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第2笑
会議中はお静かに~。
しおりを挟む前回のあらすじ
秘密基地に到着~。
そして、奏夜が過去を少し
語りました。
蓮月 「まさか、そんな過去があったとは!!」
神様 「酷いよね~。」
蓮月 「しかも奏夜が言うにまだそれだけではないらしいしね!!」
神様 「あと『幸(こう)ちゃん』って人も気になるよね~。」
蓮月 「そうそう!!……って今気づいたんだけど、神様なんでここに?」
神様 「テヘペロ☆とりあえず、エネスをシメたから今は休憩中~。」
蓮月 「わぁーお……。」
神様 「ねぇ、それと僕のこと神様じゃなくてノエって呼んでよね!名前公表したのに~。」
蓮月 「りょ、了解でございます…。」
そして、奏夜達はカール達を
助けると決意!!
カール 「今から話すよ。」
でした。
※以下カールが語ります。
シルヴィオは妖精族の国。
この国は妖精族秘伝の加工技術に
よって栄えているんだ。
そしてそんな国を束ねているのが
妖精王、僕の父だ。
王族は皆このように……
羽を持っているんだ。
えっ?カッコイイ??…ありがとう。
でもこの羽は飛ぶためのものではなく
王族だけが持っている能力を
引き出す為にあるんだ。
その能力の名は、結界術。
どんな能力かというと、自分の周りに
丈夫な透明な壁を張ることができる。
その壁は…結界はレベルによって
色々な応用が出来るんだ。
例えば、中にいる者を見えなくさせたり、
封印に使ったりもできる。
この能力にはさっき言ったように
レベルがある。
……実はこの能力の性で内乱が
起きているんだ。
父の結界術のレベルはSレベル。
自慢じゃないが僕もSレベルなんだ。
けど、兄は……ジョセフ第1王子は
Bレベル。妹のヴァローナ王女は
Aレベル。レベルは一番僕が
高いんだけど王位継承権は順番に
兄、僕、妹の順番。
僕は別に王になんてなりたく
ないんだけど、五月蝿い大臣達が
レベルの高い僕を推す派と
王位継承権順に兄を推す派と
分かれていがみ合っているんだ。
それで兄は僕の事を気に入らない
みたい。いや……邪魔で
いっそ消えて欲しいらしいんだ。
…僕は命を狙われてる。実の兄から。
内乱は僕を勝手に支援している大臣達と
兄と兄を支持している大臣達とが武力で
争っているから起こっているんだ。
カール 「分かったかい?」
カールが一通り話し終えて
ふぅと息を吐く。
奏夜 「だいたいな。んで、俺らは何をすればいい?」
カール 「……黒幕を僕と一緒に無力化して欲しい。」
奏夜 「黒幕?」
カール 「ああ。ある大臣が僕の能力の話を持ち出した性でこの内乱が起きたんだ。」
リリス 「それまでは話は出てなかったんだ?」
カール 「うん、僕は父と兄、妹、ミアにしかカードを見せた事が無かったんだ。なのに何故かその大臣は僕の結界術のレベルを知っていた。」
奏夜 「つまり、そいつがどうにかしてカールのレベルを知り、それを使って第1王子の嫉妬心を焚き上げて、その後第1王子を勝たせて裏で自分が操ろうと狙っている下衆野郎が黒幕……という事か?」
奏夜がニヤリと笑う。
カール 「そうだよ、その通りだ。」
カールが苦笑しながら頷く。
奏夜 「それでそいつの名前は?」
カール 「名はメイソン。元々彼は裏の噂が絶えない人なんだけど、手口が巧妙でね……。」
奏夜 「えっ、あの組織の方なのか…。」
奏夜が久々にボケる。
そして奏心が冷静にツッコむ。
奏心 「奏兄、そんな訳ないでしょ。」
カール 「?……メイソンも厄介だけど、彼の部下が有能なんだ。」
カールが人差し指をピッと立てる。
ルシアが首を傾げながら聞く。
ルシア 「部下?」
カール 「部下の名前はディラン。」
その名前に奏夜がピクリと反応する。
奏夜 「ディラン?」
奏夜の反応にカールは
驚いた顔をする。
カール 「ディランを知っているのかい?」
奏夜 「ああ。……とある事件の黒幕だった。」
リリス 「とある事件って?」
リリスは憶えがないという
顔をして聞いた。
奏夜 「まあ、そいつも十分悪い奴って事さ。」
奏夜は適当にはぐらかす。
オーウェンが腕組みを
しながらカールに聞く。
オーウェン 「で、作戦は?」
カール 「えっと、とりあえず僕達は不正の証拠を既に握っているんだけど、なかなか父に渡しに行けない。メイソン達の妨害の性でね。そこで、僕達を援護してくれるチームとメイソン達の武力を無力化してくれるチームに分かれようと思っているんだけど……。」
奏夜 「なるほど。ならメンバー選考は俺がやるよ。」
カール 「ありがとう。」
奏夜 「じゃあ、作戦を決行するにあたって互いの力を知っておいた方がいいから、カードを見せ合わないか?俺は能力で知れるけど他のメンバーはそんな能力はないから。」
カール 「ああ、いいよ。」
カールがカードを提示する。
________________________________________
名前 カール
年齢 16
所属ギルド なし
レベル 42
傾向能力 空間・物体作用系
能力
・結界術 Sレベル
・サイコメトリー Sレベル
・風操作 Aレベル
・植物操作 Aレベル
・魔法 Sレベル
所持金 356万円
称号
・妖精王の子
________________________________________
奏夜 「……金が規格外だよ。」
奏心 「カイル以上だね……。」
リリス 「ど、どうしたの!?2人とも。」
奏夜と奏心はふっと笑って
カールの肩にポンと手を置く。
カール 「え、えぇ?」
ミア 「じゃあ、次は私が見せるね。」
ミアがカードを見せる。
______________________________________
名前 ミア
年齢 15
所属ギルド なし
レベル 27
傾向能力 技術補佐系
能力
・弓使い Aレベル
・風操作 Aレベル
・炎操作 Bレベル
・魔法 Aレベル
所持金 12万円
称号
なし
________________________________________
奏夜 「そうそう、これくらいが普通だよ!」
奏心 「うんうん。」
ミア 「わ、わわっ!?」
奏夜と奏心はミアの頭を
なでなでする。
リリス 「いいなぁ!私も撫でるー!!」
リリスにも撫でられる。
ミアはちょっと嬉しそうだ。
奏夜 「じゃあ、俺達のカードも見せようか。」
奏夜達も順番にカールに見せていく。
カール 「SSレベル!?……初めて見たよ!!」
ミア 「神様の友人って何!?」
それぞれ驚きの反応をする2人。
それもそうだ、ほぼチートだもん。
奏夜 「そんじゃあ、チーム分けするか!!」
次回 作戦決行!!
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