(完)あなたの瞳に私は映っていなかったー妹に騙されていた私

青空一夏

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20 テレーザ視点 ざまぁ

イラストについて

※0にエミールさんのイメージイラストを掲載しました。青空作成のAIイラストになります。三種類のエミールさんを並べました。好みは人それぞれですので、お好きなイラストで楽しんでください。

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

 夫のエルウッドに訴えられた私は自分の自白が大きな証拠となり罰を受けることになった。もちろんあのペーパーウエイトの証拠も私達の秘密を暴く大きな決め手となった。どんな言い訳も通用しないぐらい追い詰められて、私達は裁かれることになった。

 夫のエルウッドは私に慰謝料を請求し離婚すると言ったけれど、マリアンお姉様は特にお金は要らないと言う。

「妹と実家とは縁を切りたい、それだけが望みです。テリーゼ、私達はもう姉妹でもなければ知り合いでもない。全く関係のない人間なのよ。だから私の世界から出て行って、そして二度と私の目に触れないところで生きていってちょうだい。私の世界は私だけのものだから」

 そう言ってすっきりした表情で微笑んだ。実家に頼ってもあのガラス玉が壊れたせいで、両親とお兄様は庇ってくれなかった。

「恥知らずめ。二度とここには来るんじゃないぞ。お前のせいでマリアンとは連絡もとれない。あんなに成功した妹から絶縁状を突きつけられるなんて外聞が悪いったらないよ」

 いつも私に甘いお兄様が蔑んだ眼差しで私を睨んだ。あのガラス玉が今もあったのなら、こんなことにはきっとならなかったわ。あの子猫め!


❁.。.:*:.。.✽.


 私は犯した罪状を書いたプラカードを首から提げている。ワトキンも一緒で王都の住人達から軽蔑の眼差しで見られた。それで王都を練り歩くのだけれど、どうせなら清掃しながら歩かそうということになり、私達は箒やちり取りや掴み棒などを持って歩いた。背には籠を背負い、そこに集めたゴミを入れるのよ。

 たまに腐った野菜やら卵を投げつけられて笑われた。道行く子供が母親に私達はどんな罪を犯したのかを聞いていた。

「とても恥ずかしいことをした人達なのよ。だからね、目を合わせないようにしましょうね」

 まるで病原菌みたいに言われて情けなくなってくる。それにワトキンは一生懸命に私に誘惑されたんだと弁解していた。

 往生際が悪いったらないわ。


 私達はすでに険悪なのに、さらに、とんでもない命令がアンドレアス第三王子殿下から下された。

「寛大なマリアン画伯からの希望だ。お前達には結婚してもらい、一緒にノースカット画廊を経営し幸せになってほしいということだ」

 なんだっていうのよ? 一番最悪の罰じゃないの?
 
    

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