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本編
俺が飯テロを仕返される話
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エルが医師を連れて戻り、診察を受けた。
薬の効果は消えているが、ほぼ絶食状態だったから、胃に負担をかけないようにまずはパン粥からと言われた。
俺が滂沱の涙を流したのは言うまでもない。
ちなみに仔鹿状態だったのは、何日も筋肉を使わなかったことと、空腹で力が入らなかったことでないかと言われた。
どうせならと、泥麦でリゾットを作ろうと思った。けど、身体を動かすことができない。
仕方ないので、城の厨房から料理人を1人派遣してもらった。
俺からレシピを聞き、材料を渡して、厨房で作ってもらう。
城とはいえ、精米した泥麦とブイヨンはなかろうと思って渡した。
ブイヨンの味見をした料理人は目を輝かして、厨房に走っていった。
「ちゃんとできるのかねぇ?」
「そこは神頼みだね。」
エルでも神頼みすることがあるのか。
待つこと1時間。お皿に盛り付けられたリゾット。一匙口に含む。
「ん、んまい。」
もぐもぐと食べる。
そして何故か医師もいて一緒に食べている。なぜ?
「胃に優しいと聞いたもので。」
さようで。
完食し終えた後、医師が『病人食に指定しましょう』と言って去って行った。
食べたかっただけだったのかな?
ジークが戻って来たが、オムライスはまだ食べられないので、ジークのアイテムボックスに入れたままに…ではなく、ベッドの隣りにテーブルと椅子を運び、エルと食べ始めた。
「なんの嫌がらせ?」
「ユーリが勝手について行ったから、お仕置き。」
「とろとろで美味しい。」
エルの笑顔を見ても、今の俺は昇天する気もなく、俺は『ちっきしょう!!』と小◯太夫ばりに叫ぶ。
飯テロしてたら、仕返されると思ってもみなかったよ!
料理長がエル達分も作ってくれたようだけど、俺の分は2人のお腹に消えていく。
俺の分がなくなったら、自分達の分を食べようとした時に、部屋のドアがノックされた。
ジークが対応に席を立ち、エルは気にせずに食べる。
これが肉料理なら逆だったんだろうなぁと思う。
来客は城の料理人と料理長だった。
どうやらブイヨンをお気に召したようで、作り方を教えて欲しいとのことだった。
ジークは『宿の料理長に聞け』と冷たくあしらう。
しかし料理長はジーク相手に粘る。しかも目敏くオムライスを見つけ、『あれはなんだ』と騒ぐ。
エルはさっさと完食して素知らぬ顔。
ジークは食べられなくてイライラ。
あの~、俺、寝られませんけど?
エル代わってやれよ。
と、そこに新たな客が来た。にいちゃんだった。
年齢的には俺より上だけど、前世記憶を思い出してから、10代の男は『にいちゃん』と呼んでしまう。
多分40代ぐらいの年齢の感覚があるのかな、と思っている。
エル達が『にいちゃん』とは思えないのは、接する時は高校生の感覚になっているから、なのかな?
料理長達は、にいちゃんの登場で慌てて頭を下げている。
あれ?あれれ?もしかして偉い人?
そう言えば、王様と来たよね?
ってことは……。
「ユーリ殿、体調はいかがか?」
「もう、大丈夫なんですけど。」
エルに目線で誰?と問う。
エルは何をどう解釈したのか、
「ユーリ、まだ普通にごはん食べれなくて、拗ねているんだよね。」
と言い出した。
いや違うから!違くないけど、今は違う!
ジークは察してくれたのか、
「王太子殿下、医師の診察によれば、薬の効果はなくなりましたが、食事をきちんと取っていなかった弊害が出ておりまして、もうしばらくご厄介になります。」
と、伝えてくれた。
やっぱり王子様か、しかも王太子だった。『にいちゃん』て、俺、言っていたよね。不敬罪で捕まる?
「そうか、しっかり養生してくれ。ところで料理長らは何を騒いでおる?」
「はっ、殿下。料理を請おうておりました。」
「ああ、ユーリ殿の作る料理は絶品だからな。」
「…殿下は既にお召し上がりになられておりましたか。」
「うむ、陛下と共に。魚料理は外がカリカリで、中がふんわりして、またかかっていたソースが濃厚で美味かった。肉料理は、焼いてあるはずの肉なのに、柔らかくジューシーで、赤ワインの風味のあるソースにまたよく合って、美味かった。」
王太子殿下まで飯テロを仕掛けてくるとは!
作って試食はしているが、フルコースで俺も食べたかったよ、ちっきしょう!!
薬の効果は消えているが、ほぼ絶食状態だったから、胃に負担をかけないようにまずはパン粥からと言われた。
俺が滂沱の涙を流したのは言うまでもない。
ちなみに仔鹿状態だったのは、何日も筋肉を使わなかったことと、空腹で力が入らなかったことでないかと言われた。
どうせならと、泥麦でリゾットを作ろうと思った。けど、身体を動かすことができない。
仕方ないので、城の厨房から料理人を1人派遣してもらった。
俺からレシピを聞き、材料を渡して、厨房で作ってもらう。
城とはいえ、精米した泥麦とブイヨンはなかろうと思って渡した。
ブイヨンの味見をした料理人は目を輝かして、厨房に走っていった。
「ちゃんとできるのかねぇ?」
「そこは神頼みだね。」
エルでも神頼みすることがあるのか。
待つこと1時間。お皿に盛り付けられたリゾット。一匙口に含む。
「ん、んまい。」
もぐもぐと食べる。
そして何故か医師もいて一緒に食べている。なぜ?
「胃に優しいと聞いたもので。」
さようで。
完食し終えた後、医師が『病人食に指定しましょう』と言って去って行った。
食べたかっただけだったのかな?
ジークが戻って来たが、オムライスはまだ食べられないので、ジークのアイテムボックスに入れたままに…ではなく、ベッドの隣りにテーブルと椅子を運び、エルと食べ始めた。
「なんの嫌がらせ?」
「ユーリが勝手について行ったから、お仕置き。」
「とろとろで美味しい。」
エルの笑顔を見ても、今の俺は昇天する気もなく、俺は『ちっきしょう!!』と小◯太夫ばりに叫ぶ。
飯テロしてたら、仕返されると思ってもみなかったよ!
料理長がエル達分も作ってくれたようだけど、俺の分は2人のお腹に消えていく。
俺の分がなくなったら、自分達の分を食べようとした時に、部屋のドアがノックされた。
ジークが対応に席を立ち、エルは気にせずに食べる。
これが肉料理なら逆だったんだろうなぁと思う。
来客は城の料理人と料理長だった。
どうやらブイヨンをお気に召したようで、作り方を教えて欲しいとのことだった。
ジークは『宿の料理長に聞け』と冷たくあしらう。
しかし料理長はジーク相手に粘る。しかも目敏くオムライスを見つけ、『あれはなんだ』と騒ぐ。
エルはさっさと完食して素知らぬ顔。
ジークは食べられなくてイライラ。
あの~、俺、寝られませんけど?
エル代わってやれよ。
と、そこに新たな客が来た。にいちゃんだった。
年齢的には俺より上だけど、前世記憶を思い出してから、10代の男は『にいちゃん』と呼んでしまう。
多分40代ぐらいの年齢の感覚があるのかな、と思っている。
エル達が『にいちゃん』とは思えないのは、接する時は高校生の感覚になっているから、なのかな?
料理長達は、にいちゃんの登場で慌てて頭を下げている。
あれ?あれれ?もしかして偉い人?
そう言えば、王様と来たよね?
ってことは……。
「ユーリ殿、体調はいかがか?」
「もう、大丈夫なんですけど。」
エルに目線で誰?と問う。
エルは何をどう解釈したのか、
「ユーリ、まだ普通にごはん食べれなくて、拗ねているんだよね。」
と言い出した。
いや違うから!違くないけど、今は違う!
ジークは察してくれたのか、
「王太子殿下、医師の診察によれば、薬の効果はなくなりましたが、食事をきちんと取っていなかった弊害が出ておりまして、もうしばらくご厄介になります。」
と、伝えてくれた。
やっぱり王子様か、しかも王太子だった。『にいちゃん』て、俺、言っていたよね。不敬罪で捕まる?
「そうか、しっかり養生してくれ。ところで料理長らは何を騒いでおる?」
「はっ、殿下。料理を請おうておりました。」
「ああ、ユーリ殿の作る料理は絶品だからな。」
「…殿下は既にお召し上がりになられておりましたか。」
「うむ、陛下と共に。魚料理は外がカリカリで、中がふんわりして、またかかっていたソースが濃厚で美味かった。肉料理は、焼いてあるはずの肉なのに、柔らかくジューシーで、赤ワインの風味のあるソースにまたよく合って、美味かった。」
王太子殿下まで飯テロを仕掛けてくるとは!
作って試食はしているが、フルコースで俺も食べたかったよ、ちっきしょう!!
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