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0 プロローグ 天才長男の勘当
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ここは、ドナシアン伯爵家の居間である。ドナシアン伯爵夫妻と長男シドニーがその場におり、険悪な空気がその場を支配する。
「シドニー、お前はとても優秀な男だ。こんなことで将来を台無しにするな。釣り合う家柄の女性を妻に迎えて、侍女は愛人にでもして囲っておけば良い。貴族とはそういうものだ」
「そうですよ、シドニー。恋と結婚は違うわ。貴族の結婚は義務です。家を繁栄させる相手と結婚するのが定めです。好きな相手は諦める必要はありませんが、結婚はできないわ。愛人として置くことは認めます。その際は子供が産まれないように処置して・・・・・・」
「母上、まさかサラに子供を産めなくする薬でも飲ませるつもりですか? そのようなことは絶対にさせませんよ。 父上、サラを愛人にするつもりはありません。サラは貴族ですよ。例え男爵令嬢であろうとも、わたしの妻に相応しい女性だと思います」
「まさか侍女を正妻にすると言うの? サラはブルダリアス男爵家の四女ですよ? ブルダリアス男爵家など名ばかり貴族で貧乏人ではありませんか。だからドナシアン伯爵家の侍女になって働くしかなかったのです。そんな女をドナシアン伯爵夫人にできるわけがないでしょう」
「母上。ならば、わたしはドナシアン伯爵にならなくともいい。この家を出て行きますよ。このドナシアン伯爵家は弟のゴドフロアに継がせればいい」
「待ちなさい! お前はドナシアン伯爵家の跡取り息子だぞ。勝手は許さん。もし、出て行くのなら勘当だ。お前はもうわたしの息子ではない」
ドナシアン伯爵は青筋を額に浮かべて怒鳴り散らす。
「なんてこと! あなたは優秀な自慢の息子なのよ。サラなんて愛人で充分でしょう? あの阿婆擦れ、あたくしの可愛い息子を誘惑するなんて・・・・・・ムチで打って奴隷にしてやりたい!」
「母上、わたしはそのような言葉をおっしゃる母上が残念ですよ。父上、母上、今まで育てていただきありがとうございます。わたしの我が儘を許して下さい。どうかお元気で」
ドナシアン伯爵家の自慢の息子、美丈夫なシドニーが居間から出て行き、ドナシアン伯爵夫妻がその場に残された。
「こんなことなら、サラを妻にすることを認めれば良かったわ。あなた、やっぱりサラとシドニーの結婚を認めましょう」
「いいや、ダメだ! こんな我が儘は許さん。シドニーはすぐ戻ってくるさ。このオキスト王国では、どんな仕事にも就くことはできないように手は回しておいた。いくら優秀なあいつでも、ここを出て平民として生きていくのならどこかで働かなくてはならない。しかし、わたしの声かけで働き口は見つからんだろう。生活できなくなったあいつは、諦めてここに戻ってくるしかないさ」
「そうでしょうか? ・・・・・・あの子は・・・・・・天才ですよ? 他国に行けば生活できるのでは?」
「国外移住管理局に、あいつの外国移住許可を受け付けないよう、それも手配済みだ。オキスト王国に住まなくてはならんのに、仕事にはありつけない。さぁ、どうする? シドニーよ」
「・・・・・・シドニーは、私達の可愛い息子なのですよ・・・・・・なんと酷いことを・・・・・・」
「可愛いからこその制裁だ。なぁに、サラなど捨ててすぐにドナシアン伯爵家に戻ってくるさ。はっはははは」
「シドニー、お前はとても優秀な男だ。こんなことで将来を台無しにするな。釣り合う家柄の女性を妻に迎えて、侍女は愛人にでもして囲っておけば良い。貴族とはそういうものだ」
「そうですよ、シドニー。恋と結婚は違うわ。貴族の結婚は義務です。家を繁栄させる相手と結婚するのが定めです。好きな相手は諦める必要はありませんが、結婚はできないわ。愛人として置くことは認めます。その際は子供が産まれないように処置して・・・・・・」
「母上、まさかサラに子供を産めなくする薬でも飲ませるつもりですか? そのようなことは絶対にさせませんよ。 父上、サラを愛人にするつもりはありません。サラは貴族ですよ。例え男爵令嬢であろうとも、わたしの妻に相応しい女性だと思います」
「まさか侍女を正妻にすると言うの? サラはブルダリアス男爵家の四女ですよ? ブルダリアス男爵家など名ばかり貴族で貧乏人ではありませんか。だからドナシアン伯爵家の侍女になって働くしかなかったのです。そんな女をドナシアン伯爵夫人にできるわけがないでしょう」
「母上。ならば、わたしはドナシアン伯爵にならなくともいい。この家を出て行きますよ。このドナシアン伯爵家は弟のゴドフロアに継がせればいい」
「待ちなさい! お前はドナシアン伯爵家の跡取り息子だぞ。勝手は許さん。もし、出て行くのなら勘当だ。お前はもうわたしの息子ではない」
ドナシアン伯爵は青筋を額に浮かべて怒鳴り散らす。
「なんてこと! あなたは優秀な自慢の息子なのよ。サラなんて愛人で充分でしょう? あの阿婆擦れ、あたくしの可愛い息子を誘惑するなんて・・・・・・ムチで打って奴隷にしてやりたい!」
「母上、わたしはそのような言葉をおっしゃる母上が残念ですよ。父上、母上、今まで育てていただきありがとうございます。わたしの我が儘を許して下さい。どうかお元気で」
ドナシアン伯爵家の自慢の息子、美丈夫なシドニーが居間から出て行き、ドナシアン伯爵夫妻がその場に残された。
「こんなことなら、サラを妻にすることを認めれば良かったわ。あなた、やっぱりサラとシドニーの結婚を認めましょう」
「いいや、ダメだ! こんな我が儘は許さん。シドニーはすぐ戻ってくるさ。このオキスト王国では、どんな仕事にも就くことはできないように手は回しておいた。いくら優秀なあいつでも、ここを出て平民として生きていくのならどこかで働かなくてはならない。しかし、わたしの声かけで働き口は見つからんだろう。生活できなくなったあいつは、諦めてここに戻ってくるしかないさ」
「そうでしょうか? ・・・・・・あの子は・・・・・・天才ですよ? 他国に行けば生活できるのでは?」
「国外移住管理局に、あいつの外国移住許可を受け付けないよう、それも手配済みだ。オキスト王国に住まなくてはならんのに、仕事にはありつけない。さぁ、どうする? シドニーよ」
「・・・・・・シドニーは、私達の可愛い息子なのですよ・・・・・・なんと酷いことを・・・・・・」
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