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「私は虚言癖なんかじゃないわ。病気なわけないじゃない!」
キャリーは悔しそうに私を睨み付けていたけれど、私は少しだけ意地悪に微笑みさらにキャリーを煽ってあげた。
「病気じゃなければ、あぁ、わかったわ。お母様、キャリーは私が好きすぎて私の関心をひきたいのですわ。私のドレスも欲しがるくらいですから、キャリーは私に憧れているのよね? ごめんなさいね、最近は構ってあげなかったから、やきもきを焼いているだけだったのね? 私はキャリーを許します。ですから、お母様もあまりキャリーを責めないであげてください」
「なるほどね。ビアンカにコルデリア様やチェルシ様のような素敵な友人ができたことに嫉妬したのね? いつまでも、駄々っ子のようなキャリーなのね。ビアンカに構ってもらえる時間が少なくなったから、ヤキモチを焼くだなんて恥ずかしいことですよ。今回はビアンカが優しいから許されたものの、次期当主と決まっている姉に濡れ衣を着せる妹など、普通なら修道院に3ヶ月送りですよ」
「嫌です。あの規律の厳しい修道院には行きたくないです。お姉様は許すって言いました」
「そうね。私はあなたの嘘を許してあげます。可愛い妹ですもの。当然ですわ」
使用人達が私を眩しそうに見つめ、キャリーを軽蔑の眼差しで見つめだした瞬間である。
キャリーにすっかり”構ってちゃん”レッテルを貼り付けてあげた。これで、使用人達やお母様のキャリーに対する評価が確定する。
キャリーは虚言癖のある構ってちゃんで、ドレスを取り替えたがるほど私に執着するツンデレキャラになったのだ。
今日は刺繍の会もレース編みの会もない日なので、家令達と領地における農作物収穫について、議論を交わす予定になっている。
「ビアンカ。私の執務室を使いなさい。あなたは次期当主なのだから、もうあの当主執務室を自由に使ってちょうだい。キャリーの嘘をあのように許してあげるなんて立派よ。それでこそプリーズ侯爵家の跡継ぎだわ」
お母様は着実に私のことを信用していき、以前と全く違うお母様になっていく。
ここは当主執務室。グルフィンとガジェ、グレイソンと向き合い話をしているうちに、グレイソンが左手で字を書いていることに気がついた。
「あら? グレイソンは左ききだったかしら? 右ききだったような気がするけど」
「あぁ、右手を少し前に怪我しましてね。ちょっと指に力が入らないだけです」
グレイソンは没落したオーウェン侯爵家の次男だった。私とそれほど歳は違わないのに、最年少で会計士の資格をとった天才だ。
「まぁ、気をつけてね。治るといいけど、お医者様には見せたの?」
「大丈夫ですよ。お嬢様に気にかけていただくほどのことじゃありません。明日はストロング侯爵家のお茶会に行くのでしょう? チェルシ様の兄上ダン様は、子供の頃よく遊んだ仲です。あいつはとても正義感の強い良い男です。動物好きで野生動物の習性などにとても詳しい。あの容姿に反して、バターたっぷりの甘いクッキーが大好きですから、明日のお茶会に焼いて持っていくのもいいでしょう」
「え? そうなの? すごく貴重な情報をありがとう!」
私は家令達との会議が終わりグレイソンから先月の帳簿の説明を受けた後、厨房でバタークッキーをコックに教わりながら焼いた。最近は甘さ控えめのクッキーが流行っていたが、バターも砂糖もミルクもたっぷりのものを作りダン様にも渡そうと思う。
以前の人生では、ダン様とは一度も会話をしていない。パーティで遠くからお見かけすることはあったけれど、背が高くてゴリゴリな筋肉の塊のような彼は威圧感がありすぎて苦手だった。でも甘いクッキーが大好きで、動物好きなら仲良くなれそうだ。
騎士団長の長男ダン様と親しくしておけば、キャリーとヒース様がどんな事件を起こしても庇ってくれるに違いない。彼は正義感が強いと聞いたから、きっと嘘は大嫌いだろう。
ここはストロング侯爵家のサロンである。チェルシ様には甘さ控えめのヘルシーなクッキーを、ダン様にはバターたっぷりの甘いクッキーを差し上げた。
早速頬張ったダン様のニコニコな笑顔は子供のようで、目がキラキラと輝いている。
「これだよ、これ。最近はヘルシー志向で、甘さを抑えたクッキーばかりお茶の時間に出されることが多くて、実は不満に思っていたのですよ。わたしのように騎士団に所属していると運動量が凄まじいので、これぐらい甘くてバターたっぷりのクッキーがありがたいです」
「喜んで頂けたようでなによりですわ。そういえば、ここに向かう途中で珍しい鳥を見ましたわ。このあたりでは見かけたことがないような鳥でした」
「あぁ、それは青い鳥じゃないですか? 真っ青な綺麗な鳥ですよね。あれはね、多分ここからはるか遠くの国ソスミに生息している鳥だと思います。ソスミ国から輸入しているわけでもないのに繁殖し始めている。多分、あちらに住んでいた者がこの国に移住する際連れてきて、なんらかの理由で解き放たれたのでしょうね。野生化して数が増えると厄介です。自然の生態系が崩れるかもしれませんからね」
「まぁ、あれほど綺麗で可愛いのに厄介者扱いは可哀想ですね。手乗りになればいいのに。でも、大空を飛び回れる羽があるのに鳥かごに閉じ込めるなんて残酷ですわね」
「でしょう? やはり鳥は空を自由に飛び回れるから鳥なのですよ・・・・・・」
「お兄様! 私の新しくできた大事な友人を独り占めしないでくださいませ。ビアンカ様、レース編みのお話しをしましょう。それからその銀髪とても素敵。キラキラしていて羨ましいわ。」
「え? チェルシ様の髪の方が凄く綺麗で神秘的ですわ。純白で真っ直ぐな髪って素敵、清楚でまるで聖女様みたいではありませんか? 確か一世紀ほど前に、そのような綺麗な髪の聖女様がいらしたと思いますわ。高貴で美しい髪色だと思います」
「ふふふ。ありがとう。そのような聖女様のお話は初めて聞きました。後で調べてみますわ。なんだか、そのようにおっしゃっていただくと自信がついてきました。私を嫌う女の子達はお婆さんみたいな白髪と、陰でおっしゃっていますので」
「お婆さんなんて言ったのはどなたですか? 私がこのレース編みのカギ針でつついてやりたいですわ。そんな方達は、チェルシ様の綺麗な髪に嫉妬しているだけです」
「かぎ針でつっつくか、あまり攻撃力はなさそうだが面白いね。良かったな、チェルシ。とても良い友人ができたじゃないか? またいつでも妹のお茶会に参加してほしい」
ダン様はクッキーをまたひとつ、つまみながら私に優しく微笑みかけた。
私はそれ以来レース編みの会がなくても、ストロング侯爵家にお邪魔することが多くなった。
同時進行でコルデリア様とも友情を築きあげていき、私達3人は一緒にパジャマパーティーをする約束までした。
そのパジャマパーティの数日後、ヒース様が以前と同じようにやって来て、私に婚約破棄を宣言したのだった。
キャリーは悔しそうに私を睨み付けていたけれど、私は少しだけ意地悪に微笑みさらにキャリーを煽ってあげた。
「病気じゃなければ、あぁ、わかったわ。お母様、キャリーは私が好きすぎて私の関心をひきたいのですわ。私のドレスも欲しがるくらいですから、キャリーは私に憧れているのよね? ごめんなさいね、最近は構ってあげなかったから、やきもきを焼いているだけだったのね? 私はキャリーを許します。ですから、お母様もあまりキャリーを責めないであげてください」
「なるほどね。ビアンカにコルデリア様やチェルシ様のような素敵な友人ができたことに嫉妬したのね? いつまでも、駄々っ子のようなキャリーなのね。ビアンカに構ってもらえる時間が少なくなったから、ヤキモチを焼くだなんて恥ずかしいことですよ。今回はビアンカが優しいから許されたものの、次期当主と決まっている姉に濡れ衣を着せる妹など、普通なら修道院に3ヶ月送りですよ」
「嫌です。あの規律の厳しい修道院には行きたくないです。お姉様は許すって言いました」
「そうね。私はあなたの嘘を許してあげます。可愛い妹ですもの。当然ですわ」
使用人達が私を眩しそうに見つめ、キャリーを軽蔑の眼差しで見つめだした瞬間である。
キャリーにすっかり”構ってちゃん”レッテルを貼り付けてあげた。これで、使用人達やお母様のキャリーに対する評価が確定する。
キャリーは虚言癖のある構ってちゃんで、ドレスを取り替えたがるほど私に執着するツンデレキャラになったのだ。
今日は刺繍の会もレース編みの会もない日なので、家令達と領地における農作物収穫について、議論を交わす予定になっている。
「ビアンカ。私の執務室を使いなさい。あなたは次期当主なのだから、もうあの当主執務室を自由に使ってちょうだい。キャリーの嘘をあのように許してあげるなんて立派よ。それでこそプリーズ侯爵家の跡継ぎだわ」
お母様は着実に私のことを信用していき、以前と全く違うお母様になっていく。
ここは当主執務室。グルフィンとガジェ、グレイソンと向き合い話をしているうちに、グレイソンが左手で字を書いていることに気がついた。
「あら? グレイソンは左ききだったかしら? 右ききだったような気がするけど」
「あぁ、右手を少し前に怪我しましてね。ちょっと指に力が入らないだけです」
グレイソンは没落したオーウェン侯爵家の次男だった。私とそれほど歳は違わないのに、最年少で会計士の資格をとった天才だ。
「まぁ、気をつけてね。治るといいけど、お医者様には見せたの?」
「大丈夫ですよ。お嬢様に気にかけていただくほどのことじゃありません。明日はストロング侯爵家のお茶会に行くのでしょう? チェルシ様の兄上ダン様は、子供の頃よく遊んだ仲です。あいつはとても正義感の強い良い男です。動物好きで野生動物の習性などにとても詳しい。あの容姿に反して、バターたっぷりの甘いクッキーが大好きですから、明日のお茶会に焼いて持っていくのもいいでしょう」
「え? そうなの? すごく貴重な情報をありがとう!」
私は家令達との会議が終わりグレイソンから先月の帳簿の説明を受けた後、厨房でバタークッキーをコックに教わりながら焼いた。最近は甘さ控えめのクッキーが流行っていたが、バターも砂糖もミルクもたっぷりのものを作りダン様にも渡そうと思う。
以前の人生では、ダン様とは一度も会話をしていない。パーティで遠くからお見かけすることはあったけれど、背が高くてゴリゴリな筋肉の塊のような彼は威圧感がありすぎて苦手だった。でも甘いクッキーが大好きで、動物好きなら仲良くなれそうだ。
騎士団長の長男ダン様と親しくしておけば、キャリーとヒース様がどんな事件を起こしても庇ってくれるに違いない。彼は正義感が強いと聞いたから、きっと嘘は大嫌いだろう。
ここはストロング侯爵家のサロンである。チェルシ様には甘さ控えめのヘルシーなクッキーを、ダン様にはバターたっぷりの甘いクッキーを差し上げた。
早速頬張ったダン様のニコニコな笑顔は子供のようで、目がキラキラと輝いている。
「これだよ、これ。最近はヘルシー志向で、甘さを抑えたクッキーばかりお茶の時間に出されることが多くて、実は不満に思っていたのですよ。わたしのように騎士団に所属していると運動量が凄まじいので、これぐらい甘くてバターたっぷりのクッキーがありがたいです」
「喜んで頂けたようでなによりですわ。そういえば、ここに向かう途中で珍しい鳥を見ましたわ。このあたりでは見かけたことがないような鳥でした」
「あぁ、それは青い鳥じゃないですか? 真っ青な綺麗な鳥ですよね。あれはね、多分ここからはるか遠くの国ソスミに生息している鳥だと思います。ソスミ国から輸入しているわけでもないのに繁殖し始めている。多分、あちらに住んでいた者がこの国に移住する際連れてきて、なんらかの理由で解き放たれたのでしょうね。野生化して数が増えると厄介です。自然の生態系が崩れるかもしれませんからね」
「まぁ、あれほど綺麗で可愛いのに厄介者扱いは可哀想ですね。手乗りになればいいのに。でも、大空を飛び回れる羽があるのに鳥かごに閉じ込めるなんて残酷ですわね」
「でしょう? やはり鳥は空を自由に飛び回れるから鳥なのですよ・・・・・・」
「お兄様! 私の新しくできた大事な友人を独り占めしないでくださいませ。ビアンカ様、レース編みのお話しをしましょう。それからその銀髪とても素敵。キラキラしていて羨ましいわ。」
「え? チェルシ様の髪の方が凄く綺麗で神秘的ですわ。純白で真っ直ぐな髪って素敵、清楚でまるで聖女様みたいではありませんか? 確か一世紀ほど前に、そのような綺麗な髪の聖女様がいらしたと思いますわ。高貴で美しい髪色だと思います」
「ふふふ。ありがとう。そのような聖女様のお話は初めて聞きました。後で調べてみますわ。なんだか、そのようにおっしゃっていただくと自信がついてきました。私を嫌う女の子達はお婆さんみたいな白髪と、陰でおっしゃっていますので」
「お婆さんなんて言ったのはどなたですか? 私がこのレース編みのカギ針でつついてやりたいですわ。そんな方達は、チェルシ様の綺麗な髪に嫉妬しているだけです」
「かぎ針でつっつくか、あまり攻撃力はなさそうだが面白いね。良かったな、チェルシ。とても良い友人ができたじゃないか? またいつでも妹のお茶会に参加してほしい」
ダン様はクッキーをまたひとつ、つまみながら私に優しく微笑みかけた。
私はそれ以来レース編みの会がなくても、ストロング侯爵家にお邪魔することが多くなった。
同時進行でコルデリア様とも友情を築きあげていき、私達3人は一緒にパジャマパーティーをする約束までした。
そのパジャマパーティの数日後、ヒース様が以前と同じようにやって来て、私に婚約破棄を宣言したのだった。
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