婚約破棄されたらハロウィーンで元婚約者に恋された件

青空一夏

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婚約破棄されたらハロウィーンで恋された件

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「ごめん!マナ。君との婚約は破棄させてくれ!」
私は病院の食堂で謝れたのよ?なんで、ここなの?もっとひとけのないところで言うものじゃない?

彼は医者で、私は看護師。同僚からは、やり逃げされたわね?とからかわれる始末よ!





私、マナは品行方正で清純派として婚約者には通してきたわ。

だって、彼は清廉潔白な人柄で誰もが憧れる王子様的な風貌をもつ男性だったから。

でも、つい一ヶ月前に見事、婚約破棄されましたよ、っと!

え?酔ってるかって?うん、まぁまぁ酔っているわねぇー。

ふん、これで解禁よ。もう清純派のふりをしなくてもいいんだわ。



今日はハロウィーンよ!!私の趣味、全開で行くわ。

いつもは長いスカートかパンツルックの私は今日はガラリと違う。

超ミニ丈の胸元あいたナースのセクシーコスプレにテンションあがるわぁーー

大きな注射もアイテムでもってくわ。

私は悩殺ボディをあますところなくさらしながら、ハロウィーンの仮装パーティに参加した。






「マナ?」
編み目のパンツとTシャツしか着ていない変態が声をかけてきたのよ。赤十字のロゴがパンツの中央に赤く光る。首にはなんと本物の聴診器をかけていた。細マッチョの引き締まった身体はハルマに似ている‥‥

「ハルマ?」
私はハルマの股につい視線がいく。ちょっと、なぁにその格好!!いやらしい‥‥

ハルマも私の胸元をじっと見ている。

「じゃぁね!」
私はそのねっちこい視線から逃れるようにホールの中央に歩いて行った。





私はパーティで複数の男に囲まれた。

重量感のある大きなバストの谷間は胸の大きくあいたナースのセクシーコスプレにぴったりだった。

ふふふっ、実はこれが本来の私!女王様キャラでSなんだ。

ハルマは遠くから私を見ていたけれど、いきなりやってきて私を抱っこして帰ろうとしたの!

「ちょっと、なにすんのよ!!あんた、あたしを捨てたくせに」

「うん、でも、今拾った。だから、捨ててない」

「はぁーーー?ばか!クズ!変態!」

ハルトは頬を赤く染めて目を潤ませている。こいつ、やばいかも‥‥

「あんた、もしかして‥‥」

「うん、虐めて欲しい男だ」

私は自分のまっ赤なルージュを塗った唇をペロリと舐めるとこう言ったわ。

「ねぇ、あたしのお仕置きはけっこう、きつめよ?」

ハルマは甘えるような期待の目で私を見つめた。私が夫でペットな男をみつけた瞬間だった。

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