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執事のアンダーソンと侍女長アンヌの気持ち。

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        執事のアンダーソン視点です


私はフェルナンド公爵家の執事アンダーソンです。
公爵様のロベルト様は、眉目秀麗、身長も高く物腰は豹のようにしなやかなどと、貴族のご令嬢方たちから噂されております。
貴族の中でも魔法を使えるのはごくわずかななか、過去見と移動魔法、風魔法まで使いこなします。
薬草にも詳しく、まさに天才です!

ある日、マリーベル様の子供がいらっしゃいました。
おじい様に会いたい、とのことですが、それは無理です。
一応、ロベルト様に指示を仰ぐと、会うから優しく接するようにと言われました。
ロベルト様はお優しいのです!



ロベルト様はエリーゼ様を引き取る決心をなさいました。
エリーゼ様も虐待されている様子が過去見ですべてわかったからです。
私も大賛成です。

ロベルト様は、それはもう、エリーゼ様を大事になさいます。
兄妹のようで実にほほえましいです。
私にも妹がいて急に会いたくなってきました。
ラブ妹!そのお気持ちよくわかります!



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          侍女長アンヌ視点です



私はフェルナンド公爵家の侍女長アンヌです。
我が主人ロベルト様は25歳になられます。
女性なら誰でも、憧れるような容姿をもち、頭脳明晰、魔法力もこの国随一と思います。
ですが、婚約者の一人もおられません。

この国では貴族なら10歳には婚約者が決まっていても不思議ではないので25歳でいないのは希なのです。
他の公爵家の姫やら王家の姫やら、それとなく、話はきているのですが、全く興味がないようです。
執事のアンダーソンも、のんびりしすぎているのです。

ロベルト様が立ち上げた事業によりフェルナンド公爵家は、今や王家をしのぐ資産と影響力があり政略結婚の必要は全くありません。
なので、好きな女性を早く見つけてお子様を産んでいただかなくては‥‥私は子供が大好きなのです。
ロベルト様によく似た小さなお子様が庭を元気に駆け回っている様子を想像してごらんなさい!

美しいロベルト様の横には麗しい奥方様が寄り添っていなければなりません!
とにかく、早く素敵なお嬢様を見つけて、ロベルト様と婚約していただかなくては!

そう思っていたら、まぁ、なんていうことでしょう。
お似合いのお嬢様が公爵家にいらっしゃったのです!
マリーベル様のお子様なら、実の姉弟の関係ではないので、結婚できますね。
実に麗しいお嬢様で、水魔法も使える才能豊かなお嬢様です。

ロベルト様は抱っこしてアイスをたべさせていますねぇ。
うんうん、お美しい。
お二人ともお似合いすぎてキュン死しそうです。

これは、なんとしても、このお嬢様をゆくゆくは立派フェルナンド公爵夫人にしてさしあげねば!と私は決意したのです。

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