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第3笑
黒石の謎?
しおりを挟む前回のあらすじ
自己紹介しました。
ヨランド→ヨーちゃん
奏夜 「…ヨーさんで。」
ヨランド 「ふおっふおっ。よろしくのぅ。」
そして、皇太子殿下の
お名前はギリク殿下でした。
ギリク殿下→ギリー
ギリク殿下 「よろしくな。」
奏夜 「思ったんだけど、いつもそんな砕けた話し方なのか?」
ギリク殿下 「いや、公の場とかは面倒臭いけど、変えてる。」
奏夜 「猫被ってると?」
ギリク殿下 「まあ、そうだな。一応次期国王だし。」
でした。
奏夜 「んで、用は何?……この紅茶美味っ!」
奏夜は紅茶を啜りながら聞く。
ギリク殿下 「あー……素で話していいか?」
奏夜 「どうぞどうぞ。」
ギリク殿下 「何であんな所にいたんだ?」
奏夜 「ハバーリィを観察しようと。あと、倒せたら倒そうとしてた。」
ギリク殿下 「…マジかよ。つか、どうやって入った?」
奏夜 「カイルを見せて入った。」
奏心 「歩く通行証……?」
カイル 「というか、奏夜が眠らせただろ!?」
奏夜 「ナンノコトダカ?」
ヨランド 「ふむ。まあ、おかげで助かったのじゃし、特にお咎めはないぞ。」
奏夜 「ヨーさん!!あざっす!!」
ギリク殿下 「ハハッ!面白いなお前ら。よかったら、俺の元で働かないか?」
奏夜 「友人としてのお願いだったらOKだけど?」
奏夜はニヤリと笑う。
ギリク殿下も奏夜につられて笑う。
ギリク殿下 「分かった。……で、こっからが本題何だが…親父が黒石は無かったか、と聞いてきたんだが……。」
奏夜 「ギリーは何て答えた?」
ギリク殿下 「まだ探してない、と。」
奏夜 「ハハッ。なるほど。」
奏夜は黒石を取り出し、
テーブルの上に置く。
奏夜 「これは貰いたいんだけどなぁ。てか、王家は初代がゲットしたやつがあるからよくね?」
ヨランド 「研究者が研究に使いたいんじゃわ。」
ギリク殿下 「この黒石は微かに魔力が宿ってるのは分かったんだが、それ以外は不明だからな。」
奏夜 「なるほど。俺はこれが何か分かるけどね。」
ギリク殿下&ヨランド 「はっ?」
奏夜は観察眼で黒石を
よく観察する。
奏夜 「……これは、色々なモノを媒介に作られた魔力を保管するのに優れている石、そして魔獣の源だ。」
奏心 「これが……魔獣の源?」
ギリク殿下 「待て!!何でそんな事が分かる!?」
ギリク殿下が奏夜に問いかける。
奏夜 「俺の能力の一つ。見たモノの詳細が分かる。」
ヨランド 「なるほど。それで、ハバーリィの弱点も分かった訳か。」
ギリク殿下 「ほう、便利だな。」
2人はどうやら納得してくれた様だ。
奏夜 「話を戻すぞ。……2人は魔獣がどう生まれるのか知っているか?」
しばし考える2人。
ギリク殿下 「……自然発生じゃねぇのか?」
ヨランド 「……儂もそう思っておったが……違うのじゃろ?」
奏夜 「ああ。この黒石を見てわかった。魔獣は、やっぱり人為的に造られた存在だ。この黒石を媒介にな。」
驚きの事実に驚愕しながらも、
ギリク殿下は奏夜に聞く。
ギリク殿下 「……誰によって造られたかは分かんねぇのか?」
奏夜 「分かんないな。だが、この黒石は余程高度な技術がないと作れない。」
ヨランド 「それほど力のある者なのじゃな。」
奏夜 「……もう2度と作らないで欲しいが。」
奏夜はボソリと呟いた。
奏夜はこの黒石の材料を知っている。
その中には、禁忌とも言える
"材料"があった。そして、
この黒石を獣に…………。
奏夜 「(……どうしたらそんな事ができるだよ、クソ野郎。)」
奏夜は静かに怒っていた。
ギリク殿下 「……人為的に造られたとするなら、今回の件は何者かによって、オリアナが攻撃された?」
やはり、次期国王とだけあって
頭の回転は早い。
ヨランド 「……となると他国の者か?」
ヨランドが顔を顰める。
戦争になると思っているのだろう。
奏夜 「いや、分かんないぞ?国同士を敵視させ、戦争を生み出したいクレイジーな奴かもしれないし?」
ギリク殿下 「なるほど。そうも考えられるな。……これは、親父には言わない方がいいな。」
ギリク殿下は国家間に
亀裂が入るかもしれないと考慮して
国王には黙っておくらしい。
奏夜 「あと、黒石は無かったと言っといてくれ。……ちょっとこれを見せたい奴がいるし。」
ギリク殿下 「分かった。その代わり、何か分かった事があったら教えてくれ。」
奏夜 「りょーかい。……話は以上か?」
ヨランドは頷いたが、ギリク殿下は
まだ用がある様だ。
ギリク殿下 「個人的な事だがいいか?」
奏夜は頷く。
ギリク殿下 「奏夜、奏心、リリスにはパーティーに出席して欲しい。」
奏夜 「パーティー???」
ギリク殿下は何故か申し訳なさ
そうに言った。
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