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31話
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テラはイングベルトと共に大魔王について調べている。
大魔王について語られている書物等は恐ろしい程にその数は少ないがイングベルトが調べた結果が確実に大魔王という存在が居ることを物語っていた。
イングベルトは魔族に力を与えているのは大魔王と考えているのだが、それがいつどうやって与えているのかは分からないでいた。
「大賢者様、大魔王が魔族に力を与えているのだとしたらそれは魔王も含まれるとお考えですか?」
「無論じゃ!
魔王とて所詮は魔族の1人であり大魔王の部下だと吾輩は考えておるからな」
「そうすると魔王が勇者達と戦えば大魔王が何かしら力を貸す為に表に出てくる可能性が高いですね」
「吾輩の考えが合っていればだがな。
だがその昔に魔族と戦った時に明らかにどこかから力を貰っていると吾輩は感じたのだ。
その時の経験を生かしここに魔力の流れを計測出来る施設を作ったのだが、少し前にザリュウが戦った時にここの施設で計測できなかったのが悔やまれるのう…」
イングベルトは唇を噛み締めていた。
やはり同じパーティーで共に戦ったザリュウが魔族と引き分けて命を落としてしまった事を悲しんでいる様だ。
それからテラは魔力の計測の仕方を教えて貰った。
イングベルトが作った装置は自分で決めた場所の魔力の流れを計測出来るという物だった。
「テラよそろそろ日課のトレーニングでもして来い。
吾輩はお主のその諦めずに努力する所は気に入っておるのだからな」
唐突なイングベルトの言葉にテラは喜ぶ。
「ありがとうございます。
ではお言葉に甘えてちょっと地下室をお借りします」
テラは笑顔のまま地下室へと降りていく。
「回復術士なのに攻撃魔法を使ったテラなら…もしかしたら新しい…
ふん!吾輩の考え過ぎだろう」
イングベルトは地下室の方から装置に向き直り魔力の流れを計測しつづけるのだった。
一方その頃セラスの剣は魔王の居城に向けて旅をしていた。
「メル!この後の街で合流する人が居るらしいから冒険者ギルドに行くの忘れないようにね」
「アイナさん合流する人ってどんな人ですか?
もしかして回復術士だったりしませんか?」
「残念だけど戦士みたいだよ。
いい加減あの子の事は忘れて魔王討伐に集中したらどうだい?」
メルは返事もせずに黙り込んでしまった。
その様子を見ていたアイナはやれやれと首を振り自分の剣の手入れを始めた。
(テラ…いい加減出て来てよ…)
メルはテラへの思いを馳せながら空を見上げるのであった。
メル達が街に着くと住民総出で歓待を受けた。
「勇者様ぁー」
「魔王を倒してくれよ」
「きゃーあれが勇者様なの可愛いー」
馬車の進む道が無くなるほど人が集まり街は混乱していた。
兵士達が必死に民衆を下がらせ馬車の通り道を作ろうとするが民衆達は聞く耳を持たずに馬車の周りを取り囲んでしまった。
「このままじゃまずいね。
こんなに人が居たら怪我人も出るだろうし私たちの身も危ないかもしれないよ」
「何か目立つ魔法でも空にぶっぱなしますよ」
セラスの剣の魔法使いハイナーが物騒な事を言う。
「馬鹿言ってるんじゃないよ!
そんな事して被害がでたら魔王討伐どころじゃなくなっちまうよ!
ちっとは考えな!」
アイナに言われてハイナーは馬車の中で不貞腐れて酒を飲み出してしまった。
「はぁー使えないね…
今度入るって奴は少しはマシだといいねぇ」
「それよりアイナさんここをどう切り抜けますか?
この分じゃいつまで経っても街には入れないと思いますし、引き返してどこかでキャンプにしますか?」
「そうだねぇー
宿に着いてもゆっくり出来そうにないしそうした方が良いかもね」
「巫山戯るなよ!
俺は疲れてるから宿のベッドで休みたいんだよ!
キャンプするならお前達だけで勝手にやってくれ!」
ハイナーは場の空気も読まずに言い出した。
それを聞いたアイナがプルプルお震え出す。
「ハイナー言いたい事はそれだけかい?」
アイナの言葉と態度にハイナーは声を出すのを忘れている。
「それならここでお別れだよ!
私達は全員でセラスの剣だからそんな勝手な事を言う奴は要らないからね」
「えっいや俺はそんなつもりじゃ…
それに…そうだ俺の魔法がないとこれから先困るぜ!」
「魔王討伐には大賢者様も力を貸してくれるって王都のギルドマスターも言ってたからあんたの魔法がなくても何とかなるだろう」
「今まで一緒にやって来ただろ?
少しくらい我儘言ったって良いじゃねえか!」
「時と場所を考えな!
そんな事言う奴がこれから先の厳しい旅にとても耐えられるとは思わないんだよ!」
「へっ!そんならこっちから出て行ってやらぁ!
後悔するんじゃねぇぞ!」
「後悔しないから出てくならとっとと出て行きな!」
ハイナーは勢いに任せて馬車を飛び出して行ってしまった。
メルとセラスの剣の賢者コルネリアはリーダーのアイナに逆らうと怖いので黙ってハイナーを見送った。
「アイナさん良いんですか?
魔法使いが居ないと賢者のコルネリアさんの負担が重くなってしまうと思うのですが…」
「メルもハイナーが出て行く事については反対じゃないようだね。
心配しなくても王都のギルドマスターがこの先の街で大賢者様が合流するって言ってくれてるし、この街でも戦士が仲間になる予定だからなんとかなるでしょ」
アイナはまだイングベルトが魔王討伐には参加しない事を知らなかった。
だからハイナーが抜ける事に関してもあまり重大に考えていなかったのだ。
セラスの剣は馬車で街の外へと出るとしばらく走った所でキャンプを張ることにした。
一方ハイナーは1人でなんとか宿に着くと民衆に宿の周りを囲まれていた。
「くそっ!うるせえな!」
民衆の声にイライラしているハイナーは宿の外の民衆に向かって言い放つ。
「俺はもうセラスの剣を辞めたんだ!
ほっといてくれ!」
「魔法使いのハイナー様だぞ!」
「きゃーこっちを見たわ!」
「記念にサインしてくれ!」
ハイナーの叫びは民衆の声にかき消され民衆には伝わらなかった。
その光景に怒りを覚えたハイナーは空に向けて強力な水魔法を放った。
水魔法は上空で弾けて街へと大量の水が降りかかる。
「助けてくれ!」
「セラスの剣が暴れだしたぞ!」
「兵士と冒険者ギルドに連絡しろ!」
「子どもが…私の子どもが…」
辺りは水浸しになり大混乱だがその光景をハイナーは宿の2階から笑みを浮かべて見下ろしている。
「俺の邪魔をするからこうなるんだ!
ざまあみやがれ!」
その後ハイナーは連絡を受けた兵士に大量殺人犯として捕縛され冒険者ギルドへと連行されるのであった。
大魔王について語られている書物等は恐ろしい程にその数は少ないがイングベルトが調べた結果が確実に大魔王という存在が居ることを物語っていた。
イングベルトは魔族に力を与えているのは大魔王と考えているのだが、それがいつどうやって与えているのかは分からないでいた。
「大賢者様、大魔王が魔族に力を与えているのだとしたらそれは魔王も含まれるとお考えですか?」
「無論じゃ!
魔王とて所詮は魔族の1人であり大魔王の部下だと吾輩は考えておるからな」
「そうすると魔王が勇者達と戦えば大魔王が何かしら力を貸す為に表に出てくる可能性が高いですね」
「吾輩の考えが合っていればだがな。
だがその昔に魔族と戦った時に明らかにどこかから力を貰っていると吾輩は感じたのだ。
その時の経験を生かしここに魔力の流れを計測出来る施設を作ったのだが、少し前にザリュウが戦った時にここの施設で計測できなかったのが悔やまれるのう…」
イングベルトは唇を噛み締めていた。
やはり同じパーティーで共に戦ったザリュウが魔族と引き分けて命を落としてしまった事を悲しんでいる様だ。
それからテラは魔力の計測の仕方を教えて貰った。
イングベルトが作った装置は自分で決めた場所の魔力の流れを計測出来るという物だった。
「テラよそろそろ日課のトレーニングでもして来い。
吾輩はお主のその諦めずに努力する所は気に入っておるのだからな」
唐突なイングベルトの言葉にテラは喜ぶ。
「ありがとうございます。
ではお言葉に甘えてちょっと地下室をお借りします」
テラは笑顔のまま地下室へと降りていく。
「回復術士なのに攻撃魔法を使ったテラなら…もしかしたら新しい…
ふん!吾輩の考え過ぎだろう」
イングベルトは地下室の方から装置に向き直り魔力の流れを計測しつづけるのだった。
一方その頃セラスの剣は魔王の居城に向けて旅をしていた。
「メル!この後の街で合流する人が居るらしいから冒険者ギルドに行くの忘れないようにね」
「アイナさん合流する人ってどんな人ですか?
もしかして回復術士だったりしませんか?」
「残念だけど戦士みたいだよ。
いい加減あの子の事は忘れて魔王討伐に集中したらどうだい?」
メルは返事もせずに黙り込んでしまった。
その様子を見ていたアイナはやれやれと首を振り自分の剣の手入れを始めた。
(テラ…いい加減出て来てよ…)
メルはテラへの思いを馳せながら空を見上げるのであった。
メル達が街に着くと住民総出で歓待を受けた。
「勇者様ぁー」
「魔王を倒してくれよ」
「きゃーあれが勇者様なの可愛いー」
馬車の進む道が無くなるほど人が集まり街は混乱していた。
兵士達が必死に民衆を下がらせ馬車の通り道を作ろうとするが民衆達は聞く耳を持たずに馬車の周りを取り囲んでしまった。
「このままじゃまずいね。
こんなに人が居たら怪我人も出るだろうし私たちの身も危ないかもしれないよ」
「何か目立つ魔法でも空にぶっぱなしますよ」
セラスの剣の魔法使いハイナーが物騒な事を言う。
「馬鹿言ってるんじゃないよ!
そんな事して被害がでたら魔王討伐どころじゃなくなっちまうよ!
ちっとは考えな!」
アイナに言われてハイナーは馬車の中で不貞腐れて酒を飲み出してしまった。
「はぁー使えないね…
今度入るって奴は少しはマシだといいねぇ」
「それよりアイナさんここをどう切り抜けますか?
この分じゃいつまで経っても街には入れないと思いますし、引き返してどこかでキャンプにしますか?」
「そうだねぇー
宿に着いてもゆっくり出来そうにないしそうした方が良いかもね」
「巫山戯るなよ!
俺は疲れてるから宿のベッドで休みたいんだよ!
キャンプするならお前達だけで勝手にやってくれ!」
ハイナーは場の空気も読まずに言い出した。
それを聞いたアイナがプルプルお震え出す。
「ハイナー言いたい事はそれだけかい?」
アイナの言葉と態度にハイナーは声を出すのを忘れている。
「それならここでお別れだよ!
私達は全員でセラスの剣だからそんな勝手な事を言う奴は要らないからね」
「えっいや俺はそんなつもりじゃ…
それに…そうだ俺の魔法がないとこれから先困るぜ!」
「魔王討伐には大賢者様も力を貸してくれるって王都のギルドマスターも言ってたからあんたの魔法がなくても何とかなるだろう」
「今まで一緒にやって来ただろ?
少しくらい我儘言ったって良いじゃねえか!」
「時と場所を考えな!
そんな事言う奴がこれから先の厳しい旅にとても耐えられるとは思わないんだよ!」
「へっ!そんならこっちから出て行ってやらぁ!
後悔するんじゃねぇぞ!」
「後悔しないから出てくならとっとと出て行きな!」
ハイナーは勢いに任せて馬車を飛び出して行ってしまった。
メルとセラスの剣の賢者コルネリアはリーダーのアイナに逆らうと怖いので黙ってハイナーを見送った。
「アイナさん良いんですか?
魔法使いが居ないと賢者のコルネリアさんの負担が重くなってしまうと思うのですが…」
「メルもハイナーが出て行く事については反対じゃないようだね。
心配しなくても王都のギルドマスターがこの先の街で大賢者様が合流するって言ってくれてるし、この街でも戦士が仲間になる予定だからなんとかなるでしょ」
アイナはまだイングベルトが魔王討伐には参加しない事を知らなかった。
だからハイナーが抜ける事に関してもあまり重大に考えていなかったのだ。
セラスの剣は馬車で街の外へと出るとしばらく走った所でキャンプを張ることにした。
一方ハイナーは1人でなんとか宿に着くと民衆に宿の周りを囲まれていた。
「くそっ!うるせえな!」
民衆の声にイライラしているハイナーは宿の外の民衆に向かって言い放つ。
「俺はもうセラスの剣を辞めたんだ!
ほっといてくれ!」
「魔法使いのハイナー様だぞ!」
「きゃーこっちを見たわ!」
「記念にサインしてくれ!」
ハイナーの叫びは民衆の声にかき消され民衆には伝わらなかった。
その光景に怒りを覚えたハイナーは空に向けて強力な水魔法を放った。
水魔法は上空で弾けて街へと大量の水が降りかかる。
「助けてくれ!」
「セラスの剣が暴れだしたぞ!」
「兵士と冒険者ギルドに連絡しろ!」
「子どもが…私の子どもが…」
辺りは水浸しになり大混乱だがその光景をハイナーは宿の2階から笑みを浮かべて見下ろしている。
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