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ポージは私の友人(ナタリー視点)
しおりを挟む私はナタリー・クレルモン伯爵令嬢でポージ侯爵令嬢の友人だ。
魔法科にはいって、すぐにポージとは仲良くなれた。
魔法科には私の婚約者マイケル・コナン伯爵子息もいて、学園生活はまぁまぁだけど
色気ムンムンの身体と可愛い子ぶって、すぐ男を上目遣いで見るアイラ男爵令嬢だけは好きになれない。
胸とお尻がでかい女って共通点がないか?それはハーレムを作りたがること!
そのなかにはポージの元婚約者のサイラスもいて現婚約者のバカ王子もいて、さらにアイラはポージの元親友だという。
しかも、あの性悪女はポージに虐められているふりをしているのよ?
アイラは特にサイラスに、学園内の目立つ場所でベタベタするからポージはそれを見る度に青ざめている。
あの女、一発殴ってやりたい!私がポージだったら、10発は殴ってやるわ。
あとは、そうねぇー卒業パーティにポージをエスコートもしないバカ王子のセオドルも殴ってやりたい!
もういっそ、アイラの周りに群がる男達は全員、殴りたい!
そもそも、一人の女に骨抜きにされて、みんなでちやほやしまくる男達が将来の国のトップってどうなの?
こいつらが大人になったらおバカな美女に振り回されて、たちまち滅んじゃう気がする。
もう、この国も終わったなって正直、思うわ。
☆
卒業パーティの日のポージは、素晴らしく綺麗だった。
正直、こんなに綺麗な子だとは思っていなかった。
まっすぐなマロンブラウンの髪は優雅に夜会巻され、片側に一房だけたらした髪はアンニュイな感じで色っぽい。
淡いブルーのドレスは肩や背中が開いていて、裾はストンと足に沿うように作られている。
背も高く、すんなりと長い手足をもつポージにはフリルいっぱいのドレスよりシンプルなドレスが似合っていた。
エリザベス・ドルー侯爵令嬢のドレスのコレクションで見るモデル達よりさらにスタイルがいい!
エリザベス様に私もドレスを見立ててもらいお化粧もしてもらいたいわ。
今度、ディラン様にポージを通して頼んでもらおう!
それに、いつも化粧をしていなかったポージは化粧すると別人になることもわかった。
ふんわりとあまり特徴の無かった顔立ちがお化粧で、切れ長のクールな目になっていて、唇は落ち着いたローズピンクで大人っぽい。
あのディラン様の隣にいて霞まないなんて、それどころかお似合いだわ!!
あら、まぁーポージったら、ディラン様の瞳の色と同じネックレスをつけているじゃない?
ふふん、そーいうわけね?
うん、うん、その恋、全力で応援するわ!!
そうよ!ディラン様とポージがくっつけばいい!
ドルー家はお父様がこの国の王弟で、お母様が隣の大国の第一王女だ。
エリザベス様は世界的に有名な実業家で化粧品を開発したり、斬新なデザインのドレスを考案したり、美容業界では第一人者だ。
王家に逆らえるのはドルー公爵家だけなのだ。
応援ありがとうございます!
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