跡継ぎでしょう?(ジュリア視点)
母さんが公爵令嬢だったなんて両親が死ぬまで知らなかったあたしだ。母さんがハービィ女公爵の姉なら、実際は母さんが女公爵だったはずだよ。だって、この世界は親の遺産は長子が相続する慣習だもん。
ハービィ公爵家のお屋敷はすっごく立派でたくさんの使用人がいて敷地には湖や森まである別世界! あたしはここの跡取り娘の子供だったなんてびっくりだ。
「成人するまではハービィ公爵家で預かろう」
ハービィ女公爵はそう言った。かなりトゲのある言い方だったからあたしはピンときたわ。
ハービィ女公爵はあたしという存在が怖いんだ! あたしの母さんをきっと卑怯な手段を使って追い出したに違いないわ。だから、このままあたしがここにいたら地位を奪われるってわかっているんだわ。正統な跡継ぎの娘のあたしに公爵の地位がまわってくるのは当然だもんね。
だったら、味方を少しづつ増やしていかないといけない。マリアの婚約者のオスカー様は話しやすいしあの笑顔は素敵だわ。
「僕はね、ハービィ公爵家の跡継ぎの婿になるんだよ。女公爵になる女性のサポート役って両親には言われているんだ」
「まぁ、それならあたしのサポート役ってことでしょう? あたしがここの公爵家の長女の娘なんだもん」
確信に満ちた私の声にオスカー様はびっくりして考え込んだ。
「んーー。確かにジュリアのお母様はハービィ公爵家の長女だよね? この国は男女関係なく一番最初に生まれた子に相続権が全て引き渡されるから・・・・・・そういうことになるのかな」
「そうに決まっていますよ!」
あたしは力説してオスカー様を納得させた。
それ以来、オスカー様と私は話が弾み庭園を仲良く散歩しあう仲になった。でも、マリアがどうしても邪魔するのよね。
オスカー様は私に会いに来たのにしゃしゃり出るし、最近はダイエットなんかして少し顔の輪郭が細くなった。元々美人顔だったマリアだからあれ以上痩せるとあたしより目立ってしまうわ。
だから、マリアの紅茶に砂糖を山盛り3杯入れてダイエットは止めるように忠告してあげた。あたしっていいお姉ちゃんでしょう?
それにしても貴族学園にも行かせて貰えずに、家庭教師しかつけてくれないってどういうことなの? あたしだって貴族学園に行きたいよ、ずるいじゃない! 爵位泥棒めっ!
だからオスカー様に全部話したのに、腰抜けのオスカー様はマリアにだけしか正論を言ってくれない。
そうじゃないってば。マリアに言ってもなにも改善されるわけがない。だって、マリアはなんの力もない子供だから・・・・・・王族の方々に訴えたらどうかな? 皆の前で暴露したら困るかな? そうよ、夜会で一番飾り気のないドレスをマリアから拝借して涙を流しながら虐待されていることを叫べばいいんだ! 来週は王族も招待するハービィ女公爵の誕生日パーティがあるから、そこで私は王族の方々に訴えてやろう!
あたしこそはこのハービィ公爵家の正統な跡取り娘なのに、このマリアもあのいけ好かない女公爵もその夫も図々しくこの屋敷に我が物顔で居座るなんて厚かましいったらないわ。
今こそ正義が勝つのよ。きっと皆が味方してくれてあたしに可哀想にと言ってくれるに違いない。
ハービィ公爵家のお屋敷はすっごく立派でたくさんの使用人がいて敷地には湖や森まである別世界! あたしはここの跡取り娘の子供だったなんてびっくりだ。
「成人するまではハービィ公爵家で預かろう」
ハービィ女公爵はそう言った。かなりトゲのある言い方だったからあたしはピンときたわ。
ハービィ女公爵はあたしという存在が怖いんだ! あたしの母さんをきっと卑怯な手段を使って追い出したに違いないわ。だから、このままあたしがここにいたら地位を奪われるってわかっているんだわ。正統な跡継ぎの娘のあたしに公爵の地位がまわってくるのは当然だもんね。
だったら、味方を少しづつ増やしていかないといけない。マリアの婚約者のオスカー様は話しやすいしあの笑顔は素敵だわ。
「僕はね、ハービィ公爵家の跡継ぎの婿になるんだよ。女公爵になる女性のサポート役って両親には言われているんだ」
「まぁ、それならあたしのサポート役ってことでしょう? あたしがここの公爵家の長女の娘なんだもん」
確信に満ちた私の声にオスカー様はびっくりして考え込んだ。
「んーー。確かにジュリアのお母様はハービィ公爵家の長女だよね? この国は男女関係なく一番最初に生まれた子に相続権が全て引き渡されるから・・・・・・そういうことになるのかな」
「そうに決まっていますよ!」
あたしは力説してオスカー様を納得させた。
それ以来、オスカー様と私は話が弾み庭園を仲良く散歩しあう仲になった。でも、マリアがどうしても邪魔するのよね。
オスカー様は私に会いに来たのにしゃしゃり出るし、最近はダイエットなんかして少し顔の輪郭が細くなった。元々美人顔だったマリアだからあれ以上痩せるとあたしより目立ってしまうわ。
だから、マリアの紅茶に砂糖を山盛り3杯入れてダイエットは止めるように忠告してあげた。あたしっていいお姉ちゃんでしょう?
それにしても貴族学園にも行かせて貰えずに、家庭教師しかつけてくれないってどういうことなの? あたしだって貴族学園に行きたいよ、ずるいじゃない! 爵位泥棒めっ!
だからオスカー様に全部話したのに、腰抜けのオスカー様はマリアにだけしか正論を言ってくれない。
そうじゃないってば。マリアに言ってもなにも改善されるわけがない。だって、マリアはなんの力もない子供だから・・・・・・王族の方々に訴えたらどうかな? 皆の前で暴露したら困るかな? そうよ、夜会で一番飾り気のないドレスをマリアから拝借して涙を流しながら虐待されていることを叫べばいいんだ! 来週は王族も招待するハービィ女公爵の誕生日パーティがあるから、そこで私は王族の方々に訴えてやろう!
あたしこそはこのハービィ公爵家の正統な跡取り娘なのに、このマリアもあのいけ好かない女公爵もその夫も図々しくこの屋敷に我が物顔で居座るなんて厚かましいったらないわ。
今こそ正義が勝つのよ。きっと皆が味方してくれてあたしに可哀想にと言ってくれるに違いない。
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