異世界生活始まりは、オッサン顔Tシャツ!?

蓮月

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第3笑

奏夜、マジギレ手前?

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前回のあらすじ

ルシアと奏心が戻ってきた。

ルシア 「次はお昼過ぎだから、昼ご飯食べに行こう?」

ということで、ご飯に行こうと
したら……何故かリーダー失踪。
紙には、「先行ってて☆」と……。

奏心 「あんの馬鹿兄!!……ドヤ顔が目に浮かぶわ!!」

奏夜 「うおぅ!?何か寒気が…。ゾクッとした。」

奏夜とザックスご対面?
終始奏夜はふざけてます。

奏夜 「ザーちゃんはどうだ?」

ザックス 「(怒)」

奏夜 「ごめんごめん(笑)怒んなよ。」

ザックスは"発動察知"という
能力を持ってるそうで?

奏夜 「新☆能力!!」



でした。






ザックス 「それで、俺の能力でお前があの時能力を使ってたのが分かった。で、まさか他人の試合中に攻撃性のある能力を、使う訳がないから……。」

奏夜 「攻撃性のない能力……例えばステータス見れるとか?って思ったのか。」

ザックスは頷く。

奏夜 「なるほどね。……お前の考えた事は、んー…ほぼあってるかな?ていうか俺に攻撃性のある能力なんてないし(笑)」

奏夜はケラケラと笑う。

ザックス 「お前の能力はステータスを見る事が出来るのか?」

奏夜 「……まあそうだよ。んで、疑問なんだが何でお前のステータス…種族のとこにモヤがかかってるんだ?」

ザックス 「!?」

ザックスは目を見開いて
驚愕していた。

奏夜 「あ、れ?……何か変な事言ったか…?」 

奏夜は恐る恐るザックスに
聞く。

ザックス 「……お前の能力はその能力はなんだ?レベルはいくつだ?」

奏夜 「え?そんな事他人に教える訳ないじゃん?」

ザックス 「……そうだな。」

奏夜 「てか、何でそんなに驚いてんの?……まさか、実はモヤすら見えないとか?」

ザックスは一瞬目を泳がせた。
奏夜はそれを見逃さず、
ニヤッと笑う。

奏夜 「……俺の予想は正しかったか。お前、人間族じゃねぇな?」

ザックスは俯いている。
重い沈黙がながれる。
しばらくして、ゆっくりと
ザックスが口を開いた。

ザックス 「……お察しの通り俺は人間族じゃねぇよ。」

奏夜 「ふーん。ま、それならあの馬鹿力と反応速度に納得がいくもんな。」

奏夜はふむふむと頷く。

ザックス 「…………怖くねぇのか?」

奏夜 「……はい?」

ザックス 「……俺が人間族じゃなくて怖くねぇの?」

奏夜 「何で?あれ??この世界って6種族いるよね???」

奏夜は指折り数えている。

ザックス 「……俺が人間族じゃねぇって、知った奴は2人を除いて全員、怯えて逃げてった。」

奏夜 「何それ、イミフ(笑)」

奏夜はよく見るとザックスの
手が僅かに震えているのが
見えた。

奏夜 「……あのなぁ?俺をそのバァカ共と一緒にすんなよ!?言っとくけどなぁ!?俺のギルドは、人間族、獣人族、妖精族関係なくいるぞ!?ちなみに、のちのち魔族や海麗族、月光族誘う予定だかんな!?」

ザックスはまたまた信じられない
という風に目を見開く。

奏夜 「はぁ~……。疲れた。」

ザックス 「それは本当か……?」

奏夜 「ルシアみただろ?獣人族。」

ザックス 「……差別はされt…。」

奏夜 「あぁ!?マジでキレるぞ!?」

奏夜はこめかみに青筋を
たててガチギレの1歩手前だ。
その迫力にザックスは
思わず身じろぐ。

奏夜はふぅーと息を吐き、
一旦気持ちを落ち着かせた。

奏夜 「……まあお前もそんな人間不信に、なるくらい嫌な思いしたんだろ。用心深くステータスも、誤魔化すぐらい。」

ザックス 「…………。」

奏夜はガシッとザックスと
肩を組んだ。

ザックス 「!?」

奏夜 「よーし、話は終了!!余計な体力使って腹減った!ザックス、何か奢れ。」

ザックス 「はぁ!?」

奏夜 「俺のギルドへの侮辱。」

ザックスはそれを聞いて黙り込む。

奏夜 「だから、昼飯奢ってくれ。そしたら、チャラだ。」

奏夜はふっと笑った。
ザックスもその笑顔を見て
つられて笑う。
何故か晴れやかな笑顔だった。

ザックス 「わかったよ。」

2人は飯所へと歩いていった。






その頃のエスポワール
メンバーは……?

奏心 「うーん…迷うなぁー。」

リリス 「迷うね。」

ルシア 「全部買ってみようよ。」

奏心 「けど、お金がかかるんだよねぇー……。他にも、工芸品とか買いたいし。」

女子3人は何を食べようか
迷っていた。

オーウェン 「(もぐもぐ)」

オーウェンは既に肉の串焼きを
食べていた…。

カール 「(いつの間に、買ったんだ?)……もし良かったら、僕がお金だすよ?」

奏心&リリス&ルシア 「!!」

奏心達は理性と本能と
葛藤している。
食べたいけど、人の良いカールに
奢って貰うのは気が引ける。

奏心 「……こうなったら、あの馬鹿兄に買わせるか。」

奏心はいい事思いついたと
手を打つ。

オーウェン 「(むぐむぐ)」

いつの間にかオーウェンは
魚の串焼きを食べていた。

カール 「(早っ!?)」

奏夜 「おーい!!お前ら!!」

そこへ奏夜の声が聞こえてきた。

ルシア 「あっ、奏夜!!……と、誰?」

奏心 「えっ、まさかもう酔ってんの?」

カール 「ん?……って、あの人は!?」

奏夜達が奏心達の前に来た。

リリス 「その人って、さっきの!?」

奏夜 「ああ。"蒼星の盟友"リーダーのザックスだ。」

ザックス 「ども。」

カール 「え、連れて来たの!?勝手に!?」

奏夜 「ちゃんと許可貰ってるぜ?」

ザックス 「拉致られた。」

リリス 「ほら、やっぱり!!」

奏夜 「おい、嘘つくな!!」

ザックス 「はっ!、冗談だ。」

奏夜 「一緒に飯食おうって、誘ったんだよ。おっ!!オーウェン、何それ美味そうだな!!」

奏夜達はそれからご飯を
大量に買い込んで
席について食べた。
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