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2巻

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    † † †


 最初に異世界召喚された時は勇者。次に転生したら魔王。そして異世界で三度目の人生となる今回、俺はただの村人、レイブ・アスタルテとして辺境の村に生まれた。
 ただし、なぜか勇者と魔王の力を持ったまま――
 前世の俺の功績で平和になった世界に、こんなチート能力必要ないはずだろ!? 三度目の人生、さっそく生き方を見失った十六歳の俺。
 なので、父さんの勧めもあって村を出て王都へ行くことにした。平和になった世界を見て回りたいしな。ちなみに移動手段は勇者時代の俺の相棒・げんじゅうヒポグリフだ。
 というわけでのんびり旅をしていたんだが、ひょんなことから、心を読める神眼しんがんのせいで「呪われた皇女」扱いされていたリルネット、それに、彼女に仕えるいんぎんれいなメイドのアリスと出会い、共に行動することになった。
 たどり着いた王都で魔法学園の入学試験を受けると、さっそく世界で数人のSランク魔術師に認定されてしまった。しかも学園長は魔王時代の部下、エレナ……
 入学後はいきなり生徒会にスカウトされたと思ったら、ダンジョンの任務で勇者――つまりかつての俺の幻影と戦うになった。けど、お陰で魔道書まどうしょのムウと再会できたのは嬉しかったな。
 そんな感じで忙しい日々を過ごしてるわけだけど、最近はようやく落ち着いてきた。
 今日もリルネットたちと一緒に、のんびり授業を受けているよ。



 1 精霊


 講義していた先生が、板書の手を止める。

「よし、今日はここまでにしよう」

 時計を見ると、すでに正午を回っていた。午前中の授業はこれにて終了である。

「はぁ~。やっと終わった~」

 俺は机の上に突っ伏してそう言った。座って受ける講義は、とても退屈に感じてしまう。そんな風にだらだらしていると、リルネットとアリスが近寄ってきた。
 リルネットが俺に声をかけてくる。

「レイ、午後から実技訓練だし、早めにお昼済ませようよ!」
「そうだな。そうしようか」
「では用意いたします、レイ様」

 アリスはそう言うと、お弁当の包みを取りだした。
 生徒会のメンバーとしてダンジョンの探索をした初依頼が終わってから、数日が経過した。あれから特に、目新しいことは起きていない。
 毎日こうして午前は退屈な授業を受け、午後は同級生たちと実戦訓練。平和なのは良いことだけど、少しもの足りなさも感じていた。
 俺たちがお弁当を外で食べるために教室を出ようとすると――

「レイ! 俺も一緒に行っていいか?」
「もちろんだ。グレン」

 魔法学園でできた友人であるグレンも合流することになった。出入り口の前に向かったところで、ちょうど扉が勢いよく開く。

「レイブ君!」
「うわっ、って会長?」

 そこにいたのは俺と同じ生徒会メンバー、そのトップである生徒会長のシルフィー・フェレーラだ。相変わらず幼い外見で、とても先輩には見えない。
 急いで来たのだろうか、シルフィーは息を切らしていた。

「どうしたんですか?」
「レイブ君……」

 彼女は真剣な眼差しで俺を見つめている。何やらただならぬ雰囲気だ。そうしてひとしきりを空けたところで、彼女は意を決した様子で口を開いた。

「ボクと付き合ってほしい!」
「――はい?」

 それは突然の告白だった。


 彼女の一言で、教室中に衝撃が走ったみたいだった。リルネットとアリスのほうを見ると、二人は驚きすぎて固まっている。追い討ちをかけるようにシルフィーは言う。

「ボクには君が必要なんだ!」
「ちょっ、急に何言いだすんですか!?」

 それから彼女は俺の手を強引に掴んで――

「いいから来て!」
「えっ? ちょっ――」

 俺はそのまま教室の外へ連れていかれる。

「な、なんだったんだ一体……」
「レイ……」
「どうしたのでしょう……」

 教室に取り残されたグレン、リルネット、アリスの声が微かに耳に届いた。


    † † †


 そうしてシルフィーに連行された俺は、手をぐいぐいと引っ張られたままどこかへ向かっていた。

「ちょっと会長! いい加減、放してくださいよ!」

 俺がそう言うとシルフィーは立ち止まり、すんなりと俺を解放してくれた。そこで俺は気になっていたことを尋ねる。

「あの……さっきの話なんですが」

 すると彼女は振り向き、一枚の紙を見せてくる。

「え……依頼書?」
「これを一緒に受けてほしいんだ!」

 まさか、付き合ってほしいって……そういうことかよ!
 どんだけまぎらわしいんだ、この人。
 ちゃんと言ってくれ! あれじゃただの告白じゃないか。

「はぁ……」

 俺は大きくため息をついた。
 最初からおかしいと思っていたんだ。
 しかしまぁ、あれは確実にみんなに誤解されたな。後でちゃんと弁解しておこう。
 俺は気を取り直してシルフィーに尋ねる。

「その依頼って生徒会宛に来たものですか?」
「そうだよ!」
「ちょっと見せてください」

 俺は会長から依頼書を受け取ると、すぐに目を通した。
 そこにはこう記されていた。


 【依頼主】王立魔法研究所
 【受注条件】Aランク以上の魔術師であること
 【人数】不問


 そして肝心の依頼内容は――

「受注後、研究所で開示する……ってなんですか、これ。依頼書に内容が書いてないなんて、めちゃくちゃ怪しいじゃないですか!」
「でも、依頼主はちゃんと王国の機関だよ」
「いやいや! だからって、いくらなんでもこれは怪しすぎですよ」

 受注後に依頼内容を開示するって、受けてからじゃないと何も教えてくれないってことだろ。そんなのものすごく重要か、人に言えないくらい危ない依頼しかない。
 というか、生徒会宛の依頼でAランク以上って時点で、シルフィーか俺を指名しているようなものじゃないか。

「これ、他の先輩たちには見せたんですか?」
「見せたよ。見せたらいろいろ言われて……ボク一人で行くって言ったら、絶対だめって言われちゃったから……」
「でしょうね」

 誰が見たってこの依頼はおかしい。そんな危険な依頼を、一人で受けるなんて無謀むぼうすぎる。
 なるほど、だから俺を頼ってきたのか。

「なんでこんな依頼引き受けようとしてるんですか?」
「だって、せっかく来た依頼だし、ボクなら条件もクリアしてるし……」

 シルフィーはばつが悪そうにうつむきながら、左右の人差し指をツンツンと付けたり離したりしている。
 俺はふと、少し前の出来事を思い出した――あれは初依頼を終え、再会した魔道書ムウのことをエレナに説明した時だ。


「それじゃ、俺は帰るよ」
「ええ、ゆっくり休んでね」
「失礼するであります! エレナ殿!」

 普段は愛らしい黒猫の姿を取っているムウが、元気に別れを告げる。
 ムウを連れて部屋を出ようとしたところで、俺はふと立ち止まって尋ねた。

「あっ、そういえば。エレナに聞こうと思ってたことがあったんだ」
「何かしら?」
「なんで俺を生徒会に入れたんだ?」

 俺を推薦したのがエレナだとシルフィーに聞いてから、その訳をずっと知りたいと思っていたのだ。

「理由があるんだろ?」
「ええ、もちろんよ」

 やっぱりエレナには何か考えがあったようだ。
 エレナは笑みを浮かべると、ゆっくりと口を開く。

「理由は二つあるわ。ベル君、この前に話したタルタロスの脱獄者のことはおぼえてるかしら?」
「ああ、もちろん」

 ベル君っていうのは俺の魔王時代の愛称で、俺はエレナからそう呼ばれている。
 まあそれはさておき、つい最近、あのタルタロス――殺せない化物を封じるために神々の作ったろうごく――から脱走した者たちがいるという話は彼女から聞かされていた。

「その関係で、ワタシはこれから学園を留守にすることが多くなるの。ワタシがいない間に学園に何かあったら困るから、ベル君には先頭に立って皆を守ってほしいのよ」
「なるほど、そういうわけね」

 この学園の生徒会は生徒たちの代表であるだけでなく、有事の際に生徒たちを守る組織でもある。俺ならエレナの代役が務められる。そう考えてのことだったようだ。

「わかった。それでもう一つは?」
「もう一つは……」

 エレナの表情が変わる。伝えるべきか悩んでいるような顔だ。何か深刻な事情なのだろうか。
 エレナはどこか言いづらそうにしながら話しだした。

「……あの娘を、シルフィー・フェレーラを救ってあげてほしいの」
「え、どういう意味だ?」
「意味はいずれわかるわ。ごめんなさい、これ以上は言えないの。ワタシの口から説明するより、あの娘から直接聞いたほうが良いと思う」

 言い終えると、エレナの表情はさらにけわしくなった。この様子じゃ、問い詰めてもおそらく何も教えてくれないだろうな。俺はそう思って、これ以上聞くのはやめておいた。
 エレナは真剣な表情で続ける。

「きっとベル君にしかできないことなの。だからお願い」
「……」


 ――今思い返すと、この依頼のことだったのだろうか。それにしては、エレナの様子が変だったような気もするけど……
 ともかく俺は、この怪しい依頼を受けることにした。

「わかりました。一緒に行きましょう」

 俺の返答が意外だったのか、シルフィーは目を丸くして声を上げる。

「えっ、良いの!?」
「はい」
「やったー! ありがとう、レイブ君!」

 エレナの言っていたことが気になるし、ちょうど良いからこの依頼を利用して探ってみよう。無邪気に喜んでいるシルフィーには悪いが、そう考えた俺は彼女の頼みを聞くことにした。


 それから俺は大急ぎで、シルフィーの告白の誤解を解こうと実技訓練に向かった。しかしすでに手遅れだったらしい。
 噂はすでに広まっており、俺とシルフィーのラブロマンスはあちこちで話題になっていた。
 リルネットとアリス、ついでにグレンには事情を話して納得してもらえたけど、こうなったら仕方がない。噂の熱が冷めるまで目立たないようにするしかないな。


 実技を終えた後、俺は生徒会室を訪れた。生徒会の書記であるフレンダに、シルフィーとのやりとりを話す。

「――という感じで、依頼を受けることにしました」
「そう……貴方が一緒に行ってくれるなら安心だわ」

 安心――口ではそう言っているが、フレンダの表情からはまだ心配しているのが伝わってくる。

「ごめんなさいね。貴方には迷惑をかけてしまったわ」
「なんでフレンダさんが謝るんですか? 別に構いませんよ。俺もいやいや引き受けたわけじゃないですから」
「そう言ってもらえると嬉しいわ」

 フレンダはため息を一つつくと、話を続けた。

「昔からなのよ。彼女があんな感じなのは」
「昔から……ですか」
「ええ、彼女とはこの学園で初めて出会ったのだけど、その時から無茶ばかりしていたわ」

 それからフレンダは、彼女が出会ったばかりの頃のシルフィーについて話してくれた。
 シルフィーは当時から、危険な依頼を平気で受け、誰もが退くような脅威にも平然と挑んでいくタイプだったという。その姿に憧れる者は少なくないが、フレンダはずっと心配だったらしい。

「本当に危機感が薄くて、まるで自分の命なんてどうでもいい――そう思っているみたいだったわ」

 しかし、だからこそシルフィーは強くなった。Aランクまで昇り詰められたのは、そのてっぽうさがあったからだろう。
 だが同時にそれは、一歩間違えれば破滅してしまう危険もはらんでいた。

「貴方が断っても、一人で行ってしまっていたでしょうね」
「そこまで向こう見ずなんですか? こんな怪しい依頼なのに」
「ええ、だから本当にありがとう。彼女をよろしく頼むわ」
「わかりました」

 シルフィーはフレンダの心配を、どこまで理解しているのだろうか。そして、一体なんのために無茶をしているのか。俺はとても気になっていた。


    † † †


 三日後――
 依頼内容を確認するため、俺とシルフィーは依頼主のところを訪れていた。

「ここが、王立魔法研究所か」

 王都の中心街から少し外れた場所にそれはあった。
 見た目はかなり普通だ。鉄筋で作られた四角い建物で、派手な装飾はなく、目立った特徴もない。
 事前に得ていた情報によると、ここには王国直属の研究者が在籍しており、日々魔法の分析にいそしんでいるらしい。
 今回の依頼主はその研究者の一人だ。

「ようこそお越しいただきました」

 このメガネをかけた四十代前半の男性が、生徒会に依頼を出した人物。名前はケーニッヒ・クリームヒルトという。

「この度は、私の依頼を受けていただき、誠にありがとうございます」
「こちらこそよろしくお願いします。さっそくですが、開示されていなかった依頼内容を教えてください」

 まずはそれをはっきりさせておかないとな。俺はたんとうちょくにゅうに切りだした。
 気を悪くするかもと思ったが、ケーニッヒは落ち着いて答える。

「はい。お二人には、ある場所に巣食う魔物のとうばつをしていただきたいのです」

 あれ? 案外普通の依頼じゃないか。てっきり、もっと聞いたら即断るような内容だと予想していた。ちょっと拍子抜けした俺だったが、気は抜かずに詳しい話を聞いていく。

「ある場所?」

 ケーニッヒは地図を取りだし、図の上を指さして続けた。

「ここに大きなけいこくがあります。この場所では、高品質の魔法原石が多く採れるんです」

 魔法原石とは、様々な魔道具に使われる魔法石の元になる石だ。基本的にそれは自然界で生成され、純度の低いものならどこにでもある。しかし、高純度のものは限られた環境でしか採れない。

「採取したいのですが、最近になって強力な魔物が生息し始めた可能性があるのです」
「強力な……どんな魔物かわかりますか?」
「今のところはっきりとしたことはわかりません。ただ、近隣の住民に聞き込みをしたところ、巨大な竜の目撃情報が挙がったのです」
「竜!?」

 シルフィーが声を上げる。
 竜は、俺が魔王だった頃にはそれなりに多く生息していた。だが、あまりに邪悪な存在であったために討伐され、現代においては伝説上の生物になっていた。

「それは本当なんですか?」

 俺も少し驚きながら尋ねる。

「はい。住人の一人は、確かに見たと言っていました。ただ、それ以外の目撃情報は得られなかったので、なんとも言えません。場所も渓谷ですし、ワイバーンか何かを見間違えたのかもしれませんし……」

 ワイバーンも、一応竜の仲間だ。大きさはずっと小さいけれど魔物には違いないし、巨大な竜と見間違えてもおかしくないか。でも、調査してみないことには真偽はわからない。
 これでやっと納得できた。依頼内容を伏せていたのは、竜が存在した時、それが世の中に広まらないようにするためだったらしい。もし本当に竜がいたとしたら、大騒ぎになって混乱するのは明らかだ。

「なるほど、だから受注条件がAランク以上だったんですね。一般の国家魔術師に依頼しなかったのは、まだ不確かな案件だったから」
「その通りです。もし目撃情報通りに竜が生息していた場合は、危険ですので撤退してください。その時は、国家魔術師へ正式に依頼しますので」
「わかりました」

 まぁ別に、たかだか竜程度なら倒せるんだけど……実際に討伐するかどうかは状況に応じて判断するとしようかな。

「ありがとうございます。これで研究を進めることができます」
「ケーニッヒさんは、何を研究されているんですか?」

 現代における魔法の研究がどの程度のレベルなのか、少し興味があったんだよな。
 ケーニッヒは不思議そうな顔をしている。こういうことはあまり聞かれないみたいだ。

「私のテーマですか?」
「はい。もしよろしければ教えていただきたいなーと思いまして」
「構いませんよ。私は『魔法によるせいれいへの干渉』を探究しています」

 精霊――自然界に存在する、意思を持った魔力の集合体をそう呼ぶ。
 精霊は基本目に見えず、存在を感じることもできない。
 精霊を知覚するためには、「せいれい」と呼ばれるスキルが必要だ。そして精霊視によって精霊の力を行使できる者は、精霊使いと呼ばれている。

「精霊はどこにでも存在するのですが、普通の人間には認識できません。だから力を借りることもできない……精霊視のスキルを所持していれば別ですが」
「エルフ族みたいに遺伝的に精霊視を持つ種族もいますけど、人類種で精霊視を持っている人は、かなりまれですからね」

 俺がそう言うと、ケーニッヒは嬉しそうに笑みを浮かべて続ける。

「そうなのです。今存在する精霊使いのほとんどがエルフ族です。ですが、もし精霊視のスキルを用いずに精霊に干渉できれば、魔術師の戦力は大幅に増加します」

 精霊使いは、自分自身の魔力に加え、精霊たちの魔力も借りて魔法を使うことができる。
 その効果は大きく、精霊使いが精霊の助力を得て放つ下位魔法は、通常の中位魔法にひってきする威力を発揮できる。小さなだねが、自然の風にあおられて猛々たけだけしく燃え上がるように、精霊の加護でただの魔法が大魔法に進化するのだ。
 ケーニッヒの言うように、実現すれば魔法の可能性は飛躍的に広がるはずだ。

「素晴らしい研究テーマですね」
「ありがとうございます。ただなかなか進展せずに困っています。私も精霊視のスキルは持っていませんから、精霊を見たことがありません。こうして人間同士のように話ができれば良いのですが……」
「精霊……」

 すると、シルフィーが呟く。
 彼女は俯き、何かを考え込んでいるようだった。

「どうしましたか? 会長」
「えっ? ううん、なんでもないよ!」

 俺が話しかけると、シルフィーはぱっと顔を上げ、いつも通りの雰囲気で答える。
 精霊っていう言葉に反応していたけど、気のせいだったか?
 俺がシルフィーの様子に違和感を覚えていると、ケーニッヒがにこやかに言う。

「何か質問があればお答えしますよ」
「えっ、それなら一つだけ聞きたいです!」

 シルフィーがケーニッヒに勢いよく言う。

「どうぞ」
「えーっと、研究のことじゃないんですけど……あの、以前どこかでお会いしたことありませんか?」

 シルフィーの質問は、かなり突拍子のないものだった。
 それにシルフィーの表情はさっき普段通りに戻ったように見えたのに、今はまたこわばった顔をしていた。

「いえ、初対面だと思います。ただ、そうですね……私は仕事柄、学園にも伺う機会がありますので、その際にすれ違ったかもしれませんね」

 ケーニッヒは穏やかな表情をしながら、自然にそう答えた。

「そ、そうですか……」

 シルフィーは返答を聞いて、なぜか押し黙ってしまった。
 ケーニッヒが俺たちに告げる。

「さて、お時間を取らせてしまいましたので、話はこのくらいにいたしましょう」
「そうですね。さっそく出発します」
「よろしくお願いいたします」


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