20 / 37
流浪のドワーフ
しおりを挟む
『マスター、資材は足りているのですが加工が追いついていません』
都市は順調に発展を続けていた。守護獣がついたことで、魔獣の被害が激減したこともあり、定住者が増えたのだ。
それによって施設を建て増しているのだが、作業が滞り始めた。チコからの報告はアリエルからも同様の報告が上がってきていたのだ。
「殿、若干予算をオーバーしますが、工具などを買い増す必要があります」
「なるほど、どれくらいかかりそうかな?」
「そうですね……」
アリエルが報告してきた金額はなかなかに厳しい金額だった。
「うーん……」
「先に工房を建てましょうか?」
「だけど、職人をまとめる人がいないでしょ?」
「職人の経験がある人を配置して、あとはいざとなったらマナで力押しでしょうか」
うーん、と二人で頭を抱える。
マナの備蓄はまだあるけど、いざというときの切り札を減らし過ぎるのは良くない。
しかし、現状として施設の建築に支障をきたしている。このままの状態が続けば住民に不満がたまり、治安の悪化を招く。
治安はありていに言ってしまえば、都市発展の根底にある数値だ。すべての収入や住民の増加に対して、最後に治安の数値のパーセンテージがかかる。
要するに食料の収入が100あったとして。治安が50%なら、収入は50になってしまうのだ。
住民満足度や安全度が高ければ徐々に上昇し、逆に満足度や安全が基準値を下回ると徐々に下がる。
そして下がっている時間が長ければ一気に低下するわけだ。
ただし、このパラメータを見て、管理できるのは僕とチコだけなので、アルバートやアリエルは本当の意味で僕の懸念を理解しているわけではない。たぶん。
問題は一度棚上げして僕は領内の様子を確認することにした。
放ってある使い魔の視界に同調することで、現場にいるような視点で見ることができる。
いろんな場所にいる使い魔から、状況を確認するが基本的には問題ない。ただ、現状としては住居の不足、および食料の不足が起きそうになっている。
今現在は不足していないが、このペースで住民が増えると、遠からず不足する可能性がある、というわけだ。
「ん……?」
領内に入ってきた集団を発見した。彼らは一様に背が低く、ずんぐりとした体形をしている。
『ああ、ドワーフですね……彼らを迎え入れることができたら、工具の問題とか職人の問題が解決しますね』
「それは助かるけど、ドワーフって基本的に決まった穴倉で生活しているんじゃ?」
『何か問題があって新たな住居を探しているのかもしれません』
「じゃあ、アリエルに接触してもらう?」
『そうですね。ただ、エルフとドワーフは生活環境や契約している精霊との関係上、そりが合わないことが多いです』
「んー、じゃあ、アルバートかな」
『それがよいかと』
ドワーフの集団は30人ほどだった。アルバートには10人くらいの兵を率いて彼らのもとに向かってもらう。
すると、飢えた魔物の一団がドワーフを取り囲みつつあることが分かった。
「フェンリル!」
「ヨンダカ、アルジヨ」
僕の影から飛び出してきたフェンリルにアルバートの影に潜むことを命じた。
アルバートの実力ならあの程度の魔物は敵じゃない。ただ、不測の事態が生じてドワーフや、アルバートの部下に被害を出さないためだ。
「急げ! ドワーフたちを助けろと殿の命令だ。者ども続け!」
ドワーフは円陣を組んでハンマーや斧を構えている。そんな彼らを包囲するように魔物の群れが展開していた。
群れの主力はゴブリンやコボルトだが、彼らに命令を下しているのは亜種のゴブリン。おそらくゴブリンジェネラルか。
ジェネラルに率いられたゴブリンは1ランク上の能力を発揮する。また、陣形を組んでさらに戦力を増大させる。
その状況を確認した時点で、アリエル率いるエルフたちにも出撃してもらった……のだが。
ドワーフたちは強かった。息を合わせてハンマーを振り回して攻撃を仕掛けてくるゴブリンたちを撃退する。
機敏さには程遠いドワーフだが、足を止めての殴り合いであれば無類の強さを発揮する。見事にゴブリンたちの波状攻撃を跳ね返し続けていた。
しかし、上位種に太刀打ちできるわけではない。
ドワーフたちは息を合わせて斧を投げつけたが、それはゴブリンジェネラルの表皮を穿つことはできなかった。
「畜生! なんということじゃ!」
ひときわ大きな体躯のドワーフが吠えた。ハンマーを振りかざし、ゴブリンジェネラルと渡り合う。
その巨体から繰り出される膂力は、上位種のゴブリンと何とか渡り合っていた。それでも本来は戦闘職ではないため徐々に押し込まれる。
そこで僕の差し向けた援軍が間に合った。
アリエルの放った矢がジェネラルの眼球を打ち抜き、アルバートの大剣がジェネラルの首を斬り飛ばす。
こうして、ドワーフの一行は保護され、都市の方で一度迎え入れることに成功した。
「あなたが我らを救ってくださった御仁か。わが名は根無し草のレギン。安住の地を探して居る」
ひげもじゃの顔をゆがめ、必死に笑顔を作ろうとしている。
「初めまして、レギン殿。僕はガルニアの主のクロノと言います……よかったらここに住まないかい?」
その一言で話がうますぎると、ドワーフたちが会議を始めてしまった。
「……命を救ってもらったことは感謝しておる。しかし、我らは、住むに十分な穴倉と、有望な鉱山を探しているのじゃ。心当たりがあるとでも?」
「んー、鉱山はある。採掘の手は入れているけども、正直そこまでの収益は上がってない。皆さんが入ることで生産量が上がるなら言うことはない」
「ふふふ、そういうことならこのレギンに任せまくるがよい!」
どうも愛想笑いというのができない人種のようだ。ただ、鉱山の話を聞いてからの彼らは笑顔を浮かべていた。
「あとね、今新しいお酒を造っているんだよ」
「「のった!」」
レギンと名乗ったドワーフのほかにもほぼすべてのドワーフが手を上げていた。
なので、僕は銅を成型して作る蒸留器を提案すると、翌日には試作品が出来上がっていた。
彼らは半交代で酒の用意と、工具の作成を始めた。
こうして、ある意味最も深刻な危機は去ったのだった。
都市は順調に発展を続けていた。守護獣がついたことで、魔獣の被害が激減したこともあり、定住者が増えたのだ。
それによって施設を建て増しているのだが、作業が滞り始めた。チコからの報告はアリエルからも同様の報告が上がってきていたのだ。
「殿、若干予算をオーバーしますが、工具などを買い増す必要があります」
「なるほど、どれくらいかかりそうかな?」
「そうですね……」
アリエルが報告してきた金額はなかなかに厳しい金額だった。
「うーん……」
「先に工房を建てましょうか?」
「だけど、職人をまとめる人がいないでしょ?」
「職人の経験がある人を配置して、あとはいざとなったらマナで力押しでしょうか」
うーん、と二人で頭を抱える。
マナの備蓄はまだあるけど、いざというときの切り札を減らし過ぎるのは良くない。
しかし、現状として施設の建築に支障をきたしている。このままの状態が続けば住民に不満がたまり、治安の悪化を招く。
治安はありていに言ってしまえば、都市発展の根底にある数値だ。すべての収入や住民の増加に対して、最後に治安の数値のパーセンテージがかかる。
要するに食料の収入が100あったとして。治安が50%なら、収入は50になってしまうのだ。
住民満足度や安全度が高ければ徐々に上昇し、逆に満足度や安全が基準値を下回ると徐々に下がる。
そして下がっている時間が長ければ一気に低下するわけだ。
ただし、このパラメータを見て、管理できるのは僕とチコだけなので、アルバートやアリエルは本当の意味で僕の懸念を理解しているわけではない。たぶん。
問題は一度棚上げして僕は領内の様子を確認することにした。
放ってある使い魔の視界に同調することで、現場にいるような視点で見ることができる。
いろんな場所にいる使い魔から、状況を確認するが基本的には問題ない。ただ、現状としては住居の不足、および食料の不足が起きそうになっている。
今現在は不足していないが、このペースで住民が増えると、遠からず不足する可能性がある、というわけだ。
「ん……?」
領内に入ってきた集団を発見した。彼らは一様に背が低く、ずんぐりとした体形をしている。
『ああ、ドワーフですね……彼らを迎え入れることができたら、工具の問題とか職人の問題が解決しますね』
「それは助かるけど、ドワーフって基本的に決まった穴倉で生活しているんじゃ?」
『何か問題があって新たな住居を探しているのかもしれません』
「じゃあ、アリエルに接触してもらう?」
『そうですね。ただ、エルフとドワーフは生活環境や契約している精霊との関係上、そりが合わないことが多いです』
「んー、じゃあ、アルバートかな」
『それがよいかと』
ドワーフの集団は30人ほどだった。アルバートには10人くらいの兵を率いて彼らのもとに向かってもらう。
すると、飢えた魔物の一団がドワーフを取り囲みつつあることが分かった。
「フェンリル!」
「ヨンダカ、アルジヨ」
僕の影から飛び出してきたフェンリルにアルバートの影に潜むことを命じた。
アルバートの実力ならあの程度の魔物は敵じゃない。ただ、不測の事態が生じてドワーフや、アルバートの部下に被害を出さないためだ。
「急げ! ドワーフたちを助けろと殿の命令だ。者ども続け!」
ドワーフは円陣を組んでハンマーや斧を構えている。そんな彼らを包囲するように魔物の群れが展開していた。
群れの主力はゴブリンやコボルトだが、彼らに命令を下しているのは亜種のゴブリン。おそらくゴブリンジェネラルか。
ジェネラルに率いられたゴブリンは1ランク上の能力を発揮する。また、陣形を組んでさらに戦力を増大させる。
その状況を確認した時点で、アリエル率いるエルフたちにも出撃してもらった……のだが。
ドワーフたちは強かった。息を合わせてハンマーを振り回して攻撃を仕掛けてくるゴブリンたちを撃退する。
機敏さには程遠いドワーフだが、足を止めての殴り合いであれば無類の強さを発揮する。見事にゴブリンたちの波状攻撃を跳ね返し続けていた。
しかし、上位種に太刀打ちできるわけではない。
ドワーフたちは息を合わせて斧を投げつけたが、それはゴブリンジェネラルの表皮を穿つことはできなかった。
「畜生! なんということじゃ!」
ひときわ大きな体躯のドワーフが吠えた。ハンマーを振りかざし、ゴブリンジェネラルと渡り合う。
その巨体から繰り出される膂力は、上位種のゴブリンと何とか渡り合っていた。それでも本来は戦闘職ではないため徐々に押し込まれる。
そこで僕の差し向けた援軍が間に合った。
アリエルの放った矢がジェネラルの眼球を打ち抜き、アルバートの大剣がジェネラルの首を斬り飛ばす。
こうして、ドワーフの一行は保護され、都市の方で一度迎え入れることに成功した。
「あなたが我らを救ってくださった御仁か。わが名は根無し草のレギン。安住の地を探して居る」
ひげもじゃの顔をゆがめ、必死に笑顔を作ろうとしている。
「初めまして、レギン殿。僕はガルニアの主のクロノと言います……よかったらここに住まないかい?」
その一言で話がうますぎると、ドワーフたちが会議を始めてしまった。
「……命を救ってもらったことは感謝しておる。しかし、我らは、住むに十分な穴倉と、有望な鉱山を探しているのじゃ。心当たりがあるとでも?」
「んー、鉱山はある。採掘の手は入れているけども、正直そこまでの収益は上がってない。皆さんが入ることで生産量が上がるなら言うことはない」
「ふふふ、そういうことならこのレギンに任せまくるがよい!」
どうも愛想笑いというのができない人種のようだ。ただ、鉱山の話を聞いてからの彼らは笑顔を浮かべていた。
「あとね、今新しいお酒を造っているんだよ」
「「のった!」」
レギンと名乗ったドワーフのほかにもほぼすべてのドワーフが手を上げていた。
なので、僕は銅を成型して作る蒸留器を提案すると、翌日には試作品が出来上がっていた。
彼らは半交代で酒の用意と、工具の作成を始めた。
こうして、ある意味最も深刻な危機は去ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる