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第一部 ジョセフ
82 相応の報いを受けるべきだと思いませんか? お父様
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アレクシスにジョセフへのざまぁの協力要請したとはいえ彼に何かしてもらうのではない。
国王の異母弟でブルノンヴィル辺境伯の父親に危害を加えるのだ。それ相応の危険は伴う。
アレクシスなら私が協力要請しなくても従兄を「おもちゃ」にするためなら多少のリスクを覚悟していただろうが「汚れ仕事は私とウジェーヌが引き受ける」と言えば喜んで押しつけるのは分かっていた。
高位貴族ほど自らの手は汚さないし、加えて、あの手の人間は自分だけ安全な場所にいて人が右往左往する様を優雅な微笑で見ているものだ。
ジョセフを追い込むのは私とウジェーヌだ。アレクシスの出番は、その後だ。
私とウジェーヌが追い込んだだけでもジョセフには地獄を味わった心地だろうが、彼にとっての真の地獄を与えるのはアレクシスだ。
そのために、アレクシスに協力要請した。
性格的にも性的嗜好でもアレな人間なアレクシスであれば、私が思いつかないようなざまぁをしてくれるだろうから。
お父様への最高のざまぁとしてアレクシスへ協力要請するように進言してくれたアンディだが、彼を係わらせるつもりはない。
ロザリーとレオンとリリもだ。
彼らは私を大切に想い私のために命を捧げる覚悟を持っている。
私が命じれば、文字通り何だってやるだろう。
だから、彼らには係わらせない。
これは、私の問題だ。
私の身勝手な嫌悪感から今生の父親を地獄に突き落とすのだから。
私も大切に想う彼らを係わらせるなど自分が許せない。
使うのは、私自身だ。
一年後、レオンが学園を卒業し、私の従者になるためにブルノンヴィル辺境伯領にやってきた。
主に貴族の子弟が通うラルボーシャン学園には飛び級制度がある。
アンディもそれを利用してラルボーシャン王国史上最速の九歳七ヶ月で卒業した。
賢い子だとは思っていたが、まさかアンディに次ぐ最速の十歳九ヶ月で卒業してくるとは思わなかった。
それだけ早く私の従者になりたかったのか?
ともかく彼は約束を果たしたのだ。私もそうしなければ。
春の社交の時期になった。
そして、私とウジェーヌの仕掛けも大体終わった。
できれば、レオンとリリとアンディには、ブルノンヴィル辺境伯領で待っていてもらいたいが、おとなしく待っていてくれるはずもないだろう。
待っていろと言われれば、理由を聞いてくる。
まだ子供の体では彼らを振り切って王都の行くのは無理だ。
とりあえず彼らと一緒に王都に行く事にした。
夜会であれば、どちらにしろ彼らとは別行動になるので私には好都合だ。
私は肉体こそ十一歳で成人前の子供だが、ブルノンヴィル辺境伯なので夜会にも参加しなければならない。
招待されたヴィルディエ侯爵邸の夜会で、もくろみ通りの事件が起こった。
「こんな夜遅くに申し訳ありません。国王陛下」
「話はアレクシスに聞いた。大丈夫だったか? ジョゼフィーヌ」
心配してくれる国王に私は罪悪感を覚えたが何食わぬ顔で頷いた。
「ええ。宰相閣下の部下がすぐに取り押さえてくれましたから」
ヴェルディエ侯爵邸での夜会の最中、ならず者が私を襲ったのだ。
即、宰相の部下に取り押さえられたものの、そいつは、よりによって「ジョセフ・ブルノンヴィルに雇われてブルノンヴィル辺境伯を暗殺しに来た」と喚いたのだ。
私を襲ったならず者を雇ったのは、私の父親、しかも国王の異母弟だ。
すぐに国王陛下に知らされる事になった。ジョセフの処分をどうするか指示を仰ぐために。
「放せ! 私を誰だと思っている!?」
「……来たか」
国王は重い溜息を吐いた。
ヴェルディエ侯爵邸のエントランスホールでジョセフは衛兵に無理矢理跪かされた。
ジョセフの目の前には、厳しい顔の国王と醒めた顔の私、そして、沈痛に見える表情だが内心は喜色満面だろうアレクシスだ。
「兄上、これはどういう事ですか!?」
抗議する異母弟に国王は淡々と尋ねた。
「先程、この邸でジョゼフィーヌが襲われた。襲ったならず者は、お前に雇われたと喚いたらしいが、本当か?」
ジョセフは明らかにあせった顔で身を震わせた。
実の娘を殺すという人としての禁忌を破るような大それた事をしたのだ。ふてぶてしい態度でいればいいのに。
これでよくもまあ、自分こそがブルノンヴィル辺境伯だと言えるものだ。
「……な、何の事ですか?」
声さえ震えている。これでは無実だと言っても誰も信じないだろう。
国王とジョセフが言い合いをしても話が進まないと思ったので口を挟んだ。
「失礼します。国王陛下。私が発言してもよろしいでしょうか?」
「ああ。構わないよ」
国王も自分が問い詰めても無駄だと思ったのだろう。あっさりと発言を許可してくれた。
「ありがとうございます」
私は国王に向かってスカートを摘まみ上げて美しい一礼をするとジョセフに向き直った。
「それほど私に消えてほしかったのですか? お父様」
冷たく尋ねる私をジョセフが睨みつけてきた。生憎私は今生の人格ではないので、お父様の期待通りに怯える事なく平然と彼の視線を受け止めた。
「さすがに、人としての禁忌を犯す度胸がなかったから人を雇ったのでしょうが、『ジョゼフィーヌ』であれば、あなた自身の手で殺されたいと思ったでしょうね」
「黙れ! 『ジョゼフィーヌ』を、私の娘を殺したのは、お前だろう!?」
「……あなたの口から、そんな科白が出てくるとは思いませんでした」
ジョセフにとっては何気ない発言だったのだろうが私は素直に驚いた。
「一応、生物学上においては『ジョゼフィーヌ』を娘だと認めていたんですね」
考えてみれば、ジョセフは私に向かって「父親に向かって」という科白をよく口にしていた。それは、この肉体を娘だと認めていなければ出てこない科白だ。
私と同じでジョセフも生物学上においてだけは親子だと認めているのだ。
「『ジョゼフィーヌ』を殺したのは、私ではありませんよ。お父様」
私は話を元に戻した。
「『彼女』が自ら消える事を望んだんです」
愛する父親に、祖母に愛されないなら消えたいと願った。
「ジョゼフィーヌ」の弱さが招いた事だ。
少なくとも母親からは惜しみない愛を与えられていたし、お祖母様だって厳しいながら、ちゃんと愛してくれた。幼かった彼女に、お祖母様の分かりにくい愛情に気づけと言うのは酷かもしれない。
けれど、お祖母様が望んだように辺境伯として生きるには、いや、一人の女性として生きるにしても「ジョゼフィーヌ」のままでは、どちらにしろ無理だっただろう。
私と同じ魂の持ち主だのに、なぜ、こうも違うのか。
まあ、何にしろ、そのお陰で「私」が目覚める事ができたのだけれど。
「『彼女』が消え、生きたいと願っていた私が目覚めた。魂が同じなら、この体は私の物でもある。この体で生きて何が悪いの?」
「だが、その体で本来生きるべきなのは、『お前』じゃない!」
「そんな事は分かっている」
ジョセフに言われるまでもない。
この体で本来生きるべきなのは、前世の人格である私、相原祥子ではなく今生の人格であるジョゼフィーヌ・ブルノンヴィルだ。
「私」が生きていた相原祥子の肉体が死んだ時点で「私」も本当は消えるはずだった。
けれど、何の運命の悪戯か、今生の人格が消え前世の人格である「私」が目覚めた。
前世とは異なる世界で新たな肉体であっても「私」のまま生きるチャンスを与えられたのだ。
今生の人格から肉体を乗っ取ったと責めるのなら責めればいい。
今度こそ人生を謳歌ができたのなら煉獄に堕とされても構わない。
その覚悟ならジョゼフィーヌになったと自覚した時からしていたのだから。
「それでも、この肉体は、あなたの娘なのですよ。そして、あなたは人を雇って、あなたの娘であるこの肉体を殺そうとした。相応の報いを受けるべきだと思いませんか? お父様」
まあ、そう仕向けたのは、私とウジェーヌだが、ジョセフには元々「私」に対する殺意もあったのだから一概に私とウジェーヌのせいとも言えないのだ。
「黙れ! そもそもジョゼフィーヌが生まれてきた事自体、私が望まない結果だ! その肉体を乗っ取った『お前』ごと消して何が悪い!?」
ジョセフにとっては悔し紛れの発言だったのだろうが、これは決定的だ。
「――認めましたね」
私は目を眇めた。
「え?」
私の言葉の意味が分からないのかジョセフは首を傾げている。
「『私』ごと、この肉体を消そうとしたと認めましたね」
「あ!?」
明らかに「しまった!」という顔になったジョセフに私は微笑んだ。
ジョセフが認めなかったとしても、どちらにしろ、彼の処遇は決まっていたのだけれど。
実の娘の殺害未遂を認めてくれたのなら、これからジョセフをどう扱おうと世間は何も言わないはずだ。
とてもやりやすくなる。
国王の異母弟でブルノンヴィル辺境伯の父親に危害を加えるのだ。それ相応の危険は伴う。
アレクシスなら私が協力要請しなくても従兄を「おもちゃ」にするためなら多少のリスクを覚悟していただろうが「汚れ仕事は私とウジェーヌが引き受ける」と言えば喜んで押しつけるのは分かっていた。
高位貴族ほど自らの手は汚さないし、加えて、あの手の人間は自分だけ安全な場所にいて人が右往左往する様を優雅な微笑で見ているものだ。
ジョセフを追い込むのは私とウジェーヌだ。アレクシスの出番は、その後だ。
私とウジェーヌが追い込んだだけでもジョセフには地獄を味わった心地だろうが、彼にとっての真の地獄を与えるのはアレクシスだ。
そのために、アレクシスに協力要請した。
性格的にも性的嗜好でもアレな人間なアレクシスであれば、私が思いつかないようなざまぁをしてくれるだろうから。
お父様への最高のざまぁとしてアレクシスへ協力要請するように進言してくれたアンディだが、彼を係わらせるつもりはない。
ロザリーとレオンとリリもだ。
彼らは私を大切に想い私のために命を捧げる覚悟を持っている。
私が命じれば、文字通り何だってやるだろう。
だから、彼らには係わらせない。
これは、私の問題だ。
私の身勝手な嫌悪感から今生の父親を地獄に突き落とすのだから。
私も大切に想う彼らを係わらせるなど自分が許せない。
使うのは、私自身だ。
一年後、レオンが学園を卒業し、私の従者になるためにブルノンヴィル辺境伯領にやってきた。
主に貴族の子弟が通うラルボーシャン学園には飛び級制度がある。
アンディもそれを利用してラルボーシャン王国史上最速の九歳七ヶ月で卒業した。
賢い子だとは思っていたが、まさかアンディに次ぐ最速の十歳九ヶ月で卒業してくるとは思わなかった。
それだけ早く私の従者になりたかったのか?
ともかく彼は約束を果たしたのだ。私もそうしなければ。
春の社交の時期になった。
そして、私とウジェーヌの仕掛けも大体終わった。
できれば、レオンとリリとアンディには、ブルノンヴィル辺境伯領で待っていてもらいたいが、おとなしく待っていてくれるはずもないだろう。
待っていろと言われれば、理由を聞いてくる。
まだ子供の体では彼らを振り切って王都の行くのは無理だ。
とりあえず彼らと一緒に王都に行く事にした。
夜会であれば、どちらにしろ彼らとは別行動になるので私には好都合だ。
私は肉体こそ十一歳で成人前の子供だが、ブルノンヴィル辺境伯なので夜会にも参加しなければならない。
招待されたヴィルディエ侯爵邸の夜会で、もくろみ通りの事件が起こった。
「こんな夜遅くに申し訳ありません。国王陛下」
「話はアレクシスに聞いた。大丈夫だったか? ジョゼフィーヌ」
心配してくれる国王に私は罪悪感を覚えたが何食わぬ顔で頷いた。
「ええ。宰相閣下の部下がすぐに取り押さえてくれましたから」
ヴェルディエ侯爵邸での夜会の最中、ならず者が私を襲ったのだ。
即、宰相の部下に取り押さえられたものの、そいつは、よりによって「ジョセフ・ブルノンヴィルに雇われてブルノンヴィル辺境伯を暗殺しに来た」と喚いたのだ。
私を襲ったならず者を雇ったのは、私の父親、しかも国王の異母弟だ。
すぐに国王陛下に知らされる事になった。ジョセフの処分をどうするか指示を仰ぐために。
「放せ! 私を誰だと思っている!?」
「……来たか」
国王は重い溜息を吐いた。
ヴェルディエ侯爵邸のエントランスホールでジョセフは衛兵に無理矢理跪かされた。
ジョセフの目の前には、厳しい顔の国王と醒めた顔の私、そして、沈痛に見える表情だが内心は喜色満面だろうアレクシスだ。
「兄上、これはどういう事ですか!?」
抗議する異母弟に国王は淡々と尋ねた。
「先程、この邸でジョゼフィーヌが襲われた。襲ったならず者は、お前に雇われたと喚いたらしいが、本当か?」
ジョセフは明らかにあせった顔で身を震わせた。
実の娘を殺すという人としての禁忌を破るような大それた事をしたのだ。ふてぶてしい態度でいればいいのに。
これでよくもまあ、自分こそがブルノンヴィル辺境伯だと言えるものだ。
「……な、何の事ですか?」
声さえ震えている。これでは無実だと言っても誰も信じないだろう。
国王とジョセフが言い合いをしても話が進まないと思ったので口を挟んだ。
「失礼します。国王陛下。私が発言してもよろしいでしょうか?」
「ああ。構わないよ」
国王も自分が問い詰めても無駄だと思ったのだろう。あっさりと発言を許可してくれた。
「ありがとうございます」
私は国王に向かってスカートを摘まみ上げて美しい一礼をするとジョセフに向き直った。
「それほど私に消えてほしかったのですか? お父様」
冷たく尋ねる私をジョセフが睨みつけてきた。生憎私は今生の人格ではないので、お父様の期待通りに怯える事なく平然と彼の視線を受け止めた。
「さすがに、人としての禁忌を犯す度胸がなかったから人を雇ったのでしょうが、『ジョゼフィーヌ』であれば、あなた自身の手で殺されたいと思ったでしょうね」
「黙れ! 『ジョゼフィーヌ』を、私の娘を殺したのは、お前だろう!?」
「……あなたの口から、そんな科白が出てくるとは思いませんでした」
ジョセフにとっては何気ない発言だったのだろうが私は素直に驚いた。
「一応、生物学上においては『ジョゼフィーヌ』を娘だと認めていたんですね」
考えてみれば、ジョセフは私に向かって「父親に向かって」という科白をよく口にしていた。それは、この肉体を娘だと認めていなければ出てこない科白だ。
私と同じでジョセフも生物学上においてだけは親子だと認めているのだ。
「『ジョゼフィーヌ』を殺したのは、私ではありませんよ。お父様」
私は話を元に戻した。
「『彼女』が自ら消える事を望んだんです」
愛する父親に、祖母に愛されないなら消えたいと願った。
「ジョゼフィーヌ」の弱さが招いた事だ。
少なくとも母親からは惜しみない愛を与えられていたし、お祖母様だって厳しいながら、ちゃんと愛してくれた。幼かった彼女に、お祖母様の分かりにくい愛情に気づけと言うのは酷かもしれない。
けれど、お祖母様が望んだように辺境伯として生きるには、いや、一人の女性として生きるにしても「ジョゼフィーヌ」のままでは、どちらにしろ無理だっただろう。
私と同じ魂の持ち主だのに、なぜ、こうも違うのか。
まあ、何にしろ、そのお陰で「私」が目覚める事ができたのだけれど。
「『彼女』が消え、生きたいと願っていた私が目覚めた。魂が同じなら、この体は私の物でもある。この体で生きて何が悪いの?」
「だが、その体で本来生きるべきなのは、『お前』じゃない!」
「そんな事は分かっている」
ジョセフに言われるまでもない。
この体で本来生きるべきなのは、前世の人格である私、相原祥子ではなく今生の人格であるジョゼフィーヌ・ブルノンヴィルだ。
「私」が生きていた相原祥子の肉体が死んだ時点で「私」も本当は消えるはずだった。
けれど、何の運命の悪戯か、今生の人格が消え前世の人格である「私」が目覚めた。
前世とは異なる世界で新たな肉体であっても「私」のまま生きるチャンスを与えられたのだ。
今生の人格から肉体を乗っ取ったと責めるのなら責めればいい。
今度こそ人生を謳歌ができたのなら煉獄に堕とされても構わない。
その覚悟ならジョゼフィーヌになったと自覚した時からしていたのだから。
「それでも、この肉体は、あなたの娘なのですよ。そして、あなたは人を雇って、あなたの娘であるこの肉体を殺そうとした。相応の報いを受けるべきだと思いませんか? お父様」
まあ、そう仕向けたのは、私とウジェーヌだが、ジョセフには元々「私」に対する殺意もあったのだから一概に私とウジェーヌのせいとも言えないのだ。
「黙れ! そもそもジョゼフィーヌが生まれてきた事自体、私が望まない結果だ! その肉体を乗っ取った『お前』ごと消して何が悪い!?」
ジョセフにとっては悔し紛れの発言だったのだろうが、これは決定的だ。
「――認めましたね」
私は目を眇めた。
「え?」
私の言葉の意味が分からないのかジョセフは首を傾げている。
「『私』ごと、この肉体を消そうとしたと認めましたね」
「あ!?」
明らかに「しまった!」という顔になったジョセフに私は微笑んだ。
ジョセフが認めなかったとしても、どちらにしろ、彼の処遇は決まっていたのだけれど。
実の娘の殺害未遂を認めてくれたのなら、これからジョセフをどう扱おうと世間は何も言わないはずだ。
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