(完結)君を愛することはないという旦那様(全3話)

青空一夏

文字の大きさ
9 / 9
読者様のリクエスト編

付いていった子分のその後

しおりを挟む
(コルネーリオの子分の一人、バスク視点)

 コルネーリオアニキはスリの天才だった。とても鮮やかに財布を盗むし、女のように綺麗な顔なのに力持ちで喧嘩も強い。アニキに憧れてこの世界に入って、アニキの言うことならなんでも聞いた。面倒見も良くて、ワルだが仲間うちの義理人情には厚かった。

 そんなアニキが犯罪組織を辞めると言い出した。もちろん、俺はアニキについていくことを即決したさ。残りの4人もおなじだった。アニキのいない犯罪組織なんて意味がないんだ。俺たちはコルネーリオアニキの子分になりたくてこの世界に入ったのだから。






 家具職人の修行は厳しかった。もともとそれほど手先が器用ではない俺にはかなり難しい修行だ。それでも必死でアニキの隣で頑張る。

 やがてアニキは独立して、家具製造・販売を生業とするコルネーリオ商会を立ち上げた。

「バスクは数字に強いし、客対応もとても丁寧だよな。だからお前は職人ではなく顧客管理の責任者になれよ。その方がいいだろう?」
 そう言われて正直ホッとした。家具職人に向かないのは自分でも承知していたのだ。

「すいません、アニキ。嬉しいです」
「バスクはよく頑張ったよ。お前は根性があるから、今度の仕事も安心して任せられるぜ」
 アニキから褒められてめちゃくちゃ嬉しい。こんなふうにアニキは俺の欲しい言葉をくれるから、これからも俺はアニキに付いていきたい!






 俺の他に4人の仲間がアニキに付いていったが、ダンゲフクは家具配達員の責任者になったし、イワンとデイビッドは家具職人としてかなりの腕前になり、アニキと一緒に家具の制作に打ち込んでいる。

 ヨウルカシュは元々料理が好きだったから、こいつは俺らのメシを作る係になっていた。今じゃぁコルネーリオ商会食堂の奥にある広い厨房で『ヨウルコック長』なんて呼ばれてやがるぜ。

 こいつのメシは本当に旨くて、コルネーリオ商会の食堂には一般の市民も大勢食べに来るんだよ。そこで食事をしたお客が、俺らの家具を眺めながら帰って行くついでに椅子やテーブルを買っていくこともしょっちゅうさ。

 俺たちはアニキの采配で適材適所に割り振られ、とても今の生活に満足しているのさ。





 


 やがて、俺らのアニキは貴族様にまでなったんだが、人柄は少しも変わらない。義理人情に厚いし、面倒見が良い最高のアニキさ。

 あぁ、このアニキに付いてきて本当に良かったよ!



୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

コルネーリオ:イーサンとクララの子供
しおりを挟む
感想 53

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(53件)

えまにえる
2022.10.02 えまにえる

犯罪歴チャラにしてもらうボーナスとかあったとはいえ
グレた状態からよくあの発破かけから足洗ってカタギの世界で功績爵位ゲットまでいけたもんだ
正しい方向に才能が活かせてよかった

ボニーからの視点で
コルネーリオの更正出世や恋愛結婚を見守るお話が見てみたいです!

2022.10.02 青空一夏

 。・゚゚゚・。・゚゚゚・。・゚゚゚・。
: ★お 疲 れ 様 ★ :
 ゚・。。。・゚・。。。・゚・。。。・゚



━╋┃ ━━┓   _
┏╋┓   ┃   {三}
┗┛┛  ━┛  /  ̄ヘ
 ╋┓ヽ╋┓ ☆|──|
 ┃┃ ╋┻┓ |栄養|
  ┛ ┃ ┗┛|──|
          ̄ ̄
感想ありがとうございます😆
とても励みになります✨🌷

ですよね
正しい方向にいかせてよかったですよね☝

時間を見つけて
書いて行けたらいいなと思います😆

たくさんの小説の中から
読んで下さってありがとうございます🙇🏻‍♀️

解除
太真
2022.09.05 太真

をを❗気になりますよね憑←❓️いて行った子分達( ・∀・)それぞれに合う仕事に着けて良かった🎵これで可愛い妻子が出来たら楽しい人生かも(○´∀`○)

2022.09.06 青空一夏

 \おはよ~♡感想ありがとうございます🌈🌷/
   ∧_∧∩ミ
 /(๑•ω•๑)っ \  
/| ̄∪ ̄  ̄ |\/
|__ __ |/

>憑?
一瞬、何の霊が憑いたのかと思ってしまったꉂꉂ(๑˃▿˂๑)ァ,、'`

>それぞれに合う仕事につけてよかった
ですよね、自分に向かない仕事をするほど辛いことってないですもんね😢

>かわいい妻子ができたら楽しい人生かも
多分できると思いますよ
みんな1つの大きな家族みたいになって
歳をとっても訪ねあったりして
老後も楽しい時間を過ごすんだと思います🤗

解除
太真
2022.09.03 太真

真面目な生活を出来るか出来ないは環境もあるしな~😞🌀まっとうな生活が幸せも続くよね😊。

2022.09.03 青空一夏

>真面目な生活をできるかできないは環境もあるし
確かにそうですよね😢

>まっとうな生活が幸せ続くよね
(*´・ω・)´-ω-)ウン
ですよねぇ👌🎶

お読みくださりありがとうございます
感想も(*´˘`*)♡ꀿªᵖᵖᵞ˚❁。.・嬉しいデス🌹🤗

解除

あなたにおすすめの小説

「お姉さまみたいな地味な人を愛する殿方なんてこの世にいなくってよ!」それが妹の口癖でした、が……

四季
恋愛
「お姉さまみたいな地味な人を愛する殿方なんてこの世にいなくってよ!」 それが妹の口癖でした。

短編 一人目の婚約者を姉に、二人目の婚約者を妹に取られたので、猫と余生を過ごすことに決めました

朝陽千早
恋愛
二度の婚約破棄を経験し、すべてに疲れ果てた貴族令嬢ミゼリアは、山奥の屋敷に一人籠もることを決める。唯一の話し相手は、偶然出会った傷ついた猫・シエラル。静かな日々の中で、ミゼリアの凍った心は少しずつほぐれていった。 ある日、負傷した青年・セスを屋敷に迎え入れたことから、彼女の生活は少しずつ変化していく。過去に傷ついた二人と一匹の、不器用で温かな共同生活。しかし、セスはある日、何も告げず姿を消す── 「また、大切な人に置いていかれた」 残された手紙と金貨。揺れる感情と決意の中、ミゼリアはもう一度、失ったものを取り戻すため立ち上がる。 これは、孤独と再生、そして静かな愛を描いた物語。

元夫をはじめ私から色々なものを奪う妹が牢獄に行ってから一年が経ちましたので、私が今幸せになっている手紙でも送ろうかしら

つちのこうや
恋愛
牢獄の妹に向けた手紙を書いてみる話です。 すきま時間でお読みいただける長さです!

美人な姉と『じゃない方』の私

LIN
恋愛
私には美人な姉がいる。優しくて自慢の姉だ。 そんな姉の事は大好きなのに、偶に嫌になってしまう時がある。 みんな姉を好きになる… どうして私は『じゃない方』って呼ばれるの…? 私なんか、姉には遠く及ばない…

婚約者と家族に裏切られたので小さな反撃をしたら、大変なことになったみたいです

柚木ゆず
恋愛
 コストール子爵令嬢マドゥレーヌ。彼女はある日、実父、継母、腹違いの妹、そして婚約者に裏切られ、コストール家を追放されることとなってしまいました。  ですがその際にマドゥレーヌが咄嗟に口にした『ある言葉』によって、マドゥレーヌが去ったあとのコストール家では大変なことが起きるのでした――。

彼の過ちと彼女の選択

浅海 景
恋愛
伯爵令嬢として育てられていたアンナだが、両親の死によって伯爵家を継いだ伯父家族に虐げられる日々を送っていた。義兄となったクロードはかつて優しい従兄だったが、アンナに対して冷淡な態度を取るようになる。 そんな中16歳の誕生日を迎えたアンナには縁談の話が持ち上がると、クロードは突然アンナとの婚約を宣言する。何を考えているか分からないクロードの言動に不安を募らせるアンナは、クロードのある一言をきっかけにパニックに陥りベランダから転落。 一方、トラックに衝突したはずの杏奈が目を覚ますと見知らぬ男性が傍にいた。同じ名前の少女と中身が入れ替わってしまったと悟る。正直に話せば追い出されるか病院行きだと考えた杏奈は記憶喪失の振りをするが……。

婚約者と妹が運命的な恋をしたそうなので、お望み通り2人で過ごせるように別れることにしました

柚木ゆず
恋愛
※4月3日、本編完結いたしました。4月5日(恐らく夕方ごろ)より、番外編の投稿を始めさせていただきます。 「ヴィクトリア。君との婚約を白紙にしたい」 「おねぇちゃん。実はオスカーさんの運命の人だった、妹のメリッサです……っ」  私の婚約者オスカーは真に愛すべき人を見つけたそうなので、妹のメリッサと結婚できるように婚約を解消してあげることにしました。  そうして2人は呆れる私の前でイチャイチャしたあと、同棲を宣言。幸せな毎日になると喜びながら、仲良く去っていきました。  でも――。そんな毎日になるとは、思わない。  2人はとある理由で、いずれ婚約を解消することになる。  私は破局を確信しながら、元婚約者と妹が乗る馬車を眺めたのでした。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。