(完結)クリスマスに真実の愛と正気を取りもどす猫耳の王女様

青空一夏

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もちろん、正気ですとも!!

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屋敷に戻ると、中年の女が私のクローゼットでドレスを引っかき回していた。

「なにをやっているのです?」

「あぁ、ナタリー。お帰りなさい。このドレスだけれど、あたしに譲りなさい。こちらはリリアに。こんなにたくさんのドレスを一人で持っているなんて、良くないことです。そう思わないこと?」

「全く、そうは思いませんね。この泥棒を捕まえなさい」

私は侍女達に命令したとき、タイミングよくリリアもメイソンを伴って戻ってきた。

「このリリアという女も追い出しなさい!」

「お嬢様、追い出すだけでは、なまぬるいでしょう。泥棒と詐欺罪で訴えましょう。ここに、もう書類はできております」

さきほどの、なにか言いたげだった侍女はにやりと私に笑いかけた。

「では、そのように手配してちょうだい。あぁ、メイソンも、どうかもうお帰りになって。そして、二度とこの屋敷に来ないことを望みます」

「君に婚約破棄されたら、君の家から受けている援助はどうなるのだろうか?」

ぶつぶつ言いながらも、私の護衛騎士達に引っ張られて外に投げ出された。

ここにきて、中年の女も妹と名乗る女もメイソンも一斉にさけんだ。

「「「ナタリー!正気なの?(かい?)」」」


私は答えた。

「えぇ、やっと正気に戻れたわ!!」
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