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裁判にかけられた恋人
しおりを挟む公園のすぐ横には、簡易裁判所があって、私達はすぐさま裁判にかけられた。
「僕がなにをしたというのでしょう?」
「それはですね。あなたの発言に問題がありまして。『結婚したら』は違法となります。『結婚してください』と言い直せば適法となります。さぁ、どうぞ、仰ってくださいね?」
「え?あぁ、『結婚してください』」
アランが戸惑いながら言ったその言葉を、私はしっかり拾い上げる。
「はい、喜んで!!」
「はい!適法です。じゃぁ、帰っていいですよ。釈放――釈放―――」
「え?はい‥‥」
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