(完)子供も産めない役立たずと言われて・・・・・・

青空一夏

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みんなで幸せになればいいのに(リリィ侍女長視点)

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私は、このような話を聞いて、グレイス様になんと申し上げていいのかわからなかった。
事実をお伝えすれば動揺なさるし、お伝えしなければあとできっとお叱りをうける。

「お帰りなさい。どうしたというの? ・・・・・・ お願いだから、本当のことを言ってちょうだい?」

「・・・・・・言えないです・・・・・・解決策はあります・・・・・・でも、それが正解ではないとマイロ女公爵様はおっしゃいました」

グレイス様は、しばらく考えていたが、頷いていた。

「ということは、つまりは浮気の類いではないわね・・・・・・だって、浮気の解決策は別れさせることのひとつしか解決策はなくてそれが正解だものね。それに、お兄様はそんなことはなさるはずがないし・・・・・・だいたい、想像がついたわ」

私は、なんとお答えしていいものかわからなかった。私とミカエル様は、人間からすれば永遠の命に近い。それに比べて、人間はなんてもろくて短い命なのだろうか。

私は、その夜、ミカエル様と相談した。

「リリィはどうしたいの? かまわず、言ってごらん」

「私は、もちろんマイケル様は死ぬべきではないです。だから、ミカエル様の血をほんの少しだけ・・・・・・」

「じゃぁ、グレイスが病気になったら?」

「もちろん、助けます! 私が助けられるのに、なぜ助けないという選択肢が選べますか?」

私は、ミカエル様にくってかかった。

「あっははは。その通りさ。いいかい? 人間にお伺いをたてる必要はない。助けてくれるな!と言われても、そんなことは知るか!と答えればいい。神は慈悲深く平等である反面、利己的で気まぐれで我が儘だ。文句を言われたら、ここから出て行けば良い。いくらでも、住むところはある。たまに、ここを訪れて空から見下ろして元気な様子を見にくればよい。以上が私の考えだが、リリィはそれほど割り切れまい。ならば、今から、死なせたくない皆を呼び集めて晩餐会をする計画を立てなさい。私の血を飲み物に入れて皆に飲ませよう。乱暴な方法だが、これが一番よい。あぁ、飲む前に皆に一言告げるのだぞ。飲みたい者だけ飲めば良いのだ。やってみる価値はあるかもな。」
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