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本編
俺と北の国の話5
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料理長の仕事って大変なんだよ。
食材の手配、メニュー作り、部下の指導と色々ある。あるんだけど、前任者がまともでなかったから、想像以上だった。俺は料理だけ作っていたかったのに。
「だから、俺が臨時だけど料理長なの!」
「信じられん!」
俺が今言い合っているのは、野菜農家の人。でっぷりの中年から若造に代わったから、胡散臭い目で見られる。10代に威厳を求められても困るんだが。
「野菜を卸してもらわないと、困るんだよ。城で働いている人達が飢えちゃうよ。」
「はっ、どうせ腐らせるだけだろ。それとも、野菜を卸す代わりに、賄賂を寄越せとでも言うのか?」
アイツら~!!なにしてくれてんのさ!!
「誰か文官と騎士を呼んで来い!」
俺は怒鳴った。
ふざけんな!アイツらと一緒にすんな!
王様の部下と騎士が慌てて厨房に来た。昨日プロパガンダの効果を答えた人だった。
「前の料理長達の素行を調べておいて!賄賂を要求していたみたいだから!あと、適正価格で野菜を買い取って!俺は若造だから、金の話はわからん!」
俺は自棄になって部下と騎士に丸投げした。騎士は急いで団長に知らせると言って出て行った。
部下が一生懸命に農家の人に説明してくれた。農家の人も部下の人の話は聞いて、色々と話し込んでいる。
その間、俺はジークからもらった手持ちと残りの食材で、ブイヨンを作る。あとは弱火で2時間ほど煮込めば完成だ。
タマネギをみじん切りにする。ひたすらみじん切りにする。
そして炒める。飴色になるまで炒める。あとは冷ます。それを繰り返す。
「ユーリ、ただいま。」
と、ジークが言ってくる。
「おかえり。」
フライパンから目が離せないので、素っ気ないかもしれないが、ジークはわかってくれているはず。
「肉狩ってきたよ。」
「ありがとう。ロドリーさんは?」
「いるよ。」
「なら、2人でミンチにして。ハンバーグにする。」
「了解。」
チュッと頭にキスをして、ロドリーに説明をしに行ってくれた。
俺たちにはいつものことだが、周りはそうでなかったようで、少しざわついた。
「ユーリさん、野菜の交渉は成功しました。あとは、何をしたらいいですか?」
王様の部下がきちんと取引をしてくれた。とっても助かります。
「塩、砂糖、てか、調味料全般!野菜は、…まだまだ足りないから、他の農家とも交渉して買い取って。あと、賄賂は許さんよ。」
「しませんよ。」
と、呆れながら、部下の人は農家や行商に交渉しに行ってくれた。
料理人の1人がこっそり教えてくれた。
「ユーリさん。あの人、うちの宰相様ですよ。」
「……へぇ。」
うん、俺、不敬で死刑になる日が近いな。と、遠い目をして思ってしまった。
ジークとロドリーで肉をミンチにしてくれたあとはハンバーグを作る。
ここでもジークの不器用さは発揮してくれた。
空気を抜く作業で、軽くぽんぽんとすればいいのに、ベチャッと潰していく。
全く成形ができない無惨な姿になるので、肉団子にしてスープに入れよう。
ミンチはできるのに何で?刃物だから?
「すまん。」
「別にいいよ。誰でも得意、不得意はあるから。」
「ジークは器用になんでもこなしそうなのにな。」
「…昔から細かいことは苦手だ。」
「そうなんだ?(細かい作業ではないと思うけど。)…次は、ハンバーグを焼くから。ジークとロドリーさん、ありがとう。助かったよ。休憩してきたら?」
「そうする。」
って、2人は厨房を出て行った。出て行く際に、ジークはキスを忘れずにしていく。
ロドリーから後から聞いたら、周りへの牽制だったらしい。
俺よりジークの方がモテると思うんだが?
料理人に焼き方を教える。デミグラスソースがないので煮込みに出来ないから、中まできちんと火を入れるように指導する。竹串の代わりにアイスピックを刺して確認をする。刺し過ぎると肉汁無くなりそう。
トマトがまだ手に入らないから、中濃ソースが作れない。トマト欲しい。
代わりにステーキ用のタマネギソースを作る。ハンバーグにも焼き肉にも合うから、わりに重宝する。
付け合わせのカリカリポテトとニンジンのグラッセはできていた。
指示通りに動いてくれたようだ。
城で働く人分を作るって大変だ。
今更ながら給食を作ってくれていたおばちゃん達に感謝だ。
皿にハンバーグを盛り付ける。
「こうして盛り付ければ、美味しそうでしょ?」
「ふぁぁ、盛り付けだけで、違いますね。」
「料理は見た目も大事だからね。じゃあ、夕食の準備始めるよ。」
城の人達は喜んで食べてくれた。騎士達は、ハンバーグのおかわりを催促に来る。
ジークとロドリーが狩ってきてくれたんだから、自分達で狩りに行けと返す。
文句を言えば、何でもかんでも簡単に出てくると思うな!
さて、みんなでごはんでも食べるかな。
食材の手配、メニュー作り、部下の指導と色々ある。あるんだけど、前任者がまともでなかったから、想像以上だった。俺は料理だけ作っていたかったのに。
「だから、俺が臨時だけど料理長なの!」
「信じられん!」
俺が今言い合っているのは、野菜農家の人。でっぷりの中年から若造に代わったから、胡散臭い目で見られる。10代に威厳を求められても困るんだが。
「野菜を卸してもらわないと、困るんだよ。城で働いている人達が飢えちゃうよ。」
「はっ、どうせ腐らせるだけだろ。それとも、野菜を卸す代わりに、賄賂を寄越せとでも言うのか?」
アイツら~!!なにしてくれてんのさ!!
「誰か文官と騎士を呼んで来い!」
俺は怒鳴った。
ふざけんな!アイツらと一緒にすんな!
王様の部下と騎士が慌てて厨房に来た。昨日プロパガンダの効果を答えた人だった。
「前の料理長達の素行を調べておいて!賄賂を要求していたみたいだから!あと、適正価格で野菜を買い取って!俺は若造だから、金の話はわからん!」
俺は自棄になって部下と騎士に丸投げした。騎士は急いで団長に知らせると言って出て行った。
部下が一生懸命に農家の人に説明してくれた。農家の人も部下の人の話は聞いて、色々と話し込んでいる。
その間、俺はジークからもらった手持ちと残りの食材で、ブイヨンを作る。あとは弱火で2時間ほど煮込めば完成だ。
タマネギをみじん切りにする。ひたすらみじん切りにする。
そして炒める。飴色になるまで炒める。あとは冷ます。それを繰り返す。
「ユーリ、ただいま。」
と、ジークが言ってくる。
「おかえり。」
フライパンから目が離せないので、素っ気ないかもしれないが、ジークはわかってくれているはず。
「肉狩ってきたよ。」
「ありがとう。ロドリーさんは?」
「いるよ。」
「なら、2人でミンチにして。ハンバーグにする。」
「了解。」
チュッと頭にキスをして、ロドリーに説明をしに行ってくれた。
俺たちにはいつものことだが、周りはそうでなかったようで、少しざわついた。
「ユーリさん、野菜の交渉は成功しました。あとは、何をしたらいいですか?」
王様の部下がきちんと取引をしてくれた。とっても助かります。
「塩、砂糖、てか、調味料全般!野菜は、…まだまだ足りないから、他の農家とも交渉して買い取って。あと、賄賂は許さんよ。」
「しませんよ。」
と、呆れながら、部下の人は農家や行商に交渉しに行ってくれた。
料理人の1人がこっそり教えてくれた。
「ユーリさん。あの人、うちの宰相様ですよ。」
「……へぇ。」
うん、俺、不敬で死刑になる日が近いな。と、遠い目をして思ってしまった。
ジークとロドリーで肉をミンチにしてくれたあとはハンバーグを作る。
ここでもジークの不器用さは発揮してくれた。
空気を抜く作業で、軽くぽんぽんとすればいいのに、ベチャッと潰していく。
全く成形ができない無惨な姿になるので、肉団子にしてスープに入れよう。
ミンチはできるのに何で?刃物だから?
「すまん。」
「別にいいよ。誰でも得意、不得意はあるから。」
「ジークは器用になんでもこなしそうなのにな。」
「…昔から細かいことは苦手だ。」
「そうなんだ?(細かい作業ではないと思うけど。)…次は、ハンバーグを焼くから。ジークとロドリーさん、ありがとう。助かったよ。休憩してきたら?」
「そうする。」
って、2人は厨房を出て行った。出て行く際に、ジークはキスを忘れずにしていく。
ロドリーから後から聞いたら、周りへの牽制だったらしい。
俺よりジークの方がモテると思うんだが?
料理人に焼き方を教える。デミグラスソースがないので煮込みに出来ないから、中まできちんと火を入れるように指導する。竹串の代わりにアイスピックを刺して確認をする。刺し過ぎると肉汁無くなりそう。
トマトがまだ手に入らないから、中濃ソースが作れない。トマト欲しい。
代わりにステーキ用のタマネギソースを作る。ハンバーグにも焼き肉にも合うから、わりに重宝する。
付け合わせのカリカリポテトとニンジンのグラッセはできていた。
指示通りに動いてくれたようだ。
城で働く人分を作るって大変だ。
今更ながら給食を作ってくれていたおばちゃん達に感謝だ。
皿にハンバーグを盛り付ける。
「こうして盛り付ければ、美味しそうでしょ?」
「ふぁぁ、盛り付けだけで、違いますね。」
「料理は見た目も大事だからね。じゃあ、夕食の準備始めるよ。」
城の人達は喜んで食べてくれた。騎士達は、ハンバーグのおかわりを催促に来る。
ジークとロドリーが狩ってきてくれたんだから、自分達で狩りに行けと返す。
文句を言えば、何でもかんでも簡単に出てくると思うな!
さて、みんなでごはんでも食べるかな。
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