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54話 行ってきます!
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「お爺ちゃん」
激しい心音を隠して、和也はアークライトと向き合っていた。
場所は2人が暫く一緒に居た練兵場では無い。
帝都をグルリと囲む壁のすぐ内側、帝都の際の際である。
外側でお留守番をしていた月を見る者が、和也の気配を感じ取って高い声で唸っていた。
「お世話になりました」
「何年かかけて、しっかりと鍛えてやりたかった所だが……本人が行きたいと言うなら止めはせん」
そして何より、お前はもう十分に強い。
直接口には出さないが、アークライトも時折訓練に付き合ってくれた他の兵士らも和也を認めている。
彼は強くなった。
もう自分勝手な自暴自棄に陥る事も無い、一本筋の通った良い戦士……あえて表現するなら、大人に育ったのだ。
それ故に、引き留めたいという気持ちもあるが……流石にアークライトもそこまで野暮ではない。
まぁ、孫娘が彼に執心して着いて行こうとしているのには目を瞑ろう。
戦士たれ、兵士たれと教えたの他ならぬアークライト自身だ。
「うちのが言うに魔王が本調子を取り戻すまで、後何週間かあるらしいです。俺らが失敗したら、その時はよろしくお願いします」
「……死ぬなよ」
「嫌だなぁ、俺、今は命を2個持ってるんですよ」
笑い飛ばし、背を向けようとした和也の頭にアークライトが手を乗せた。
鎧に覆われた掌で、ガシガシと乱暴に頭を撫でる。
「ちょっ! 痛い痛い! 鎧の隙間に髪の毛が挟まって、禿げる! 」
「死ぬなよ」
アークライトは兵士だ。
ずっと昔は流浪の傭兵だった。
死地に赴く若者を何度も見送ってきた。
アークライト自身が命じて送り出した事だって沢山ある。
もしも、血生臭い運命なんて何も無い世界で、世界中の皆が生温く生きられたらと何度も夢想した。
今まで生涯を費やしたが、未だにその願いは叶わない。
こうして、また若者を見送る。
しかも、赴くのは過去に因縁のある諸悪の根源ときた。
「はい、行ってきますよ。着いて来たら駄目だからね、お爺ちゃんにはお爺ちゃんの仕事があるんだから」
彼らは望んで戦いに赴く。
止められるはずが無い。
「ああ。ベル、お前も……」
孫娘の初の戦場がこんな無謀な物になるなんて思いもしなかった。
少しでも怯えていたら、今更ながら連れ帰ろうと視線を向けて……己の浅はかな考えを恥じる。
「……すまない。何でもない」
ベルライトは黙々と装備の点検をおこなっていた。
アークライトが声をかけると視線だけ向けるが、テキパキと確認作業を続ける孫娘に対して出かけていた言葉を引っ込める。
なんだ、この子達はこんなに大きくなった。
まだまだアークライトは現役だ。
人類最強の称号を譲るつもりは暫く無いが、それでも若者の無鉄砲とも言えるエネルギーはもう彼が持ち得ない物だ。
かつての大人達は、勇者率いる十二勇士を見てこんな気持ちだったのだろうか。
そう、静かに思って部下に開門を命じる。
「よし! じゃあいってきま」
「グオオオオオオオオオオ! 」
大気を揺るがす咆哮が和也の挨拶を打ち消した。
深紅の龍が、久しぶりに会えた和也に駆け寄って頭を擦り付ける。
「グオオ! カズヤ久しぶりだ2週間も放ったらかしにしおって許さんぞ許さんぞむなんだその女は私の機嫌を直すためのご飯かいい肉付きをしている」
「バカもん! 着いて来る仲間だよ。1人増えたけど、乗れる? 」
「んむ……カズヤ以外の奴を載せるなんて本当は嫌だが死ぬほど嫌だが仕方ない」
初めて見る本物の龍に、流石の覚悟を決めていたベルライトも腰を抜かしてしまった。
何とか取り繕って立ち上がるが、膝が震えている。
「そうだ、機嫌取りって訳じゃないけどプレゼントは他にあるんだ。正確には俺からって言うか、愛歌ちゃんからなんだけど」
「本当にアレを龍にやるのか……」
アレ? と月を見る者が首を傾げていると、皆から少し遅れ愛歌が門にやって来た。
大荷物を背負って、フラフラと足取りは覚束無い。
「お待たせしました! 私が使わないと知って、中々言う事を聞いてくれなくて説得に時間がかかってしまいました」
「ねぇ、誰も突っ込まないけどそろそろ宝具にツッコむべき? 」
愛歌は大荷物の中から、ズポ! と鞍を取り出した。
飾り気の無い無骨な品だが、不思議と身を離せない魅力を秘めている。
少しの間、鼻を寄せて様子を伺っていた月を見る者がバッ! と身を引いた。
「アイカそれは宝具か見るの初めての宝具だが直ぐにわかったぞアイカやカズヤが使うのは嫌だが止めないけれど私には余り近づけるなこれがどうしたのだカズヤ」
「あ、ごめん。実は前に話してた鞍、この宝具をって思ってたんだけど。嫌なら仕方ないな」
「私のだー!!!!!!!!! 」
しょんぼり。
愛歌に鞍を戻すようお願いしようとした瞬間に月を見る者が飛び込んできた。
あっという間に人型になり、愛歌から鞍を奪い取ると転がって抱え込む。
「あの時した約束の物だなそれならそうと早く言えカズヤお前がくれるものなら宝具でも何でも嬉しいぞ宝物だ私のだ」
「ちゃんと終わったら返すんだぞ! さて……うわ」
門の前で随分と騒いでしまった。
予定も押しているし、最後に手でも振って出発しようと振り返れば。
何百名もの帝国兵士が、ズラリと完全装備で並んでいた。
「帝国十二勇士カズヤ殿」
「えっ、あ、はい」
彼らは帝都防衛隊。
帝国軍における選りすぐりのエリートであり、帝都の治安を担う精鋭達である。
そんな彼らが物々しい様相で並んでいる物だから、和也は身構えてしまっていた。
隊長らしい男が近付いてくる。
「御武運を。我らは防衛の為に此処を離れる事が出来ない故に、魔王討伐に赴く貴方達にこのような見送りしか」
隊長は悲痛な面持ちで、防衛隊の面々に直立不動の指示を出す。
「い、いやいや! 自分はただ私情を優先して……」
「おかしな方だ、まるでそれが悪い事のようにおっしゃる」
「……宝具を私的に使ったり、あんまり良く思ってないと思ってました」
「帝国十二勇士は兵士のみの称号ではありません。貴方が魔王を放っておけないなら、放っておかなければ良い。帝国の全面支援を断ってでも貴方は私情を優先させた、素晴らしい事であると自分は思います」
気を付けを解いた隊長が、和也の肩を叩く。
「貴方は私情で世界を救うと言うのだ、これ程素晴らしい事はないでしょう」
「……」
目頭に熱い物が込み上げてくるのを感じて、和也はばっと隊長に背を向けてしまった。
「月を見る者! ベル! 愛歌ちゃん! 行くぞ! 」
宝具である鞍を取り付けられた龍形態の月を見る者が、宝石の様な翼を強く羽ばたかせた。
早く早く、と和也を加えて背に乗せる。
慌てて愛歌とベルライトも乗り込んだ。
「帝国十二勇士! カズヤ殿、アイカ殿に、敬礼! 」
一糸乱れぬ、音の鳴る様な敬礼が何百と和也達に送られる。
月を見る者は応える様に爆音の咆哮を轟かせ、余韻を捨て置いて一気に飛び立った。
「ちくしょー! 負けられない理由がまた増えちまった! 」
激しい心音を隠して、和也はアークライトと向き合っていた。
場所は2人が暫く一緒に居た練兵場では無い。
帝都をグルリと囲む壁のすぐ内側、帝都の際の際である。
外側でお留守番をしていた月を見る者が、和也の気配を感じ取って高い声で唸っていた。
「お世話になりました」
「何年かかけて、しっかりと鍛えてやりたかった所だが……本人が行きたいと言うなら止めはせん」
そして何より、お前はもう十分に強い。
直接口には出さないが、アークライトも時折訓練に付き合ってくれた他の兵士らも和也を認めている。
彼は強くなった。
もう自分勝手な自暴自棄に陥る事も無い、一本筋の通った良い戦士……あえて表現するなら、大人に育ったのだ。
それ故に、引き留めたいという気持ちもあるが……流石にアークライトもそこまで野暮ではない。
まぁ、孫娘が彼に執心して着いて行こうとしているのには目を瞑ろう。
戦士たれ、兵士たれと教えたの他ならぬアークライト自身だ。
「うちのが言うに魔王が本調子を取り戻すまで、後何週間かあるらしいです。俺らが失敗したら、その時はよろしくお願いします」
「……死ぬなよ」
「嫌だなぁ、俺、今は命を2個持ってるんですよ」
笑い飛ばし、背を向けようとした和也の頭にアークライトが手を乗せた。
鎧に覆われた掌で、ガシガシと乱暴に頭を撫でる。
「ちょっ! 痛い痛い! 鎧の隙間に髪の毛が挟まって、禿げる! 」
「死ぬなよ」
アークライトは兵士だ。
ずっと昔は流浪の傭兵だった。
死地に赴く若者を何度も見送ってきた。
アークライト自身が命じて送り出した事だって沢山ある。
もしも、血生臭い運命なんて何も無い世界で、世界中の皆が生温く生きられたらと何度も夢想した。
今まで生涯を費やしたが、未だにその願いは叶わない。
こうして、また若者を見送る。
しかも、赴くのは過去に因縁のある諸悪の根源ときた。
「はい、行ってきますよ。着いて来たら駄目だからね、お爺ちゃんにはお爺ちゃんの仕事があるんだから」
彼らは望んで戦いに赴く。
止められるはずが無い。
「ああ。ベル、お前も……」
孫娘の初の戦場がこんな無謀な物になるなんて思いもしなかった。
少しでも怯えていたら、今更ながら連れ帰ろうと視線を向けて……己の浅はかな考えを恥じる。
「……すまない。何でもない」
ベルライトは黙々と装備の点検をおこなっていた。
アークライトが声をかけると視線だけ向けるが、テキパキと確認作業を続ける孫娘に対して出かけていた言葉を引っ込める。
なんだ、この子達はこんなに大きくなった。
まだまだアークライトは現役だ。
人類最強の称号を譲るつもりは暫く無いが、それでも若者の無鉄砲とも言えるエネルギーはもう彼が持ち得ない物だ。
かつての大人達は、勇者率いる十二勇士を見てこんな気持ちだったのだろうか。
そう、静かに思って部下に開門を命じる。
「よし! じゃあいってきま」
「グオオオオオオオオオオ! 」
大気を揺るがす咆哮が和也の挨拶を打ち消した。
深紅の龍が、久しぶりに会えた和也に駆け寄って頭を擦り付ける。
「グオオ! カズヤ久しぶりだ2週間も放ったらかしにしおって許さんぞ許さんぞむなんだその女は私の機嫌を直すためのご飯かいい肉付きをしている」
「バカもん! 着いて来る仲間だよ。1人増えたけど、乗れる? 」
「んむ……カズヤ以外の奴を載せるなんて本当は嫌だが死ぬほど嫌だが仕方ない」
初めて見る本物の龍に、流石の覚悟を決めていたベルライトも腰を抜かしてしまった。
何とか取り繕って立ち上がるが、膝が震えている。
「そうだ、機嫌取りって訳じゃないけどプレゼントは他にあるんだ。正確には俺からって言うか、愛歌ちゃんからなんだけど」
「本当にアレを龍にやるのか……」
アレ? と月を見る者が首を傾げていると、皆から少し遅れ愛歌が門にやって来た。
大荷物を背負って、フラフラと足取りは覚束無い。
「お待たせしました! 私が使わないと知って、中々言う事を聞いてくれなくて説得に時間がかかってしまいました」
「ねぇ、誰も突っ込まないけどそろそろ宝具にツッコむべき? 」
愛歌は大荷物の中から、ズポ! と鞍を取り出した。
飾り気の無い無骨な品だが、不思議と身を離せない魅力を秘めている。
少しの間、鼻を寄せて様子を伺っていた月を見る者がバッ! と身を引いた。
「アイカそれは宝具か見るの初めての宝具だが直ぐにわかったぞアイカやカズヤが使うのは嫌だが止めないけれど私には余り近づけるなこれがどうしたのだカズヤ」
「あ、ごめん。実は前に話してた鞍、この宝具をって思ってたんだけど。嫌なら仕方ないな」
「私のだー!!!!!!!!! 」
しょんぼり。
愛歌に鞍を戻すようお願いしようとした瞬間に月を見る者が飛び込んできた。
あっという間に人型になり、愛歌から鞍を奪い取ると転がって抱え込む。
「あの時した約束の物だなそれならそうと早く言えカズヤお前がくれるものなら宝具でも何でも嬉しいぞ宝物だ私のだ」
「ちゃんと終わったら返すんだぞ! さて……うわ」
門の前で随分と騒いでしまった。
予定も押しているし、最後に手でも振って出発しようと振り返れば。
何百名もの帝国兵士が、ズラリと完全装備で並んでいた。
「帝国十二勇士カズヤ殿」
「えっ、あ、はい」
彼らは帝都防衛隊。
帝国軍における選りすぐりのエリートであり、帝都の治安を担う精鋭達である。
そんな彼らが物々しい様相で並んでいる物だから、和也は身構えてしまっていた。
隊長らしい男が近付いてくる。
「御武運を。我らは防衛の為に此処を離れる事が出来ない故に、魔王討伐に赴く貴方達にこのような見送りしか」
隊長は悲痛な面持ちで、防衛隊の面々に直立不動の指示を出す。
「い、いやいや! 自分はただ私情を優先して……」
「おかしな方だ、まるでそれが悪い事のようにおっしゃる」
「……宝具を私的に使ったり、あんまり良く思ってないと思ってました」
「帝国十二勇士は兵士のみの称号ではありません。貴方が魔王を放っておけないなら、放っておかなければ良い。帝国の全面支援を断ってでも貴方は私情を優先させた、素晴らしい事であると自分は思います」
気を付けを解いた隊長が、和也の肩を叩く。
「貴方は私情で世界を救うと言うのだ、これ程素晴らしい事はないでしょう」
「……」
目頭に熱い物が込み上げてくるのを感じて、和也はばっと隊長に背を向けてしまった。
「月を見る者! ベル! 愛歌ちゃん! 行くぞ! 」
宝具である鞍を取り付けられた龍形態の月を見る者が、宝石の様な翼を強く羽ばたかせた。
早く早く、と和也を加えて背に乗せる。
慌てて愛歌とベルライトも乗り込んだ。
「帝国十二勇士! カズヤ殿、アイカ殿に、敬礼! 」
一糸乱れぬ、音の鳴る様な敬礼が何百と和也達に送られる。
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