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公爵令息ギルバート
リリアーヌ3
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そんなリリアーヌは公爵邸で過ごしながらも、それなりに交友関係を築いていた。
特に全員婚約者持ちの年の近い令嬢の集まりは、なかなか普段知り得ない情報も教えてもらえるのでためになる。
例えば、夫婦生活についてとか。
例えば、殿方が喜ぶ手法とか。
ちょっとませた令嬢方の、ちょっとイヤらしい話は盛り上がる。
下ネタ話が好きなのは何も男性だけでないのだ。
そんな中でも、最近令嬢の中で新しい遊びが流行っていた。
婚約者の家でうっかり転寝している時の婚約者の反応を見る、というものだ。
まあつまり、寝たふりしながら婚約者がどんな反応をするのか楽しむというちょっと意地の悪そうな遊びだ。
ある令嬢は、キスしてもらえたとか、また別の令嬢は、抱き上げてお部屋に運んでもらえたとか、微笑ましいものが多かったけど中には――…
「寝てる横で、浮気されて婚約破棄したわ。まあ、二度と使い物にならない位痛めつけたやったけどね」
とかいう笑えない内容もあった。
そして、彼女たちの中でも最も関心が高いのが、リリアーヌの婚約者の反応だ。
なにせ、リリアーヌが五歳の頃に婚約して以来、浮ついた噂もなくリリアーヌ一筋を公言している、筆頭公爵跡取り息子だ。
しかもリリアーヌはずっと公爵邸にお世話になっている。
つまり反応を見放題だ。
せっかくなので試してみたら?とか唆されて、確かにちょっと楽しみだなとか乗り気になった。
そして――…
その日はついに来た。
寝たふりしているリリアーヌ。
そうとは知らないギルバートがこっそり部屋に入ってくるのを感じた。
なぜ分かったのかと言うと、匂いがギルバートのものだったから。
頭をそっと撫でられて、寝ているのかい?と優しく話しかけられた。
適当なところで起きてネタばらしをして、最後の反応を見るのも忘れてはダメだと言われてもいたけど、適当な所とはどこなのか分からない。
なのでとりあえず、寝たふりは続行。
そうこうしているうちに、手が頭から離れた。
そして、そろそろ起きた方がいいのかしらとか思っていると、ドレスのスカートの中にギルバートが手を入れてきた。
びっくりしすぎて固まるリリアーヌ。
しかしそれだけでとどまらない。
リリアーヌの大事なところ隠している下着――つまりパンツを下ろされたのだ。
もう何が何だかわからない。
動揺しすぎで逆に意識を失いそうだった。
その後、足からパンツを引き抜いたと思ったら、違うパンツを穿かされた。
なぜ違うのが分かるのかと言うと、温もりが無かったから。
新品だという事だ。
全てを終えると、まるで何事も無かったかのようにパンツを持ってギルバートが立ち去った。
即座にがばりと起き上がり、こっそりパンツを見る。
同じデザインだけど、明らかに違うパンツに呆然とした。
震える足と手で、今のが夢だったのではないかと廊下に出ると、曲がり角のところで公爵とギルバートの会話が聞こえてきた。
(わ、わたくしの使用済みパンツを集めているなんて……)
しかも、下着関係は侍女や公爵夫人あたりが買ってくれているのだと思っていたのに、まさかの婚約者の趣味が反映されていたとは……。
でも、もしかしたら違うかもしれないと一縷の望みをかけて、違う日も試してみた。
しかし、やはりパンツを持っていかれた。
(パンツ……わたくしの――…いえ、ギルバート様の?)
そんなショックな出来事で、しばらく婚約者の顔をまともに見れずにいて、結局、全員いる中での暴露発言となった。
―*―*―*― ―*―*―*― ―*―*―*―
予告
次回ギルバート視点?に戻ります。
特に全員婚約者持ちの年の近い令嬢の集まりは、なかなか普段知り得ない情報も教えてもらえるのでためになる。
例えば、夫婦生活についてとか。
例えば、殿方が喜ぶ手法とか。
ちょっとませた令嬢方の、ちょっとイヤらしい話は盛り上がる。
下ネタ話が好きなのは何も男性だけでないのだ。
そんな中でも、最近令嬢の中で新しい遊びが流行っていた。
婚約者の家でうっかり転寝している時の婚約者の反応を見る、というものだ。
まあつまり、寝たふりしながら婚約者がどんな反応をするのか楽しむというちょっと意地の悪そうな遊びだ。
ある令嬢は、キスしてもらえたとか、また別の令嬢は、抱き上げてお部屋に運んでもらえたとか、微笑ましいものが多かったけど中には――…
「寝てる横で、浮気されて婚約破棄したわ。まあ、二度と使い物にならない位痛めつけたやったけどね」
とかいう笑えない内容もあった。
そして、彼女たちの中でも最も関心が高いのが、リリアーヌの婚約者の反応だ。
なにせ、リリアーヌが五歳の頃に婚約して以来、浮ついた噂もなくリリアーヌ一筋を公言している、筆頭公爵跡取り息子だ。
しかもリリアーヌはずっと公爵邸にお世話になっている。
つまり反応を見放題だ。
せっかくなので試してみたら?とか唆されて、確かにちょっと楽しみだなとか乗り気になった。
そして――…
その日はついに来た。
寝たふりしているリリアーヌ。
そうとは知らないギルバートがこっそり部屋に入ってくるのを感じた。
なぜ分かったのかと言うと、匂いがギルバートのものだったから。
頭をそっと撫でられて、寝ているのかい?と優しく話しかけられた。
適当なところで起きてネタばらしをして、最後の反応を見るのも忘れてはダメだと言われてもいたけど、適当な所とはどこなのか分からない。
なのでとりあえず、寝たふりは続行。
そうこうしているうちに、手が頭から離れた。
そして、そろそろ起きた方がいいのかしらとか思っていると、ドレスのスカートの中にギルバートが手を入れてきた。
びっくりしすぎて固まるリリアーヌ。
しかしそれだけでとどまらない。
リリアーヌの大事なところ隠している下着――つまりパンツを下ろされたのだ。
もう何が何だかわからない。
動揺しすぎで逆に意識を失いそうだった。
その後、足からパンツを引き抜いたと思ったら、違うパンツを穿かされた。
なぜ違うのが分かるのかと言うと、温もりが無かったから。
新品だという事だ。
全てを終えると、まるで何事も無かったかのようにパンツを持ってギルバートが立ち去った。
即座にがばりと起き上がり、こっそりパンツを見る。
同じデザインだけど、明らかに違うパンツに呆然とした。
震える足と手で、今のが夢だったのではないかと廊下に出ると、曲がり角のところで公爵とギルバートの会話が聞こえてきた。
(わ、わたくしの使用済みパンツを集めているなんて……)
しかも、下着関係は侍女や公爵夫人あたりが買ってくれているのだと思っていたのに、まさかの婚約者の趣味が反映されていたとは……。
でも、もしかしたら違うかもしれないと一縷の望みをかけて、違う日も試してみた。
しかし、やはりパンツを持っていかれた。
(パンツ……わたくしの――…いえ、ギルバート様の?)
そんなショックな出来事で、しばらく婚約者の顔をまともに見れずにいて、結局、全員いる中での暴露発言となった。
―*―*―*― ―*―*―*― ―*―*―*―
予告
次回ギルバート視点?に戻ります。
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