異世界生活始まりは、オッサン顔Tシャツ!?

蓮月

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第3笑

とりま、自己紹介です。

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前回のあらすじ

奏夜、目を覚ます。

奏夜 「うおぉ~…身体がバキバキだぜ…。」

そして、禁断の兄弟恋愛?

リリス 「邪魔しちゃった!」

奏夜 「違うつーの!!」

奏夜の左胸に
薔薇の印がありました。


でした。





奏夜 「何でそんな暗い顔すんだよ。使いすぎなきゃ大丈夫だし。あと、神様が言うにはこの印も消せる事ができるらしいし。」

カール 「本当に!?」

奏夜 「おう。」

カイル 「永遠の呪いを解くことができるなんて……。」

奏夜 「まあ、方法を探さないといけないけどな。」

奏夜はハハッと笑う。

奏夜 「ていうか、薔薇の印って永遠の呪いって言われてんの?」

リリス 「うん。死んでも印が消えないから。」

奏夜 「へぇー。じゃあ、方法を見つけたら永遠じゃなくなるな。」

オーウェン 「世紀の大発見だな。」

オーウェンの言葉にやっと
皆が笑う。

奏夜 「んで、今の状況は?殿下とかは?」

リリス 「奏夜が回復したら、話をするって言ってたよ。」

奏夜 「んー、なら食いながらでもいいかな?めっちゃ腹減った…。」

とりあえず、奏夜が着替える為
奏夜以外全員部屋の外に出る。

ルシア 「じゃあ、私殿下に知らせてくるね。」

ルシアはパタパタと走って行った。
数分後、着替え終わった
奏夜が出て来た。

奏心 「じゃあ、行こっ。」

奏夜達は殿下達がいる部屋へと
向かう。
部屋の前に来るとカイルが
コンコンっとノックをする。

カイル 「殿下、カイルです。」

???殿下 「入れ。」

カイル 「失礼します。」

奏夜達が部屋に入るとそこには
先に知らせに行ったルシアと
殿下、ヨランドがいた。

???殿下 「奏夜だったか?…身体は大丈夫か?」

殿下は何故か
申し訳なさそうだ。

奏夜 「大丈夫ッスけど、お腹が空きました。」

奏夜は笑顔で答える。

奏夜 「てか、殿下の方が元気無さそうですけど?」

???殿下 「…………。」

ヨランド 「ふぉっふぉっ。殿下はな、無理に城へ連れてこうとした事を気にしてるのじゃ。」

???殿下 「なっ、言うな!!」

奏夜 「別に気にしてないですよ。それよりも飯食っていいですか?」

奏夜はテーブルの上の料理に
目を輝かせている。

ヨランド 「いくらでも存分に食べなさい。」

奏夜達はとりあえず席に座る。
そして、奏夜は料理をぱくぱく
食べ始めた。

奏夜がひと息ついた頃、
ヨランドが話始めた。

ヨランド 「……さて、とりあえず自己紹介からいこうかの。儂はヨランド。気軽にヨーちゃんとでも読んでな。名誉騎士としてこの国の為に働いとるよ。」

ヨランドは愉快そうに笑う。

奏夜 「えぇー……じゃあ、ヨーさんで。」

ヨランド 「ちなみに殿下はヨー爺と読んどるよ。」

殿下は微妙な顔をする。

ギリク殿下 「駄目なのか?……次は俺だな。俺はこの国の皇太子のギリクだ。ギリーと読んでくれ。」

奏心 「ギリー殿下?」

ギリク 「ギリーでいい。あー…五月蝿い大臣達の前では殿下をつけてもいい。」

後々面倒臭いからな、と
ため息を吐くギリク殿下。

奏夜 「あー、俺?、俺は奏夜っす。一応エスポワールっていうギルドリーダーやってまーす。カイル以外はメンバーです。」

奏心 「私は奏心です。奏夜とは双子の兄弟です。」

ヨランド 「通りで似ているとな。」

リリス 「私はリリスです。」

ギリク殿下 「あー…カイルの幼馴染みの。」

ヨランド 「よくカイルから名前を聞く子じゃのぅ。」

奏心 「彼女として?」

リリス 「うえぇ!?」

奏夜 「婚約者として?」

カイル 「……ツッコんだ方がいいかい?」

カイルは笑顔で手に炎を纏わせ、
今にも奏夜を殴りそうだ。

奏夜 「すんません、調子のりました。」

ルシア 「えっと、私はルシアです。」

ヨランド 「獣人族の方かの?」

ルシア 「ええ、はい。」

オーウェン 「俺はオーウェンです。」

ギリク殿下 「お前は獣人族か?奏夜を急いで運んでいた時、獣の特徴が見えたが。」

オーウェン 「父が人間族、母が獣人族だった。だから、ハーフ。」

ヨランド 「珍しいのぅ。」

ヨランドは髭を弄りながら
オーウェンを優しい目で
見つめる。

カール 「最後が僕かな?…僕はカールといいます。」

ギリク殿下 「……カール?……もしかして、シルヴィオの第2王子、カール殿か!?」

ギリク殿下は驚き思わず
持っていたカップを落とし
そうになった。

カール 「えっと、一応そうです。」

カールは苦笑しながら言った。

奏夜 「まあ、今はただのカールだけどな。」

ヨランド 「そう言えば、シルヴィオの第2王子が王位継承権を放棄したという話を聞きましたな。」

ギリク殿下 「カール殿が王位につかなければ、あの国はどうなる?あのいかにも馬鹿そうな第1王子じゃ滅びるぞ?」

ギリク殿下にも馬鹿と言われる
第1王子、ジョセフ殿下。
どうやら世界各国で馬鹿として
有名だったらしい。

カール 「妹の第1王女、ヴァローナ姫がなるよ。」

ヨランド 「妹君がか。となると、女王という事になるのぅ。」

ギリク殿下 「あの腹黒姫か。なら安心だ。」

ギリク殿下は王族のパーティーで
話した事があるらしい。

奏夜 「確かに腹黒だな。カールの妹は。」

カール 「ははは。」

カールは渇いた笑みを浮かべた。
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