60 / 73
60話 鉄の猪
しおりを挟む
オーク族最強の戦士、鉄の猪は困惑していた。
「改めて名乗ろう、私は帝国兵士、ベルライト! 」
突然現れ凛々しく剣の切先を向ける女騎士、彼女に。
「さぁ、何処からでもかかっこい! 」
彼女はこの頂上決戦とも表現出来るこの荒野において、余り。
「来ないなら私から……きゃん! 」
弱い。
軽く振った拳、そこから発せられる風圧だけで体勢を崩す様では話ならない。
この場に置いて、世界の命運を決する様な戦場において。
この女騎士は余りに弱かった。
「悪魔王、これはどう言う事ブヒか。こんな子娘を巻き込んでどうするつもりブヒ」
「クスクス、見てなかったのかい。勝手に飛び込んできたんだよ」
つい先程までの怖気が走る威圧感を放っていたのが嘘のように、悪魔王は快活に笑って女騎士を静観していた。
姿や魔力こそ依然、恐ろしい物だが殺気がまるで感じられない。
「くぅ、流石だ」
「おい子娘、もうやめるブヒ」
「……? 」
人類言語というのは本当に不便だ。
魔物の様に、種を跨いでも通ずる言語があればまだ楽なのに。
「ブッヒ……悪魔王! 今から言う事を通訳するブヒ! 」
ただのヴィセア帝国兵士。
宝具保管庫の責任者であるベルライト。
眼前にて戦闘の構えすら解いたオーク。
彼から発せられる威圧感に押し潰されそうになりながらも、何とか耐えていた。
「やぁ、お嬢さん。そこの彼から通訳を頼まれたから、そっくりそのまま伝えるよ」
面白おかしく笑いながら、麗かな日和が声をかける。
ベルライトは顔を向けずに、返事だけを返した。
悪魔に顔は向けれない。
目を合わせたら小便ちびっちまうからだ。
一瞬、啖呵を切る際に2人は目を合わせた。
互いに敵意は無かったものの、超越者という称号に恥じない圧倒的な存在感と邪悪な瞳。
アレにもう一度見据えられたら、今度こそ彼女は卒倒してしまうだろう。
ある意味、味方と言う事になっているあの悪魔の方が余程手強い敵だ。
そもそもビジュアルとかキャラが変わり過ぎていて、ベルライトすっごく混乱中。
道中話した時はもっと快活で爽やかな笑顔の女性だったはずなのに。
今は御伽噺の中から飛び出して来た、子どもを脅かす魔女そのものだ。
まあ実際、幾つもの御伽噺の元になった魔女なのだが。
その事をベルライトはまだ知らない。
ともかく、彼女は今とてつもない背後からの恐怖に圧されながら闘っていた。
「えー、ごほん。子娘、剣を納め此処を去れ……」
そんな、空前絶後の恐怖が。
「此処はお前にはまだ早い、剣を磨き、精神を鍛えてから出直してくる事だ……だって。本当はブヒ、ってついてるけど絶対言わないから」
煮え沸るマグマの様な怒りで燃やし尽くされる。
「ふ……」
構えを解き、もうベルライトを敵とすら見ていないオークに向かって飛び込んで行った。
「ふざけるな! 」
当然、無謀な突撃に終わる。
鋭く振るった剣は片手間に弾かれ、押し返された。
「ブヒ」
実力差は圧倒的。
ベルライトも帝国兵士の平均よりは強いが、一対一でオーク最強の戦士を相手取れるレベルには達していない。
それでも、ベルライトは剣を構え直す。
「さっきからやる気のない防御ばかり……ふざけるな! 」
「ね、いい事教えてあげようか。そいつ、実は致命傷一歩手前で激しく動くとヤバいんだよ」
「なに? 先程の魔法、そんなに強力な物だったのか」
ベルライトの目には、詠唱が終わると同時にオークが暫く咳き込んだ程度にしか見えていなかった。
実際は、麗かな日和が言う様に鉄の猪もギリギリ立っているだけに過ぎない。
軽く押せば倒れてしまう程に弱っている。
ただ、軽く押す事すらさせてくれない。
「勝利条件の整理をしようか。あのオークは僕らを退かせたい、僕らは彼を殺さずに戦闘不能にしたい……幸いにも彼はボロボロ、逃げ回りながら石でも投げれば勝てる状況だ」
「……」
「でも、それじゃ嫌なんだろう」
「当たり前だ! それでは私がわざわざ割って入った意味がない! 」
馬鹿な奴。
麗かな日和はベルライトを鼻で笑うも、心の中では受け入れつつあった。
やはり、彼女はあの馬鹿と似ている。
「細工して、オークと君がマトモに戦える様にしてやる事は出来る。それでも、まだまだ実力差はあるだろうし、すっごく苦しむと思うけど……どう? 」
「……正々堂々の範囲か? 」
「うーん、ギリかな」
「なら、ヨシ! やってくれ! 」
麗かな日和が魔力を精製する。
ベルライトの肩に手を触れ、慎重に魔法を組み立て始めた。
「ブヒ? 」
直接攻撃を行う魔法ではない、そこまでは鉄の猪にも分かる。
ベルライトの傷を癒したり強化したりする物でもない。
まるで実態が掴めず、とにかく様子見に徹するしか出来ないでいた。
「宙に満ちる無よ」
「悪辣なる魔女が拐かす」
「病めるときも、健やかなる時も」
「私の言う通りになれ」
魔法が発動する。
発動した、と言う事しか鉄の猪には分からない。
「む? 何も起きないじゃ……」
突然、ベルライトが口を抑えて蹲った。
暫く咳き込み、顔を青くして立ち上がる。
「あ、悪魔王。何をした? 」
「まさか効果を聞かずにやれと言うとは思わなかったよ。それはね、君とそこのオークを平等に傷付ける魔法さ」
ベルライトの掌にはべっとりと血が付着していた。
体内にある異常を認めて、顰めっ面を作る。
「君が傷付けば彼も、彼が傷付けば君も、平等にダメージを受ける。これにより、君程度でも彼と同じ土俵に立つ事が出来るようになった。つまりは、根性の比べ合いだ」
「凄い魔法だ。チョイスも凄く性格悪いが……お腹の中がグチャグチャになったようだぞ」
「なってるよ」
さて、とベルライトは剣を腰から外す。
鉄の猪へと距離を詰め、拳を構えた。
まだ魔法の効果を理解していない彼に対して渾身の拳を放つ。
ガードすらしない……だが。
「ン、ブビィ!? 」
予想を遥かに超えた衝撃。
殴られた腹を抑え、鉄の猪が困惑して後退る。
「ぶほ! 」
全く同じタイミングで、殴ったはずのベルライトが腹を抑えて蹲った。
鉄の猪は更に困惑する。
「ま、まさか……攻撃力も平等だったりするか? 」
「お、よく分かったね。君本来の力じゃ鉄の猪には傷1つ付かなくてゲー……勝負にならないからね。言っておくけど僕はこの魔法の維持で手一杯だから手伝えないよ」
「い、今ゲームって言おうとしたな! 」
ひとしきり騒いだ後、ベルライトが立ち上がって再度拳を構える。
「まるで実戦向きの魔法ではないが……まぁ、ゲームというのもあながち間違いでは無いな」
「ブヒィ……」
「チキンレースだ。参ったと言うか、何方かが起き上がれなくなったら決着としよう。しようったらしよう」
ようやくルールを、自らの置かれた状況を理解した鉄の猪が距離を取る。
だが、ダメージは深く足取りは覚束無い。
少しの距離を後退するのにも手間取る鉄の猪に向けて一気に距離を詰め、ベルライトは再度拳を振るった。
遅く鈍く、話にもならないパンチ。
しかし、2人にとってはこれ以上なく重い。
「ぐうぅ……」
「ンブヒ」
今度は鉄の猪の方が少し早く立ち直り、防御の姿勢を取った。
慌ててベルライトも続く。
「ブッヒッヒ」
この上ない苦痛と苦境の最中にあるはずなのに。
「もっと歯見せて笑え! どんどん行くぞ! 」
2人は馬鹿みたいに笑って拳を振り上げた。
「改めて名乗ろう、私は帝国兵士、ベルライト! 」
突然現れ凛々しく剣の切先を向ける女騎士、彼女に。
「さぁ、何処からでもかかっこい! 」
彼女はこの頂上決戦とも表現出来るこの荒野において、余り。
「来ないなら私から……きゃん! 」
弱い。
軽く振った拳、そこから発せられる風圧だけで体勢を崩す様では話ならない。
この場に置いて、世界の命運を決する様な戦場において。
この女騎士は余りに弱かった。
「悪魔王、これはどう言う事ブヒか。こんな子娘を巻き込んでどうするつもりブヒ」
「クスクス、見てなかったのかい。勝手に飛び込んできたんだよ」
つい先程までの怖気が走る威圧感を放っていたのが嘘のように、悪魔王は快活に笑って女騎士を静観していた。
姿や魔力こそ依然、恐ろしい物だが殺気がまるで感じられない。
「くぅ、流石だ」
「おい子娘、もうやめるブヒ」
「……? 」
人類言語というのは本当に不便だ。
魔物の様に、種を跨いでも通ずる言語があればまだ楽なのに。
「ブッヒ……悪魔王! 今から言う事を通訳するブヒ! 」
ただのヴィセア帝国兵士。
宝具保管庫の責任者であるベルライト。
眼前にて戦闘の構えすら解いたオーク。
彼から発せられる威圧感に押し潰されそうになりながらも、何とか耐えていた。
「やぁ、お嬢さん。そこの彼から通訳を頼まれたから、そっくりそのまま伝えるよ」
面白おかしく笑いながら、麗かな日和が声をかける。
ベルライトは顔を向けずに、返事だけを返した。
悪魔に顔は向けれない。
目を合わせたら小便ちびっちまうからだ。
一瞬、啖呵を切る際に2人は目を合わせた。
互いに敵意は無かったものの、超越者という称号に恥じない圧倒的な存在感と邪悪な瞳。
アレにもう一度見据えられたら、今度こそ彼女は卒倒してしまうだろう。
ある意味、味方と言う事になっているあの悪魔の方が余程手強い敵だ。
そもそもビジュアルとかキャラが変わり過ぎていて、ベルライトすっごく混乱中。
道中話した時はもっと快活で爽やかな笑顔の女性だったはずなのに。
今は御伽噺の中から飛び出して来た、子どもを脅かす魔女そのものだ。
まあ実際、幾つもの御伽噺の元になった魔女なのだが。
その事をベルライトはまだ知らない。
ともかく、彼女は今とてつもない背後からの恐怖に圧されながら闘っていた。
「えー、ごほん。子娘、剣を納め此処を去れ……」
そんな、空前絶後の恐怖が。
「此処はお前にはまだ早い、剣を磨き、精神を鍛えてから出直してくる事だ……だって。本当はブヒ、ってついてるけど絶対言わないから」
煮え沸るマグマの様な怒りで燃やし尽くされる。
「ふ……」
構えを解き、もうベルライトを敵とすら見ていないオークに向かって飛び込んで行った。
「ふざけるな! 」
当然、無謀な突撃に終わる。
鋭く振るった剣は片手間に弾かれ、押し返された。
「ブヒ」
実力差は圧倒的。
ベルライトも帝国兵士の平均よりは強いが、一対一でオーク最強の戦士を相手取れるレベルには達していない。
それでも、ベルライトは剣を構え直す。
「さっきからやる気のない防御ばかり……ふざけるな! 」
「ね、いい事教えてあげようか。そいつ、実は致命傷一歩手前で激しく動くとヤバいんだよ」
「なに? 先程の魔法、そんなに強力な物だったのか」
ベルライトの目には、詠唱が終わると同時にオークが暫く咳き込んだ程度にしか見えていなかった。
実際は、麗かな日和が言う様に鉄の猪もギリギリ立っているだけに過ぎない。
軽く押せば倒れてしまう程に弱っている。
ただ、軽く押す事すらさせてくれない。
「勝利条件の整理をしようか。あのオークは僕らを退かせたい、僕らは彼を殺さずに戦闘不能にしたい……幸いにも彼はボロボロ、逃げ回りながら石でも投げれば勝てる状況だ」
「……」
「でも、それじゃ嫌なんだろう」
「当たり前だ! それでは私がわざわざ割って入った意味がない! 」
馬鹿な奴。
麗かな日和はベルライトを鼻で笑うも、心の中では受け入れつつあった。
やはり、彼女はあの馬鹿と似ている。
「細工して、オークと君がマトモに戦える様にしてやる事は出来る。それでも、まだまだ実力差はあるだろうし、すっごく苦しむと思うけど……どう? 」
「……正々堂々の範囲か? 」
「うーん、ギリかな」
「なら、ヨシ! やってくれ! 」
麗かな日和が魔力を精製する。
ベルライトの肩に手を触れ、慎重に魔法を組み立て始めた。
「ブヒ? 」
直接攻撃を行う魔法ではない、そこまでは鉄の猪にも分かる。
ベルライトの傷を癒したり強化したりする物でもない。
まるで実態が掴めず、とにかく様子見に徹するしか出来ないでいた。
「宙に満ちる無よ」
「悪辣なる魔女が拐かす」
「病めるときも、健やかなる時も」
「私の言う通りになれ」
魔法が発動する。
発動した、と言う事しか鉄の猪には分からない。
「む? 何も起きないじゃ……」
突然、ベルライトが口を抑えて蹲った。
暫く咳き込み、顔を青くして立ち上がる。
「あ、悪魔王。何をした? 」
「まさか効果を聞かずにやれと言うとは思わなかったよ。それはね、君とそこのオークを平等に傷付ける魔法さ」
ベルライトの掌にはべっとりと血が付着していた。
体内にある異常を認めて、顰めっ面を作る。
「君が傷付けば彼も、彼が傷付けば君も、平等にダメージを受ける。これにより、君程度でも彼と同じ土俵に立つ事が出来るようになった。つまりは、根性の比べ合いだ」
「凄い魔法だ。チョイスも凄く性格悪いが……お腹の中がグチャグチャになったようだぞ」
「なってるよ」
さて、とベルライトは剣を腰から外す。
鉄の猪へと距離を詰め、拳を構えた。
まだ魔法の効果を理解していない彼に対して渾身の拳を放つ。
ガードすらしない……だが。
「ン、ブビィ!? 」
予想を遥かに超えた衝撃。
殴られた腹を抑え、鉄の猪が困惑して後退る。
「ぶほ! 」
全く同じタイミングで、殴ったはずのベルライトが腹を抑えて蹲った。
鉄の猪は更に困惑する。
「ま、まさか……攻撃力も平等だったりするか? 」
「お、よく分かったね。君本来の力じゃ鉄の猪には傷1つ付かなくてゲー……勝負にならないからね。言っておくけど僕はこの魔法の維持で手一杯だから手伝えないよ」
「い、今ゲームって言おうとしたな! 」
ひとしきり騒いだ後、ベルライトが立ち上がって再度拳を構える。
「まるで実戦向きの魔法ではないが……まぁ、ゲームというのもあながち間違いでは無いな」
「ブヒィ……」
「チキンレースだ。参ったと言うか、何方かが起き上がれなくなったら決着としよう。しようったらしよう」
ようやくルールを、自らの置かれた状況を理解した鉄の猪が距離を取る。
だが、ダメージは深く足取りは覚束無い。
少しの距離を後退するのにも手間取る鉄の猪に向けて一気に距離を詰め、ベルライトは再度拳を振るった。
遅く鈍く、話にもならないパンチ。
しかし、2人にとってはこれ以上なく重い。
「ぐうぅ……」
「ンブヒ」
今度は鉄の猪の方が少し早く立ち直り、防御の姿勢を取った。
慌ててベルライトも続く。
「ブッヒッヒ」
この上ない苦痛と苦境の最中にあるはずなのに。
「もっと歯見せて笑え! どんどん行くぞ! 」
2人は馬鹿みたいに笑って拳を振り上げた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
精霊のお仕事
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
【完結】
オレは前世の記憶を思い出した。
あの世で、ダメじゃん。
でもそこにいたのは地球で慣れ親しんだ神様。神様のおかげで復活がなったが…今世の記憶が飛んでいた。
まあ、オレを拾ってくれたのはいい人達だしオレは彼等と家族になって新しい人生を生きる。
ときどき神様の依頼があったり。
わけのわからん敵が出てきたりする。
たまには人間を蹂躙したりもする。?
まあいいか。
ネットワーカーな私は異世界でも不労所得で生きたい 悪役令嬢として婚約破棄を狙ったら、王家全員に謙虚な聖女と勘違いされて外堀を埋められました
来栖とむ
ファンタジー
「私の目標は、十七歳での完全リタイア。――それ以外はすべて『ノイズ』ですわ」
ブラックIT企業のネットワークエンジニア兼、ガチ投資家だった前世を持つ公爵令嬢リゼット。 彼女が転生したのは、十七歳の誕生日に「断罪」が待ち受ける乙女ゲームの世界だった。
「婚約破棄? 結構です。むしろ退職金(慰謝料)をいただけます?」
死を回避し、優雅な不労所得生活(FIRE)を手に入れるため、リゼットは前世の知識をフル稼働させる。
魔法を「論理回路」としてハックし、物理法則をデバッグ。
投資理論で王国の経済を掌握し、政治的リスクを徹底的にヘッジ。
……はずだったのに。 面倒を避けるために効率化した魔法は「神業」と称えられ、 資産を守るために回避した戦争は「救国の奇跡」と呼ばれ、 気づけば「沈黙の賢者」として全国民から崇拝されるハメに!?
さらには、攻略対象の王子からは「重すぎる信仰」を向けられ、 ライバルのはずのヒロインは「狂信的な弟子」へとジョブチェンジ。
世界という名のバックエンドをデバッグした結果、リゼットは「世界の管理者(創造主代行)」として、永遠のメンテナンス業務に強制就職(王妃確定)させられそうになっていて――!?
「勘弁して。私の有給休暇(隠居生活)はどこにあるのよ!!」
投資家令嬢リゼットによる、勘違いと爆速の隠居(できない)生活、ここに開幕!
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
愚か者たちの婚約破棄
あんど もあ
ファンタジー
ライラは、父と後妻と妹だけが家族のような侯爵家で居候のように生きてきた。そして、卒業パーティーでライラの婚約者までライラでは無く妹と婚約すると宣言する。侯爵家の本当の姿に気づいているのがライラだけだと知らずに……。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる