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ハミルトン伯爵親子の逮捕から芋蔓式に貴族、商会会頭らが逮捕された。
まだエドガーの刑は軽く、3年の鉱山の労役だった。
横領はしても、侯爵位までは考えていない、いや、そこまで頭が回らなくて、わからなかったと取り調べで何度もそう言っていたらしい。
取り調べ官も同じ意見となり、罪は軽くなった。
成績の悪さで助かったようなもので、聞いた時はなんだか笑えた。
ちなみに男爵子息は、エドガーが贈った品物は、全て換金していた。
エドガー以外にも複数人と交際しており、同じ品物を贈ってもらい、一つを残して全て換金していた。
罪はないけど、今後結婚すら難しくなるだろう。
伯爵らの罪は重くて、関係者はみな斬首刑が決まった。
僕は約10年も前から、横領、密輸・密売の証拠は上がるが、犯人まで中々辿り着けないでいると、そんな話を騎士団の鍛練場で、騎士達が話をしているのを聞いていた。
僕が学園に入学する前に、『男爵子息の俺と侯爵子息のアーシェが一緒にいれば、何を言われるかわからない』って言われた。
学園で話しかけるなと、遠回しに言われた。
僕はその場では、了承した。
父にも農産科に行くのをとめられたから。
そのあと、オッドレイ副団長に会いに行った。
「アレクセイを嫁にください!」
僕の第一声がそれだった。
「…いやいや、セイの気持ちは無視かい?」
「アレクセイの気持ちは僕に持っていく自信はあります。でも、ご両親の言質が欲しいのです。」
「言質ねぇ。…だったら、私達に認められる何かを成し遂げなさい。次期侯爵としての勉強は前提だよ?」
「わかりました!」
「次はアルのところに行くのか?」
「もちろんです!僕は『ご両親』と言いました。」
「アルは笑いながら、了承しそうだな。」
と、くつくつとオッドレイ副団長は笑う。
アルサスさんの元に行き、同じような話をしたら、笑い出した。
「アシェル君は面白いねぇ。いいよ、了承しよう。でもね、こういう時は契約書を準備しておくもんだよ?」
と、笑いながら2枚の契約書を書いてくれた。
書式、文言などもついでとばかりに教えてくれた。
「ぼくとギルとアシェル君のサインが入れたら、出来上がりだ。それぞれが大事に保管するんだよ。」
と、アルサスさんがサインをして、僕もサインをする。
「ギルからサインをもらいに行こうか。」
と、今度はアルサスさんと一緒に行った。
僕達の姿を見たオッドレイ副団長は、肩を震わせて笑っていた。
落ち着いたところで、サインをもらえた。
「セイには内緒なのか?」
「だって、学園に入学したら、話しかけるなって言われた。」
「それはアシェル君を思ってだよ?」
「わかってます。わかっているけど、…さみしい。」
「そうだね、寂しいね。」
「だから、僕は外堀から埋めることにしました!契約書にサインしていただき、ありがとうございます!」
「うん、方向性が全く違う気がする。」
「あーはっはっはっ!!」
オッドレイ副団長は微妙な顔をして、アルサスさんは大笑いをした。
僕は約束を実現させるために動きだした。
僕はコツコツと裏の人脈を作り、ありとあらゆるところから情報を集めた。
密輸・密売の情報の中でハミルトン伯爵の名前が浮上した。
ハミルトン伯爵の情報を集めている内に、次男の話があった。
父親は嫌がっているが、次男は将来男爵子息と結婚を望んでいる、と。
僕は、『オルスト侯爵家が次期の婿探しをしている』と、偽情報を流させた。
食いついて来なかったら、別の方法も考えよう。
しかし、見事に食いついてきた。
父は少し困惑していたが。
顔合わせの日、彼を見て断られると思った。
庭を案内して、バラを紹介した時に『欲しい』と言われて、『はい』と答えた時に、嬉しそうな顔をした。
少しドキッとした。
これが世で言うイケメンの破壊力かっ!
まぁ、このバラは男爵子息の手に渡るんだろうなとも思ったけど。
その後、何度も父が『本当にいいのか?』と聞いてきた。
僕は、僕の計画のために『いい』としか答えなかった。
こうしてエドガーと婚約を結んだ。
エドガーも最初の頃は、本当に良い子だった。
好きでもない僕に優しい対応をしてくれていた。
ただ段々と彼も変わっていった。
男爵子息の入れ知恵なのだろう。
高等科に上がってから、一切交流を持とうとしなくなった。
その頃から、僕は焦っていた。
アレクセイが卒業する前に成果を上げたかった。
交流がないから情報が引き出せなくなった。
エドガーは話さなくても、顔に出ていたから
十分に役に立っていたのに。
一つ学年が上がり、アレクセイが卒業の年となる。
マズイ。
アレクセイが騎士試験を受ければ、必ず受かる。
そうなれば縁談が殺到する。
アレクセイのことだから、家格の合う誰かと婚約をするかもしれない。
丁度その頃、エドガーと男爵子息の恋仲が噂される。
僕は泣きたくなり、人がいない場所へと走った。
涙が落ちる。
この涙はアレクセイに届くことはない。
失敗したのなら、アレクセイを想うことは、これでやめよう。
何年も話をしていないから、この先、何をどうしても、アレクセイの気持ちは僕に向くことはない。
エドガーの予想外の行動のせいで悔しくて、おもいっきり泣きたかった。
その時に久しぶりにアレクセイから声をかけられた。
久しぶりにアレクセイと打ち合いをした。
楽しい時間だった。
その夜、最後の一手となる情報が届いた。
これで、準備が整った。
翌日の放課後、エドガーと男爵子息が抱き合っているのを見てしまった。
僕はアレクセイとそんな関係を結べるかと思うと涙が溢れる。
エドガーの変わりように少し怒りもあり、彼にもきちんと罪を償って貰おうと思った。
一時でも婚約を結んだ仲だが、彼を婚約者と想うのはやめよう、と。
その夜、父に『婚約白紙』を申し出た。
報告書と一緒に。
婚約の白紙を申し出た僕に驚きもせず、父は『破棄でなくていいのか?』とだけ言った。
『破棄でなく、白紙で』と伝えた。
僕の真意を読み取った父はとても良い笑顔をしていた。
伯爵からの返事が来ないので待っていた。
そして、エドガー様に待ち伏せされて、アレクセイに助けられた。
これで伯爵が動く!と。
僕はとても悪い顔をしていたんだろう。
アレクセイが言い淀んだくらいに。
僕はその日のうちにオッドレイ副団長にまとめ上げた報告書を伝達魔法で渡した。
『契約は成立できましたか?』と手紙を添えて。
副団長から『成立した。』との手紙を受け取った。
翌夜に伯爵親子がノコノコやって来た。
使用人に騎士団を呼ぶように頼んだ。
舞台は整ったのである。
その後はみんなの知るところとなる。
午後の晴れた空の下。
侯爵家の庭園でアレクセイ親子と父とお茶会を開いた。
今までの経緯をアレクセイに説明した。
「父さん達は昔から知っていたのか。だから、アーシェが『嫁に来い』を言った日に、家に帰ったら、母さんが『アシェル君に告白された?』ってワクワクしながら聞いてきたんだ。…俺だけ知らなかったのか。」
「私も聞かされてはいない。」
と、父は少し寂しそうに言う。
「父上、ごめんね。情報が漏れるのが怖くて言えなかったんだ。」
ちなみに副団長夫婦はずっと笑いっぱなしであった。
「で、セイとアシェル君は決着ついたの?」
「…まだだよ。」
「まだなの?セイ、何やってんの?」
「…鍛練増やすか?」
「ちょっ、父さん?!」
「普段から鍛練していないアシェルに勝てないなんて、私の矜持が許さない。」
「アシェル、あまり危ないことはしないでくれ。」
「大丈夫だよ。セイ君は僕相手だと、ここぞって時に手を抜くから。」
「えっ?!」
「無自覚なんだろうけどね。昔セイ君に剣を当てられて僕が大泣きしてしまってからの癖だよ。」
「うわぁ、知らなかった。」
「僕に勝てない以上はもう諦めて嫁に来るしかないね。」
「セイの負けだね。」
アルサスさんはニヤニヤしながら言う。
「~~っ、わかった!俺の負けでいい!嫁に行く!」
ヤケになりながらアレクセイは言った。
でも、親が聞いているので、何よりの証人だ。
すかさず僕は収納魔法から、婚約書を出した。
「じゃあ、これにサインしてね。」
と、僕はニコニコしながらアレクセイに婚約書を渡す。
僕のサインはすでに書いてある。
アレクセイと父は唖然とし、副団長夫婦はまた大笑い。
「流石僕の二番弟子!!」
と、庭園にアルサスさんの笑い声が響く。
よく晴れた日、こうして僕とアレクセイの婚約が成立した。
まだエドガーの刑は軽く、3年の鉱山の労役だった。
横領はしても、侯爵位までは考えていない、いや、そこまで頭が回らなくて、わからなかったと取り調べで何度もそう言っていたらしい。
取り調べ官も同じ意見となり、罪は軽くなった。
成績の悪さで助かったようなもので、聞いた時はなんだか笑えた。
ちなみに男爵子息は、エドガーが贈った品物は、全て換金していた。
エドガー以外にも複数人と交際しており、同じ品物を贈ってもらい、一つを残して全て換金していた。
罪はないけど、今後結婚すら難しくなるだろう。
伯爵らの罪は重くて、関係者はみな斬首刑が決まった。
僕は約10年も前から、横領、密輸・密売の証拠は上がるが、犯人まで中々辿り着けないでいると、そんな話を騎士団の鍛練場で、騎士達が話をしているのを聞いていた。
僕が学園に入学する前に、『男爵子息の俺と侯爵子息のアーシェが一緒にいれば、何を言われるかわからない』って言われた。
学園で話しかけるなと、遠回しに言われた。
僕はその場では、了承した。
父にも農産科に行くのをとめられたから。
そのあと、オッドレイ副団長に会いに行った。
「アレクセイを嫁にください!」
僕の第一声がそれだった。
「…いやいや、セイの気持ちは無視かい?」
「アレクセイの気持ちは僕に持っていく自信はあります。でも、ご両親の言質が欲しいのです。」
「言質ねぇ。…だったら、私達に認められる何かを成し遂げなさい。次期侯爵としての勉強は前提だよ?」
「わかりました!」
「次はアルのところに行くのか?」
「もちろんです!僕は『ご両親』と言いました。」
「アルは笑いながら、了承しそうだな。」
と、くつくつとオッドレイ副団長は笑う。
アルサスさんの元に行き、同じような話をしたら、笑い出した。
「アシェル君は面白いねぇ。いいよ、了承しよう。でもね、こういう時は契約書を準備しておくもんだよ?」
と、笑いながら2枚の契約書を書いてくれた。
書式、文言などもついでとばかりに教えてくれた。
「ぼくとギルとアシェル君のサインが入れたら、出来上がりだ。それぞれが大事に保管するんだよ。」
と、アルサスさんがサインをして、僕もサインをする。
「ギルからサインをもらいに行こうか。」
と、今度はアルサスさんと一緒に行った。
僕達の姿を見たオッドレイ副団長は、肩を震わせて笑っていた。
落ち着いたところで、サインをもらえた。
「セイには内緒なのか?」
「だって、学園に入学したら、話しかけるなって言われた。」
「それはアシェル君を思ってだよ?」
「わかってます。わかっているけど、…さみしい。」
「そうだね、寂しいね。」
「だから、僕は外堀から埋めることにしました!契約書にサインしていただき、ありがとうございます!」
「うん、方向性が全く違う気がする。」
「あーはっはっはっ!!」
オッドレイ副団長は微妙な顔をして、アルサスさんは大笑いをした。
僕は約束を実現させるために動きだした。
僕はコツコツと裏の人脈を作り、ありとあらゆるところから情報を集めた。
密輸・密売の情報の中でハミルトン伯爵の名前が浮上した。
ハミルトン伯爵の情報を集めている内に、次男の話があった。
父親は嫌がっているが、次男は将来男爵子息と結婚を望んでいる、と。
僕は、『オルスト侯爵家が次期の婿探しをしている』と、偽情報を流させた。
食いついて来なかったら、別の方法も考えよう。
しかし、見事に食いついてきた。
父は少し困惑していたが。
顔合わせの日、彼を見て断られると思った。
庭を案内して、バラを紹介した時に『欲しい』と言われて、『はい』と答えた時に、嬉しそうな顔をした。
少しドキッとした。
これが世で言うイケメンの破壊力かっ!
まぁ、このバラは男爵子息の手に渡るんだろうなとも思ったけど。
その後、何度も父が『本当にいいのか?』と聞いてきた。
僕は、僕の計画のために『いい』としか答えなかった。
こうしてエドガーと婚約を結んだ。
エドガーも最初の頃は、本当に良い子だった。
好きでもない僕に優しい対応をしてくれていた。
ただ段々と彼も変わっていった。
男爵子息の入れ知恵なのだろう。
高等科に上がってから、一切交流を持とうとしなくなった。
その頃から、僕は焦っていた。
アレクセイが卒業する前に成果を上げたかった。
交流がないから情報が引き出せなくなった。
エドガーは話さなくても、顔に出ていたから
十分に役に立っていたのに。
一つ学年が上がり、アレクセイが卒業の年となる。
マズイ。
アレクセイが騎士試験を受ければ、必ず受かる。
そうなれば縁談が殺到する。
アレクセイのことだから、家格の合う誰かと婚約をするかもしれない。
丁度その頃、エドガーと男爵子息の恋仲が噂される。
僕は泣きたくなり、人がいない場所へと走った。
涙が落ちる。
この涙はアレクセイに届くことはない。
失敗したのなら、アレクセイを想うことは、これでやめよう。
何年も話をしていないから、この先、何をどうしても、アレクセイの気持ちは僕に向くことはない。
エドガーの予想外の行動のせいで悔しくて、おもいっきり泣きたかった。
その時に久しぶりにアレクセイから声をかけられた。
久しぶりにアレクセイと打ち合いをした。
楽しい時間だった。
その夜、最後の一手となる情報が届いた。
これで、準備が整った。
翌日の放課後、エドガーと男爵子息が抱き合っているのを見てしまった。
僕はアレクセイとそんな関係を結べるかと思うと涙が溢れる。
エドガーの変わりように少し怒りもあり、彼にもきちんと罪を償って貰おうと思った。
一時でも婚約を結んだ仲だが、彼を婚約者と想うのはやめよう、と。
その夜、父に『婚約白紙』を申し出た。
報告書と一緒に。
婚約の白紙を申し出た僕に驚きもせず、父は『破棄でなくていいのか?』とだけ言った。
『破棄でなく、白紙で』と伝えた。
僕の真意を読み取った父はとても良い笑顔をしていた。
伯爵からの返事が来ないので待っていた。
そして、エドガー様に待ち伏せされて、アレクセイに助けられた。
これで伯爵が動く!と。
僕はとても悪い顔をしていたんだろう。
アレクセイが言い淀んだくらいに。
僕はその日のうちにオッドレイ副団長にまとめ上げた報告書を伝達魔法で渡した。
『契約は成立できましたか?』と手紙を添えて。
副団長から『成立した。』との手紙を受け取った。
翌夜に伯爵親子がノコノコやって来た。
使用人に騎士団を呼ぶように頼んだ。
舞台は整ったのである。
その後はみんなの知るところとなる。
午後の晴れた空の下。
侯爵家の庭園でアレクセイ親子と父とお茶会を開いた。
今までの経緯をアレクセイに説明した。
「父さん達は昔から知っていたのか。だから、アーシェが『嫁に来い』を言った日に、家に帰ったら、母さんが『アシェル君に告白された?』ってワクワクしながら聞いてきたんだ。…俺だけ知らなかったのか。」
「私も聞かされてはいない。」
と、父は少し寂しそうに言う。
「父上、ごめんね。情報が漏れるのが怖くて言えなかったんだ。」
ちなみに副団長夫婦はずっと笑いっぱなしであった。
「で、セイとアシェル君は決着ついたの?」
「…まだだよ。」
「まだなの?セイ、何やってんの?」
「…鍛練増やすか?」
「ちょっ、父さん?!」
「普段から鍛練していないアシェルに勝てないなんて、私の矜持が許さない。」
「アシェル、あまり危ないことはしないでくれ。」
「大丈夫だよ。セイ君は僕相手だと、ここぞって時に手を抜くから。」
「えっ?!」
「無自覚なんだろうけどね。昔セイ君に剣を当てられて僕が大泣きしてしまってからの癖だよ。」
「うわぁ、知らなかった。」
「僕に勝てない以上はもう諦めて嫁に来るしかないね。」
「セイの負けだね。」
アルサスさんはニヤニヤしながら言う。
「~~っ、わかった!俺の負けでいい!嫁に行く!」
ヤケになりながらアレクセイは言った。
でも、親が聞いているので、何よりの証人だ。
すかさず僕は収納魔法から、婚約書を出した。
「じゃあ、これにサインしてね。」
と、僕はニコニコしながらアレクセイに婚約書を渡す。
僕のサインはすでに書いてある。
アレクセイと父は唖然とし、副団長夫婦はまた大笑い。
「流石僕の二番弟子!!」
と、庭園にアルサスさんの笑い声が響く。
よく晴れた日、こうして僕とアレクセイの婚約が成立した。
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